宮城県立美術館

東北三都市巡回展
ルーヴル美術館からのメッセージ「出会い」


震災後、ルーヴル美術館が東北に輸送費込みで無償で作品を貸し出すと聞いて、
「さすがルーヴル!支援方法がかっこ良すぎ!」
と思っていたのですが、ちょうど仙台に来ていたので見に行ってきました。

展示会の規模としては「小企画展」だったかな。
なんと常設展の料金(一般 300円)!だけで拝観できる、どこまでもかっこ良すぎな企画でした。

まあさすがに数も少ないし、「これだ!」という目玉はなく、
「このレベルの作品なら、ルーヴルにはごろごろしてるんだろうな」
という感じでした。
でもさすがルーヴル、これだけ無償で貸し出すのは画期的だと思います。
特に震災以降、原発事故の影響で、外国人アーティストだけでなく、絵画なども日本への貸し出しを渋られたと聞く中、ルーヴルの器の大きさに感服です。

しかもこの図録、確かにB5サイズくらいで薄いものですが、これも無料なんです。
まあルーヴルだけじゃなくて協賛企業によるものかもしれないんですが、なんかうなっちゃいました。

確かに震災直後は食物や薬などもっと切実な物が必要だと思いますが、折れそうな気持ちを支える一つの光として、歌や物語、そして絵などの芸術があると思うのです。
歌詞に、詩人や小説の言葉に、美しい絵に、涙を流したり励まされたり、明日も頑張ろうと思えることがあると思うのです。

物理的な復興への手段ではなくとも、心の復興を助けてもらえるのではないかと信じたいです。