テイルズオブシンフォニア10周年おめでとう(>∀<)
クジとか移植とかこれからの展開が待ち遠しいです!
とりあえずケーキを焼いてお祝い!
追記は突然の現パロでクラロイ…なのかな?
せめて何かupしたいと思い急いで書いたものなので突っ込みは無しでお願いします(-ω-;)
2013-8-29 23:48
小話(クラロイ)
カチ、パタン、カチ、パタン・・・。
開いては閉じてを繰り返す携帯電話。
それをやっている本人はベッドの上で仰向けに寝転がり、かれこれ10分近くその動作を繰り返していた。
「はぁ〜来ないなぁ」
携帯を弄っていた人物、ロイドは小さく溜め息を吐いて呟く。
別に携帯依存症というわけではない。
むしろ普段はどこかに置いたまま忘れてしまったり、一日くらい携帯を見なくても平気なくらいだ。
そんな彼が一体何を待っているかというと
ブーブー
「っ!」
突然震えだした携帯に驚きながら、慌ててディスプレイに表示された文字を見る。
メール受信完了の文字の後に送信者の名前が表示されていた。
その名前にロイドは笑みを浮かべ、急いでメールを開くとそこには大輪の花火が綺麗に写されていた。
『送信者:クラトス
件名:無題
本文:元気にしているか?
今日は近くで花火大会があったらしい。
暑い日が続くが体には気をつけるように。』
送信者の正体はロイドの父親であるクラトス。
色々と事情があり、最近になって二人で暮らし始めたのだがクラトスは仕事が忙しく、短期ではあるが出張で家にいないことが度々あるのだった。
そんな時は決まって夜になると、出張先で撮った一枚の写真とクラトスらしい絵文字も何もない短い文が送られてくるのであった。
そしていつの間にかロイドはそのメールが届くのが楽しみになり、夜になると携帯を片手にクラトスからのメールを待ちわびる様になったのであった。
(花火かぁ・・・そういや今年はまだ見てないなぁ)
『送信者:ロイド
件名:Re:
本文:こっちは元気にやってるよ!
俺も花火見たかった!!
たぶんクラトスが帰ってくる頃にどっかで花火大会があったはずだから二人で見に行こうぜ!
クラトスこそ無理すんなよ。』
決定のボタンを押して送信が完了するのを見届ける。
最初の頃はこの後も延々とメールを続けていたのだが、さすがにキリが無く寝不足で翌日に支障をきたすこともあったので、二人はひとつの決め事をした。
特別な用が無い時はメールを返すのは一回だけ。
そして最後に・・・。
ブーブー
再びロイドの携帯が鳴る。
『送信者:クラトス
件名:Re:Re:
本文:ああ帰るのが楽しみだ。
おやすみ。また明日。』
今日のところはこれでおやすみ。
そしてまた明日メールをするという約束の意味で二人のやり取りは終わる。
たった一文の素っ気無い文章。
しかしロイドは幸せそうに笑みを浮かべると、携帯を握り締めてベッドへ身体を沈めた。
「おやすみ。クラトス。また明日」
遠く離れていても繋がっている。
たった一通のメールでこんなに幸せになれる自分はなんて単純なんだろうと思いながら、今はその満たされた気持ちに浸っていたくてロイドは静かに目を閉じるのだった。
開いては閉じてを繰り返す携帯電話。
それをやっている本人はベッドの上で仰向けに寝転がり、かれこれ10分近くその動作を繰り返していた。
「はぁ〜来ないなぁ」
携帯を弄っていた人物、ロイドは小さく溜め息を吐いて呟く。
別に携帯依存症というわけではない。
むしろ普段はどこかに置いたまま忘れてしまったり、一日くらい携帯を見なくても平気なくらいだ。
そんな彼が一体何を待っているかというと
ブーブー
「っ!」
突然震えだした携帯に驚きながら、慌ててディスプレイに表示された文字を見る。
メール受信完了の文字の後に送信者の名前が表示されていた。
その名前にロイドは笑みを浮かべ、急いでメールを開くとそこには大輪の花火が綺麗に写されていた。
『送信者:クラトス
件名:無題
本文:元気にしているか?
今日は近くで花火大会があったらしい。
暑い日が続くが体には気をつけるように。』
送信者の正体はロイドの父親であるクラトス。
色々と事情があり、最近になって二人で暮らし始めたのだがクラトスは仕事が忙しく、短期ではあるが出張で家にいないことが度々あるのだった。
そんな時は決まって夜になると、出張先で撮った一枚の写真とクラトスらしい絵文字も何もない短い文が送られてくるのであった。
そしていつの間にかロイドはそのメールが届くのが楽しみになり、夜になると携帯を片手にクラトスからのメールを待ちわびる様になったのであった。
(花火かぁ・・・そういや今年はまだ見てないなぁ)
『送信者:ロイド
件名:Re:
本文:こっちは元気にやってるよ!
俺も花火見たかった!!
たぶんクラトスが帰ってくる頃にどっかで花火大会があったはずだから二人で見に行こうぜ!
クラトスこそ無理すんなよ。』
決定のボタンを押して送信が完了するのを見届ける。
最初の頃はこの後も延々とメールを続けていたのだが、さすがにキリが無く寝不足で翌日に支障をきたすこともあったので、二人はひとつの決め事をした。
特別な用が無い時はメールを返すのは一回だけ。
そして最後に・・・。
ブーブー
再びロイドの携帯が鳴る。
『送信者:クラトス
件名:Re:Re:
本文:ああ帰るのが楽しみだ。
おやすみ。また明日。』
今日のところはこれでおやすみ。
そしてまた明日メールをするという約束の意味で二人のやり取りは終わる。
たった一文の素っ気無い文章。
しかしロイドは幸せそうに笑みを浮かべると、携帯を握り締めてベッドへ身体を沈めた。
「おやすみ。クラトス。また明日」
遠く離れていても繋がっている。
たった一通のメールでこんなに幸せになれる自分はなんて単純なんだろうと思いながら、今はその満たされた気持ちに浸っていたくてロイドは静かに目を閉じるのだった。
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