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『扇一郎兄さん』の捏造を萌語る★個人的には『扇一郎達×六郎』『扇一郎×正守』は標準装備です!!

六郎兄さんが墨村家の居間を破壊した後…また来たよ!(笑)

(本編で死んだハズのキャラが生きてても気にしない☆時間軸も謎♪)
―――――――――

【六郎の来訪再び】

玄関に扇六郎…。

墨村家一同が唖然とする。
彼が初めて墨村家を訪れた時と被る奇妙な光景だ。

六郎が大破させた居間の修繕は、結界術で直したので今は元通りだ。

六郎さんが墨村家に手土産持参で謝りにきた。

正守「う…、それはッ!!」


(こんな感じの→■←15巻ぐらいに出てるヤツですよ、あの…)  


六郎が持って来た箱は、見覚えのあるあの『黒い箱』……
あの夜行の子供を飲み込んだ『黒い箱』にそっくりだった。

正守(怖ッ!!その箱怖いわーー!
扇家から届く『黒い箱』って、イメージ悪過ぎますよ!なぜ、そんな曰く付きの禍々しい箱なんですか!?六郎さーーんッ!!)Σ(´Д`;;)

パカッ☆

利守「わーあんこ餅だ」

六郎「口に合うといいのだが…『ボタ餅』だ」

中にはぎっしりとボタ餅が並んでいた。飾りに南天の葉が添えられている。

黒い箱の中に、整然と並んだ黒いボタ餅、……不気味だ。怪し過ぎる。そんなものをすぐに口に運ぶ奴はどうかしてる。


ヒョイ、パク☆

良守「うまぁッ!これすげー、ウマイ!!」(食)

………って!

正守「よーしィー守ィーーーッ!!いきなり食ってんじゃねぇ!」(゜◆゜;;)

修司「そうだよ、良守。今、お茶とお皿持って来るから、ちゃんと座って食べなさい!」

良守「はーい」

父さぁーーんッ!!……『そこ』じゃない!本来ツッコむべきとこは『そこ』じゃないですよ!?

修司「これ、すごい美味しいよ!!」モチャモチャ…

利守「どこのお餅?」モチャモチャ…
良守「俺、もう一個食っていい?すげぇ、うめェッ!!」(食!!)モッチャアアァーッ!!モチャモチャ…!

繁守「コラ、良守!正守の分も残しておかんか!しかし…うむ…、美味いのう、これは。」モチャモチャ…

正守(食ってるゥーーーーーッ!!

俺の家族が怪しげなボタ餅をむさぼるように食ってるーーッ!!特に良守、がっつくなーーーッ!!この育ち盛りの中学生が!!)┗(T□T;;)

修司「正守も一つ食べてみなよ」

ポテッ…と皿に盛られたボタ餅が一個、お茶の入った湯呑みと共に正守の前に差し出された。


…仕方ない。
パク☆(食)

正守「………ッ!!??
う、うまい!何コレ、うま過ぎ…

一口にして柔らかな小豆の香りが鼻孔をくすぐる。口の中はすっきりとした透き通った白蜜のような甘さ……いや、これは『甘さ』と言うより、むしろ『旨さ』だ。
程よい柔らかさ…ふっくらと、仕上げた上品で繊細な餡。
均一に漉した『こし餡』ではなく、滑らかでありながらも
小豆そのものが主張する『粒餡』だ。
薄く紫がかった艶やかな小豆の皮も美しい。
その餡にくるまれた米の粒をまばらに残した白い餅は、
こんなに『米』って美味かったか?と、再認識させられるくらいの、美味しさ…

明らかに、今まで食べたどんなボタ餅より美味い。『餡』も『餅』も最高!

今まで食べたボタ餅と比べるなら、ボタ餅より遥か上空に存在する…
『ボタ餅の上に存在する食べ物』……『天上のボタ餅』ッ!!」

良守「うまッ!!
兄貴が持ってくるどの『あんこモノ』より美味いよ!俺、どっちかってーとケーキとかの方が好きだけど、これは別格!」

……悔しいが同感だ。

正守「まさか、地味なあんこ餅がこんなに美味いとは。
人を感動させるほどの美味さが、こんなあんこと餅だけで表現できようとはッ!

シンプルなのに、やみつきになる味だ。

……絶品……まさに絶品のボタ餅!!」

こんな素晴らしいボタ餅を出す店は、是非とも六郎さんに聞いておかねばッ!!

「六郎さ…、

六郎君、これ、どこの店?
スッゴく美味しくて、また食べたいぐらいですよ!!」

六郎「…手作りなんだ、それ」テレテレ…///(◎///◎*)ゞ


……ッ!!ありがとう!六郎君!素晴らしいボタ餅…!『美味しい』ってこんなに素晴らしいものだったんですね!?

六郎「お前がそんなに喜ぶなんてきっと『一郎兄さん』も喜ぶ…」テレテレ〜…(*◎ω◎*)

正守「え゛!?」Σ(・言・;)
今、なんつった!?え…、ちょッ…待ってよ!!!

六郎「それ作ったの、一郎兄さんなんだ。お前の実家に行くって言ったら、兄さんが手土産に持ってけって。
張り切って、朝早起きして作ってくれたんだ♪」(喜)

……。

六郎「スッゴい美味いだろ?一郎兄さんボタ餅作るの上手いんだ!」ε=(◎∇◎*)エッヘン☆いばり!!


…何それ。
………何、その『誰もトクしない』萌設定…!!
(そして、なぜ六郎さんが威張るんだ!?)

六郎「一郎兄さんはスッゴく料理上手くて和食とか和菓子とか時々作ってくれるんだ。しかも、和食以外の料理も得意だし何作っても一郎兄さん手料理はプロの料理人の上をゆく!」
(材料費や手間暇も度外視したこだわりで作るからな〜兄さんはッ♪そこがカッコ良くて好き)

六郎「特にボタ餅は絶品ッ!!
一郎兄さんが自ら選りすぐった最高級の小豆や砂糖…。
一郎兄さんが自ら、素手で小豆を研ぎ、
ペッタンペッタンと自ら杵をふるい、臼でついた半殺しの餅なんだ!!」
キラリーン☆ドヤァ…(◎フ◎*)

六郎さぁーーーーーんッッ!!(泣)
なんつー禍々しいモン食わせてんですかーー!!!?(そして、なぜ六郎さんがドヤ顔する!?)

六郎(帰ったらさっそく一郎兄さんに報告せねば。兄さん、きっと喜ぶぞ!)♪〜(◎▽◎*)

六郎は、あっという間に正守や良守達が平らげた空っぽの軽くなった『黒い箱』を持って、嬉しそう帰っていった。

正守は六郎の帰った後、
一郎のボタ餅を絶賛した事を後悔していた。
あれが六郎に気を利かせた『お世辞』ならまだ良かった。
お世辞ではなく、正守自身が間違いなく『美味だ』と自分で感じた嘘偽りのない賛美だったからこそ、正守は激しく後悔していた。


正守(あ゛〜誉めるんじゃなかった!せめて口に出さずにこっそり誉めてれば良かった!)

だが、
再び六郎さんがボタ餅の入った箱を持って、またウチに来てくれないかな…とちょっと楽しみに思ってしまう。そのぐらいの『絶品ボタ餅』だった。

作ったのは扇一郎だが……。

正守(あ゛〜腹立つ!扇一郎めッ!!今頃、上機嫌なんだろうな、あの袋豆腐がッ!!)

――――――――

【一郎、手料理の心構え】

回想シーン…ある日の扇邸にて…。

一郎「いいか六郎、
料理で一番大切なものは、『まごころ』や『優しさ』などではない。そんなものは、何の足しにもならん」

六郎「はい兄さん!」

一郎「料理というものは、純然たる物体であり、現象なのだ。それを『心』など抽象で語るのは、片腹いたい!
真に人を感動させる料理があるなら、その現象を完璧に再現させる事ができれば、心などなくとも人を感動させる事ができるのだ」

六郎「はい兄さん!」

一郎「料理に大切なものは、現象の実現だ。人の心も体も、現象に他ならない。
色、形、味、香り、同じ環境、同じ料理…食す者を含めた全ての状況を同じように再現した2つの料理、2つの状況があったとして、そこに心があるかどうかなど問題ではない。
食する者は、
物体として完璧に再現された『心のこもった料理』と、『心など微塵もこもらぬ料理』…この2つの料理の区別はつかぬ。
その物体が『美味さ』を現象として体現していれば、心などなくともそれは『美味い』」

六郎「はい兄さん!」

一郎「美味しさを感じるのは飽くまでも、食す人間。それを忘れるな。
『こんなに心を込めたのだから、相手は美味いと感じるはず』
『料理は愛情』……フ!私に言わせれば、笑止千万ッ!!」

一郎がピシャリと畳んだ扇子で、自らの膝を打つ!その音に、正座している六郎の肩がビクッと、小さく驚いた。

一郎「それは作る側の『甘え』や『奢り』だ。真に美味しい料理とは、それを実現する材料や技術の上に成り立つ至上の業。
その事を忘れて、『心がこもっていれば美味い』などと言うのは、その材料や技術を追求する事を放棄した『逃げ』や『妥協』、『甘え』なのだ!!
……分かるか、六郎?」

六郎「はいっ兄さん!これ、スッゴく美味しいです!!」マグマグ…(食)(◎μ◎*)

一郎「お前が今食べているそれも、『美味しい』と感じているのは『お前』であって『私』ではない。
お前は私の心など解らぬだろ?

私が何を考え、何を思ってそれを作ったのか解らずとも、お前はそれを食せば『美味い』と感じる。
お前に美味しいと感じさせているのは、その『料理』という現象で、『私の心』ではないのだ」

六郎「はいっ有難うございます!兄さん!!」(食)マグマグ〜♪

一郎「『心がこもっていれば美味いはず』……そんなのは作る人間の思い上がりだ。
『心』という甘えを廃した『洗練された食材』と『洗練された技』のみが、真に相手に『美なる味』を認めさせるのだ!」

・:+。・':+。・。+: *。゜:+

六郎「…と言って、一郎兄さんは自分の分の手作り『絶品芋羊羹』を俺の方に一つわけてくれたんだ」(*◎А◎*)(兄さん大好き♪)

正守(六郎さん…食い物に釣られ過ぎ!

扇一郎ッ……なんつー可愛げのない料理上手。

いや、そもそもアンタに、誰も可愛げなんて求めちゃいねー!

ほんっっとに!
ナンですか!?その激しく無駄な『料理上手い』設定!)(汗)

六郎「…と、言うわけで、
今日は『ボタ餅』と一緒に『芋羊羹』も持ってきたんだ」ドヤ顔(◎ω◎*)

良守・利守「わーい♪」\(⌒∀⌒*)
正守「わーい…。」( ̄≡ ̄;)

一郎本人を知らんので、素直に六郎の手土産の『ボタ餅』と『芋羊羹』を喜ぶ弟達と、
素直に喜べない兄・正守であった。でも、やっぱり期待以上の絶品…(笑)

―――――――――
【手作りボタ餅】

六郎がボタ餅を持ってきた。

六郎の兄、一郎は手作りと呼ぶには可愛げがないぐらい洗練された美味すぎる絶品ボタ餅を作る……。
『そんなに上手いんなら、風使い辞めて和菓子屋でもやれば?』と言いたくなる。一郎は尊大で執念深く、陰湿で性格が悪い。…とは言え、悔しい事に奴のボタ餅が絶品である事には変わりない。

パクッ☆

正守「!?」

一口、頬張り、止まる。

なんだ?これは、……

正守「ふ、普通にうまい!?」

良守「あれ?これって…」

良守も気づいたか…

正守「不味くは…ない。普通にうまい。

だが、それは飽くまでも普通。

いつもの、
繊細な小豆の薫りも艶やかな茹でぐあいも、これにはない。澄んだ甘さとすっきりと鼻に抜けるような、あの優しい豆の薫りを損なっている。よく見ると形やサイズがバラバラで、あの整然と箱に並んだ均一で正確な美しさをも欠いている。

珠玉や絶品とは程遠い。
『こだわり』や『逸品』と呼ぶには、技術も足りない。明らかに格下のボタ餅!

ふ…扇一郎……。腕が落ちたな。こんな平凡な、ただうまいだけのボタ餅を作ろうとは…!!

衰えたな!!扇一郎…ッ!!!!
お前らしくもない、詰めの甘いボタ餅だなッ!」(嘲笑ッ)

正守は美味すぎる、―――その美味さ、完璧さを認めざるおえないボタ餅の、不完全さを嬉々としてこき下ろした。どうした訳か、今日に限ってそのボタ餅はいつもの完璧さを欠いていたのだ。

「おい、墨村の長男…」

ポンと肩を叩かれて振り向くと、背の高い覆面の男がいた。
正守(え、誰?)初対面だ。

五郎「それ作ったの、六郎だぞ?」

正守「え!?」(マジ?)

五郎(マジだ、後ろ見てみろよ…ヒヒヒ)

六郎「今日は一郎兄さんが忙しくってボタ餅作れなかったから……」しょぼーん…(;◎_◎)σ

五郎「だから俺はボタ餅はやめろって言ったんだ。ボタ餅で兄さんに張り合うのは無謀だって。絶対、比較されるからな…」

六郎「う゛……」

良守「六郎、普通にうまいよ!お前、別にヘタじゃねぇよ」

六郎は寧ろ、上手いのだが、一郎が美味すぎるのだ。

良守「作らねー奴ほど好き勝手言うからな、気にすんなよ」

……。(◎_◎`) ヽ(-o-;)

良守がフォローしてる…
つーか、先に言えよ!!六郎の兄!!!Σ( ̄Д ̄;)
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