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ついに5/7はバジリスク最終日ッ!(とっくに過ぎてる)だけど、『弦之介×小四郎』で推してみた!

うわッΣ( ̄口 ̄;;)
・:+。・':+。・。+: *。゜:+
弦之介さまああァー…ッ!!
(…おやめ下され、弦之介様あぁァー…!!逃げてぇーー、小四郎ォ!!)

って感じの腐った絵です(…またもや需要の無いカプだなあ!!もはや、これは自足自給しかないのか!?)(笑)
弦之介は甲賀卍谷一の『攻めキャラ』です!!個人的感想!
……弦之介様なら、伊賀の山猿ごとき真顔でいけます!!

眉目秀麗、品行方正、冷静沈着にして文武両道の、………両刀使い!!
伊賀の変態美形キャラの天膳サマに匹敵する、
甲賀の『変態王子様キャラ』……そんなのが、甲賀弦之介サマのイメージです(大変失礼だ・笑)

――――――――――


春爛漫。

桜花、咲き乱れること、
山野に薄紅の群雲(むらくも)をいだくが如し。
春の宵、山の桜は、
近くは花に、花弁、雄しべ雌しべ、萼(がく)などの微細なるを愛で、
遠くは雲に、夢まぼろしの如く霞むを眺めん。


……今、筑摩小四郎は、それどころではなかった。


鍔隠れの新しき主、甲賀弦之介に献上されていた。

伊賀甲賀、
分け隔てなく注がれる弦之介の愛情はまた、その男女の垣根も越えて注がれるものであった。
戦国の世、それよりも以前から、
衆道は武士の世の慣わしであった。長く、戦乱の世を生き抜いてきた甲賀の谷にそのなごりが色濃くあっても、不思議ではない。

弦之介は決して、色を好むという性格ではない。彼は忍者の家に生まれ、頭領の孫として日々武道に励み、武道のみならず知性をも好む青年であった。

博愛…そう言っても過言ではない。このまま、自分の周りを甲賀側の側近で固めてしまっては、自然と甲賀側に有利な采配を取ってしまう。それは、さらなる甲賀伊賀の禍根を生み、深い溝を作ってしまう。
弦之介は、立場上だけではなく互いに情を持って、自分に協力してくれる、自分と心通わす伊賀側の側近を求めた。
しばし、悩んだがすぐに朧にその事を相談してみた。

妻は愛する朧どの一人と決めているが、
その愛する朧が
『いいえ、よいのです。この屋敷も鍔隠れの谷も…山や河も、人間も―――
もうじき主は弦之介さま。
何も隠し立てすることはないのですから』
と言うのだから。

彼女もまた、弦之介と同じように、伊賀甲賀の天地を通わせる交流を望んでいた。
そこで、伊賀でありながら、主君の命に絶対逆らわない男を、弦之介の伊賀側の側近として命じたのだ。
その忠誠心を買われたのが、筑摩小四郎であった。

彼は元々、薬師寺天膳の子飼いの従者であるが、朧の家柄はさらにその主君にあたる。すでに、弦之介が伊賀甲賀、両谷の主になる事は決まった以上、
天膳は手塩に掛けて育てた部下を泣く泣く手放したのだ。

…まるで、可愛い小四郎を嫁に出す心境の天膳だった。


…いや、正にその通りであったとは!天膳も思うまい―――


『山一つで、春もこれだけ違うものか』
と以前、弦之介が言っていたが…
『誠に、これは春と申すより、夏でございますな。信楽の方は、夜などまだ薄ら冷えがいたすというのに。――』
と丈助が言い、
朧が、
『それは、此方の方が住みようございます』
と答え、

『お天気も、山も河も、人間も――――』
と、続けた…正にその通りだった!!


甲賀卍谷は、伊賀の鍔隠れよりも寒さが厳しかった。その為、寒さ厳しい冬の頃には、たとえ同性であっても、互いに暖をとりながら床につく。
卍谷で、男色が鍔隠れより色濃く残されているのは、その気候にも要因があった。

……ただ、両谷ではその事情を互いにあまり把握してなかったのだ(笑)


かくして今宵、
小四郎は、弦之介の行動に驚愕する事になる…!!

「小四郎…わしと共に、伊賀と甲賀を結んでくれ…。
そして、お前の、その心も…混ぜ合わせたい…」

「な、なッ、何をぬかす」

春の月夜を夜桜が飾った…



―――――――――

こんな設定のゲス捏造ロング版の萌語り…誰か読みたい?
(~∀~*)


花は山桜♪ま,オーソドックスですね

あ、それと
以前黄色い花の『連翹』と地虫さんの絵を二点描いたけど
連翹は中国原産で、日本伝来が『江戸時代』だから、バジリスクの時代設定的に微妙かも(まだ日本に連翹が来てないかも)『バジリスク』は江戸時代のかな〜り初期の慶長十九年

だから『元和』に伝来したイチジクもまだない時代…遅!!旧約聖書にも出てるのに…鉄砲より先に無花果くれよイエズス会!

ついでに桜の代名詞ともいえるあの『染井吉野』もない

江戸染井(現在の東京都豊島区巣鴨)の植木屋が売り出した園芸種で『幕末生まれ』
バジリスク時代には無い
だからソメイヨシノ出現以前の花見の主役はほとんどが、この『ヤマザクラ』なんですよ
葉っぱと花が同時に出るのが特徴です!

■■■■■■■■■■
慶長十九年(1614)五月七日

朧、
甲賀弦之介、
の命日。(死亡順)

_________

キャラ説明

【朧】

漫画版セリフ
『…忍者の家に生まれながら忍法はおろか剣術体術 何一つ…
身につけてはおらぬ ふつつかものにて…』

『きっとお塩の違いですわ
伊賀のお塩は赤穂のものをとりよせておりますゆえ…
裏手の塩倉に
たんと貯めてございますわ』

『いいえ よいのです
この屋敷も鍔隠れの谷も もうじき主は弦之介さま
何も隠し立てすることは ないのですから』

『たとえ可愛い伊賀者であっても
弦之介様に害意を持つならば…このわたしが捨ておかぬ』

『…争えぬどころか
わたしは…そなたたちの術を
やぶりかねない心になるかもしれぬ…
…わたしは…それがおそろしい…』

『……わたしを殺すかえ 天膳?』

『おっ お婆様が見ておられるぞ!』

『小四郎…
おまえが
たすけてくれたの?』

『仏を…はずかしめるのは
やめておくれ…朱絹』

伊賀忍者、鍔隠れ衆の頭領、お幻の孫娘。
甲賀の弦之介と相思相愛。近々、祝言を予定している。天真爛漫で明るく無邪気な性格。
生まれながらに、如何なる術おも破る『破幻の瞳』を持つ美少女。

しかし、伊賀と甲賀が戦う事になり、弦之介達と戦う事になる。朧は弦之介を攻撃しようとする仲間の小四郎の術を破り、小四郎の顔面を負傷させてしまう。
恋と仲間とのはざまで苦しんだ彼女は、自らその唯一の武器である『破幻の瞳』を『七夜盲らの秘薬』で閉ざしてしまう。
一方、弦之介も蛍火らの攻撃にあい、秘薬によって瞳術を持つ目を塞がれてしまう。

駿府へ向かう道中、朧は船上で家臣である天膳に結婚を迫られ、無理矢理抱かれそうになる。

弦之介と再会した彼女は、弦之介を助ける為に、七夜経ち、ついに開眼した破幻の瞳で陽炎の毒を破り、
そして、仲間の天膳の命を絶つ。

だが、結局、朧と弦之介は闘う事になる。
駿府、安倍川のほとりにて、刃を手に向かい合う二人。
しかし、朧は突然、自らの胸を貫いた。
七夜が経ち、弦之介の目が開いたのだ。誰もが弦之介が朧を瞳術で勝利したのだと思ったが、弦之介だけは違った。
彼だけは、朧が自分の胸を刺したのは、弦之介の目が開く前である事を知っていたのだ。

弦之介は愛する朧と共に、自らも自刃する事を選ぶ。二人の死骸は寄り添いながら、静かに月夜の安倍川を流れていった。


これにて、完。

【甲賀弦之介】

小説版セリフ
『なんとでもぬかせ。
お幻の孫でありながら、あれにはなんの芸もない。きけば、あらゆる婆の仕込みも、一切無効無益であったとか、その嘆きがなければ、あの婆は朧を甲賀にくれる弱気は起こさなんだであろう』

『あの娘が、太陽だからだ。太陽のまえには、魑魅魍魎の妖術など、すべて雲散霧消してしまう』

漫画版セリフ
『そうでなければ あのお幻婆が朧どのを
わしにくれるような弱気は起こさなんだろうからなあ』

『…わかっておる 朧どのの瞳は
生まれついての破幻の瞳じゃ
技でも無く 術でも無く…
魔物のごとき忍者の術を 苦もなく破る
不思議の瞳じゃ』

『ほう これは旨いよう漬かっておる
甲賀のものとはまたひと味違う』

『…もし……朧殿に
我が瞳術を必死の覚悟で仕掛けたなら…
はたしてどちらが… ……
闘おうにも 瞳に殺気が皆無ではなあ…』

小説版セリフ
(漫画版は伊賀・甲賀、両者が抱える近親交配問題についての描写が省かれています…
因みに、原作者、山田風太郎は東京医科大に在学してた)

『さよう、一日もはやく、名実ともにそうなりたい!したが朧どの、それにつけてもいまの男、いまの男のみならず、この谷で、木を切り、野良ではたらいているひとびと――これはわしの卍谷のものどももまたご同様だが――五体満足な人間が少ないとは、実は恐ろしいことだ』

『甲賀は伊賀に勝つために、伊賀は甲賀に勝つために、たがいに内部で血と血をかけあわせ、不可思議の忍者を生み出そうとする。そのための犠牲者があれだ。愚かとも恐ろしいともたとえるに言葉もない!』

『朧どの、誓ってこれを打破しよう。まず、甲賀と伊賀とだけでも血を混ぜよう、そなたと、わしと!』

『そして、おたがいに卍谷と鍔隠れの谷をしめつける鉄環をとりのぞいて、まッとうなひろい天地と風をかよわせるのだ』


甲賀忍者、卍谷衆の頭領、甲賀弾正の孫。
どこか知性の匂いすらある秀麗な青年、
その長い睫毛のおとす影には、瞑想的な憂愁の感じがある。雨にけぶる憂愁の花に似た物静かなたたずまい。
眉目秀麗…白せき…憂愁…

弦之介様って要するに、
物静かで知的で色白の長身設定の『暗い系の美形』ですね。
(金色に輝く瞳術…つーより、睫毛が凄いことになっている…)


因みに、
夜叉丸君は若々しく美しい『高笑い系の美形』、
天膳様は色白で上品な容姿に女顔の『典雅な容姿のわりにエロイベント大好きな変態美形』(笑)

弦之介と朧は漫画版設定では、本編の半年前、十月下旬頃に初対面です。
……交際半年、ラブラブ中♪甲賀のロミオと伊賀のジュリエットです

弦之介は『瞳術』という強力な催眠術的な術を体得している。弦之介の瞳が金色に見開かれる時、相手はその瞳に吸い込まれるように魅入られ、視線をそらせなくなるのだ。
そして、自刃、もしくは同士討ちをしてしまう。弦之介に害意を持って忍術を仕掛けるときには、術は術者自身に跳ね返る。
弦之介の瞳術の師匠は、母方の叔父である室賀豹馬だ。盲目であるが、弦之介と同じ瞳術を体得している鋭い聴覚の持ち主。

弦之介は、真空の鎌鼬を使う小四郎と対峙する。瞳術で小四郎の顔面を割りを返り討ちにするが、小四郎は一命を取り留める。
彼は負傷し、視力を奪われたままで、人別帖争いの死闘に参戦する。

駿府までの道中、
弦之介は毒の息を持つ美女、陽炎に迫られて殺されかける(陽炎…仲間なのに)(笑)
…モテてツライ(^ω^;)
そして、陽炎に泣きつかれ『朧を討つ』と誓わされる



☆☆弦之介さまは不幸が似合う☆☆

交際半年の彼女の家にお呼ばれして、命を狙われる

気が付いたら、甲賀の仲間が十人以上殺されてて、しかも、人別帖にある甲賀の十人の内、半数がすでに死んでる事態

仲間の陽炎が自分に惚れていて、二回も弦之介は彼女に殺されかける

あ、でも、天膳様が腐った寺の床板を踏んでくれたのはラッキーですね!!

それから、天膳様…
あなたは弦之介が視力を奪われているのに、なぜ、
『伊賀甲賀、忍法争いの勝敗ここに決まったりっ』
……とか叫びながら攻撃するんですか!?
自分の位置やタイミングを盲目の弦之介に、自ら知らせているようなもんですよ?…いいの?
そんで、直後に腐った床板を踏んで、弦之介に首を跳ねられる(笑)

( ̄∀ ̄*)私は、そんな天膳様のおっちょこちょいが好き…癒やされる…

―――――――――――
『バジリスク』の命日についての特集はこれにて、終了です!

ですが、また
たびたび萌語りたいと思います。
オススメのカプなど有りましたら、ご一報下さい。
因みに、『バジリスク』は他の山田風太郎作品『剣鬼ラマ仏』と時代設定的に時を同じくしております。同時進行設定も楽しいです!

日本史なら『柴田勝家×お市』とか推す♪

【蛇虫変(その2)】てーんぜーんッ!ようやく死亡!!これで節分のたびに食う豆が増えなくなるよ☆

長寿大国の日本らしい大往生な薬師寺天膳の最期です!!
私は正直、天膳さんが『ほっといたらどんだけ生きれるのか』、限界を見たかったです(泣)

彼には不死鳥の名に相応しく、
人類の…、地球の行く末をいつまでも見守っていて欲しかった
この宇宙に果てしなく続く、永劫の時を、ずっとずっと生きていて欲しいです(他人事として!!)
■■■■■■■■■■■■■■
慶長十九年(1614)五月六日

薬師寺天膳(その5)、
陽炎、
薬師寺天膳(その6…天膳完結)
の命日。(死亡順)

____________

キャラ説明
(^言^)
天膳さまは後でまとめて、萌腐らせます。このブログ、最近、天膳の登場率が高すぎです(笑)地虫さんや小四郎くんや如月さんは、依然として私のお気に入りキャラです!天膳はギャグキャラとして重宝してます(≧∇≦;)


【陽炎】

漫画版セリフ
『好きです…弦之介さま…』

『…死にたいのです 弦之介さま……あなたといっしょに』

『ならば わたしは伊賀の男たちに身をまかせましょう
…わたしひとりで伊賀の男をすべて滅ぼすことも
できるつもりでございます』

『死んで… 小四郎…』

小説版セリフ
『わたしの操を――?』

『でも、のどがかわいて――
唾を下さりませ』

『たわけ』(←陽炎は、この台詞が最も可愛い…個人的な意見です)

『ひ、ひと思いに殺しゃ!』

『弦之介さま、なぜ朧を討たれませぬか?』

『わ、わたしは、伊賀者のために、身を汚され、傷つき、こうしてなぶり殺しにあって死んでゆく。……それをわたしはつゆ恨みには思いませぬ』

『ゆくなら、わ、わたしといっしょに、じ、地獄へ。―――』

甲賀忍者。
大輪の緋牡丹のような美女だ。卍谷で甲賀弾正家に次ぐ家柄の娘である

心高ぶる時…法悦の甘い喘ぎが毒に変じて相手を殺す……

そんな死の吐息を持つ、妖しく美しいくの一である
彼女の能力は、母から受け継がれたもので、
陽炎が生まれるまでに三人の男達が犠牲になったという。陽炎はその三人目の男によって生まれたのだ

陽炎と三々九度の盃を交わすのは死を意味する
それでも…、
その華麗な妖美に惹かれ、毒の息の事を知っている卍谷の男でさえ、彼女との一夜を望むのだ

しかし、陽炎が愛するのは幼い頃より
甲賀弦之介ただ一人
数多の男を虜にする恐ろしいまでの美貌を誇る彼女だが、
自身は、
決して報われぬ恋に身を焦がす、一人の乙女であった……

彼女は弦之介と結ばれる伊賀の頭領の孫娘、朧に激しく嫉妬する

関の宿場で弦之介にしなだれかかり、殺しかける
駒場で、朱絹の声マネをした左衛門との色仕掛けタッグ(笑)で小四郎を仕留める

小四郎の復讐を誓った朱絹を、天膳に扮した左衛門が誘い出し、
それを再び、陽炎と左衛門が殺害する(このタッグは中々、凶悪☆)(^◇^;)

翌日、朧を殺害する為に天膳の姿をした左衛門と合流しようとするが、実はそれは本物の天膳だった。陽炎は身を汚されながらも、天膳を毒の息で討つ

しかし、陽炎は深手を負い、護衛の侍に捕らえてしまう
見張りの侍を色仕掛けで同士討ちさせ、朧を殺害しようとするが、
すんでのところを生き返った天膳がそれを阻止する

陽炎は天膳が弦之介を呼び出す為に利用され、
腹部に『伊賀』の二文字を含み針で刻まれる『伊賀攻め』の拷問を受ける
最期は、毒の吐息で愛する弦之介を道連れに死のうとするが、それを破幻の瞳を開眼した朧に破られて、一人息絶える……

死すらいとわぬ程、白い細腰のうごめきやら…杏のような甘い吐息がたまらん美女である

一途で迷惑&可愛いです
ツンデレ好きにはたまらない!


【薬師寺天膳(その5、6)】

小説版セリフ
『おぬし、いかに傷をうけても、死なぬそうじゃな。不死の忍者。……』

『これでも不死かっ、あははは、はは……』

『ふふふふ、味を知っておるだけに、その白い腰のうごめきがたまらぬわ。
そばにいって、抱いてやりたくてうずうずするが、そうはまいらぬ。ちかづけばこの世とお別れじゃからの』

『すなわち、この女が淫心をもよおしたときのみ――』

『陽炎、みよ、この男女法悦の姿を―――お、蝋燭に蛾が一匹まといついておるな。あれがおまえの息でおちるか、どうかじゃ』


『甲賀弦之介は……経櫃(きょうびつ)におる……』


推定年齢、百七、八十歳……。(すげぇ元気な室町生まれ…♪)ジェネレーション・ギャップを感じる、歳の割にヤングな伊賀忍者

卍谷の入り口付近の樹齢百七、八十年の大欅が、天膳さんの子供のころは同じ背丈だったらしい
(↑このエピソード…可愛い♪天膳さん…卍谷の地理にも詳しいらしい。天膳さんの昔話とか興味あります)

相変わらず、ゲスな台詞が素晴らしいです
小説版でほんの1ページちょいで、
古寺の腐った床板を蹴ったが為に、盲目の弦之介にあっさり切り捨てられるとは思えない余裕をかましているラブリーな敵キャラです( ̄∀ ̄;)

天膳は、弦之介に頸骨を叩っ斬られて血の噴水を上げて死亡(天膳死亡その5)

…誘き出しなんだから、地の利はお前にあるんじゃないのかよ!!
事前に点検しておけよ…罠とか張っとけよ、逆にッ!!
……何、これから弦之介と戦う予定なのに無駄な体力使おうとしてんだよ!?朧との真っ最中に弦之介が来たらどーするつもりだったんだ、天膳?

★(T▼T;)
ま、まさか…!!あの、『剣鬼ラマ仏』状態で闘うつもりですか!?(汗)
『山風短』二巻として漫画化もされてる山田風太郎の短編小説。バジリスク、鬼斬り十蔵のせがわまさあきが描いてる…
細川ガラシャの息子(美形キャラ)と青龍寺組の忍び登世(とせ)が、
男女交接したまま、差し向けられた追っ手を切り払いながら、宮本武蔵のいる大阪城を目指す物語です。
…私はこの作品や、『くの一紅騎兵』の忍法を、『妊法』……だと思っている。忍者、すげぇよ…忍々忍者が…妊々…でゴザるよ!くの一、怖ッ!!

天膳さま…弦之介が盲目なのに、一対一の対決なのに、……何のひねりも無くあっさり敗れる。…腐った床板のせいで☆
私はそんな、詰めの甘い天膳サマは大好きです…(笑)


天膳がまたしても、生き返ろうとしているところを、破幻の瞳を開眼した朧に術を破られ、トドメを刺されて完全死亡!!(天膳死亡その6)
だが、死に際に弦之介が隠れている場所をお福たちに伝える。(ゲームだったら、『ガッツ』『ド根性』、ポケモンの『こらえる』『気合いのはちまき』とか持ってるキャラ…しぶとくて偉い。カビキラーとかにも耐えそう)


↓さ〜て、以下『天膳×地虫』でまた推してみましょう(多分、需要は低い)

天膳がやっと地虫さんのあとを追って来てくれたので
これで、再会(再開?)できるといいですね!
(地虫さんは、同じ相手に二回戦はしたくないだろうな!!しかも天膳とは、再戦したら三回戦目になるし)(笑)

原作寄りの『素肌に鱗設定』にしてますが、
同じく原作寄りの『牛に似ている』『色黒』『目が小さい』などの設定は、この際スパッ!!と無視してみました♪
漫画版の設定も好きですよ!!身体的特徴や服装や技の違いもバージョン違いとして、楽しみます!!
――――――――――――

【蛇虫変(その2)】


「やれやれ、今日はとんだ厄日だわい…」

竹の葉が晩春の夜風にさらさらと凪いでいる。

星空と細い三日月に見下ろされた遥かな竹林の底は、千尋の海の底のよう。竹の葉の、風にそよぎ擦れ合う音を、さながら、打ち寄せる潮騒のように聴きながら……

地虫の傍らには、少し離れて天膳がいた。
二人は夜空を見上げて、朽葉の上に寝転んでいた。林を渡る風が、長い髪をなびかせた。


こやつの所為で、おれの着物と駕籠が台無しじゃ。ついとらんのお…

ついてない…、とはこの場合、地虫ではなく天膳の言葉である。
そよぐ風はむっとするほどの血の香りを含んでいた。
たった今、地虫はこの男、薬師寺天膳を討ったところなのだ。

湖底に注がれた月光に淡く光る滑らかな白い鱗…、
もしそれが、魚ならばそう表現したくなるが、……

地虫の場合、それは『蛇』であった――――

天膳によって、胸元から下腹まで、縦一文字にすっぱりと斬られた着衣から覗く、
縄目状の蛇腹に組まれた鱗。

身をよじり、地面に着けた肩を軸に緩やかに体を反転させた。地虫の肌から、全ての衣服が取り除かれた。

雪のような白い鱗…

雪膚(せっぷ)……文字通り、雪のような肌である。ただし、人の皮膚にしては、白すぎるほどの、魚類か爬虫類の類の冷たき純白さ――

地虫十兵衛は、四肢を持たぬ甲賀の忍びである。
仰向けに夕暮れの空から、宵の空へと移り変わる光の変貌を眺めながら、ただ一撃にして、
伊賀の忍び、天膳を討ったのである。

腹部の鱗は全て起伏し、それを使って、地虫はうつ伏せの状態で地面を這うのだ。彼の肋間筋は異常に発達しており、肋骨も前後自由に動かせるらしい。

そして、彼は、朽葉をざわめかしつつ天膳の屍のそばに這い寄るり、屈み込んだ。
地虫は、天膳の胸に刺さった槍の穂を歯でくわえて、頭を左右にふった。
グチッと、生々しく肉の音をさせながら、一尺近い血まみれの穂は引き抜かれた。落ち葉に、穂から滴る飛沫が、遠心力によって、ぴちっと流れる赤い星となって走った。

手足を持たない地虫は、勢いよく頭を振ることで、槍に付いた血糊をきっていたのだ。


……こんなものか。あっけない。
おれがもう少し暇な時なら、おぬしの長話にも付き合ってやるぞ?
今度来る時は、おれの好物を持参するなり、事前におれに予定をたずね、来客の予定を入れるなりして、来い。
さすれば…まあ、茶菓子はともかく、ドクダミ茶と座布団ぐらいは、伊賀者にもそれ位は出してやるぞ。

…なんてな……。
お前に次は無いからの。もう、これっきりじゃ。

地虫は、引き抜いた槍の穂を、穂先を上にしてゴクリと飲んだ。腹中というより、食道であろう。

これだけの物を凄まじい速度で噴出するのは、呼気だけでできるはずはない。恐らく、食道の筋肉が、特別の吐逆機能をそなえているのであろう。

「このことを相手に知られておればおれも百年目じゃが、知ったときは相手が百年目じゃ」

と、彼は笑いつつ、頬を天膳の胸につけていた。
天膳の胸を濡らす血のぬめりに身を伏せて、地虫は頬を深紅に汚した。
心地よい鼓動……
わずかな逢瀬を楽しむ恋人のような、しばしの包容……本当に口づけをしているような―――

地虫のそれは、本当に口づけのような感情だった。


仕留めた獲物の血の香りは、甘美である。鉄錆びに似たあの香りに恍惚とした官能を覚えるは、本能的な狩猟の喜び。

地虫は自分が仕留めた獲物に、無上の愛しさを感じる。
地虫十兵衛はその体のためにか、彼自身は通常の恋愛というものをしたことがなかった。

地虫にとっての恋愛は、狩りだった。

ゆえに地虫は命をかけた狩りを愛し、捕らえた獲物に愛しさを覚える。まだ温かい屍に身をそわせ、その死を確かめている時、地虫はえもいわれぬ充足感を得るのだ。

天膳の鼓動が完全に停止し、次第に全身が冷たくなってきたのを見すますと、地虫は顔を上げた。

右の頬を赤く濡らしたままの艶然とした微笑み…


しかし、すぐに

「さて、伊賀者どもが、かような動きに出るとは、いよいよもって弾正さまと将監が気にかかる」

不安そうに独り言を呟いて、その体を大きくうねらせた。
直立し、深く呼吸をする。

地虫は四肢だけではなく、左右の肋骨をつなぐ、胸骨も欠いていた。
上体をそらし、胸を大きく開くと、あばらが左右に広がり、肋骨の影が露わになる。

それは、
恐ろしげな毒蛇の様相―――
それは、
フードと呼ばれる頭巾状に、頸部を広げ威嚇する蛇――――異国の毒蛇、コブラに似ていた。

なんと言うことはない。
それは、単に地虫特有の準備体操に過ぎない。常人にとっては、ただ単に、軽く深呼吸と伸びをしただけ…、それだけの行為である。
…深い意味は無い。


やれやれ、少し走るか…今夜は骨が折れるわい

這いずる裸身は灌木を鳴らし、往還の闇に消え失せた。

如月左衛門さん・・・「如月」ってアレとかぶりますね・・・☆(笑)

ハニー・フラッシュ!!
・・・・で、おなじみの「キューティー ハニー」 こと、 「如月ハニー」 ですよ!!

如月さんがハートのチョーカーで、ハニー・フラッシュ☆・・・・(^ヮ^*)  見たいわァ〜〜〜!!
  一時停止でっっ!!コマ送りしたい・・・っっ!!!////

変身能力とか、いいよね。バジリスクの如月左衛門さんが、江戸時代の甲賀忍者なのに、
空中元素固定装置 とか使ってるの笑えますね・・・!

【蛇虫変その1】と題して小説版の好きなシーン腐らせてみた!漫画版で何故か削られてた…(T▲T)

『ナルト』のイチ押しは『うちはオビト』受け!カカシ,ナルト,マダラ,トビ,ゼツ,ハシラマ,トビラマ,ヤマト,カブト…とかが攻め★
オビトでノーマルカプなら、サクラやナル子を推す(オビトさん童貞キャラっぽいし…)

『薬師カブト』受けならバキさんやイタチ推し!カブトが攻めなら、大蛇丸受け

■■■■■■■■■■■
慶長十九年(1614)五月五日

薬師寺天膳(その4)
の命日。
___________
↑また死んだよ天膳さま…確か一昨日も死んでなかったっけ?(笑)
あ゛〜…今更ながら、私のバジリスク(小説版)の死亡日程に明らかな計算ミスが見つかった!

5/4 浜松で陽炎が天膳を殺す
5/5 掛川で一泊した時に陽炎が見張りの侍二人をたぶらかす
5/6 藤枝で一泊(古寺で陽炎・天膳完全死亡)
5/7 駿府で最終日!!でした

多分5/6以前の日程が1日づつ後ろにずれていくのが正しい日程。だから、初日は4/26だと思う

ま、取り敢えずほっといて訂正しないままの命日でやり過ごす(適当だなッ!)(* ̄3 ̄)


相変わらず、バジリスクの『月』の描写に打開策が見いだせない(小説版も漫画版どちらも)
月の満ち欠け、傾き、月の出・月の入の時間、月が見える方角、物語内の経過日数、イベント所要時間…
それらの兼ね合いや、辻褄が合わない。
地虫さんに相談したいです(無理だ!!)

__________
キャラ説明

【薬師寺天膳(その4)】

小説版セリフ
『わしはそなたを駒場野で犯したと偽った。
しかし、偽りではなく、そなたをいちど犯しとうなった。……』
『おお、息がはずむか。甘い花のような息じゃ。
陽炎、声をたててもよいぞ。そんな声なら、たっぷりと向こうさまにきかせてやれ。……』


天膳さまのゲスっぷりに乾杯(笑)
天膳に化けてる如月左衛門のフリをして、陽炎を犯そうとしてる薬師寺天膳さん

如月さんの立てた計画を利用して、甘い汁をすすろうとしてる……いや、実際すすった(笑)

1.天膳に化けた如月が朱絹を誘い出して、如月と陽炎が朱絹を殺す
2.如月は伊賀組に紛れ込んで、陽炎を『わしが陽炎を犯して女にしてやったら、甲賀を裏切って伊賀の味方になった』ということにして引き入れる
3.陽炎が朧を殺す
…という計画です

↑これ考えた左衛門さんもかなりゲスだと思う…特に、2.!!

『陽炎を捕らえて操を奪って手懐けた』『犯して女にしてやったら、寝返った』とか『陽炎は拙者が飼いならした』とか…その発想がサドっ気のあるドゲスだと思う

お胡夷…あなたの兄様は相当ゲスだぞ!?
地味にゲスな兄様素敵すぎ♪兄様のゲスっぷりに乾杯★(TωT*)


本編では朱絹を殺害した後、本物の天膳が現れてしまい如月の朧殺害計画は失敗する

天膳は自分に化けていた如月を殺す。
そして、自分を如月の変装だと思って合流してきた陽炎に『周りの侍達がお前が本当にわしの女になったのか怪しんでいるから、証拠を見せる為だ』と偽って如月のフリをしたまま陽炎を犯そうとする。
毒の息の事を知る如月なら、そんな事をするはずがないと、陽炎は相手が天膳だと気付く。
天膳に犯されながらも、陽炎は毒の息で天膳を討つ。

天膳あなたはエロイベントの為に死して、
エロイベントの為に生き返るような人ですね(笑)

__________
原作イベントを少々、腐路線に切り替えてみた!

天膳×地虫って需要あるの?これ一応、原作イベントを踏襲してるので原作寄りのカプだと思うのですが…!
どなたか『天地』で推してる方、ご一報ください(←やっぱり気になるぅ♪その他のカプの方も宜しく!推してるカプの萌ツボを教えてよ)(笑)


【蛇虫変(じゃちゅうへん)その1】


伊賀の忍び、天膳、念鬼、小四郎、蝋斎、蛍火…
赤く染まる夕焼けの空、東海道を疾走する五つの黒く長い影。

「今の山駕籠の男を見たか」

その影の先頭を走る天膳が早口に言った。彼は今追い抜いた山駕籠に乗っている男の顔を見ていた。

「人別帖に名のある男だ。あれは、確かに地虫十兵衛!
やつには聞きたい事がある。小四郎、殺さず捕らえよ」

「承知!!」

小四郎はそう叫ぶと振り向きざまに手にした二丁の鎌を素早く放ち、あっという間に二人の駕籠かきの男の鼻から上を切り飛ばした。

駕籠は不意に動力を失い、地面を擦りガタンと停止した。天膳が側に寄り、邪魔な駕籠かきの死骸だけを近くの薮に投げ捨てた。

「地虫十兵衛」

天膳がそう呼ぶと駕籠の中から、

「おいよ」

と、なんとも気の抜けるようなのん気な返事を返す。
さほど驚く様子もなく横着とも、不敵とも取れるやつ。駕籠から降りようともしないとは。

「ちょっと話がある、そこまで来てくれ」

「無理じゃな。そういう事は駕籠かきを殺す前に言ってくれんか」
と、即答される。
……この状況が分かってんのか!と言いたくなる程の舐めきった返事に駕籠を囲む一同殺気立つなか、

「…ん。まあ、それもそうじゃな。おい面倒だが、こやつの駕籠をそこの反対側の薮の中まで運んでやれ」
と、天膳一人は妙に納得した様子で、小四郎らに言いつけた。
とっとと殺せばいいものを…そう思いながら、小四郎と念鬼は渋々と駕籠を担いだ。

駕籠は人目につかない竹林に、どさりと降ろされた。
「十兵衛、出ろ」
「出る足が、おれは欲しいのじゃが」
今度は蝋斎が長く伸びたばね足で、山駕籠を勢いよく蹴倒した。
ごろんと転がり落ちる大きな塊。と、そこに居たもの全員が息を飲んだ。
ばさりと長い黒髪と着物の裾が朽葉の上に広がった。
男は寝転んだまんまの姿で、自分を見下ろす全員の驚く顔を見渡すと、
ニッと尖った犬歯を覗かせた。

「…伊賀者が雁首揃えて、何のようじゃ」

低く笑う巨大な芋虫。
いや、そのような人間だった。

その忍者、地虫十兵衛という男には、手も足も、
本来人間として在るべき四肢が一本も無かった。
四肢を欠く忍び……そんなものが存在するのか。
何の冗談かわからぬ。この男が果たして本当に、甲賀弾正が選出した人別帖に名を連ねる十人がうち一人なのだろか。

いや、天膳だけは、驚かなかった。彼だけは地虫十兵衛がこういう体の男だと知っていた。
形の良い唇にニヤリと笑みを浮かべ、地面に転がったままの地虫を見下ろしている。
地虫は物珍しさや驚愕とも違う天膳の視線に気が付いた。

「…お?お前とはどこぞで会うたかの。おれは大抵、初対面で挨拶がわりに驚かれるものだが」

「さてな…覚えておらぬな」

昔のことゆえ……と、声に出さず天膳は呟く。

天膳は色が白く、涼しい切れ長の目をした男だった。武人とは思えぬ美しい顔立ちに、優雅な身のこなし。女のような微笑を浮かべたその男は、三十になるやならずの若さと見えるが、

……それでも、ひどく老熟した凄みがある。

「蝋斎、ここはもうよい。わしに任せてお前達は先に行け。これに時間をかけて風待将監を取り逃がしては元も子もない」

……将監…
その名は頭領の弾正と共に駿府へ同行したはずの親友の名である。
ほお、将監か…
駿府で何やらあったらしいな、今回も星占いは当たったようだ、と地虫は思った。

「大丈夫か」
「ああ。このような達磨でも、申す口だけはあるようじゃ。わしは、こいつにも少し聞いてからゆく。おぬしらは駿府から来る甲賀の奴を待ち伏せておれ」

走り去る四人の姿が林の影に見えなくなった。

「さて、十兵衛。もうじき、日も暮れる、時間もないゆえ、さっさと申せ。
わしは甲賀の一族を大体は知っておるつもりじゃが、あまりよく知らぬ者もおる。
おぬしも、その一人…
だが、それは置いておく」

こんな手無し足無しよりも他の奴らを注意すべきだ、天膳はそう考えた。

「十兵衛、答えよ…」

天膳は長く手入れされた総髪と羽織袴に帯刀という、一見、忍者というよりも侍といった姿をしている。

しかし、彼の愛刀は忍者刀であった。その鍔の形状は四角く、刀を鞘に納めて壁に立て掛ければ、踏み台になり、偵察や侵入の際に役立つ物である。本来、刀の鞘尻部分の形状も地面に突き立て易いように剣先状にするところだが、目立つのでそこまではしていない。
…弦之介、左衛門、朱絹の持つ刀も同様である。

天膳はその刀の刃を、地虫に見せつけるようにゆっくりと引き出して言った。
ただそれだけで、周囲の温度が二、三度下がったように感じられるのは、刃に白い殺気が込められているからだ。

「室賀豹馬…、あの男は本当に盲なのか。あの、目の見えぬ忍びが如何なる術で戦うか?」
「……」
凍るような声が、薄闇に響く。しかし、地虫は黙して答えず。
「陽炎と言う女…恐ろしく美しい女だ。あの女の技はどんな技だ?」
「……」
夕日の最後の欠片を天膳の刃が集め、ちろちろと舌なめずりのように薄光る。もう間も無く日も沈む。

「如月左衛門…、遠くから見かけたこともある。やつはどういう男だ。
…はて、地味過ぎて顔も記憶に薄いが。やつは一体どんな術を使う?」
「……」

「……ならば今、此方に向かっておる風待将監。あやつもおぬし同様、人間らしからぬ風体の化け蜘蛛じゃが、その忍術もあの体に関係あるのか?」
「……」

「言わぬか?」
「フ、……、フフフ」

聞いたか将監、お前の事を化け蜘蛛じゃと。お前の知名度もなかなかじゃ。それに引き換え、左衛門の地味さは流石よのう。

陽炎などは、あの美しさこそ術の一部……と言えば術じゃな。これは半分当たっているようなもの。

やれやれ……
滅多に卍谷から出ぬこのおれを知っておるから、この男どれほど知っておるかと心配に思うたが、
なに…、そうでもない。

…この分なら、豹馬の地獄耳も、左衛門の度を越した妹好きも、霞刑部の煙草嫌いも知らぬようじゃな、フフ…

「何を笑うか、十兵衛」

「おぬし、知っておると言う割に、知らぬ事が多いな、と思うてな」

地虫が臆した様子もなくぬけぬけと言う。

「フ…ッ――」
天膳も地虫につられて笑ったか、

――――いや、そうではない。
その薄い擦過音は、鋭く走る風切り音。
十兵衛の着物に
一瞬、縦一文字、銀の線が煌めいた。

「ぬかすな、十兵衛ッ!次は、おなじところを、なんじの皮と肉を裂く!」

仰向けのまま地虫の着物が、襟元から下腹へかけて切り裂かれ、
間から、はらりと素肌が覗く。

目にも止まらぬ、流れる剣閃。

だが、
刃は地虫の肌を微塵も傷つけはしなかった。

直接肌に触れている衣服を含め、
尚且つ、地虫の肌に切っ先が触れぬぎりぎりの層だけを狙って切ったのだ。
それは、触れるか触れぬか僅か数ミリ…コンマの境を、舐める驚嘆すべき絶技であった。


この太刀筋……天膳、確かに、凄い腕前であろうな。
……しかし、これは捕らえた女子にでもやれば、楽しかろう技。
チッ…!!このおれにそんな技をやってくるとは…、面白くない。なるほど、舐めてくれよるわ……


ここにきて、始めて地虫が動いた。
しかし、彼に何ができよう。

抵抗もできぬ地虫の体が、日の陰った宵闇の底で、海鼠の如く模糊とうごめいている。
黙したまま…無惨に切り裂かれた着物から、わずかに肌が覗く。
奇妙な虫の羽化を見るようだ―――と、天膳は思った。
「お!」
一瞬、彼はその隙間に信じがたいものを見た。
十兵衛の胸元から腹にかけて、一面、白く反射したヌメのような光沢。
―――それは、鱗であった!

「占う!なんじの星を―――」
竹林の空を仰いだままの地虫が、輝き始めた今宵の空に、
巫女ように星占いの神託を叫ぶ。

「――――凶と出た!」

その刹那、
身を乗り出していた天膳の左胸部を
一つの流星が深々と刺し貫いた。

飛び退く間も、悲鳴すらあげるいとまも与えない
みごとな一撃は、天膳の背まで貫き通した。

…流星の正体は一本の槍の穂…

地虫はその身に、
一尺に近い凶器を飲んでいたのだ。

天膳の体はのけぞるように崩れ折れ、
タタッ、と足元の乾いた朽葉の上に真っ赤な大粒の雨が降り注いだ。


赤い流星雨…
果たして、それが天膳の凶星であったのだろうか。

物いわぬ三日月が、静かに照らす。

今回は『小四郎×如月(誘い受)』です!初めてバジリスクで腐らせたのは、この組み合わせでした

バジリスクの漫画を初めて読んだのは四巻でした
左衛門と陽炎の色仕掛けタッグで小四郎をはめてる巻(笑)
だから、私のバジリスクの第一印象は『小四郎×如月(誘い受)』です!


イラストの鳥は鶺鴒(せきれい)です(別名・河原雀)

中でもこれは
日本固有種、英語でJapanese・wagtail背黒鶺鴒です

この前ブログで地虫さん達が言ってたのは、男女交合を指南したこの鳥です
(この鳥の所為で、このイラストだけは季節的に秋になります)

日本神話の伊邪那美命は
火神・迦具土神(かぐつちのかみ)を生んだ為に、ほと(女陰)を灼かれて、産褥で死んだ
赤く染みた着物の裾は、産褥で死んだ女がなるという姑獲鳥(うぶめ)をイメージしてみた
(川と赤で、『朱絹』とダブらせるのも一興…漫画版の朱絹と小四郎の切ない思い出を、
如月と小四郎で上書き保存する無粋も良し…腐ッ!)

鶺鴒は日本書紀に登場する鳥です

イザナギとイザナミの男神と女神が日本国土を作る為にまぐわいをしようとするが、具体的な方法が解らない
そこに、二羽の鶺鴒が飛んできて、長い尾と頭を盛んに上下に振りながら、交尾をしてみせた
その鶺鴒をまねて、
イザナミの体の『一つ欠けたるところ』に、
イザナギの『一つ余りたるところ』をさして、二神はまぐわった
(…はっきりと童貞と処女設定がある神だな!!)

この逸話から鶺鴒は『嫁ぎ教え鳥』と呼ばれる
交尾関連の鳥だと思うと、他の異名もさまざまにエロい意味にとれる……

全て鶺鴒の事です↓

まなばしら(漢字だと真似柱・学柱・愛柱…なのか?)、
つつ(つつく・つなぐ・つがう・筒…なのか?)、
つつなわせ鳥、石婚ぎ(いしくなぎ)、庭叩き(にわたたき)、岩叩き、石叩き、尻振り鳥、
英語のワッグテール(ワッグは振るという意味)、仏語のオシュクー(オシェは振るの意味)……



地虫「雀ほどの大きさで『庭交合振(にわくなぶり)』ともいう」

天膳「庭で、交合して、振る………婚ぐ(くなぐ)、とはまぐわうことだな。
わしは『にわくなぶり』という響きが、『なぶる』ようで好きだが、どうだ?十兵衛」

地虫「…庭でなぶる気か!?」

天膳「気に食わんなら
『庭で、くなくなと、振る』…でも良いぞ。あの鳥は尻振り鳥ともいうしな」

地虫「…よせ」///

天膳「岩叩きでも、石叩きでも、庭叩きでも具合が良さそうじゃ。何やら硬いもので、孔を穿つように叩きつける、打ちつける激しい様が目に浮かぶ…。
男根に見立てた巨石を、ご神体として祀る神社もある」

地虫「…おれには、地面に引き倒され、後ろから手籠めにされてる図しか浮かばんが」

天膳「それも快かろう」(久々に、わしの下で鳴いてみんか、十兵衛?)

地虫「……お前は楽しくて良いかも知れんが…」
(ちいとは『なぶられる』こっちの身にもなれ!!あちこち汚れて、面倒じゃし…。その後の、身繕いも大変じゃしなッ!)

天膳「ああ、楽しいぞ」
(特に、お前を散々汚した後…、湯を使わせて髪や顔や背や腹や……、お前の全身隈無く洗い清めて、元通り何事もなかったようにするのも、わしの楽しみの一つよ。
…お前、わしが体を洗ってやるの、好きだろ?眠気で虚ろなお前を成すがままに触り…、この手で乱したお前を、再びこの手で髪やら服やら揃えてやる……
きちんと着せて帯まで締めてやると一見して、常とは変わらぬ。…常とは変わらぬ地虫だが、その実、
お前の体の見えぬところ…、隠されたところに、わししか知らぬ、常ならざるお前がいる。
お前は肌をさらしている時もよいが…、
…その肌を、その跡を、
着衣で隠しているお前も…
隠しながら何食わぬ顔で甲賀の連中と喋っているお前も……、
わしは淫靡でそそるのだ。
つい先ほど、手ずからお前を綺麗にしてやったところなのに…また汚しとうなる)

地虫「……変態として普通の趣味よな」(『普通』…誉めておらぬぞ。変態として普通……、ますます誉めておらぬからなッ!!)

天膳「イザナギとイザナミ…二神が鶺鴒のつがう様を真似て、まぐわったとするならば、二神の初めてのまぐわいは、即ち、『後背位』で後ろ孔を穿つであろうな、十兵衛!
鳥は出す孔も、卵を産む孔も、入れる孔も、同じ一つの孔よ!」(『はじめてのおつがい』は……『後孔の交わり』…だな♪)o(`▽´)o(笑)

地虫「まあ…、鳥じゃからの、それは選びようもない。二柱が真似たとするなら、結ばれるは確かに後ろから…じゃろな。
つがう姿は、まさに二羽のつがい鳥。…野性じゃのう。
ついでに、鶺鴒は晩秋につがいを作るゆえ、二柱の神がつごうたのも晩秋という事になるかの」(…早々に、別の孔を見つけねば、子が出来んかったぞ。
ところで天膳……おぬしは、何故、嬉しげなんじゃ?)(怪訝・汗)(-.-;?)

天膳「二柱が鶺鴒を真似るなら、わしらは蛇を真似ようか?
……雌雄の蛇が繋ぎ目わからぬほどに、きつく、絡まり、交じりおうて結ぼう」

地虫「おれには絡ませるほどの長い胴はない。手も二本、足も二本も数が足らぬわ!おぬし一人で蛇と遊べ」

天膳「舌を絡め、指に髪を絡め遊ばす…それで十分。
後は、闇が互いの境を融かしてくれよう。
心、体、
互いの熱を、境判らぬほどに繋ぎ合おうぞ、雌蛇どのよ…」

地虫「……『それで十分』と言いながら、どうせやる事は『にわくなぶり』と変わらぬのだろ?」

天膳「まあ、それは成り行きよ。天瓊矛(あまのぬほこ)で混ぜてやろうか?」(日本の天地開闢は、まぐわってばかりだな。わしらも、伊賀・甲賀の新天地を開闢してみようか。

わしにとって、十兵衛、
お前自身が、開闢そのものだ……)

地虫「天膳お前は時々、阿呆な事を真剣な顔して考えておるが……。阿呆な事を真剣に考える奴が、本当の阿呆なのだぞ」

天膳「阿呆は嫌いじゃなかろう?」

地虫「……迷惑千万じゃ」///

■■■■■■■■■■

慶長十九年(1614)五月四日

朱絹、
如月左衛門
の命日。(死亡順)

__________
キャラ説明

【朱絹】

漫画版セリフ
『小四郎どの…きずは無い…からだに…きずは無いのに…』

伊賀忍者。
蒼白く美しい、うりざね顔の優美な女性である。三日月のような冷たさをたたえた細腰の妖艶な美女。丈助に言い寄られて迷惑そうである

ツンデレ好きにはたまらない!

皮膚から血を霧状に散らし、相手の視界を奪う忍術を使う。
その際、彼女は着物を脱ぐ…
彼女は、戦うたびに脱ぐ…ッ!!

サービスカットまで配慮する細やかな女性だ(笑)

実は、露出狂…!?

目の見えない小四郎を気遣ううちに、女として小四郎に恋心を抱く。小四郎も姉のように思っていた朱絹を、姉ではなく女性として感じ、密かにときめきを覚える
しかし、小四郎は朱絹の声色を使った如月に騙され、陽炎の毒の息の口づけで殺されてしまう
動かない小四郎の屍を前に、彼女はこれが自分の初恋であった事を知る
涙で頬を濡らし、小四郎の形見の鎌を手にとって復讐を誓う

だが、天膳の姿で現れた如月と陽炎によって、朱絹は夕暮橋で討たれる

川の流れにその名の如く朱い筋を何条もひきながら、彼女の骸は流れ去る

朱絹は小四郎との雨の川の場面と、この死亡時の川の場面をダブらせるのが楽しいです



【如月左衛門】

漫画版
『じゃが いざとなれば おなごは怖い…
……おなごは怖いぞ』
『…あれはいい女じゃ ……それゆえにな
それゆえに…おそろしい』

『ほう…見破るとは このわしをか?蛍火』
『…女を殺しとうはないが… …… おれの妹 お胡夷も殺された
蛍火よ…
忍者の争いは… 修羅の地獄じゃと思え』

『ああ…小四郎どの…
好きです …小四郎どの』←(朱絹ボイス★笑)
『やれやれ… 女の声色はつかれるわい』(天膳ボイス)

『おぬしの骸を囮に使う…許せよ 豹馬』
『弦之介様!この期に及んでまだ 朧を討つなと おおせあるか!』

小説版セリフ
『…つかれた』(夜叉丸ボイス)
『わしは少々この死人に用がある』
『見た。おもしろかった』
『天膳は死んだ!うぬこそ、如月左衛門の変形ぶりを、冥土の土産にとくと見てゆけ!』
『ああ、あれは拙者が飼いならしました』
『あいや、それほどたのもしい味方でもないが……』


甲賀忍者。お胡夷の兄様♪
丸みをおびた、あまりに平々凡々とした容貌。二、三度会っても記憶に残らないくらい印象に残らない顔だ。卍谷の同志すら、この顔が如月左衛門の生来の顔であるか断定できない
(漫画版の開いてんのか閉じてんのかわからん糸のように細い目が素敵…)

土で相手の顔型をとり、その型に自らの顔の目鼻を合わせるようにして、自分の顔をその人物そっくりの顔に変化させる忍術を持つ。

声だけ真似するのも得意だし、素早く相手の関節を外す事も出来る

…全体的に地味系です(笑)

地味に鋭い目がたまらん兄様です!!

夜叉丸を天膳の声ではめて、情報を聞き出すも、途中でぼろを出し、危うく殺されかける。
霞刑部の助太刀して夜叉丸を殺してくれる。
夜叉丸の死体を使い、夜叉丸の顔に化けて伊賀に潜入するも、
最愛の妹、お胡夷は念鬼に殺される。
そして、如月はその念鬼の姿を借りて油断させ、蛍火に近づきとどめを刺した。

弦之介の顔で天膳を騙し、天膳は豹馬によって殺される。そして、如月は天膳に化ける。
朱絹の声で小四郎を騙して、陽炎が毒の息でとどめを刺す

天膳の姿で朱絹を呼び出して、陽炎と共に朱絹を討つ。
しかし、直後、生き返った本物の天膳が現れ、天膳が引き連れていた侍に取り囲まれて、如月は何本もの槍で串刺しにされて死亡する


この人は忍術の特質上、絶対に色仕掛けスキルがあると思う!このコスプレ忍者は、間違いなく甲賀が誇るお色気要員です!!(笑)

恋人や小姓の姿で、
一番無防備な時に寝首をかいたりするとか。色事を利用し、情報を聞き出したり、操作したりするのに向いてる忍術です

如月は任務で、どーでもいいキャラとのお色気イベントを、一通り(かなりの数)こなしてると思う
(ある意味、一番エロイベント向きです…お胡夷や陽炎みたいに相手を殺す技でもないので…応用範囲も広い)


如月さんて敵に嘘をつく時、わざと自分が憎まれるような事を言います

夜叉丸の恋人の蛍火には「夜叉丸を殺したのは左衛門で、奴には逃げられた」…とか、
朧を大切な主と仰ぐ小四郎には「朧は如月になぶり殺しにされた」…とか、言わなくてもいい自分の名を出して相手の怒りを自分に向ける癖があります

朱絹を討つ時も、「如月には逃げられた」とわざわざ言うし……実は、この人、かなりの目立ちたがり屋なのでは?

もしくは、敵につく嘘でも自分が討たれたと言うことが嫌なんだと思う
…嘘でも自分が負けた事になるのは、プライドが許さない!

私はこの、
地味なくせにプライドが高い、
色仕掛けや女のまねが得意そうな如月左衛門に、
小四郎を落としてもらいたいです

是非、小四郎(多分、童貞…だろ!?)に房中術の指南してやって下さい

如月さんは肉質が女のように柔らかく、体の線が丸みをおびた中性的な体型だと思う(勿論、内側にはしっかりした筋肉があるが、それがあまり目立たない)

仕草や声色、おしろいの香り…緩やかに帯を解く衣擦れの音。すべらかな肌の温もりや長い髪の質感…
目の見えない小四郎にとって、その触感や音や香りが小四郎に『女』を感じさせてくれる…


左衛門は小四郎をからかうように自らの体に誘い、快楽に戸惑う小四郎を弄んでほしい


あの、
創世の神にまぐわいを教えた鶺鴒のように…暖かく柔らかな体で小四郎に営みを教えてやってほしい
神聖にして、淫靡…
ギルガメッシュの物語に出て来る神聖娼婦、性を捧げる巫女が、荒ぶるエンキドゥに初めて『それ』を教えた時のように


…左衛門さんは、夜叉丸と念鬼と弦之介と天膳とは間接キスしてますね、確実にマウスtoマウスで!!

左衛門は、天膳に化ける時…ふんどしは流石に残しておいたらしい(笑)
天膳の着物には大量の血が付いてるはずなのだが、どーしたのだろう

私は、夜叉丸のコスプレの如月さんと、念鬼のコスプレの降ろしたロングの如月さんが好き!
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