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今月のバードメンに、萌えるっっ!!

・・・・つーか、今月もだろっ!?
エデンのエージェント、「フェアリー」の「計算高くて、慎重で臆病。じつは、強い自己顕示欲を抑圧している。」という、キャラクター分析に萌え・・・・・。(^0^*)

フェアリーに「結界師」の扇一郎をダブらせて、ニヤニヤしてます〜〜。(^皿^///)
一郎兄さんは、ハロウィンなら、でっかいカボチャが似合います!!
文学作品なら、「山月記」「山椒魚」が似合いますね・・・・。あの、一郎さんの頭でっかちぷりが愛い(うい)可愛らしいです。

六郎(…ン…ねぇ?にぃさん…まだ?)五郎(こっち見んな六郎…。そういう顔されるとやりづらい…流し目やめろ)

前回の『扇五郎×扇六郎』の【檜扇と射干玉の夜】、

五郎兄さんが他の兄さん達がやらかした六郎の後処理をしてるだけの話(笑)

あれの部分的に細かい版みたいなやつ。言わば【檜扇と射干玉】の小枝話!!
基本設定は同じで単独の作品として読めるようにしています。なので、【檜扇…】と噛み合わない部分があっても別作品だから…と思って生ぬるくスルーしてね!
『五郎が陵辱された後の六郎を事後処理してる』という設定を使い回したいだけ!!←腐っている( ̄∀ ̄;)



五郎「一度見たエロビデオのエロシーンを何度も何度もスローやコマ送り、一時停止使ってしつこく鑑賞するようなもんだな」

六郎「テープがそこだけ繰り返し再生させられるもんだから、そこだけ特に画像の劣化が激しくなるんですよね」

正守「DVDじゃないんだ!?ビデオテープの話なんだ、今どき!?」(古ッ!!六郎さん、あなたのその見かけでアダルトトークは何だか、非常にマズい気がします!!子供の前で、自分が子供に聞かせられない猥褻な話をしてるみたいな気分になります)

藤波「頭領、アダルトビデオって、ビデオ版しか出てなくてDVD版が出てない作品が結構多いんですよ。
だから、エロ作品の話をすると、どうしてもビデオテープの話になっちゃったりするんです。過去の名作も、続々とDVD化…とか言ってもやっぱり、珍品や一部のマニア向け作品はそもそも大きな需要が見込めないんでDVD化の予定がなかったりする」
(…今では規制に引っ掛かったり、著作権や撮影時の過去のヤバいトラブルが関わってくる作品なんかは、別の意味で絶対にDVDにされる事はないだろうなぁ)

正守「…藤波、そんなもん仕舞っとけ」(六郎さんの視線が痛い)

六郎「沢山あるんだなぁ」(興味津々☆最近はこんなに薄いんだなビデオって!七郎や紫島なら、使い方解るんだろうな。)

正守「え、六郎さんてこういうの観るんだ!?」(実年齢的には成人だし、男子だし……何ら不思議じゃないんですけど///)

五郎「ウチのヤツは殆どホラーだな」(ΘwD)

正守・藤波Σ( ̄■ ̄;)
正守(!!?…ホラーでエロ!?
扇家所蔵のエロビデオ、ほとんどホラーって!大多数がエロホラーって!!
どんだけヤバいんだ、扇一族―――ッ!!?)

藤波(頭領、だから言ったでしょ!?扇一族はマジでヤバいんだってッ!!!七人兄弟の男所帯で、人間辞めちゃうぐらいの奴らが所持してる猥褻物なんて、アブノーマルに決まってますよ!
健康な成人男子が、女体に見える根野菜や蒟蒻の質感に興奮を覚える方が、何倍も健康的ですよ!)

五郎「ん?なんか勘違いしてねぇか?
俺んち、そんなにエロビデオとか持ってねぇよ。あんま見ねぇんだそういうの。
エロくてグロいえげつないホラーのビデオは持ってねぇ」(ΘдD)
(つーか、機械面倒くせぇ!紫島なら持ってると思うけどな。オイ、紫島。お前が観てるヤツ、横で観せろ!再生とか停止とか早送りとか全て任せた!)

正守・藤波(; ̄o ̄)=3「ほっ」
(よ、良かったぁ〜。てっきり禍々しいタイトルが、ズラッと壁一面並んでる所を想像した…。
そうだよな、ホラーって言っても、エロじゃないんだな。…うん、1,2本なら大した事ないよな!扇一郎は春画のほうが似合ってるよな〜)(笑)

五郎「さっき言ってたホラーって六郎の事だ。

ビデオはねぇけど、

六郎が肉塊状態の兄さん達四人に、地下の肉風呂で輪姦されてる図は、相当えげつないグロくてエロいホラーだぞ。
酒池肉林つーか、地獄絵図だな」

正守・藤波(良くねぇ―――!!!実話でホラー!ノンフィクションのエログロは反則だろ!!……コイツらの所為で扇家関連のエピソード、少年誌で載せられなくて大幅にカットされたに違いない!!)Σ(T■T;)

五郎「たとえるなら、生ハンバーグに人形を入れてこね回した感じだな」(Θ△D)

六郎「…もしくは、弟の生肉の肉親和え。
兄貴盛り生肉仕立て(五郎兄さん抜き)。生サラミの実弟の腸詰め」(◎△◎)

正守「エグい!エグいよ、その料理名ッ!!AVのタイトルにしても、猟奇的過ぎでしょ!?」
(六郎さん、相変わらず自虐的ですね!何、そのセンス!?
うわぁ、五郎さんの方の料理も食いたくね――!!)(汗)

藤波「人形を生の挽き肉に混ぜるという絵ヅラが怖えぇよッ!」
(その発想は扇家ジョークなのか!?
兄弟二人して平然と語るな!!張本人だろうが、お前ら!!実体験がエログロでホラー過ぎるんだよ!!
……こいつらの思考は読みたくない)(汗)

五郎「…なんか夕飯はハンバーグ食いたくなってきたな」グゥ〜(ΘωD*)

六郎「ハンバーグ♪和風なら大根おろし♪洋風ならクレソンを付け合わせに欲しいな〜」グゥ〜(◎ω◎*)

正守「今の話の流れで、ハンバーグ食べたくなる心境って…」
(エロビデオ→エログロホラー→肉塊に陵辱される六郎→肉料理→『今夜の御飯はハンバーグ♪』
……という話の流れって!!)

七郎「六郎兄さんはハンバーグと並べてもスッゴく可愛いよ。俺が保証する。むしろ、ハンバーグを食べてる六郎兄さんの画像を録画すべきだよ!!」(お子様メニューと六郎兄さんは似合い過ぎる…!!でも、あれでワサビとか黒胡椒も好きなんだよなぁ。酒のツマミとか珍味とか…)\( ̄▽ ̄///)

六郎「…いたのか、お前」
正守・藤波・五郎(…いたのか、お前)

七郎「いるよ。
俺は、ずっと、ずっと、
ずぅーーーーーっと……、
俺は常に、六郎兄さんの後ろにいるよ。

今日はハンバーグかぁ…。ふふ…」(微笑)ニコッ★(⌒言⌒)

六郎・五郎・正守・藤波
Σ(◎■◎;)Σ(Θ■D;)Σ(゜■゜;)
(死神が真後ろに!!!……怖えぇよッ!!)

※因みに、七郎のお付きの紫島さんは『ハンバーグ食べる六郎様』や『湯上がりにカルピス飲んでる六郎様』『葡萄食べてる六郎様』『ピーマン食べてる六郎様』など、
一見何の変哲もない六郎の食事画像をオカズにして楽しめるぐらいの真人間です(笑)

紫島「『千歳飴を舐め続ける六郎様』なんて…意地汚くてたまりません!」(一本舐めながら、もう一本の千歳飴もしっかり握ったまま離さないんですよ!!…それを途中から五郎様がやって来て、ボキッと折って半分ぐらい持ってかれる。その時の六郎様の唖然とした驚きの表情、そして、悲しげな表情へと変化する。可愛い過ぎる…。
折角、ピンクの方を残しておいたのに……って///)(≧Д≦)

五郎「紫島…お前、ひとんちのホームビデオをAVとして見れるなんてすげぇな」

―――――――――――


【五郎兄さんが六郎を風呂で洗ってる細かい部分】


ベッドで寝かせるとベッドが汚れる…

それ程に、六郎の躰は汚れていた。
冷たい肌を五郎が洗っていた。何時間も裸のままだったからか…
……アレは、躰中を常に臓物の温かな肉に触れられていたようなもので、躰の芯まで冷え切るような事はない筈だ。今は真冬でもない。全身の震えが止まらないほど、室温は寒くない。

温かな湯を六郎の背に掛ける。

この震えが、寒さの所為ではない事ぐらい本当は五郎も分かっている。

白い背に所々赤い傷が目立つ。首筋に吸い痕…
細い肩や二の腕に、くっきりと歯形の違う咬み痕が並ぶ。

抑えつけた時の指の跡が、二の腕や手首、足首にも赤黒く変色している。引っかかれたようなミミズ腫れもできている。
…これは、爪を食い込ませた跡か。4対1で兄達は、六郎の躰を組み敷いた。この小柄な弟は、抵抗なんて殆どできなかった筈なのに。

雪のように真っ白な髪にまで、精液が飛んでいる。べったりとこびりついた動物性の汚れを、泡立てたシャンプーで落としてゆく。

髪にまで飛んだと言うより、そこで擦らせて『達した』と言うべきだろうな。こんな髪の内側まで、べっとりと絡まっている。

コイツの髪の毛で巻いた上からしごいて『出した』な、兄さん…
兄達の性癖が垣間見える。見たくもない痕跡ばかりなのだ、この躰は…

シャワーを捻る。勢いよく音を立てるお湯が、泡立てたもったりとした泡を流す。白い泡の塊が背中を滑り落ちた。肘や腹の下にも、泡が流れる。

さて、外見は殆ど片付いた。次は、『中』のほうだ。

…気が進まないのはお互い様だ。……コイツが自分で内側の処理なんて、出来る筈がない。

「…六郎、じっとして動くなよ。壁に手を付いてろ。
―――大人しくしていれば、すぐ終わるから…」

兄の言葉に六郎が頷く。緩慢な動作で立ち上がると、言われた通りに手を付いて待つ。

……これから、何をするかなんて、多分コイツは考えていない。考える余力がない。命令に従うという単純な行動パターンが、混乱する頭の中で辛うじて秩序を保っている状態なのだ。

今はその方がいいかも知れない。

五郎が石鹸で十分に滑らせた指を、尻の肉を開かせた隙間に差し入れる。その孔の口は、つぷりと、五郎の指先を飲み込む。

五郎はそれを『良かった』と思う事にした。

これで思ったよりも作業がはかどる。指がスムーズに動かせれば、中のモノを短時間で掻き出せる。

こんなに、……溢れるほどに、白濁した液が零れ落ちるのだから、すぐ終わる…

……血も僅かに混じっている。だが、傷自体はそれほど酷くはない。出血も、もう止まっている…


六郎の内股を伝う雫。ポトポトと床に六郎の体内に残っていた精液が滴り落ちる。


二本の指をこんなに小さな孔に含ませて…クチクチと嫌な音を響かせる。

「ッ、……はァ」

時折、驚いたように締め付けてくるが、六郎が嗚咽を漏らしつつも、また、内側を柔らかくほどいてくれる。五郎は指の抜き差しを再開する。
―――深い奥に溜まっていた、六郎の奥に注がれていた……

熱く、濡れていて…、きつく…締め付ける内臓の肉壁。

「ん、…ん」

小さく、甘く…くすぐるような鼻声が耳に届く。
シャワーはグチュグチュとした水音を消す為と、体内から排出した液体を速やかに洗い流す為に出しっぱなしにしてある。

それでも聴こえてくるのだ。
「…う、…あ……、…」

この息遣いに混じる声に、淡い…苦痛とは違う色を混じらせて、六郎が切なく鳴いている―――そう勘違いしてしまう。


……だから、鼓膜がこんなにも、この音を拾ってしまうのだろう。


―――指がこんなに簡単に入っていけるのは、六郎が兄達に挿入されていた時間が長かったから…
―――同じ兄である五郎に、犯されたばかりの後孔に抵抗もせず指を挿入させたのは、既に兄達が、六郎の抵抗する気力も体力も極限まで奪ったから…

――――六郎の従順さは、抵抗する意志も持てないほどの恐怖を、この躰が味わったから…

などと、改めて考えると救いようがない…

せめて、
―――六郎のここが、初めて挿入された時より、少ない苦痛で五郎の二指を飲み込めた事が『救い』だと思いたい。

『救い』だと思い込みたい……

不幸の中で、何が幸せかと考えるなら、この不幸こそが幸せなのだと考える事が、最も幸せな事ではないか…

馬鹿馬鹿しくも、五郎は自分がこの考えに陥り易いのを知っている。

可笑しくもないのに、笑うしかない。

これがその状況なのだ。不幸を不幸として感じにくくする為に、人は笑う。それを嘘と知った上で、騙す事も出来ない嘘を吐く。
騙す事も騙される事も出来ない自分を、五郎は心の底から嘲笑う。

……滑稽で愉快なのは、俺だ。

六郎が少しだけ、こちらを振り返った気がした。自分の尻の孔に指を挿れながら、笑っている、そんな兄の姿を見られたら……
弟のあの泣き濡れた紅玉の瞳に、この表情がどう映るか…

そう考えて口元に手を当て、
五郎は、自分が覆面を着けている事を思い出した。

馬鹿だな、俺は…

もう、コイツが俺をどう見ようが構わん。やる事は変わらない。

そんな事より、これをさっさと終わらせてコイツを寝かせてやるのが先決だ。


(ン…五郎兄さんの、指…長い)

(こっち見んな…やりずらい、六郎。そんな顔されたら、……勘違いする)

(…奥が、混ぜられて。あ、――恥ずかしい、声が…。
まだ、なの……?兄さん…)

(…ッとに、その声もよせ!!…俺に勘違いされて困るの、お前だろ!?指、増やすぞッ!?)

五郎がよろける六郎の肩に、手を添えて支えた。

五郎(……おい、六郎。俺はな、お前が思ってる以上に、お前のことが好きなんだぜ?…あんまり信用すんなよ)

(Θ_D;)(◎△◎*)5×6!

【檜扇と射干玉】の続き♪

六郎が兄達の元に行き融合の術に加わったのは、七郎が次期当主に選ばれた後の事だと思うので、これは六郎が14歳以上の設定。扇兄弟はみんな7歳違いという妄想設定
____________
【檜扇と射干玉の夜】


扇邸の地下に、擬似的な羊水で満たした水槽があった。今は見えないが暗い水面の底に、四つの、赤黒く巨大な肉塊が沈んでいる。それらは全て、五郎の実の兄達だった。五郎達は自らの体を融合させる為に、特殊な術で体を改造している。

五郎はこの『融合の間』を『肉風呂』と呼んでいた。

つい先ほど、この場所で五郎の留守中に弟の六郎が、肉塊状態の一郎達に手込めにされていたのだ。

融合の術は自らの肉体を未分化の胎児として、細胞同士を融合させ、六個の個体を一個の個体へと形成させる術である。
その為、肉塊状態の時は精神が動物に近くなり、衝動の抑制が利きにくい状態にある。

この術で肉体を改造して長い、一郎や二郎、三郎や四郎達は、五郎よりもその影響が強いらしい。
しかも、

「ちっ、……まさか、満月の影響もあるのか?」

五郎は煌々と輝く今宵の満月を思い出して苦々しく言った。

動物に近いとはいえ、シャレにならない。こんな事で長年をかけた術の要を台無しにするなど、信じられない。

いや、まだ崩れてはいない。

六郎の状態次第だ。
六郎の精神が崩れたり、この性的な暴行の所為で、一郎達、兄達を恐れ、受け入れられなくなってしまえば、融合の術の強化には使えない。

六郎にはどうあっても肉体的な融合と共に、精神的な融合が求められた。

理性が戻った一郎も、流石に事の不味さに気付いた。
そして、自分達が怯えさせてしまった六郎の全てを、唯一、その輪に加わらなかった五郎に任せる事にした。

そんな、丸投げされてもなぁ…

五郎は一人床に横たわったままの六郎を、床に散らばった六郎の着物や帯で、手早く包むと地下の肉風呂を後にした。

裸の六郎を、屋敷に仕える者の目に曝すのは避けたかった。適当でも衣服ぐらい身に着けていれば、体調不良とでもしておけばいい。

……実際、六郎が何をされているか知れたところで、この屋敷で一郎に意見をする者など居ないのだが。

抱き上げた体は軽い。
長身の五郎には、この小柄な弟の体など、苦もなく両腕で抱えて運べる。

………意識はある。

肉風呂で衣服を羽織らせている最中に、六郎が五郎の着せている着物の袖に自分から手を通すように動いていた。

しかし、言葉は無く、五郎の動作に促されるまま、大人しく従っているだけだった。

『人形のように大人しかった』
いや、
『人形よりも大人しい』だったか……。

六郎を抱いた兄達の中で、あれは確か三郎が言っていた。

『泣き声も挙げなくなった。こいつの体で、触っていない所なんてない。どこをつつけば、声を挙げるか、試してみないか』

そんな事を確か兄達は興奮気味に充血し、笑いながら言っていた。

……それでは困るのだ。

六郎が完全に心を閉ざした状態では、困るのは自分達なのだ。済んでしまった事とはいえ、笑えない。

………だが、多分それは大丈夫だろう。恐らく、そこまで六郎は、まだ達してはいない。

小刻みに震えながらも、六郎の手は五郎の服を掴み、顔は隠しているが、五郎の胸にしっかりと顔をうずめてくるのが五郎にはわかった。

こいつは、今、俺の胸で、俺に抱かれて、ホッとしている。

『助かった』と思っている。

『助かった』『助けられた』『安心だ』………『五郎兄さんが助けてくれた』


―――――そこに付け入る。

五郎は六郎の体を運びながら、自分がするべき手順を静かに思考した。


六郎はしばらく五郎の部屋で、預かる事にした。

一緒に住む兄弟達の中で、五郎の部屋だけはベッドなのだ。このままベッドに寝かすのを躊躇うほどに、六郎の体はべったりと汚れすぎている。
あらゆる液体が付着して、―――五郎が六郎に着物を着せてから抱き上げたのも、その為だった。

これは一度風呂に入れて汚れを落とさねば。

………あんな事があった後なので六郎が怖がるといけない。五郎は、六郎だけ着物を脱がせ、風呂に入れた。
六郎の着替えは洗ってある五郎の寝間着用の浴衣でもいいだろう。

六郎は、五郎のされるままに、嫌がりもせず、黙って洗われていた。手際よくただ『作業』といった感じで五郎は、六郎の全身を洗ってやった。

堅い籠手は、素肌を傷つけるし、濡れてしまうので、そこだけは外している。白い髪をシャンプーで泡立てる。
石鹸やシャンプーの香りは幾分六郎を落ち着かせるだろう。
そう思いながら、五郎はさり気なく六郎の体の状態を確かめていた。傷の状態を確認した。

痣、傷、………傷つけられた場所はないか。あまりひどい傷があれば六郎が嫌がっても、医療班に診せなければならない。
………、思ったよりひどくはない。
これなら通常の外用薬で何とかなる。

首筋や肩、胸、腰、太腿……咬み痕や吸い痕が多い。でも、これも時期に消える。

手首、二の腕、肩、……それに両脚も強く捕まえられていたのか、……くっきりと赤い痣が手の形をしている。指の痕までわかるぐらいだ。

肉塊状態で交わったと言うより、人型で六郎を捕まえているうちに理性が飛んで兄達は肉塊の姿に崩れてしまったのだろう、と五郎は経緯を推測した。

放心状態の六郎にシャワーで、身を清めさせた。

「これは『作業』だから、大人しくしていれば、短時間で終わる。我慢していろ。」

我ながら、無茶な言い草だ。
六郎の返事も聞かず、『作業』に取り掛かる。やらなければならない。
『作業』は、とっととやってしまおう。

六郎が慌てる間もなく、抵抗する気を起こさせる前に、進めてしまえばこっちのものだ。

五郎は六郎の返事など待つ気も無く、六郎の体に触ったのだが、

六郎は五郎の言葉に、すぐに小さな頷きを返し、五郎の手に身を任せていた。



…………五郎は、六郎の中に溜まっていたものを、小さな孔から掻き出していた。それを、六郎は震えながら、苦痛に息を呑みながら、耐えていた。

……大人しくしていれば、兄さんは、すぐ終わると言っていたから。あと、少しで終わるはずだから、…………。


五郎は、六郎が泣いている事も知っていた。

ウッ、ウッと、声を詰まらせて、恥ずかしさや痛みを堪えてじっとしている。

さっき洗い流したはずの、六郎に最後にシャワーを頭から長めにかけたのは、六郎の涙が止まるのを待っていたからだ。

……こいつは、もっと存分に泣いてもいいはずなのに、そういう事を隠したがる。

五郎は冷静だった。心は静かに次にやる事を考え、淡々と機械的に手を動かす。

タオルで水気を拭き取り、短時間で薬を塗る。傷の状態や箇所はさっき、洗いながら記憶した。なるべく、裸のままの六郎の姿に目を留めないよってにする。
浴衣を着せ、きちんと帯で止めた。
ひらりと抱き上げ、
今度こそ、綺麗になった六郎の体をベッドに降ろした。


『作業』はこれで、終わった。……疲れた。精神的に、これはクる。
俺は、
夜遅く帰宅直後に、兄達が弟を陵辱している現場に遭遇し、それをなんとか止めさせ、
弟の体を抱いて運び、着替えを用意して、弟を風呂に入れ、
兄達がやらかした処理をして、傷の手当てをして、着替えさせ、……たった今、こいつをベッドまで運んだ。

今やっと、一息つけた。今日はもう、何もしたくない。
それは、六郎も同じなのだろう。
………『これで、やっと眠れる。疲れた。』

そういう感じでカブトムシの幼虫みたいにもそもそと、布団の中に入っていく。

蒼白に近かった六郎の肌にも、柔らかな赤みが戻ってきている。


俺も寝たい。

五郎もごろんと、ベッドに身を投げ出した。

五郎のベッドは、五郎の誕生日に父の二蔵が贈ったものだ。

女の子が憧れるような『お姫様のベッド』が五郎のいつも使っている寝床なのだ……。

何を考えたか、あの父親、息子の誕生日にアンティークの天蓋付きのキングサイズを買って寄越したのだ。五郎一人で寝るには十分すぎる大きさで、喜んだのは五郎よりも、まだ小さかった下の二人の弟達だった。


しかし、使ってみると寝心地は五郎も気に入った。だから、実家を出て兄達の所へ引っ越す時も、このどデカいベッドだけは、わざわざ五郎自ら持ち込んだのだ。
五郎の持ち込んだベッドの所為で、一見純和風に見える扇邸は、一室だけ天井の高い洋室に改装してある。
兄達は、実家の洋館を思い出すのが嫌なのか、五郎の部屋にはあまり立ち入ろうとしないが、六郎はそれを懐かしむように五郎の部屋を好んで訪れていた。


と、………大きさは五郎と六郎が二人で寝ても、悠々とした広さがあるのだが。

兄達に手を出された六郎が緊張して、落ち着いて寝られないようなら、自分は別の所で寝た方がいいだろう。

基本的に、五郎は何処でも寝られる自信がある。特に、今日は何処でもいいから、眠ってしまいたい。
……部屋の隅のソファーでもいいか。


五郎が身を起こし、ベッドから起き上がろうとした時、

六郎が五郎の羽織りの端にそっと手を置いてきた。

五郎の近くに寄ると、ゆっくりと五郎の下肢に手を伸ばす。
五郎は、六郎の行動に正直言って驚いた。六郎は、意識を取り戻しても、五郎に身を預けたきりで、自分から嫌がる事もせず、されるままに流されていた。それが、自分から兄に近づき、何かしらの自発的な行動をとろうとしているのだ。

五郎はこのまま、六郎のする事、したいようにさせてみようと思った。
振り払えば、
六郎の手を握ってそれを止めてしまえば…、六郎はきっと、それを止めてしまう。

六郎は、やはり兄達と同じように男性である五郎にも怯えていたのだ。湯上がりで寒くないはずなのに、指先が震えていた。
それが、おずおずと五郎の腿に触れる。そして、


(………う。
おい、六郎。どこを触ってやがる)


五郎の性器にあたる部分を、服の上から触っていた。


兄達の陵辱をその身に受けたのだ。六郎はそれが、どのようなものか、既に知っている。

それが自分の体に深く潜り込み、中を抉られる恐怖も知っている。恐ろしかったに違いない。

しかし、
六郎は五郎のそれの、柔らかさに安堵した。


(……やわらかい。

……五郎兄さんのは、あの時の……他の兄さん達みたいに、かたくない。

………かたくて、いたくて、………こわかった。

……五郎兄さん、…兄さんのは、やわらかい。

よかった。俺に…あんな事、しないんだ。

…あたたかい。

…………今日は、兄さんの…、そばで寝かせて…………)



五郎は微動だにしなかった。六郎のそれは、愛撫と呼ぶにはつたない。

そんな未熟な手付きで、ただ弟に股間を触られているというだけで、易々と勃起させられてたまるかよ。俺はそんなに、単純な構造はしてねぇ。


六郎は五郎の隣りで眠ってしまった。そんな呑気な六郎に呆れながら、赤い痣だらけにされた浴衣から覗く首筋を見ながら――――



ふと、

自分も随分、焦っていた事に五郎は気付いた。
―――六郎の浴衣の下の事だ。





………六郎に下着を身に付けさせられるのを、すっかり忘れていた。



動揺する事なく、淀みなく、冷酷なくらいに冷静でありたい。
………そう思い、『作業』を完遂する事に集中していたつもりでいたのに、

自分も、とても平常心ではいられなかったようだ。

六郎の傷つけられた体を見てしまい、
一刻も早く、その痛々しい姿を自分の心の目の前から、全て隠してしまいたくて、


………五郎は、自分でも気付かないほど、焦っていたのだ。


六郎は、五郎の暖かさに寝心地の良さを求めて、寄り添って眠る。
眠りの中の忘却と安息が、六郎のささやかな救済であればいい。


今夜は、ただ柔らかな眠りを求めている。
それは、五郎も同じだった。

………今日はただ、手を握って眠る。

明るい月が、白く美しい夜だった。

拍手コメントで「波平さん」を褒めていただいて、とてもうれしいです。

ありがとうっっ!!9/29日のかたっ!!波平さんはイチオシの攻めキャラです。傷もえ〜。(^w^*)

ああ、それにしても、昨日送った「終末のラフター」ネタの記事がアドレスの登録ミスで、載せそこなった。あの田辺イエロウ先生作品も非常に良い萌え要素を含んだ腐らせ素材です。おすすめ。・・・・・・・・・ゴドーさん/////もえっもえっ!!

ああ・・・、昨日は皆既月食見ましたな!次に見られるのは、2015/04/04です。たのしみだなぁ〜〜〜。
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