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鬼兵隊な893事務所と高杉家(高新♀)


*やはり突如として高杉さん家が愛しくなった*
*そして鬼兵隊メンツも愛しい*





高新♀の場合、晋助のお仕事はかなり893的な仕事だろうなあ。裏社会を華々しく牛耳ってますけどもね。でも実家からして金持ちなので半ば道楽で893やってる、その禍々しく爛れた色香を纏う雰囲気がとても893向きだったのでなんとなく稼業にしてる、そんな晋助(なんとなくで組長やってんなよ晋助)

そんで部下には武市さん、また子ちゃん、万斉さんがおります。組の事務所にはこの3人が常に居ます。常にたむろしてます、そして晋助は普通に通いでこの事務所に毎朝来ます。
てか朝っつーか、いつもほぼ昼過ぎに重役出勤してきます。しかも昼過ぎ出勤なのに前夜からの酒が抜けてない時も多々ありますね、そんで事務所のレザー張りの黒ソファ(いかにもなやつ)でひっくり返って寝てるとか、そんなん全然ありますからね(ダメじゃねーか呑んだくれっ)

なのに、そんなふざけ切った態度でも晋助の稼働時間は午後6時までと決まってます。昼過ぎに来るのにちゃんと18時退社、つまり実質の稼働は5時間にも満たない、そんな組長(大丈夫ですかここの組は)

だって夜とか絶対ェ来ないよ?たとえカチコミあっても来やしない、だってこの組のトップは夜は嫁と居たい男なので(も、そのスタンスがダメやこの人っ)

だが一旦抗争ともなればバッサバッサと敵を斬る、獣のように右目を爛々と光らせ、トップのくせしていつも先陣で切った張ったの大立ち回り。そんな頭のイカした姿に魂が震え上がり、是非とも晋助の元で893をやりたいと入隊(隊?)してくる若い衆は後を絶たない。


そんなふざけ切った893事務所鬼兵組にて(晋助が命名)、カチコミなどに重宝されているのはもちろん紅一点のまた子ちゃん!


「晋助様ァァァァァァ!!おはようございまっス!!今日も晋助様は誰より麗しいっス、今日も晋助様はサイコーっス!あ、今日の報告は激ヤバっス、スゲー熱いっス。さっきみかじめ料せしめに風俗店回ってたら、隣りのシマの奴らがうちのシマ荒らしてやがったんスよォ!うちの組が管理してる店の嬢を、あっちの泡風呂に無断で引き抜こうとしてんスよ。も、これ殺していいっスよね?うちの組が舐められたらおしまいっスもんね、カチコミは任せてくださいっス!!」

晋助が昼過ぎに重役出勤してくるなり、晋助の机前に飛びつく勢いで跪き、こんなんを嬉々として目を輝かせながら語るまた子ちゃん(カワイイ)。かなりの893なお仕事をサクサクっとこなすまた子ちゃん(893っ娘カワイイ)(その頭数字はかわいくないと思う)

そんなまた子ちゃんの勢いにはゴホンと咳払いをし、晋助の席するマホガニーの重厚な机(いかにも組事務所らしいもの)の上に、コトン………と紅茶の入ったティーカップを置く武市先輩。無論、その左手には程よい温度のティーポットを常備(お代わり用)

「いけませんよまた子スァン。すぐに抗争に走るなんて、それではうちの品位が問われます。まずは向こうとの和平交渉を優先すべきです、無駄な血の流し合いは避けるべきです。あなたは全くこれだから……このイノシシ女(ぽそっ)」

ふう、と息を吐き、カチコミ隊長の名を欲しいままにしているまた子ちゃんを戒める先輩。最後悪口をこっそり混ぜておく、そんな先輩(武市さん)

そんなティーポット先輩の助言には真っ向から噛み付くまた子ちゃん、

「ちょ、マジありえねーっスて先輩!何ヌルいこと言ってんスかァ!ここは根っからの武闘派、この界隈の誰もが恐れる晋助様の治めるシマなんっスよ!?そのシマでヤンチャされたら黙ってらんないっス。なめられたらシメーなんっスよ、ヤクザ稼業は。ちょっとまた子が弾丸ブチかましてくれば済む話っスよ」
「また子さん……貴女は第二次かぶき町抗争でも繰り広げたいんですか。第一次の凄惨さを知って言ってますか?かぶき町と言わずこの新宿界隈を血で染めた、あの戦争……」
「そりゃ知ってるっスよ、また子幹部っスもん。あの時の晋助様ヤバかったっスよねえ!もう鬼!?って感じで。降誕!?みたいな。あれは白夜叉とか目じゃねーっス。マジ強えかっけえェェェって感じっス、晋助様に刀持たせたらパねえっス(しみじみ)」
「まあねえ。そりゃあ晋助殿は誰もが恐れるうちの組のトップですがね。誰もが一目置く……まあ、えっと、どっかの白夜叉は除くとしてね(ゴホン)」
「あーそれっスね、てか白夜叉があり得ねーんスって。あいつ絶対ェバカっスもんね、あの抗争の最中でも晋助様に普通のテンション絡んで来るとか、救えないバカっスよね。しかも何で絡んで来たかって、

『ちょ、この騒ぎ何?至る所が893だらけじゃねーか、至る所から湧き出てやがる。ゴキブリかてめえらは。何がおっ始まってんの、つかトイレどこだよ?そこら中のコンビニ閉まってんだけど、マジで今腹痛えんだけど。なあオイ、高杉』

って、あいつあの抗争の最中で腹壊して便所探してるとか、マジねえっスよ。そして何でそれを晋助様に尋ねるんスか!つか、そのまま腹下して逝けや白夜叉ァァァァァァってマジ思ったっスよ。まあいいっス、あいつもそのうちまた子が殺るっスよ、武市先輩!」


すごく危険なことをキャンキャンと今日も騒ぎ立てる。

しかし第一次かぶき町抗争で何があったか、しかも普通に銀さんも絡んで来てたようだしね、抗争の最中でも普通に腹下してたみたいだし(銀さん)、そんな白夜叉さんには憤りつつも、
過去にあった抗争での晋助の活躍をキラキラと輝く目で語るまた子ちゃん。

その目には一点の曇りもなく、

(今日もまた子は晋助様の為に働きたいっ!どこのシマよりうちのシマがかっけーんス、どこの組よりうちの組が最高っス、最強っス、だってミラクルかっけー晋助様が居るっスもん!!)

という煌めきに満ちている(分かりやすい娘カワイイ)

そんな分かりやすい娘には、再度ふうぅとため息を吐き、武市さんも後ろをチラと振り返る。

「全く……貴女の戦闘癖にはほとほと呆れますよまた子スァン。紅い弾丸とはよく言ったものです。して、この話をどう思いますかな、万斉殿は」

その問い掛けには事務所のソファにて三味線を爪弾いてた万斉さんも、ん、と顔を上げ、

ヘッドホンをおもむろにガチャリと取り、

「ああ……いや、全く聞いてなかったでござる。今コレ聞いてた、コレね、江戸で流行りのアイドルの、」

と、手元にある寺門通ちゃんの最新CDをスッと取り出す(も、この組の若い奴ら揃いも揃ってバカァァァ!!)



そんなゴーイングマイウェイな万斉P(兼、組の若頭)にはやれやれと首を振る武市さん。
ちなみに万斉さんは主にプロデューサー業で食ってます、893のお仕事は完全に道楽です。趣味893(だからこの組どうなってんの)

「もういいっスって武市先輩ィ!万斉にそんな風に聞いてもダメっスって、基本ヘッドホン着けてる三味線バカっスからァ!Pだか何だか知らないけどあり得ないっスよ、この稼業と二足のわらじとか!何スかそのヘッドホン、マジふざんなっス」

いやお前が言うな、的なセリフを万斉さんに向けて声高に放つ紅い弾丸(若さ)

「いやいやまた子、なかなかどうしてP稼業も奥深いでござる。こっちほど魂のビートは弾まないが……各方面への心配りから、秘密裏の袖の下、各テレビ局への睨み、芸能事務所間の均衡、ぶっちゃけ芸能界はヤクザ社会とそう変わらんでござるよ」

いやそれ言ったらどうよ、的なセリフを堂々とのたまう万斉P(大丈夫このP)

そんな若い衆の会話を聞き、武市さんは若干引き攣り気味なこめかみを微かに揉みほぐす(頭痛くなってきた)

「うちの若い衆ときたらこれですからね。晋助殿の意見をお聞かせ願いたいものですな」

一応は参謀らしく、組長の前にくるりと向き直り、ご意見を伺う武市さん。だが晋助は不意に震えたケータイ(スマホ)を着流しの懐からスッと取り出し、



「…………」


その文面に目を走らせる。その文面を目で追ううち、次第に険しくなっていく晋助の表情。迫力ある右目の今の据わり加減と言ったらハンパない、ぶっちゃけもう視線で人を殺せるレベルである。

そんな晋助の鬼気迫る表情には、三人の部下達も自然と黙った。今の晋助のスマホ画面には、おそらく何らかの機密事項が知らせてあるに違いない。仕切ってるシマのイザコザなどよりもずっと危険な内容が、それよりも遥かにハードボイルドで血湧き肉躍る内容が、今から自分たちを華麗に戦場へと誘う内容が。
今からどんなドンパチが待ち受けているのか、三人の部下達の水面下の詮索は続いた。今からどんな命令が晋助から下されるのか、三人は固唾を飲んで見守る。これでは胸に灯った侍魂の炎はもう消えそうにない。


──よっしゃ今から血で血を洗う戦争の始まりじゃい、第二次かぶき町抗争の幕開けじゃあァァァァァァ!!かかってこいや白夜叉ァ!(←何で最大の敵が銀さん)


そんなテンションで静かにうずうずする部下達。



そして恐る恐る、まずは武市さんから口を開いた。

「……晋助殿?そのスマホ画面には……一体何が?どんな内容だったのですか(ゴクリ)」

次にまた子ちゃん。

「晋助様ァァァァァァ!!また子、もう覚悟はできてるっス!どんな戦争でもいけます、第二次かぶき町抗争でも何でも行かせてくださいっス!晋助様のためならまた子はどんな事もやり遂げてみるっス!(ズザァッ)」(再度片膝を着き)

最後は万斉P(ナチュラルにP付けんなや)

「晋助……一体どうした。そんなに鬼気迫る表情の晋助を見たのは久々でござる。芸能界の抗争もよもやの、血で血を洗う戦争がまた始まる……のか(ゴクリ)」


そんな風にして沸き立つ部下達を前に、咥えた煙管をついと指先で弄び、煙を吐き出す晋助。ふーと細く長く煙を吐く。そして順繰りに、頼れる部下達をその隻眼で見渡す。

皆が皆、今か今かと晋助の発言を待っていた。いつでも自分達はこの組の兵隊になれる、いつでも自分達は戦争をする。そんな気概に震える部下達を前に、十分すぎるほど十分な間を取ったあと、ギロリと眼光を光らせ、


晋助はポツリと、



「……うちのガキが……熱出しやがった」



嫁からのLINEの文面を僅かに翳し、くつくつと笑う(注:この人は893です)。完全に家族間のやり取りを職場に持ち込む、そんな頭。完全に公私混同、そんな晋助。

それにはさすがに三人の部下達も目を合わせ、


──えええええええ!!??そんだけェ!?
そんだけでこんだけ鬼気迫る面構えになんのォ!?ちょ、もうこの人何!?893として完全に間違ってるよ、いいパパさんだよ、見た目の雰囲気とハクと戦闘力だけは893として一流品なのにィィィィ!!


と、各々が心の中でツッコむ(心の中で驚異のシンクロ)

しかし晋助はと言えば、ふらりと椅子から立ち上がり、


「オイ……テメェら、シマの問題は片しとけ。今日中に片せねェなら俺が明日行く。なに、俺が刀の一本でも持って行きゃ事足りらァ……明日だがな」


──って、もう帰るのォォォォォ!?早えよどんだけだよ、まだ出勤してきてアンタ30分も事務所に居ねーよ!嫁からのLINEでUターンして帰る組長なんてまずいねーよ!真面目に893やれやァ!
てか待って、え、マジで帰ろうとしてんの!もうどんだけ心配!?どんだけガキの熱が心配!?怒っていいのかツッコんでいいのか、笑っていいかも分かんねェ!この人怖えよ、ある意味誰より本物の893だよ常識通じねえしィィィィ!!


と、三人の部下達はやはり各々心の中でツッコむ(凄いシンクロ率)
だが晋助はそんな部下達には構わず、ごく普通のテンションで帰ろうとしている。今にも組事務所の重厚な扉(防弾仕様)を開け放たんがばかりである(晋助っ)


それを見かね、ふるふると未だ震える武市参謀が、もはや耐えきれないように口火を切った。


「晋助殿、あの、アンタここに来てまだ30分も居ないんですよ。いい加減になさい。普段からして昼過ぎからしか来ないのに、子供がお熱?奥様からのLINEですか」
「…………(コクリ)」
「睦じいのもいい加減にしなさいよ全く。その見た目で四人もお子さんが居る、しかも愛妻家。それだけでね、大概他の組の連中はビビり倒してますよ。むしろ大概は引いてますよ。それでお熱出したのは誰ですか?紫乃さんですか翠さんですか、それとも今一番私的にアツい美紅さん?」(←何がアツいのか)
「ああ……一番下のチビだ。美紅はすぐに熱が出るからなァ。ガキはこれだから面倒臭ェ」(←なのに帰る)
「なら仕方ないですね、美紅スァンの為ならね。私が事務所に常備してる子供用冷えピタを差し上げます」


ロリフェミの名を欲しいままにしてる先輩は、晋助を咎めつつも結局は晋助を引き止められなかった(武市変態ィィィィ)。なんでわざわざ子供用のちっさい冷えピタを893事務所に常備しているのか、皆の謎が募るばかりだった。

そんな変態には激昂する紅い弾丸こと、また子ちゃん。


「ちょ、武市変態ィィィィ!!ふざけんなっス!そりゃあ晋助様のお子達は全員可愛いっスけど!天使っスけどォ!でもでも、そんなんはあの地味メガネに任せときゃいいんスよ!冷えピタ持ち帰るなんて、それ晋助様の仕事じゃねーっス!てかあのメガネもマジ大概にしろっス、晋助様をこんな事で煩わせてェェェ!!デキ婚だけでもふざけてんのにィィィ!!(キィィ)」
「いや、八恵は特段何も言っちゃいめェ。報告だけだ。だが俺が帰りてェから帰る……それだけだ(すっぱり)」
「……え?え、そうなんスか?晋助様のご意思で?晋助様が自らお子を心配されて?晋助様のご判断なの?嫁に強要されたんじゃなくて?……な、ならいいっス、全然OKっス!!むしろまた子が冷えピタもポカリも買って行くっス!!美紅姐さんはまた子が病院までマッハで連れて行くっスぅぅぅ!!」

晋助崇拝を第一に掲げているまた子ちゃんは、八恵ちゃんを詰りつつ、結局は晋助の意思を優先させていた。既にポカリや病院まで手配しようとしていた(もうダメこの娘っ)

そして万斉さんは、

「…………(シャカシャカ)」

既に普通にヘッドホンにて音楽を楽しんでいた、次の楽曲の構想に忙しかった、最初から晋助を止める気もなかった(この敏腕Pはっ)





そんなこんなで、鬼兵組における今日の晋助の業務は30分で終わりを告げた模様です。優秀な部下達にいつもとても助けられております、高杉ファミリーです。


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