全力疾走注意報

「旦那ァ……最近の俺はMに目覚めてきた気がしやす」

みたいな沖田はいいと思う。とても虚ろな目をして歩いてたところを、偶然通り掛かった銀さんを見つけて相談を投げかけてみる、そんな沖田。銀さんはアイスを咥えながら歩いております(暑い)

「え？いやいや沖田くん？それ何かの間違いだって、てめえの見てる胡散臭ェ白昼夢だから。Mに目覚めてる奴が昼間っからそんだけロケランかましてないでしょ、普通は」
「だって何か最近の俺……土方のヤローが可愛く思えてきたんでさァ。最近は土方さんの夢をみただけで俺……夢精するとかありえねえでしょうや……ハハ(虚ろな目)」(←青少年)
「……。……あっ、それ頭の病気だわお前。今すぐ脳外科行こう、今すぐCTスキャンが必要だ。何なら股間を中心とした全身の精密検査が必要だよお前。ってことで沖田くん、達者で暮らせよ。じゃーな。ドSコンビは解散だな解散、これからは道端で会ってもお互いにガン無視な？(スタスタスタ)」
「旦那ァァァァァ！！(ガバァッ)助けてくだせェ！よりによって俺の初恋！土方クソヤローに捧げちまったとかありえねェェェ！！」
「うわわわわ聞きたくねえェェェ！！すげー聞きたくねーよ、てめーらの色恋沙汰なんて！助けて！俺は違う世界の住人なんで、そっちに住民票移す気ないんでェェェ！！」


道端で沖田くんにしがみつかれ、必死になって振り払おうとしてる銀さんであった(コンビ甲斐のない男)
しかし何やかんやで、沖田くんの初恋が成就する方向に手伝ってあげそうなんだよね。ファミレスでパフェでも奢られたら、何やかんやでアドバイスしちゃったり。

「まあアレだよ、野郎も大概女っ気ねーしな。てめえがちょっと単衣でもはだけて、色っぽく迫れば一発じゃねーの？解決じゃね」(←適当)
「いや旦那、俺ァ上に乗っかる方がいいんで。布団の上で土方さんを見上げるとか皆目ごめんなんで。それにあの堅物の土方さんですぜ？そう簡単に色仕掛けが効くとは思えねェや(スッパリ)」
「あー沖田くんがそっち側ね、了解了解。ならそっちのが簡単だわ。こう、ちょちょいっと突いて転がしてよ、用意したローションで、」
「いや待ってくだせェ旦那。すぐにそこに行く気がしれねェ、旦那の手癖の悪さと俺の純情を一緒にすんなィ。それに土方さんの肛門括約筋がそう簡単に突破できるとは思えねェな」(←確かに)
「んじゃ何か？お前ら二人でデートでもしようってか？昼間は茶ァしばいて映画見て？んで夜になったらムードたっぷりに告白でもすんの？笑わせんなよオイ、俺と新八じゃねーんだから」(←最後)
「……デート……(ぷるぷる)」
「え？何なに、怒んないでよ。別に今沖田くんの事ばかにしてる訳じゃねーよ、あのニコマヨに惚れちまうとか大したドMだとは思ってっけど」(←だから最後)
「デート……してみやす、旦那」
「……。……はっ？」
「土方さんとデートしてみやす。そしたら俺のこの想いが幻想なのか、それともガキの頃から野郎に持ってるコンプレックスの裏返しなのか、はたまた色んなもんが混ざり合って歪んだ性衝動に結び付いてんのか……野郎を縛って泣かしてみてェとか……そんな想いの根本が掴めそうな気がしまさァ(ブツブツ)」
「……。へ、へえ？そう。そうなんだ、そういう？歪んだ劣情を持っちゃってるんだお前、へー。ガキって怖えなオイ、思い込んだら一直線だしマジやっべえな……で、でもまあいいんじゃないの？個人の欲望は尊厳されねーとだしィ？だから今後俺には一切話しかけるなよ？俺どころか新八と神楽にも近付くなよ、てめーらは二人だけで乳繰り合ってろよ？俺らには関係ねえから」(←何から守ろうと)
「そんじゃ旦那、行きますぜ(ガタッ)」
「は？どこに行くんだよ」
「どこって、俺一人だとマトモにデートも申し込める気がしねェから、旦那にも手伝ってもらおうかと(真顔)」
「ええええだから無理だって！てめーらの色恋とか死ぬほど興味ねえんだって！それなら道端に落ちてる軍手の方が興味あるから、むしろ！」
「いやそれはほぼゴミじゃねえですか。いい加減にしてくだせェ旦那。旦那が手伝ってくれねえなら、新八くんとチャイナに頼んでも俺ァ構いやせんぜ？(ゴゴゴ)」
「やめてェェェェェェ！！うちの家族を変な事に巻き込まないで！」


ほらね、銀さんも結局は気のいい男ですから、沖田を手伝う気になったでしょ？最後脅迫とかされてないんで、家族を人質に取られてる、しかも取った相手は警察とか、そんなんは関係ないんでね。ええ(とても関係あると思う)
沖田と土方さんのデート絶対カワイイってば！映画見てる時とか、煙草吸えずにイラついてる土方さんの横顔を見て少しキュンとする沖田とかね！そのイラついてる顔に劣情を感じちゃう18歳！(さすが18歳)