5/20

/窓の外で海が出来上がっていく。田に水が入る時期。赤い農耕機械が朝から夕方まで歩き回っている。

/水出し紅茶はじめました…今日は暑かった

 

5/21

/ほどよく甘納豆が入った赤飯と栗の甘露煮が入ったふわふわの茶碗蒸しを食べたい三時(腹が減った)

/名前が分からなかった木がすくすく伸びて、今年は花を咲かせた。どうやら桐。もう何年かしたら鳳凰が止まりに来る。

 

/エスコン3、長いこと置いておいた箱をやっと開封。空と海の境に深さがある。見とれて飛んでいると海面がよく見えなくなり海に突っ込むのは恒例。SFの世界の空を飛ぶ。

 

5/21

/夜なので外で色々な生物が鳴いている。冬は静かだった。やかましさに驚く。久しぶりに星を見た。青かった

 

5/22

/シライシパンから、いぶりがっこ×ジャーマンポテトパンが出ている。いぶりがっこ愛好会としては買わねばならない。

 

5/24

/いぶりがっこ×ジャーマンポテトパンを無事入手した。食べやすい。そのままコロッケにしたい。

 

5/28

/誤字脱字が増えた。眠いというかぼんやりしている事は増えた。怠惰だが、本を読んだり絵を描いたりデータを纏めたりしている。何かしら活動している。雹が降った後の夏日がこたえてだらけていた

 

6/4

/血のにおいがするお茶に当たった。他の人はそんなことはないらしいのだが。まずいというわけでもなく、血の味がするものなのだろうと、そのまま啜った。

/夜の始まりとは苦しいものだ。水に潜るのと同じように息を止めなくてはならない。睡眠も同様。睡眠の海で我々はエラで呼吸するのだが、朝起きて陸に上がると水中で息が出来るなんてことは忘れてしまう。毎度苦しむもので。入眠下手でも、溺れる楽しみに変わればまあまあ良いところ。

下手なので溺れるのだが私は眠ることが好きだ。海に飛び込むのって楽しいだろ。それと同じ。

 

6/5

/本を一冊読み終えた。とにかく眠くなる本。ただし退屈なのではない。この先の生に救いが無いことを確認するために書かれた本。時に憤り時に過去の幸福を拾い直しながら過ごす日々が初めから終わりまで続く。劇的なものが全て過ぎ去った後のこと。耐えられずに寝落ちてしまうのだ。ごめんよルソー。孤独な散歩者の夢想。

 

6/8

/ここ最近、木は喋る、森が話しかけるという言葉に度々会っており、なにやら救われたような心地。マタギ等の本や何らかのニュース。

/話すことは特に無いのだけれども木に会いに行く、という感覚は生かしておいても良いのだろう。木に触るのが好きだった。あれらはけっこうぬくい。

 

6/11

/ブーンと難しげに唸っていた電子レンジがチンと鳴ってあらゆる動きを止めた。どれどれと扉を開け開けると何も入っていない。そこにほかほかのものを期待するから拍子抜けするのだ。我々はレンジの中に物を置かない限り期待する結果は得られない。それで、どうして彼らは私に答えを求めるのか。

 

6/18

/ツイッターアプリアイコンが円になり、使用中アイコンがデュラハン化したので(これはこれで良いのではと思いつつ)アイコン書き直そうと意気込んで出来たのが先の魚の頭だった。欠けた首は魚だったのだ。

/とりなど食べて好きに生きているので、路上に伏していてもどうぞ憐れまないで。

過去アイコン。昨日でアカウント設置から5年過ぎたらしい。5年間居座っていた空を駆ける猫ライダー。

 

6/20

/小鳥が路上で遊んでいてなかなか逃げていかない。猫も何故か路上で寝ており、車の窓を開けて申し訳ないのだが通して欲しいと声を掛ける。こんな日もあるのだろう。今日は暑かった。

 

6/21

/星まわりという言葉の悲しく恐ろしいこと。空に引かれた星座の線は檻。星の枷が巻きついていて、どんなにおっかない番犬も無重力にぷかぷかしながらわんわんいっているだけです。

 

6/25

/言葉が刺さるとよく聞くし、実際私もたまに踏みつけて飛び上がることがある。棘が残っていると思うのだが、そいつをよくよく観察するといい。痛いと感じる原因が直接目に見えるわけだから、解決の手段もより上手い方法を探せるようになる。動物か植物か、何の毒か分かれば、棘も身になるものなので。

/月に帰るのかいと聞いたらそうだよと言うので、今夜は猫のために舟でも編もうか。

 

6/26

/夕陽が緑色の光を放って消えた。兎サイズの白い栗鼠が路端に座り込んでいたりガードレールの下で猫の目が光っていた。

猫の引っ掻き傷のような三日月だった。赤く腫れた空の傷口から猫が湧いて来て空き地とか路地裏を蹂躙するのだろう。

/猫が歩くとみな踊る

 

6/2

/風に身を任せるにはまだ寒い

/良い夜です。あなたにも、あなたにも、良い夢を。

 

6/30

/ため息ついた七月の雨。植物たちも縮こまっている。

 

7/5

/『マルメロの陽光』にやっと辿り着いた。秋のお話だ。画家との親しい時間を共にした。今日は風が寒くて秋のような晩だ。ゆっくりと眠れるだろう。

 

7/6

/血界戦線、勢いのあるアニメだった。面白くてあっと言う間に見終わって寂しくなっている。EDの曲と映像が好きで何度も見返してしまう。

/LAST EXILE 銀翼のファムは裏切らない続編で、争いと人について思うとどうしたって泣きたくなる。

/アリスと蔵六、音楽がファンタジックで感激した。

 

/リルケの詩集、描写の熱量に背筋が伸びる。野口雨情の童謡を纏めた本は儚くて小さくて可愛らしかった。

 

7/11

/豆電球の月をぶら下げる天井がどんどん低くなるので月は潰れるし家の天井もミシミシ言い出す。夜に潰されたって眠りと変わらないから何が終わろうと気付きやしない。

 

7/13

/神様もデジタルお絵描き道具を導入したんだなと感心するほどぱっきりとして発色の良い夕方の空だった

 

7/16

/ICOをクリア。鳥の囀りが空間を埋める穏やかなゲームだった。手を繋いでいる二人がかわいい。グラフィックに説得力があるので歩いて登って落っこちているだけで幸せになれる。何よりゲームとして楽しい。ワンダ同様プレイヤーの誘導が上手く安心して歩き回れる。そして大島ミチル氏の音楽が染みる。

段差や穴に当たる度にヨルダに手を伸ばして引っ張り上げていたのだが、あるとき一人で段差を乗り越えて来るヨルダ嬢を見てこの子は逞しかったんだなとお父さんは嬉しくなったし少年心を優しく受け止めてくれていたその手をまた握って相変わらず一人で上れるらしい段差で手を引いていた。

せっかちなのですぐ手を伸ばしたり、手を掴んで引っ張り回してしまう。少し背の高い真っ白な少女がそれでも共に来てくれるので私は素直に嬉しかった。そんな風に楽しんでいたので、終わってしまっても冒険中の楽しさがずっと残っている。嬉しい思い出があるからこの先もずっと大丈夫、という安心感。

 

7/17

/もぞもぞと書いていた文章が8割書くこと書いた段階まで終わって、読み直したり書きかけで放置している部分をやっつけて良しとしようそうしよう。ところで家移りすることになりそうです。夏-秋は心穏やかに、手続きなどで身の方は動乱の予感。

/まだ春のつもりだったんだけれどもどうも周りが夏なつしている。

 

7/22

/通り雨の後にねじまき鳥が鳴いた

/寒さは耳に聞こえるもので、遠い昔の寒さが吹きつけ刻まれる。雪の量が減ってもまだ雪女が戸をたたく音を聞く。玄関や窓を開けても誰もいないのだけれども。耳の先が傷むと冬の底を思い出す。

/「手袋をはく」「傘をかぶる」は確か方言であったと、言い換えるためにさんざん悩んでネットに頼る。手袋ははめる、傘はさす。とっさの共通語会話などはラジオで流してほしい。

/黙々と打ち込んでいた趣味の文章がやっと一区切りつき、晴れやかな気分で人参と大根を切る夕方。

/耕されたまま放置されていた土を裸足で歩く夢を見た。今日はなにもない畑に雨が降っている。

 

7/26

/もしも私が風通しの良い家で暮らせたなら野菜を作ろうと思う夏。今晩の食卓は鮮やかだ。

 

7/28

/今日は『モールス』を。描写の重なりがじんわりとあたたかい。雪の景色に裸足の少女と少年。

 

7/28

/田園の憂鬱を読んでいた。日常はバラバラのようでいて一繋がりにすると実体を持つ、といったような。

決して病める薔薇とバラバラをかけたわけではない。ちがうんだ。

 

7/29

/"藤鶴の忘れものは透明な本。あなたは手入れされた庭で意識を取り戻しました。持っていた明かりは尽きました。忘れものは、大丈夫、きっと見付かります。向こうで風を読む鹿が呼んでいます。

#忘れもののおはなし

/懐中電灯の明かりがいよいよ弱くなり、手探りで歩いて来た道の果ても見えないしもういいやと寝転がった。眠ってなどいなかったはずだが、目を開けば手入れされた庭に横たわっている。草の布団でまだ眠っていたい。風が通る場所に来たところで、果ては未だ見えないのだから。

 

7/30

/久しぶりに星が出た。空はガラスのようになめらかだ。

 

7/31

/まさか終わってしまうのではないだろうな!?(7月に対して)

/もしや7月先生の今後の活躍にご期待下さいと言うのではないだろうな

/暮れる空を見ながらお茶をすするゆうべ