すっごく久しぶりですが、sss。もう小話でもなんでもない。要素的なものもない話ですが、見てやるかって方は追記からどうぞ〜
或朝兄弟ネタ
ホント、期待しないほうがいいです。
王子も何かうpしたいw
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最近悩む事ばかりですが、近情報告も交えて更新してます。
すっごく久しぶりですが、sss。もう小話でもなんでもない。要素的なものもない話ですが、見てやるかって方は追記からどうぞ〜
或朝兄弟ネタ
ホント、期待しないほうがいいです。
王子も何かうpしたいw
俺達が出会ったのは、親の再婚で一緒に連れてこられた時。初めての対面で、俺の前に座っていたのは一つ年下の少年で、俺の弟になる男だった。
スカイブルーの瞳は誰もを引き付ける輝きをしていて、顔は幼さを残してはいるが丹精な顔立ちをしていた。こいつ、きっとモテるだろう・・なんて考えていた。
「さ、挨拶をしなさい。」
親に促され、互いに挨拶をする。
さっきまで赤の他人だった人間は、これから同じ屋根の下で暮らす、家族になるのだ。
***
「アーサー、アルを起こしてきて」
朝、登校時間が近づいても起きてこない弟を起こしに2階へ上がる。朝には弱いらしく、いつも自分が出て行く頃まで寝ていた。
自分はそんな弟を起こすだけ起こして家を出る。同じ学校に通ってはいるが、まだ完璧に打ち解けた訳ではなくぎこちない感じがする。元々、自分は人との付き合いが得意な方ではない。むしろ、苦手な方だ。そんな自分が打ち解ける日が来るのか、まだわからないところだが、人懐っこい性格の弟は嫌いではない。(向こうは自分のことを兄だとは全然思っていないようだが・・・)
家を出て5分といったところだろうか。後ろからばたばたと足音が近づいてくる。後ろを振り向かずとも、誰かわかる。
「待ってよ!!アーサー!!」
起きて直ぐに仕度して出てきたのか、もっと早く起きてくればこんなに急がずとも済むものを。
それに。
「お前は別にもう少し遅めでも間に合うんじゃないか?」
生徒会長であるアーサーは朝から校門で遅刻者チェックをしなければならない。その為、早くに家を出るのだ。だから、漫画のように、母親が用意していたトーストを口に加え、ボタンは上3つ程留めず、シャツも出し、ネクタイは傾いて、一言で、だらしない格好で隣に並ぶアルフレッドには、いつも疑問に思っていた。アルフレッドは「菊と約束してるんだ!」とか行っているが、何を朝から。しかもこんな格好で外に出て・・・これが一応、自分の弟だと言うとなんだか情けなくも感じるが(俺が育てたわけではないが)俺はネクタイに手を伸ばした。
「ネクタイが曲がってる。後、もう少しきっちりしろ。」
一度解いて、また結び直す。これも恒例のようになってきてはいる。いい年なのだから、自分でしろと言っても、だって面倒じゃないか。と言われた。そんな状態で今までよくやってきたものだ。
綺麗な形にして、ついでにシャツのボタンもきっちりと留めてやった。
「苦しいじゃないか!これじゃあ首が絞まるよ!」
いい気味だ、そう思ったことは口にはせず、いくぞ、と言って学校への歩みを進めた。隣でギャーギャー言っているが、あえて返事はしないでおいた。
あれからもう、1年が過ぎたのだ。
或は朝にしてもらう為にわざとネクタイをしないってのが理想。
そんな妄想でした^^