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印刷一日目

部長のヨアです。
今日と26日、27日は印刷日です。
新刊号はページ制限のある中、冊子二冊分の原稿提出がありました。全学年満遍なく提出があったのも喜ばしいですね。
部内誌タイトルは二十四節気を細分化した七十二候の初侯、玄鳥至と桐始華が元、だそうです。……詳しいことは編集に聞いて下さい。
本日で部内誌自体の印刷は終了です。
それでは、引き続き部員の皆様は印刷にお越し下されば有難いです。

部内活動「うたうた in 2012/02」

こんにちは。副部長の中石です。

20122月末に、文芸部内にて「うたうた」と呼ばれる企画が開催されました。


このうたうたと言うのは文芸部の活動企画のひとつで、あらかじめ書き手の方々が事前に一つの楽曲をモチーフにした短編作品を書いておき、当日に参加者がラジカセでそのモチーフにした曲が再生されるのを聞きながらその作品を読み、その後に合評を行うという形式になっています。

短編の長さはおよそ一曲の再生時間内に読み切れる程度であり、採用できる曲は六分以内の長さのものとなっています。


今回は四回生から一回生まで幅広い層から、書き手と読み手を含め13名が参加して下さり、それぞれが各々の好きな楽曲からそれぞれの魅力を抽出することで、非常に良い雰囲気の企画になったと思います。


また、参考までに10名の書き手の方々が使用したそれぞれの楽曲を掲載しておきます。興味を持たれた方は後日部室にうたうたの原稿とCDを置いておきますので、ぜひ手にとって下さいますようお願い致します。


01 Gymnopédie No.1 / Erik Satie

02 アルニ村 ホーム / Yasunori Mitsuda

03 STUDY x STUDY / StylipS

04 修正主義者 / アーバンギャルド

05 水と雨について / UNISON SQUARE GARDEN

06 ひとりぼっち / スガシカオ

07 For Faith / 庄司英徳

08 香菜、頭をよくしてあげよう / 筋肉少女帯

09 リズム / レミオロメン

10 5 Melodies, Op. 35bis No.4. Allegretto leggero e scherzando / Sergey Prokofiev


以上の10曲が使用されました。


この企画は来年度以降も定期的に開催されますので、今回都合がつかなかった方々に関しましても、是非次の機会に揮ってご参加下さい。お待ちしております。

それでは失礼致しました。部内活動報告でした。

対外活動「甲南大合同読書会」

こんにちは、渉外の浅野と副部長の中石です。

更新が遅れてしまいましたが、去る
218日、関学文芸部は甲南大学文学研究会主催の合同読書会に参加してまいりました。大阪大学、関西大学、神戸大学、桃山学院大学、龍谷大学から、合計30名以上の方が来ており、賑やかな読書会になりました。

指定されたテキストは横光利一の『盲腸』と、芥川龍之介の『女体』でした。ともにあまり作者論には展開せず、テキスト中心の議論になった印象があります。


なお初めに、参考までにこちらの二篇のURLを掲載しておきますので、興味のある方は是非ご覧下さい。数分で読み終えられる文章量となっております。

横光利一『盲腸』www.aozora.gr.jp

芥川龍之介『女体』www.aozora.gr.jp


『盲腸』では、中段の「今日、退院なさいました」が間接的な死の表現であるかについての議論から始まり、「死は空(から)である」と主張する主人公の価値観、それに伴う「明るい空」(=幸も不幸も無くなっていなければならない)という単語の解釈について、それが、明るい空を追い掛け回すこと自体が幸福であるとする部分と矛盾している点などについての議論が盛り上がりました。後半で現れるホテルに「空き部屋が無い」点も、ここと深く関係しているのかも知れません。
また、序盤に登場する幾つかの病気と盲腸との明確な違いについて、その差異の意味するところなどの意見も多く聞かれました。その派生で、推進機の比喩を主人公に例えること、血を流し切ることによる死についてなど、独自の切り口も生まれました。
議論の後半ではややテキストを離れた議論になり、空転の起こった瞬間もありましたが、続く『女体』の時間を圧す程に議論が盛り上がるに至りました。

『女体』の方ですが、まずもって浮いているとの意見が多く聞かれた最後の一文について、これが果たして教訓なのか皮肉なのか、それとも無理に終わらせようとした結果なのかという、書き手としての芥川の意図を探る方向で始まりました。小さき者として見る事が良いとのメッセージと取られた方、はたまた人間賛美と受け取られた方など、様々な意見の出揃う中、この作品自体が「女の毛穴や体臭といった要素を排し、偶像としての女しか見ていない」点に着目され、それがひとつの指針となりました。

二篇とも短い作品でしたが、時間を余らせるようなこともなくそれぞれの作品を楽しむことが出来ました。読書会の前後には昼食会や夕食会などが設けられ、また休憩時間などでも他大学との親睦を深める機会があり、大変有意義な一日となりました。
甲南大学文学研究会さん、お招き頂きありがとうございました!

 


 

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