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09-06
/人類は未だに雷神を恐れる(電子機器と共に生きるからには)
09-16
/月を叩いて伸ばして打ったりすると、うどんになるという妄想をする程度に腹が減った。朝方ギンヤンマが窓辺にいた。黒い羽根の三匹蜻蛉は最近見掛けないと思ったら蜘蛛の巣に引っかかっていた。稲刈りが始まっている。銀の穂はそよりとも音を立てない。蛙が鳴かない夏だった。
09-20
/昼も夜も無い、眠るには惜しい、眠らないから怠い。適温というのはあくまで風があってこそで、締め切りなんて息苦しいだけとわがまま
09-25
/野焼きしているようだ。朝靄といっしょに流れ込んでくる。花が咲かない植物だと思っていた草の塊、見れば稲と同じ黄色い花を付けている。
09-29
/夜を泳ぐ鰯の雲に、星が出たり入ったりしています。雲の夜空のあちこちで、今日はゆっくり瞬くのです。稲の収穫も終わりつつあり、疲れたならばきみたちももうお休み。冬に凍える前に。
/手足が冷たいと眠れないからな。
10-11
/初夏に可憐な花を咲かせていたりんごの木、今年も堂々とした赤い実になっていました。これからますます短くなる日中の空気を吸って、もう少し赤くなる。
10-15
/稲刈りが終わって平らな景色。お月さんが白く照らすので雪原のよう。
10-19
/水をたどる、行方を見守る。とどまってはくれないのだ。一緒に歩いていこう。
10-21
/今日はオリオン座の方向に流星が見えるという。雲が繁る葉のように空を塞ぐので「見えた気がする」を発動。たとえ目の端に浮かぶごみでも流星と呼ぶことにする。
10-27
/絶界散歩と たびたび昼寝 動じぬ心 #創作クラスタが自創作を3行で説明してくれる不思議なタグ
11-15
/雪と霜の日から一転、落ち葉舞う秋らしい気温10度のぽかぽか陽気。体が春だと勘違いしたのか一日中眠い。春眠暁…。いいや、冬眠時期としての眠気なのか。なんでもいいや、よく食べよく眠れ。
11-17
/とにかく空き瓶を並べて置いておきたいのだ。使えるようで使えないものが好きだ。いや、瓶は使えるんだけれども。空っぽで丸くて蓋がある辺りが良い。マルメロも部屋に置いておきたいものの一つ。食べられそうで食べられない。香りはとても良し。部屋に瓶とマルメロが増えていく秋。
12-15
/月が連なって信号機になっている。進め、進めと言う。雪灯りで明るいのかと思えばまん丸な月。明るいと雪が隙間なく降っているように見えるじゃないか。冬にこんなに晴れた夜が来るなんて。窓を拭いて曇りを落とす。
12-18
/冬の空は灰色だ。晴れて青い日は冬の中休み
12-20
/冬至だ。どぼんとプールに飛び込んで、底に足が触れたような気分。かぼちゃ祭り。
12-24
/なんというクリスマスプレゼント。停止を見届けたと思っていた物語の新章を見られるとは。
12-25
/晴れた空から、きみの灰のような雪が降った。派手な音楽を流して送ろう。弱い鼓動にもしっかり届くように。また海の向こうまで帰るんだろう。
12-29
/雪の下から停車場が現れたのだが、また吹雪で隠れてしまった。 "
12-30
/#フォロワーさんを自分の世界観でキャラ化する (裏庭へようこそ。狐面が低木を寄せて道を示しました)今回は動物や魔法生物になると思われます。
05-05
/残雪と雨の中を通れば冬はつい先ほどまでそこにあったのだと思い出す。
05-08
/世の果ての灯台守、海から何かがやって来るのをいつまでも待っている。
/白い小さな鈴がなる低木が庭にあった。撫でるとしゃらしゃらと鳴る。葉も小さくて、そのくせみっちりと詰まった細い枝はこんもりとしていた。鈴蘭もさかさかと鳴る。賑やかな時期になってきた。
05-15
/ワスレナグサ、シロツメクサ、リンドウ、ノウゼンカズラ #このタグをみた人は好きな花を答える.グラジオラス、タチアオイ、ミズバショウ、梅
/アイドル科ほがたろうの話。彼はどのようなアイドル活動をしているかと考える。地域の少し昔の音楽を(例えばごく一部の地域で歌われていた子守歌だとか)集めて歩いているといい。それで出席日数が足りなくて留年している。民俗学をかじっているといい。
その一方でキラキラした舞台と衣装ももちろん。ダンスは少し苦手だろうけれど、盆踊りダンスを応用しながら頑張っているといい。演劇寄りで、スポットライトの下で朗々と詩を読み上げたりもさせたい。口下手からボディランゲージのスキルを磨いていくかもしれない。
05-22
/葡萄を逆さに生やすような木がちらほら。重力に逆らう勇ましい花だなどと感心していたら桐の花だった。なるほど鳳凰も止まりたくなる気になる木だ。花札の桐は12月、そのイメージで冬と関連付けてしまい、ついでに花札や家紋では木の部分を省かれるものだから桐の木と花が私の中で分離していた
06-02
/空は硝子の天井で、屋根裏を走る大きな鼠の腹も見える。長い尻尾を何時間もかけて引きずっていくのだが、たまにそれを龍と見間違える。
/低いところで明滅していたあれは星か、電気か、呼び声か。星空にはたまに変なものが混ざっている。握りつぶす前に元の位置に返そう。
/星の中に星が入っていて振るとカラカラ音がする。当たりはずれだとか種子だとか入れ子だとか、色々な噂が飛び交う。
06-03
/彼女のはがゆさの理由がそれならば、優しい世界などあり得ないだろう。代わりに彼女は、許すことにより誰かの為の優しい世界を作る。うんと背伸びして、与えられている事に気付けたならば、彼女の役に立てるだろうか。
06-04
/タヌキチは狸でもなく猫でもないそうだ。彼は道路でよく見かける。轢かれないようにね。
06-06
/夜の窓は透明なので、昼に鳥がぶつかるように、夜には我々が窓にぶつかる。暑くなってきて開け放たれていると、滑り落ちてしまうね。
/たまに指を6本描いていて気付かない。うんよし5本だと確認した時に限って。階段の幻の13段目を数えてしまう人と似ている。少しだけ。
06-10
/日々自ら毒を選んで飲むような滑稽さ。人は人を捉える籠を持っている。相手の籠に自ら入ると生きにくいだろう。そこまでして観察者の様子を間近に見なくてはならなかったのか。おまけに籠を出る時に、必ず部品を忘れて来る。薄羽一枚、足や首など。
/現実の現実味が増していくと同時に誤読だとか取りこぼしがファンタジーのように増えていって、みんなどうやって現実に足をつけているのだろう、ますます分からなくなっていく。逃げ水。
06-11
/雲の切れ端だか月だか見分けられないものが空に浮かんでいる。ぼんやりとした画面に真っ直ぐな飛行機雲が出来ていった。高度を上げながら突き抜けていく。空はよく晴れている。
06-20
/緑色の夜です。月の光が降り積もりまして、昼のように賑やか。
/今日は夏至だ。がんばれ太陽、今日が過ぎれば勤務時間は少なくなっていくぞ。
07-04
/流しそうめんみたいな雲。遠くの山は傘をかぶっていて、雨予報だろうか。雲はそちらから流れているに違いない。流れるそうめんを食べ尽くす頃には梅雨も明けよう。何って、今腹が減っている。
07-05
/紫陽花階段、空まで案内してくれる
07-07
/部屋に転がり込んできた星、今日は雨なので換気扇から外に出す
07-08
/カナカナと蝉が鳴いていた。そうだな、夏ももう終わりかなと相槌を打っておいたがそんなことはない。
/りんごの半球が色付いた。日に日に実が膨らむのを、早送りで見ているように錯覚。時間があっと言う間に過ぎる、というやつだ。
07-10
/蝉時雨の林を通る。田んぼの海に浮かぶ小島のような林だ。それで蝉が集まる。これだけ激しければ岩にもしみ入るはずだ。十分に蝉の声を吸った岩も、蝉と一緒に鳴いているはずだ。
07-11
/今日こそ腹を括ろうと、思いはするけど括れない。覚悟なんて無いまま進んでいるんだなあ。それでどうなるかと言うと、ある日突然、失敗したー!と気付いて叫ぶことになるわけで。今はそれでも、失敗すれど後悔する場面は無く。いつか腹の底から自分の選択を恨む日が来るだろうか。曖昧に済ませる怖さ。
07-18
/夜中雨音に驚き飛び起きる、梅雨の雨の悪戯。さっきまで降っていなかったじゃないか。と思えば止んでいるじゃないか。流していた音楽が消えたり点いたりする。洗濯機が働く間にうたた寝する。そんなかんじの梅雨。
/電化製品といつやつはお喋りなのだが、この部屋の中で群を抜いて炊飯器はよく喋る。毎晩きらきら星を歌ってから眠り、名前を思い出せない歌で朝の目覚ましにもなってくれる。望んで歌って貰っているわけじゃない。タイマー音をミュートに出来ないかと毎朝晩睨む。お喋り炊飯器。ご飯が炊ける音は良い。
07-19
/西日が眩しい。田の上を光の礫が飛んでいき、おお新手の未確認飛行物体と沸き立った。未確認のスズメだった。これをもう少し神秘的に描写出来れば良かったのだが、夜の蛙の歌を聞いているとどうもこんなノリに。
/なにしろ夕暮れが眩しくて、運転も危ないような、光に溶けちゃえば大体平和になれる気がする、良い景色だった。月は車のヘッドライトのように丸く可愛らしく光っていて、今日ばかりは月の方がまだ現実的だった。
07-21
/遠くから歌が聞こえた。ざわめきとともに流れ続けている。ひどく懐かしい気持ちを呼び起こす。子供たちの声でもない、幾つかの覚えている合唱曲でも、祭りの歌でも、平和をいのる声でもない。穏やかな話し声に似た歌だ。こんな夕暮れがいつまでも続けばいい。
07-31
/日付が変わる頃にジリジリと蝉が鳴いた。蝉が8月をお知らせします。星がアスファルトのガラスのようにぎらぎらと光っている。この勢いの良さは冬には見られない。しゃなしゃなと虫も鳴く。誰も彼も声を上げている。
08-04
/立葵、ノウゼンカズラの時期がトコトコと行ってしまった。今年はなんて淡白なんだ。日差しが梅雨色をしているから、くっきりと眩しいノウゼンカズラの橙も、曇り空の色を透していたのか。芙蓉、口は開かないが胸を張っている。曇り空が多い。曇りは好きだ。
08-15
/北に来ると光が青い。もっと北はどんな色なんだ。北海道を走りたい。高速から見える僅かな景色は七色。
08-16
/日が落ちてからは送り火の中を走った。道に火が連なり、火のそばには人の姿があり、道中寂しい思いをすることは無かった。居住地に降りてくれば花火が上がり、私が迎えられているわけでも無いのだが喜んだ。これならばきっとご先祖様も、それぞれの帰り道を納得して歩けるだろう。
居住地のゴールで花火が上がって、スーパーマリオを思い出す。旗に飛びつくと花火が上がるあれです。そんな気分。嬉しいでしょう。今回のゴールは高得点でした。
08-18
/月があまりに明るいので、暖を取ろうとカーテン開ける。熱気の逃げない部屋にて。目が焼けるようだし、陽炎なども見える気がしてしまう。これ以上何を温めるというのか。
/月も後光を背負うんだな。
08-21
/暗い夜道、帰り道は、朝に通ったはずではあっても違う道に見える。迷った、と何度か思うが道は正しい。同じだけれど、一つずれてはいないか。
08-23
/夕陽で鳶色に染まったカラスもカアと鳴く
08-24
/ヒルガオ、ツユクサが仲良く並んでいる。
08-25
/日が沈んで夜が出来上がった。電線の上に集っていたカラスが一斉にガアと鳴く。その騒がしいこと。それはもう声ではなく音だ。開演の拍手だ。それから控えめに虫や蛙が鳴き始める。
08-28
/影を操り遊んでいる
01-04
/そんなこんなで、今年もよろしくお願いします。
01-06
/空を横切る白い糸を観測する。
/雪の日の空は赤。起伏が埋まり滑らかな雪原。歩くと埋もれるから、道をつけるまではお待ちなさい。街灯が浮く。
/冬に流水の音を聞いたら、雪の下の栓が抜け渦を巻き地が吸い込まれる、ような気がして。雪の原は静かなもんだ。
01-09
/部屋が暗くなり、雪が降っているのかと外を見たが、部屋より明るく晴れていて、穴ぐらから外を見る。
01-14
/寄せてくる波や地平線を歩くことを夢とした。わりと可能なのだ、絵の中では。
/冬の光は、落とし物。
01-19
/深夜の鯨が通り過ぎるまでの時間は長い。
01-27
/空に光るものがあり、ぎょっとしたが月だった。冬は曇り空がデフォルトなので、星だとか月だとかを珍しいものとして見てしまう。よくよく見ると怖いものだ、月の色。灰色の空と雪原、とだけ言うととても終末感がある。
/冬の雨音、来訪者のようで。窓の外で鳴れば、はいと返事を。こんな静かな夜に一人で。
/月も半分寝ているようで、合わせてゆっくり瞬きをする。雲に乗り遠くへと行けるだろう。
02-01
/覆水盆に返らず、猫は盆に返る
/彼を求めるならば、あなたは探求者でなくてはならない
02-08
/届けたい人に届かないじゃないかと、いつも。
02-09
/濡れ雪をくっつけた電柱が、真っ白くなり立っている。雪あかりの空。月夜の電信柱という単語が浮かぶ。賑やかに歌いだしそうだ。
02-11
/秋は稲の波、冬は凪の海
02-22
/たとえば雨音がするなと思ったとき、あなたの言葉でそれを聞けたなら嬉しいものです。
/取り落とした指輪、熊さんわざわざ拾ってくれた。そんなんでも孤独なだけ。誰が拾おうと状況は変わらないのだ。
/書簡の内容はなんだったか。過去を振り返ろう。知らせは親しい者らにきちんと届いたか?月が道を作るように見えたなら、きみは振り向かず行ってしまうだろうか。
/時間がゆっくり流れるのは時計が止まりかけているからだろう。秒針がゆっくり進むのでいつもと同じ今日も愛しい。
/ほんとは毎日が静かなはずなのだ。雑音というのは自分の中で流れていて、うるさく思う日も、音が無いように思う日もあり、どこにチャンネルを合わせているか知らないが、いつか忘れていた音を思い出すことだろうな。
02-23
/嘘も本当も、空想の洗濯機に放り込みましょう。
02-25
/きみの夜を文字で埋めていきます。二度と巡らないように。
02-26
/語れぬ夜に、きみが何かを喋っていてくれたらいいなあ
02-28
/雪原に赤い月、異星の荒野。
02-29
/これは雪明かりだ。もう一度冬をしよう。
03-05
/電気の下を渡り歩く。夜の人。夜に生きるつもりで、明かりの元にいるのだから。
/ゆるやかに首をしめられていく。麻酔薬。信頼。無力を知りながら助けるのか。
03-07
/おや星が。昼間は拗ねた空色だったじゃないか。泣いては笑う子供のようだ。早く寝なさい。
/私は雲の中におりました。今日は雲の方から降りてきたのです。山から向こうの平野まで、じっくり観察して帰ったことでしょう。その間我々は口を閉ざしていました。空気を揺り動かしては申し訳ないと思ったのです。熱い温泉にしずかに浸かるときのように。
03-11
/くらくらと歌っているのは夜の鳥。猫たち、捕まえておいで。帰る場所など無いのだから、遊んでおいで。
/母樹は育む。たとえ森が焼け野原になったとしても、変わらずに。
/青空から雪
03-12
/私には声がありません
/きみを手放せなくて泣いているのです。ずっと連れて行けたならよかった。
03-19
/自分の身を道具にすることを恐れずにいたい。耐久力が低いからと前線に投入せずに来たけれど、そろそろ局面が変わってきたのだ。
04-01
/滑空する二羽の白鳥、朝の光によく映えた。なるほど、物語が舞い降りたような。
04-05
/この手で花を、鳥の死骸を、春の芽吹きを、空を、あれこれ掴んでいるようで。一度離さねば。風船の糸がついと逃げていくその速さときたら縋れない。
/星もゆらめく春の空
04-16
/たまに透明な猫をみかける。上手く他の猫に紛れているのだが、お日様に照らされると透けるので分かる。ひなたぼっこが大好きだから、すぐに分かる。
04-26
/星を避けて泳ぐのだ。嘘偽りを絡め取りながら。夜空の掃除屋。
10-03
/ポケットには色んなものをつめこむんだ。モンスターとか、ひみつ道具とか、増やしたい飴だとか、森で拾った木の実や虫、あの子にあげたい小さな花とか。いつかのポケモンの歌を借りるとポケットの中はファンタジーで、今見てみると、憧憬とか、家の鍵が入っていたりする。
10-05
/天使のパンツはいいパンツ
10-18
/夢と現実を両方見られる位置にあるのは、自分しかおりません。他人に現実は見えても、あなたの夢は見えていません。
10-20
/空が黄金色です。紅葉。枯れ色はさみしいばかりではありません。
/木に疲れたら、海に行きましょ
10-22
/黄色い風吹く地から来たという、一風変わった装束の旅人。お茶をご馳走すれば、星の砂を分けてくれるかもしれません。
/夜に入ると、田んぼの中のスーパーは、ぽっかり浮かぶ未来のように明るく非現実的で大人しい建物となります。
/師匠とは、黄色い猫のこと。師匠を稲の中に放り込んだら、見えなくなってしまった。稲刈りが終わっても出てこない。もみがらプールで遊んでいるのだろうか。師匠は、はじめ踊るのが好きなだけのただの猫だった。
10-25
/曇り続きの空から日が射した。大きな鳥が昇ったように感じて外を見たら、カラスが後光を背負ってまるくなっている。寒い朝の身繕い。少しずつ姿勢を正していった。十分に神々しい。
10-27
/今夜の空は緑色。月を探せ。
10-30
/カラスが猫の死骸をついばんでいた。猫は放っておくとあっと言う間に薄汚れる。泥に毛並みは茶色くなるし、今日は雨が冷たかろう。早く腹の中に納まってしまえ。
/夜中はブーンという地鳴りが聞こえる。そのために夜中だと思う。夜が厚くなってきた。夜中は静かでもある。夜のスイッチを切ると、夜さえ見えない、冷蔵庫の裏っ側みたいな世界になる。月の裏っ側だとか。
/雪を映して白い雲。雪が積もると雲が寄ってくる。天地にはさまれて、雪の階段を作ったりして、仮想の足場、空へ。
/郵便バイクのエンジン音が、どこまでも伸びていく。もっと忙しない音だと思っていた。朝になるごとに短く、日が昇ると軽快に、正午のまどろむエンジン音も好きだ。夕方は、どこかから引っ張り出されてまたどこかに戻っていくような。
11-04
/飛行機だ、ということはわかる。夜中の光。
/空の二つ星と目が合った。そう思ったけれど、誰かの足だったかもしれない。
11-06
/見た夢に置いていかれそうだ
11-07
/魔法を使うには、まず魔法生物を手籠めにしまして……
11-14
/きみを待つには、極寒の牢獄で
/お風呂場寒いです。服を脱げ、町へ出よう。
/出られません。
11-15
/名残惜しい紅葉。田畑には墨を流したように黒々と香る枯れ草たち。墨絵の世界を散歩した。
/何度でも帰りたくなるような。
11-20
/窓枠にとんぼ。右端にもう一匹止まっており、この窓は封鎖したとか狛犬っぽさなどがある。とんぼはそろそろ空へ帰る
11-25
/言葉の形を理解していないので、意味に辿り着けません。
/同じ景色なのに、文字が微妙に違って読めない異世界。
/ポケットを叩けば元の世界線に戻れます
12-04
/そこに空があるのだと、方々から声がしました。雨夜も雪の壁も、幻想にすぎません。空へと繋がるでしょう。空からならば、海も見えるでしょう。地から足を離してやっと、海が作り物のように愛らしく感じます。空に住むまでは、海とともに満ち引きしましょう。
12-05
/雨雪が積もり、溶けていきます。あちらこちらで水溜りが出来、田には再び水が入ったようでした。
12-06
/落ち葉の裏を見ては放る彼女、何をしているのと聞けば、あなたの抜け殻を拾い集めているの、と。幾つ集まったのだろう。ありがたいことである。
12-07
/冬の朝の青色は、格別うまい。曇りと雪に慣れきってしまうので。
12-13
/今朝はハーブティーを。最近は白湯ばかり飲んでいたので、淹れる一手間がより楽しい。
12-16
/外は朝早くから雪景色、私は寝坊
12-20
/夜にけたたましい鳴き声を上げる鳥。たまに奇妙な鳴き声の鳥が飛んでいく。初め鳥だとは思わず、異星人の襲来だと震えた。布団の隙間から外を覗くが幸い緑の光とかグレイなアイツはいなかった。グレイな鳥が世の中にはいるのだ。フクロウの地鳴きだったか。そもそも鳥ではなくモモンガやらムササビか、とにかく生き物
/マオ(他ウマオイなど)と呼ばれる鳥がおり、それは日中鳴くのだが、山間に住む人曰く幻の鳥であると。山深くに誘い込んだり、声はするが姿が見えない。ふとした鳴き声から息衝く物語を聞いてときめいた。彼はアオバトだ。アオバトにまつわる話は不気味であったり寂しげに終わるものが多い様子。
/時鳥があの世とこの世を結んだりする。
/雲間に薄く見えた青空は微笑んでいたようでした。黄色い空です。
12-21
/せめて夜更けまでは人として
12-24
/夜空を食べて大きくおなり。
/トナカイのお迎えがそろそろやって来ます
12-28
/うっすらと月が見える。月が顔を出さなくても、雪明かりで街はよく見えている。高く小さな月、早くお休み。そんなことはなくて月は今が稼ぎ時なのかもしれない。いっぱい稼げ。
12-31
/いつか通った道を。
07-02
/夜が降り積もります。
07-05
/ハマナスの花がすきだ。しわしわとした花びらがアイロンをかけ損なったワイシャツみたいで、夏のけだるい午後と重なる。鮮やかすぎない夏の色と灰色の海の色がセットで思い出される。
07-06
/裏庭に昼顔。良い色が散らばっています。
/朝も少し落ち着いたところで冷蔵庫から冷えた飲み物を取り出す。しゃきっと新鮮になる。
07-09
/ねむの木の色合いは異界っぽくて好きです。暗めの緑、光に透ける花の色と、蜘蛛の巣が掛かったような輪郭。木の周りは薄暗いので、おそらくどこかに通じている。
07-10
/世界がばらばらになっていくようなのです。ということは元は定まった形があったのでしょうか。その中でただひとときでも生活していたでしょうか。私は夕暮れの中で目を覚まします。留まり続ける夕暮れはきっと永遠で、まっさらな状態です。そこに毎日自分を置き忘れて来るのでしょう。夕暮れに溺れて。
07-12
/物干し竿を引っ掛ける出っ張りで雀が5匹並んで眠っている。私は電気の付け時とドライヤーのかけ時を見失い、とりあえず暗い中で文章を打っている。すずめどうしよう。もう寝ようかな。5匹と言うとネズミのようだ。優雅に5羽。
/昨日窓際の出っ張りで眠っていた5羽は、朝の4時半に起きだし、伸びをするように羽を伸ばし体を丸く膨らませ羽繕いしていた。あっという間にフカフカだ。残念ながら私の朝食になることなく飛び立っていった。
/背の高くなってきた稲の中に鳶が飛び込んでいき隠れた。しばらく浮上して来ないので様子を見ていたら、ぴょこっと頭を出し、周囲に目を向け、また引っ込んだ。頭を出しては隠れるを繰り返す。朝の時間を費やして見ていたら時間がなくなった、鳶はすでにお仕事をしているというのに私ときたら。
/という鳶を少し前に見たことを思い出した。かわいいので、書いたかどうだか忘れた今日にまた書いてみている。
07-23
/夏の風は草原を渡る、秋の風は雲の間を駆け、冬は吹雪、春風は散る。
07-27
/最後のような別れを交わす。わりとみんな忘れているんだけれど、私はどうしてか色々と覚えている。忘れていくことも悪いことではないなと思えた。忘れることに寛容に。
/その場所が好きだった。土地に別れを告げること。
07-29
/鳶がくるーりと輪を描く。その上手な線にはすっかり負けてしまうなと感心する。でも、手に収まるサイズの絵をくるくると回して見て貰ったとき、きっと自分は鳶と同じ弧を描いているんだろうなと、空を飛ぶような気持ちで聞いた言葉を、今朝は思い出しました。
08-02
/蝉がじわじわ言うと思ったら、窓に止まっていたのでした。じわじわ。
/蝉の形をした、カチカチと鳴らすブリキのおもちゃがあったことを思い出した。音が蝉の鳴き始めにそっくりだった。
/きみが消え、私が何者なのかを知る術はいよいよ失われた
/大切ならば、いまいちど。
/この町は暑い。海も無ければ川も無い、と海から来た人間が言う。どこまでも平らで緑の田が広がり、空は毎日同じ顔をして機械的に過ぎていく。砂漠のようだ。
08-05
/太陽が沈む方向。西へ行こうと思った。そこは全てが終わる場所だと思った。ただひたすらに西へ。 辿り着いてみれば確かに私の夢はそこで完結し、しかしなにひとつ終わるものも無く、人は生活している。海に沈む太陽を見送りながら、人の中にいる。未だ西に着かず。
/夢は終わってしまって、もう一度同じ夢を持つことはない。再び西を目指そうとも。
/よるのにおい。
08-06
/蒸し暑い朝。田の靄がひいていく。空の曇りもいずれ取れる。空の掃除でもしていたんだろう。
08-08
/歌う鳥よ、きみの声を一つおくれ
08-09
/空には鳥が、海には龍が住むそうです。
08-10
/未だ咲いている昼顔に混ざって露草も顔を出した。露草の青色が可愛い。忘れな草の青と間違って声をかけてみたい。星のような忘れな草に対して、露草はちらちらと揺れる水のきらめき。
08-14
/自分がなにものであったのかを思い出せなくなることがままある。
08-16
/昨晩は送り火の中を一人ひたすら通ってきた。送られている者になった気分で、アスファルトの黒々とした川も居心地良かった。縁のない地で故郷と同じ景色を見る。送り火を囲む人の姿は、家によってそれぞれ違う。子供たちが花火に火をつけていたり、火の前で談笑していたり、無言で火を見つめていたり。老人が一人階段に座り姿もあった。それぞれのお盆の終わり。
/まだ暑いけれど、秋のようだ。稲は白く縁取られてきたし、日差しは陰り始めている。深緑の蒸す色濃さは薄れ、光に透け始めている。明け方の鈴虫の声はしっくりくる。蝉の声が遠い。蝉の声が遠いと言いつつ、また窓の付近で鳴かれ、遠いけれどうるさいには変わりない。
08-18
/高速道路の一部にある、滑走路のような直線部分。そこは登りになっていて、空に向かって途切れる。(実際には下るだけなのだが、天辺に到達するまで下りだとわからない。)重い車に弱いエンジン、飛べやしないのだが、気持ちは良い。
08-20
/自分は自分でなくても良い。
08-22
/涙が落ちれば、空は青くて見えると思っていた。夜が明けて見た空は色が無かった。
08-23
/稲の波の間を、ぷかりぷかりと進む軽トラ。軽トラだからたまにぷかりぷかりどころではなく爆走していく
08-30
/鳥になる、魚になる、風に消える。
/夜の静けさが、あくびしながら居残っているような朝。
09-06
/朝から晩まで鈴虫鳴いて、曇り空の下の夜。
09-13
/いつまでも、放浪してはいられない
09-16
/空への道しかない
09-18
/朝焼けを見ると思い出す絵があり、その絵はいっそう朝を清々しく見せてくれます。
09-21
/カンナがのびのびと鮮やかな花を咲かせている。秋の花の紫も稲の黄金色も気にしない、夏の残り香。露草が落ち着いた青に変わり、コスモスが庭先でひっそり咲いている。畦道のもろもろの草が銀線細工に変わり、ススキはたゆたい、猫じゃらしはぷりぷりと面白く揺れる。
/次第に朝靄が晴れていく。夜中3時にオリオンが通過した。
09-25
/そこには一つ、見えないけれども大きな山があり、人は避けて通るのだが、今日は雲が山頂にまとわりついている。雲の傘をかぶっておめかしして、たまに見上げて貰うのだ。
/辺りは静かだし、雲低く、カラスは高くやかましく鳴いている。ガラガラ、ガラガラ。なんじゃろな。
09-26
/夕陽より先に降りる夜は、きみの気持ちなんか知らないのだと思う。
/もやの上に銀鱗。龍のため息を見る。
/空を見るならば地面もすぐそこにあり、遠くを見れば見るほどに強く、引く力。
/あちらや、こちらに置いてきたものは、道端の神様にお預けするとして。
09-27
/すすきの原で、会いましょう。今日はお月見
/白い朝だ、稲もない、畑もない
04-01
/窓を開けて夜気を招き入れても、私がそちらに行くことは叶わない。なにしろ寒い
04-03
/ちょっとだけはなうたを歌って、涙も流して、また明日も頑張ろうと、今日はそんな気分。海に行こうと思ったら、雨だと。
/窓の外から、インターホンの音が聞こえます
04-06
/生まれては、消え
/煙、南に流れる。景色が揺らめくので、大きな獣の顔に見える。雨でも降りそうな風が、家の中まで入り込む。
04-07
/空に雲の絨毯が幾重にも敷かれていた。天高い山が出現したかと思う。きまぐれに現れる山からは、鳥の一族が降りてくるという。
/煙に巻かれてカラス飛び立つ
/太陽が高い場所まで駆け上がっている。意外に足の早いこと。
/空のお山から降りた鳥には、羽がありませんでした。空に住むには不便だったのだ、と言います。
04-09
/気付けば日がおちている。夜が続く。おはよう。
/夢の国と言わず、夢に生きたい
04-10
/春の霞を食らっては、山よりお里を見下ろして、ふと紫雲のため息、かみさま、暁を覚えず。
/春の霞の中をドライブ、雪と土とフキノトウ、あれこの道は何処へ続く道だっけと、春に染まっていきます。芽吹きの遅い山に分け入り、山菜探す。
/夜の空をまるまる手の中に抱いて、撫でてやると、ゴロゴロと音を鳴らします。
04-11
/今年はフキノトウだけでなく、つくしも毟って食らおうと思っている。
04-12
/夢と現実の両立
04-13
/人の声が、和音のように、いくつかの音で伝わってきます。
/障子から薄明かり。そろそろ起きても良いだろう。
04-16
/動物になっていく、あなた
/鈴をつけて、野に放つ。帰って来ると知っている。
04-18
/夜の町、とっぷりと沈み、船を漕いで渡るものがいる。外灯に沿って、慎重に、角を曲がる。
/今日は雲が厚くてね、と、その人。星のない夜は、町を見る。ときおり車のヘッドライトがすいと越していく。
04-19
/いのちを感じる午後。そういえば、こいつを腹の中に大事にしまっていたのだった。戸棚の中のお煎餅みたいに。
/きみは弾丸、走れ。きみはロケット、ただ高く。天を目指せ。
04-20
/朝も、晩も、機械の唸る音を聞く
04-21
/明るいうちに、お帰りなさい
04-22
/いつもの、あなたの夜を
04-23
/今日は、静かに。むーっと口を閉じて、にらめっこ。
/この日の夕暮れを、来年までとっておく。
/いなくても、いるようなかんじ。
/今日のぼくを探しに行きます。
/ある雨の日、きみは雨粒を受け、土煙の中に座っていました。服が汚れてしまうよと言っても聞こえません。ここにいるから、これでいいのよ、そう聞こえました。そういえばお友達は暫く姿を見せません。そのことについて悲しんでいるようでもありました
04-28
/青い湖の向こう側に回ると、青い竜の住処に繋がる。てかてかと赤い鳥居を目印に遊びに行ったものだけれど、今は草木の中に埋もれてしまった。
/存在を徐々に忘れられる悪魔。出会って、知らずに消えていく。彼女は残らないことを選んだ。あなたはまだ覚えていますか?/あなたが昨日作った悪魔は、栽培小屋で今日もげんき。
/何度か繰り返した幸福な朝に、価値が無いと知った日。何度も同じ文章を読み辿った中に、幸福が紛れていたと気づいた日。通過点としての幸福。
/煙たなびく故郷の空を
04-29
/夜にまた舞い戻ります
05-02
/夏も近付く八十八夜です。りんごの花が咲き始めて、早いなあと言っております。今日もあつい。
05-04
/ほんの少しの雨が わっと空気を動かした。空から降る速度はいかほどのものか。朝間の暑さが雨に押し上げられ、波打ち、こちらに降りかかる頃には5月らしい冷たさになっていた。
/寒くても眠くなり、暑くても眠くなる。
05-05
/牡丹の枝が売られていた。かたい蕾とそっけない顔した葉。葉っぱを見てときめく。あのお色がたまらないのです。葉っぱがおいしそうで、花も良い。
05-12
/時計の音、窓の外の羽虫、台風の前。
/人間どころか自動ドアなどのセンサー類にも気付かれないことが増え、片足違う世界線を歩いているような。
05-14
/夕暮れに取り残されたカラスの子、草の間に黒溜まり
/鳥が一羽飛んでいる。後を追うようにして、透明な光の鳥が、不器用に空を滑る。
05-16
/星座の結び線を、ぷちん、ぷちんと切っていく細長い虫がおりまして、今日は粉塵立ち込める遥かな星空から、支えを失くして雨のように星が降ってくるのです。
05-19
/まもなく日が沈み、高いお山も、田に植えられたばかりの細い稲も夜に浸かっていく。日が暮れるよ、闇が訪れるよ。ならば歌おう。きみの退屈な夜の為に、朝がまた帰って来るように、思い思いに未完成な恋の歌。ケロケロリ。
/きみが目を覚ますならば、かえるの歌も出来上がる。夜へ、行ってらっしゃい。
/暑くなりそうな気温。稲よ育て、春よ広がれ山の上まで。高原の菜の花見頃との知らせ。今日も無事過ごせますよう、山に向けて願います。
05-20
/海の底特急
/菖蒲を貰ったので描こうとして絵の具を出して紙に向かったら忘れて適当に青を出した辺りまで思い出した
05-21
/夜の煙を辿り降りてきます。天と地にはそれぞれ星が散りばめられ、あちらかこちらか、夜はすっかり帰る場所に迷ってしまう。白い煙がぷかぷかと遠ざかり合う天地を繋いでいます。
/彼は一つの街でありました。住まう人はそこを街としては見ても、人としては見ません。彼は街の始まりではありましたが、あとはもう、好きに変化を眺めているようです。
05-28
/初夏の知らせ、白い花の香りに乗って。
05-31
/おしゃべり雲雀、ゆでたまごのタイマー。
/きみが作った花の冠も、きっときれいなんだろう。
/雲を食らうことに忙しいのです。
06-07
/うしなわれるものも、損ねるものも、本当はないのよ。そう言ったきみがいつまで女の子だったのか分からない。
/例えば山に行きたいと思ったとする。山に向けハンドルを回した瞬間、自分は本当は海に行きたかったのでは(あるいは街へ)という声がし、結局どちらも自分の意思ではないように思えてくる。何をするべきか迷い、最後に紙に向かう。
06-15
/月末、あやめ祭り。今年はあやめも早く、祭り期間中も盛りかどうか。気付くとタチアオイが伸びている。立葵や芙蓉からは夏特有の遣る瀬無さを思い出す。夏の昼は長く、北の夏は短い、そんな感じ。夕日色の花と深緑の茎が目立ち始める。丁寧に草が刈られて、たまに青いにおいに満ちる。
06-16
/露草の思い出は、昔祖母と歩いた散歩道。蜻蛉を止まらせ遊んだ。記憶に残る花だ。
/夜更かし、夏の夜
/おおとりの呼ぶ声。あー、あー、聞こえますか、今日もそこから。谷に響く。
06-17
/コップに注ぎたいような色の夕暮れだった
/蛙の合唱や風の唸りが機械の音よのうにいつまでも響き、人の声は逆に自然の音に埋もれる。住む場所がはっきり分かれたような。行ったり来たりよりは良いだろう。よくよく眠った後の、中身が一度とろけて置き換わったような感覚。
/蛙の声と機械の音が一つの飴玉の中に閉じられ、放り込まれる。
06-21
/水面、逃げていく光。
/ぼんやりしてしまう夜。何も描かないと決めて紙に向かい、本当に何も描かずに時間が過ぎる。真っ白い紙に向かってばかりだから、自分の頭も真っ白くなってしまうのではないか。毛糸のにょろにょろとした尻尾を探す。
/食べるごとに弱っていくような、そんなこんなの胃の不調
06-26
/白日夢が巡った。
06-28
/とろっとした雨。日照りが続いていたけれど、梅雨らしい。
06-30
/これは君のための空だ
01-02
/車のライトに照らされた雪が、炎のように舞い上がる。儚い。
/明けましておめでとうございます。今年もゆっくり進んでいきます。
/晴れ間から雪の中に入るとき、世界は灰色である。風を受けて流せない、吹雪には吹かれるまま、ただ冷たくなっていく。海の色は本日深い緑、滞り硬く閉ざされていくような、それでも海は広いな大きいな。海辺の立ち枯れの植物、鮮やかに金色。風に傾ぎ雪に足元を覆われ。
/吹雪に会うと呼吸を止めてお辞儀する。耳がきいんと痛む。風の前にひれ伏す。車ならば視界を奪われ立ち往生。しばしば冬は立ち止まる。
01-08
/絵を見て、言葉にならない気持ちが湧く。貴重な体験。絵に見入る。絵は楽しいばかりではなく、感覚を揺り起こす。
01-13
/沈む闇は黒より藍色が良い。少しの光が希望を思わせながら、結局底に沈んだままなのだと諦め、いつまでも縋る思いだけがあれば良い。いつまでも同じ苦しみが続くのが良い。真っ暗は自由である。
/こんな時間なのだけれどアイスを。適当に玄米茶も淹れ飲む、寝転がり読んでいた本を一度閉じて絵の具で遊ぶ。歯を磨いて寝る。常夜灯が眩しい。ぶーんと電化製品の音。部屋を閉ざしてしまえば昼まで起きない気がして、少し戸を開けておく。この中に歪みは無い。
/色彩に溺れないようにと魔法をかけてもらったその身で極彩色の中に飛び込みむ。北の弱い光に慣れた目が作る極彩色。宗教と民俗。住まう地。
/遠雷。耳を澄ますのです。
01-18
/ポケモンを描くと毎度コレジャナイ感がいっぱいになる。あの単純な丸や曲線は、改変の余地に満ちた良いデザインなのだなと唸る。初期ポケモンのドットが懐かしい。
/天気が崩れ再び雪、早朝お出掛けの予定は路面凍結の怖さに敗れ持ち越し。しかしこれから先、晴れ間はあるのだろうか。2月が近付く。積雪はそこそこ。白い空。手紙を出し忘れる。寒いな、と思ったら金曜の晩からろくにたべていなかった。どれだけお茶を飲んでも温まらないわけだ。お米は食べよう。
01-19
/きれいで、銀色に輝く目ん玉が、埋まっている。それよりももっと幻想に近付けるものだろうか。
/ストッキングの黒から透ける黄色い肌の色が良い。眠たげではっきりしない。
/骨が透けているお魚、お好きでしょう!
01-20
/想いを乗せる、言葉を少しずつ変えていくように、筆も変えて使う。ぴたりと合う形を探す。今日は何も当てはまらなかったので、転がしていた鉛筆拾う。
/灰色の雲が久しぶりに晴れて、見えたのはやっぱり冬の空。朝焼けに山が燃えて、部屋に光が射した。寒くなりそう。
01-24
/今日は珍しく空の見える晴れ。窓を開けて滞っていたものを流す。雨から雪へ。雪から晴れへ。点から線へ、何かが出来上がったり、まっさらになったり。
/雪が無いので早朝散歩。常夜灯が朝日の色になっていく。
01-25
/木ごと池が凍っておりました。水に張った氷の上に、うっすら雪も積もっています。
01-28
/エイは月を目指す
01-29
/Bの鉛筆が好きだ。普通で好きだ。
/雪の日、雨の音
/伏兵のF
/とどかない とどでない。
/戻るも、すすむも、同じ。
02-01
/風雪に耐えるスズメが、窓を通してこちらから見えます。
02-02
/許されざる
/都のことは、忘れましょう。
/どうでも良いものも、大切なものも、同じ箱に入れる。色の波に浮かべる。雲の霧に太陽浮かべて、照らされた分だけの雪を数える。家の窓から二基のお墓が見える。雪の中から花を選ぶ。
/一つは、墓標ではない。煙を吐く煙突。
02-04
/眠いと、安らかな気持ちだから寝ていたいは違う。軒先の氷柱から水が滴る朝。
02-14
/風強し。弧を描き渡された電線の動きが面白い。
02-17
/灰色の服、というのは、撫で回したくなる愛しさ。曇り空の色したワンピースを、絵画の代わりに壁に飾る。
/ガオガオ、と、遠くで何かが鳴いている。昨夜のカラス、今朝の東の朝焼け。
/長くかかって描いていた絵が落ち着いたので、今日はゆっくり周りを見て歩く。色々なものが流れ込み、色のある部分と、無い部分と、纏めて箱に放り込む。何をしようか考えることを楽しむ遊び。
02-24
/そういえば、先日の夜、星が見えた。雪と雨、やがて雨、このまま溶け、空は晴れるのだろうか。雪の上を猫が歩いていた。雪渡り。その少し先で、烏らが雪(あるいは雪の上の植物、死んだ動物)を囲みつつき騒いでいた。芽吹きには早いが、アスファルトの灰と濡れた土のにおいがしてきた。
/こちらの春は少し早く、暑くて具合が悪くなる
/夜の街の光が、虫のようにうごめいております。
/足跡を瓶詰めに。明後日の朝には水に戻るだろうけれれど。
/星を花束に。糸で繋げられた星々は、ばらしてもささやかな部屋の飾りになりましょう。
/昨日と今日の隙間があるので、紙を挟みます。そのことはいつか忘れるのだけれど、何かの拍子にはらりと零れ落ちてきます。
/人に羽は無いけれど、時に起きる風邪というのが、背中のあの人の仕業。
03-01
/今使った言葉は、いつどこで聞いたものだったか。何処かで聞いたはずだけれど、元を辿れない。放浪する言葉。
/言葉がしっくりこなくて、何度も書き直すのだけれど、かえって上手くない。迷ってしまって、ここのところは文章はあまり書いていない。寒いと口が凍る。
03-05
/今日は雨、雪、晴れ。霞がかる山々。
03-11
/部屋に羊の群れを飾った。羊が動いているように見える。行進からはみだした羊が草を食んでいる。この絵にはおそらく魔法がかかっている。
/自分というものを、幾つか用意し、乗り換えながら生活します。日々違うものなのです。脱いだ服の汚れを落としながら、自分とはおかしなものだ、と。
/屋上菜園に近未来都市を見る
03-13
/死ぬのなら西へ、西へ
/神仏の元で修行しても、なかなか西には至らないもので、全てはとおい道のりと。行くならば旅路はともにいたしましょう。
/初めて見た海のことなど忘れてしまった。
03-15
/草木が芽吹くなら、今年はまた会ったねと声をかけたい。マスター、いつもの、みたいに。
/ぐにゃりぐにゃりと世界が、そこのカーテンなども、風をはらんだように膨らんで。
/アルシュの紙の切れ端を貰ったので試しに描いてみた。発色良く、厚塗りに強いとのこと。にじみはそんなに強くない、きちっと留まるイメージ。鉛筆での書きごこちが良い。
03-16
/生が不要ならば、死もまた不要。
/流星が光る。ここはあなたの星
/人でないことを嘆かない。
03-17
/忘れてしまうのです。色や音のこと。
03-19
/雪がとけ、散歩道が見えてくる。今年も歩く。歩いて見た風景を忘れる。忘れてしまうのに、見ることに意味はあるのか。描くためではなく、忘れるために散歩に出ているのか。
/怠惰な人間なのです
/背筋伸びる、冬終わらぬ
/魔法を一つ使えたならば、今日のところは絵の具の乾燥を早める踊りを
/白紙のようにまっさらな絵などは描いてみたい。もちろんただの白紙ではなく。
/ゆめ、また、夢。
03-21
/春分の日。空は分かれない色をしている。
03-22
/夕暮れのような昼間。風や音がくぐもり止まる。鳥は木に吸い込まれ。ふと、思えば明日は雪予報。気温、下り坂に入る。
03-23
/羊ヶ原には二つの丘がある。ときどきその丘の間から、にっと笑ったような月が登ったり、狼がやって来たりするんだけれど、丘の向こうには何があるんだろうね。実は誰も知らないんだよ。桃源郷なのかな。
/平野には少女が住んでいる。人々はニオカと呼ぶみたいだ。
/鍵鳥の嘴に合う鍵穴を探すんだ
/耳の奥で誰かがおしゃべりしており、たまにチャンネルがピタリと合うと、内容が聞こえてくる。拾えないと、ノイズがうるさいだけ。
03-24
/痛みも優しさもどのような形であれ届く。焦ることはないのだと。
/届いていない時は諦めて、ただ、届いていないと決めつけるのはせっかちさんだ。それは想像の域を越えてしまう。創作は定義することではなく、提案くらい。問いも持たないときは、ちょっとお喋りしたいなーという気持ち。
/ちょっとしたお喋りは、忘れてしまって構わないのです。でも、もし後になって思い返す記憶となったら教えて下さい。絵で、声で、音で、文字で、風に乗せて。
03-25
/夜の闇が入って来る前に、カーテンを閉めなければならない
/ラピスラズリを砕きまして、たっぷりの闇にぐるぐると混ぜ込めば、宇宙の向こうがたまに観測出来るお空の出来上がり。今日の夜空が違って見えるなら、混ぜものの色。
03-26
/とりのめ亜種、アマヤ鳥。水に濡れるとみすぼらしく見える?いやいや、雨も滴る良い鳥さん。
/今日は太陽が大きい。暑い。朝靄が溶け、電車の音が近付く。
03-29
/ふと戻りたくなる場所。雨粒が窓に残る。窓の向こうはあんなに暗いのに、部屋はあたたかで。今日は良い雨だなあと思ってしまった。
/雪がやみ星が見え始めた。毎晩見る星の名前を知りたいと思った。
2014.11.02
/文章を読める日、書ける日、人と話せる日、絵を描ける日、雨音の聞こえる日。色々な部屋に入るイメージ。他の音は聞こえず、部屋ごとに時間は続いていく。消灯していれば、その部屋の私はきっと眠っているのだろうと。
/時計の音と夏の夜、虫の声はなく、川の水は流れていた時間がかつてあり、閉じ込められた、と感じる今は秋
/音の記憶、匂いの記憶、光の記憶。感じることを一つ一つ覚えているだろうか。今の時間を初めて過ごすのか、むかーし昔から繰り返したものなのか。分け、並べ、棚に並べて取り出せる。
11.07
/色で画面を切り分ける
/補助的な色の使い方
11.08
/寒くても起きなくてはならない。なんとなくお散歩日和。雪タイヤに変えてしまった。先週はみぞれと横風の中、高速道路。雪が近い。寒い。
11.09
/起きているのか、寝ているのか、分からない時間を過ごすのは楽しい。時間の浪費。
/時間を食べています。むしゃむしゃ。
/冬の風鈴、カチカチと、雪の音を真似るのか。
11.16
/半分機械で、過去に囚われ、飴玉で動く。
/そんな時間はもう終わりましたよ、と
/頭の中で、誰かが好き勝手に喋るので、私はレコーダーのようにそれを日々書き溜めてる。有能な機械ではないけれど、素敵な仕事として、過去の記憶は飴玉口に放り込み流し、オイルを滑らかに流し、灰色の光射す工房でだらだらと働く。図書館のお姉さんは定時に私を追い出すので、後は眠る。
11.22
/チャックをイャンクックと空目するていどの疲れです。字の形は確かに似ていると思います。ジンオウガを撫で転がしたい。リオレウスを餌付けしたい。今日頑張れば明日一日は休めそうです、眠い。がんばらない。蕪と葱の煮物は美味しい。
11.23
/良いお天気。絵の具まみれの手。
11.26
/遺跡の看板に気付き進路を変える。しばし寄り道。急な上り坂と錆びた案内看板。傾斜にりんごの木と小屋。だれかの敷地がまばらになっていき、坂はなお急で、道路上の木の葉や枝が目立ち始める。しいんとした平地に出て、人の気配、人が最近通った痕跡さえ無い、静けさ不気味で引き返す。廃園農園。
/遠くの山に道路が通っているのが見え、確かに人の領域を出てはいなかったはずなのだが。帰りの道で軽トラを見かける。奥へ奥へと進む勇気は無い。
/なにもない、なにもない、なにもない世界で。そんな歌が響く。どんな世界か想像する。真っ白い世界。草原がひたすらに続く世界。自分の無い世界。
11.27
/まんまるなおめめがとても優しい。小さな闇夜の星。
11.29
/刈り取り終わった田に、カラスが生える
11.30
/名前の無い絵、名前の無い自分
/川は流れていた。水底にいて気付かなかった。
12.02
/雪が降って寒い。長靴。融雪水。道路と田んぼの境目がわからない。ワイパーが夏のままで寒そう。夜が深い。
/布団の飛ぶ速度とモスマンの飛ぶ速度ではどちらが上か
12.06
/雪が深くなっていく。黄金色、ざわめいていた田んぼに、今は雪が積もる。部屋の中で息が白くなっていた。お湯を沸かして、蜂蜜溶かしレモンを入れて飲む。熱くて刺さるようで。
/雪の日の朝には、雪は積もっていないという爽やかな幻想を抱いて起きる。静かで明るいからだ。なお除雪機
/除雪車の音は脳内で弾き出す。カーテンを開けるまで現実を直視しない。部屋の中で紫色の小さな花が咲いている。一緒に雪見をする。
/薄墨筆ペンの導入を検討するが、近所に文房具屋は無く、ウウムと唸るほかに出来ることもなく、布団に逃げ込んだ。
12.15
/受け取ったものを、感動が冷めぬうちに形にし、また作り、お返しする。そんな誰かの言葉を今日は心に留める。立派なものはなかなか作れないのだけれど、今は少しずつでも、ありがとうの気持ちを形にしていきたい。受け身の絵も描き、発信もしていけるのが良い
12.17
/梅干しの種の中には神様がいる、という祖母の話をふと思い出す。
12.18
/いまさらながら、敵は海賊シリーズの絵が あまのよしたか氏のものであると気付く。黒猫アプロ、どうりでフカフカ。
12.22
/少し晴れた朝、積雪、コーヒーと雪かき。
12.23
/フンバルゾペンギン
12.27
/今日のいのちが明日に繋がる
12.28
/丼ものとハーフ&ハーフは親戚だけど、ワンプレートはまた別の世界観があるようなイメージ
/仕切りで区切られ箱庭のようなワンプレート、海鮮や米や海苔やらワサビやら一つの丼の中で混沌としている丼、シーフードシチューとビーフドリアが赤白行儀良く境界曖昧に盛られてくるハーフ&ハーフ。
12.30
/今年もあと僅かです。大掃除、雪かき、猫と遊び、今年のまとめをしながら過ごします。
2014.09.01
/夜空にピカピカと光るものがありました。増殖し明滅を繰り返し、突然の暗転。私は眠りに落ちたのでしょうけれど、その瞬間を覚えていただなんて。
09.02
/今朝は曇り。こちらに来てから曇りの日が少ないような気がする。曇りの空は安らかだ。
/アパートの部屋の自浄作用値を知りたい。風の通り道から外れている。または風が吹き込んでも抜けられず部屋の中で滞ってしまっている。
09.03
/プチトマトを洗っているとプリッとなってくる感覚が好きだ。プチッとなりすぎると破裂しそうなところも好きだ。
/夢を追って掴むものはなんにしても現実だと思うのだが、夢追い人になってしまったらどうなるんだろう。
/きみは静かに座っている。深海からの音を聞いているように。
/羽音がして、きみは下を向いた。影が見える。影はきみを通り過ぎた。
/雨の夜、お月様が見えたような気がしたんだ。あっちに行ってもいいのかなあ?
09.06
/印象的なものごとを留めた走り書きが印象的だとは限らないんだ。何を描きたかったのか思い出せない。
09.09
/孤高の少女に花と名前を与えたら、彼女はそこに戻らなくなった。
/夢の中の少年は鳥に叩き起こされる。目覚めて見も知らぬ土地に立つとき、また夢を探す。いつまでも夢の中。
/鳥を探す少女は空しか見えない。空っぽの瞳は次に何を映すだろう。
/鳥を知った者は飛ぶことを考えた。高く高くに昇り落ちる。彼は思考を手放した。
09.10
/よく食べ よく眠るのです。大人も、子供も。
/電気をつけたまま眠り、夜中目覚めれば思考し、朝を聖者のような気持ちでお迎えする。そんな風にはなれず、未だに夜中に目覚めては夜を罵倒する。過ごす時間を全て愛でよ。無茶な話。
/自分にも歌いたくもなる瞬間というものはあるが、音感も思い出す歌もないものだから、ンンーって喋っているだけ。歌いたいという衝動ではなく、唐突に何かの単語を発したくなるだけなのかもしれない。そうと分かりはしたものの、相変わらず歌いたいと思い続ける。満たされない欲求を夢と呼ぶ。
/どうか夢のままで。
/音感の無さを夢のせいにするふとどきもの。
09.11
/なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな。 誰も待っていやしない田んぼの中の道を歩いていたら、近くでゴイサギが飛び立ちました。散歩道、毎日違う生き物が迎えてくれます。
/自分はものを作ることが好きなのではなく残すことが好きだ。でも、大切にしていたはずのものもいつか忘れてしまう。忘れてしまったと気付きながら続けるのは、いつか見たままのきみを描けるようになりたいと願うからだ。忘れてしまってなお、この手で蘇生できると思っている。夢見がちなのだ。
/にゃんごろー。きみの声を忘れてしまった。写真のきみは、このとき何と言ったんだったっけ。
/にゃんごろー。いつもありがとう。
09.17
/模様のように壁に張り付いていた今朝の蛾を思い出した。衝撃を受けたわりに忘れてしまうとは。誰かの引き出しと誰かの引き出しは繋がっていそう。
09.18
/この歳になって思うことは、寝るにも体力が要るということです。晩御飯をきちんと食べられなければ眠れもしないのです。
09.19
/雨の音が重くなってきた。だんだんと雪の礫が当たる音や吹雪の音に似てくる。ああまた長い冬が来るなと。
09.24
/ざわざわ風に揺れていた稲も刈り終わり、虫の声もひっそりと。
09.26
/泣くとお腹が空くし、笑うと低血糖で頭が痛くなる。
2014.10.01
/「生物」を、描いては唸り、打ち捨てられたりして増えていく絵が多数出てきて、今、生物している感覚。
10.06
/人間以外のものになりたいけれどなり方が分からないし、かといって人間になれるわけでもなく、人間でも鯉でも龍でも、何かになるということは大変なことなのだなあと、失敗して猫の餌のようになった晩飯を見ながら考える。
/ご飯を完食してから猫に失礼だと思った。猫ごめん。カルカンおいしいもんな。
10.08
/月食。地球の影を踏みたい
/あちらと こちらが、ひっくり返ったような気分で空を見る。
10.09
/少女よ、鮮やかであれ。
10.10
/空にいれば雲ばかり見ているかといえばそうでもなくて、地上を見ているものなのだ
10.14
/夜に風。ドンドンと窓を叩く。中に入れてあげられない。朝に静けさ。窓の下で膝を抱える風を見られるかと思ったけれど、行ってしまっただけ。
/イベントスペースに並べていた絵の一枚に、スナフキンを思い出す、と仰った異国の方がいた。日本の風景しか知らない自分の絵に異国が潜むのなら楽しい。
10.15
/眠りもせず、描きもしない
10.16
/追い詰められるほどにのんびりしてしまう、これは性格ではなく意識的に。慌てると頭の中が真っ白になり、ミスを連発する。だから、慌てそうなときほどゆっくりと。
/ジョウタツって、多分動物の一種
/寒くなり、これ以上育たないと思っていた草に花が咲きました。ありがとね。また来年ね。
10.17
/日本画にちょこっと挑戦。日本画は技術の塊でした。おそろしや。水干と胡粉で撃沈です。これからこの素材と触れ合うことが増えます。背筋が伸びる。
10.22
/あなたの先にあるもの、あなたが実らせたもの。
10.27
/雨水より先に、音が降ってきた。少し曇った空と朝日の向こうに霧煙。それがじょじょに近づいて、雨粒になった。雨の中を急ぐ鳥が飛んでいく。
/ご機嫌は半分曇り、半分晴れ。空だって白黒綺麗に分かれるばかりではなくて。
10.28
/小さい秋。旅行で岩手へ。
10.29
/いつも、いつまでも、きっと。
/これからと、この先と、きみの道と、物語のおしまいの先。
/あなたの残したもの、忘れられないもの、忘れてしまって今は無いもの。空。遠くの黒い山。小さな海。寒いので身を丸めながら、色々な記憶を手に取り、電気に透かし、眺める、棚に置く、イメージをする。寒くて体が動かない時間は、鉛筆を削る時間と同じ。無駄なことではない。このまま眠ってしまいそう
/人物を、描けば描くほどわからなくなり。きみは一体誰なんだ、と。
/去年の今頃、そういえばとても楽しかった。
/人生という名の残業
10.31
/ハロウィンという響きだけでご飯三杯食べてる
2014.07.04
/遠くの森へ行くのです。
/あなたの見た夢の中へ。
07.07
/育てている植物がすくすくと伸び、茎が太くなってきた。初めは同じような双葉が並んでいた鉢に、あちらこちらと腕を伸ばしていった。 田んぼのあぜ道には黄色い草も見えるように。草刈り後の枯葉かな。 ぼうっとしていると取り残されてしまうんだ。今日もがんばろう。
/ぱちぱちと外で音がすると思ったら雨だった。人がいないのに人の気配、と取ってしまった。人はどこにでもいるものではない。安心して良いはずなのだ。
/雨のような人
/いつだっていいんだ。約束は。
07.08
/なんて残酷なんだ!
/虹の足元は透明だった
鳥には追いつかなかった
07.09
/元のままを見せようとすると、とても汚い。しかし補正した絵の大人しいこと。
/悪人になれる。
/全て同じ名前にしてしまおう、犬も猫も!
/雨の音に紛れてハーモニカの音が聞こえる。
07.11
/蛙。車のボンネットに乗っていました。ヒッチハイクでお出掛けですかな。連れて行かず藪の中に放り投げました。
07.12
/きみやぼくや、たくさんの何者かが混ざり合う世界でお喋りしていても、きっときみは帰っておいで。
/自分と他人の境目などは曖昧だけれど、混ざってしまっても良いと思うのだけれど、今日はお家に帰ろう。
/昨日は空の写真を上げている人をたくさん見たなあ。私も仕事帰り、日が暮れるまでの時間を散歩して、空を見てきました。台風の前には動物が騒ぎ、去ると空を見るものなのでしょうか。
07.13
/バジルと大葉を間引きがてら食した。新鮮で柔らかな草を食む。むしゃむしゃ。ハーブのにおい。どこまで大きくなるかしら。
/雨に風景が煙った。これが夏だ。
/夢。深く黒い海。大きなイルカの背に数人の人間が飛び乗りモリを刺す。イルカは手強い。ぬらぬらとした背中。私は氷塊漂う海に飛び込む。凍えながら別の岸に渡る。体が震えるが、他の誰かを助けなければならなかった。人間であれイルカであれ。
07.20
/極彩色の南の方から地元に帰ると、始め色が無いように見える。目が慣れてくると、白黒の中にぽつぽつと色が浮かんでくる。陽だまりに色が付くように。弱い光と短い日照時間。暗い町だけれど落ち着く。
/モノクロの景色に、塗り絵のように色をあてていく。
/ゴージとダツジ
07.21
/世の中全てがデデンネならば、はらがたつだけで済むのに。
07.24
/自分の描いた絵を振り返ってみる。出来ないことはそのままに、埋めるために他の道を取り続けた。気付いたならば正していこう。
07.26
/絵というものは時間の経過と共に自然と上手くなるということをつい最近まで信じていたのですが、練習しないでいたら下手になっていきました
/山の中で音が絶えなかった。かつてのお城までの山道は、今は虫が守るくらい。40分ほどかけて斜面を上り下り。
/苔と蜘蛛の巣。カエル、トンボ、ダンゴムシ、名前の分からない虫たち。土色の大蛇を見た気がしたが、朽ちた木と木漏れ日のいたずらだ。
/光が射すとはこのことか、と
/若緑色の里を見下ろす
/遠くの木は暑さに霞みます。足元の谷にも木が茂る。どこまで歩いていけるんだろう。
/ねむの木と、あじさい。名前を知る植物は、この道には少なかった。人の領域、虫の領域、過去の人の領域、という言葉が巡る。山の斜面を蛇のように這う道。500mほどでお城に着くはずだが、多分それは直線距離だ。上りの傾斜がきつい。下りは走るように。山路散歩。
/ぶれないこと、作りきることは、説得力を手助けする
/その人がその人であればいいと思う。人間になりたい。
07.27
/我々はどこから来たのか我々は何者なのか我々はどこへ行くのか。初めにミュウツーの逆襲など思い出す。
/いもけんぴのにおいがする。
/百面相筆
07.28
/何も思い浮かばないけれど、良くも悪くもない朝
/フィキサチーフとエアダスターが見付からない。
07.29
/すいーぎっちょ と虫の声。カエルは遠くで鳴いている。恋人はまだ見つからぬのか。
/今はヴィフアールに挑戦中。ポストカードサイズ。これまで画用紙は名も無い四つ切りを使っていた。祖父の遺した大量の画用紙。今になって底が見えてきたので、移行先を探しているのだ。 #好きな水彩紙を挙げて水彩TLにする夏の夜
07.31
/おや、暗くなった。夕方か。
/自分は何者であると断定出来ず、絵に名前を付けられない。
2014.08.01
/人に向けた言葉も自分そのもののような気がして
08.02
/きれいで慄く、遠ざかる。夏と距離を置いた。
/他人の我が子
/深海魚、飼ってます
08.03
/猛暑で大葉もしおしおでござる。植物たち、がんばれ。
/永久機関を作れたなら、流しそうめんをぐるぐる流したい。
08.04
/ねぶた祭りをネット配信で見る。夜に輝くねぶたは、自分の絵にも影響を与えているのではないかと思う。そしてねぶたを見ていながら日本の色や文様、モチーフをそれほど気にしていなかったことにも驚く。毎年参加していたけれど、絵への感心が高まる程に年々目新しく、うつくしく映る。
/この時期、風に乗った遠い車の音が、ねぶたの囃子、大太鼓の唸りに聞こえて、離れた地でもまた空耳している。
08.06
/おはよう。朝だよ。
08.07
/聞こえるか聞こえないか程度まで音楽のボリュームを下げ、車の窓を開けてぼんやりする時間が好きです。
08.08
/ポストカードという音からは長方形ではない形を想像してしまう。軽やかすぎる。
08.12
/ちょっとごろごろ しすぎたけれど、罪悪感、背徳、なんもない
/眠れそうという感覚は、遠く霧色の地平からやって来て、夜の電車の音とともに通り過ぎ、とととと、という音が海に消える頃に、とぷんと鳴る黒いうねりとなって、満ちていきます。
/星など見えないじゃないか。この窓は悪い窓だ。このまえの風で風景が書き換えられてしまったんだ。窓には窓らしくあってほしいものだ。週末には掃除してやるよ。
/窓を褒めたら空の雲は引いただろうに。
08.13
/明け方、霧に星が消えるのを見て空虚な気持ちになってしまっても、それはきみの罪じゃない。
/刻の大地 愛蔵版 がついに届きました。愛蔵版には単行本未収録のままだった三話が、特典には最終話以降のネームの一部が追加されました。未完に終わり悔しいけれど、最終話と明確な表記を見られたことで、11年の気持ちの整理もつきそうです。
/帰る場所などないのに、なにをおろかな
/きりんさん 見てきました。大きな生物。カピバラとは少し仲良くなれた。カンガルーに接近した。動物はすきだけれど、柵も無い場所で出会うと初め腰がひけます。野生のサルには勝てやしないし。もう、動物好きというより動物の下僕と名乗る。
08.14
/ヤマネコラジオ
08.16
/墓獅子の文化。
08.17
/野焼きの火と、黒い草原と煙。知らない景色、いっぱいあります。
/ねむいとき、自分の呼吸する音が聞こえてきます。早く眠ろう、と思います。
08.22
/空が黄色い。雷が紫。飛行機の音のように頭上にいつまでも響く雷鳴。畑でおばあちゃんがまだ作業をしている。風に雨のにおいがついてくる。虫たちがコロコロと鳴き止まない。みんな中に入りなさいな。
/空の明滅がやまない。雲が壊れかけた蛍光灯のよう。
/静かになったのでこわごわ外を覗いたら、雷の龍が、南に長く伸びていき、雨が降り出した。
08.24
/天使であったこともあったとさ
/きれいなきみのことを、忘れてしまうなんて。
/なにを心配することもなくただ一人でいることは、心配していることを知られるよりもいいと思ってしまった。煩わしい。
/ぼーっと過ごした時間を、瞑想していましたと言い換える。悟りの境地はぼーっとした時間の中にコトンと転がっている…のなら、拾っては帰られまい。という事も考えながらパックの野菜ジュースすすっていたら、ストローが何故か暴れて目に野菜ジュースが。目が。悔しい。ぼーっとしていたから。
/マエガミジカとキョンは違う生き物なのかな。メモ。
/描くことによって言葉を失っては
08.26
/あなたの為の絵が、誰かを傷つけることなく、あなたに届けば良いのだけれど
/そんなことを考えるよりも、あなたが大好きですと言っているほうが早いのだけれども。
/座椅子も座布団も椅子も好き。
08.27
/気持ちだけがふわふわと漂う。秋だというのに、落ち着かないこと。
08.28
/星が部屋の中で光った気がした。それは一瞬ライトの様に明るく、灯台のように意味ありげな光だった。白い壁の部屋に星が侵入した。LEDは恐れおののけ。
08.30
/もうどすればいいか分からないの、と感じたら、一人で抱え込まずにトトロに相談しましょう。
/引っこ抜いたけれど、まだ生えてくる。
08.31
/儚くとも飾るのです
04.05
/カーテンを買うお金はまだないので、シーツを縫って部屋に掛けてみる。洗濯はしやすいぞ。
/雪の絨毯、春になって洗濯に出す前に、真っ白に掃除された。少しの雪が降った一日。部屋の片付けが済んだ。生活している風になってきた。
04.08
/眠くなってしまう。
/鳥がてこてこ歩いていた。いろんな鳥がいる。
/トンビも鳴いている。何故鳴くトンビ。
04.09
/日暮れは一瞬のうちに。
04.12
/当たり前のことをしていたい
/と、なにも考えずに
/空は今日は掴めそうであるな
/田んぼの中に道。誰か通るだろうか。これからの季節。
/なんでも好きにはなれないが、とりあえず部屋の掃除は出来る。
/車を洗ってやりたいが、アパート暮らしだとガソリンスタンドで車を洗って来る、ことになるのがなんとも。
04.13
/朝から白鳥が鳴いている。小さな群れが幾つも風に乗りながら。青空に眩しいこと。
04.19
/放っておけば良いのです
/空と雲と光の割合
/ご飯が炊ける前に目覚めて、ふつふつという音を聞き、お腹がすくにおいと炊き上がりの合図で起き出す。そこからまた寝る。
04.21
/いつも変わらないことをどう思う
04.22
/世の中というやつはいろんなことで悩む必要があるんだな
/雪が多いとか
/私の本体を紛失
04.29
/先ほどから布団が二度吹っ飛んでいる。今日は風が強いなあ。
05.01
/声が聞こえる、声が聞こえると繰り返すと、誰かが返事する
/朝に靄、空は煙る、曇り空ばかり続くような春
05.04
/どちらかというと疲れた人を描きたい今日この頃
05.08
/生き急ぐ、死に急ぐ
05.09
/夜に雨、朝日と日差し
/筆に勢いを持たせたい。日向で寝ていたい。
/眠い鳥。
/しつこく続く雨音に苛立つ眠い鳥。明け方脚が浸るころ、眠気と朝日。
05.11
/桜が終わりつつあり、散歩道では勿忘草や白詰草見られるようになりました。
/なかなか、絵を描けている、という実感がありません。
/月の道
/なにもかも足りないです
05.14
/今日の月は、低い空の金色の獅子
05.15
/空が波打っている。今日は曇り。気圧は下がり気味。早朝はうろこ雲が出ていたので、雨になりそう。
/うろこ雲は秋の雲かと思っていましたが、空気の澄んだ雨の前に見られるようで。水入れ前の田んぼと朧な雲。
/やはり雨。
/雨音、水の中にいるような。息苦しくはないが、かわりに騒々しい。
/探し物は探せますか。
/出会う。間見える。やって来る。
/伝える。断ち切る。解き放つ。
/天使はいないのです。誰もが知っているのに。
05.16
/光があちらへ続いています。
/頭が創作に傾いているので、今のうちに文章を書きたい。
/今日がんばって明日もがんばって明後日は人間に会いたくない
05.19
/お急ぎのゴイサギ
05.20
/逃げよう!
05.23
/小さな、小さな、小さな
05.24
/肉球もにもに
05.25
/夜中、何度目かに目覚めたときのこと。雨が降っているような気がした。夜は細切れの断片ばかりが散らかっている。部屋を掃除しなくては。
/しあわせな気分のままで。
05.26
/眠い。少しずつの雨が体に溜まり、気だるいのです。
05.27
/暗くなるまでの時間はあっと言う間だから、暮れる空を見ている間はぼうっとしていよう。
/なんとも不思議な。
/デッサンとデフォルメ。単純な線でも何が描かれているかがわかる。絵ではなく図を。
2014.06.01
/言葉を美しく、気持ちを落ち着かせて、風のように、なんて思いながら、実際は暴風の中で怒鳴り合っているのだ。
/もっと優しい言葉を使えたらと思うのだが。
/もっと野菜を食べよう。
06.03
/朝早くから畑で仕事をしている人。その声を聞きながらまだ眠い。誰かが畑や田んぼでご飯を作ってくれていて、ああ支えられているなあと思う仕事の前のひととき。
/12時に寝て4時に叩き起こされる生活とともに
06.06
/昨日は牡丹をもらったので、部屋に持ち帰りました。蟻が何匹かついて来た。牡丹の季節。あちらでもこちらでも大きな花。握りこぶしより大きい。くるりと巻く花弁が愛らしい。唐獅子は牡丹の下で眠る。
/色んな花や景色で、目が忙しい。
06.07
/センタッキーフライドチキン
06.09
/自分は本当に色が好きなのだろうか。私のどこが好きなのと聞かれても、きみがきみだからだよと曖昧に答えるしか。
06.14
/霧雨、空から迫る
/あっちにフラフラ、こっちにフラフラ
06.17
/部屋に雲雀
06.18
/通り雨。夏のようだよ
/夕暮れ、今日も音が一瞬無くなる。陽が落ちた瞬間、鳥も草も息をのむのか。
06.19
/雷、雲の中に立つような薄曇り、木曜日。植物が少しずつ大きくなる。
/毎日夜に4回ほど目を覚まし、5回目には起床。ここのところは眠くてぼんやりしますが、周りの緑がめまぐるしく変化していくだけで、自分はこのままで良いのだと安心してしまいます。
/停滞。眠ることは、そろそろ必要なくなってきたのだろうか。よく眠り、よく眠れ、そう過ごしてきたけれど、生活リズムを変えてみようか。体が重いけれど、毎日の洗い物や掃除は楽しい。
/どうにも文章の調子が。いつにも増してすっからかん。
/安心の錯覚
/海の水が引くように、人の安心と不安定がリズムの中にあれば。どうにもここには海がない。
/闇の中で光った赤色が、こちらを見たようで
/スポンジを洗ってしまってから、洗い残した皿に気付く。洗い残しの多い人生でした。
/撃たれた鳥が空から落ちるとき、ああなんて自分は軽いからだをしていたんだろうと
06.20
/銀の雫降る降るまわりに
/イメージが広がる
06.22
/アイヌの文様などは魅力的。縄文土器の文様なども面白い。あの曲線を取り入れてみたい。
/文章を書くのは得意ではなく、一から書き直すよりは全て消してしまいたくなる。
06.27
/ウーム マズイな などと言いながら自分の料理を食べるせつなさ
/意味もない死を
/空が高ければ良かった
06.29
/静かな雨音、いつまでも続け
/さくらんぼを買いました。小さなさくらんぼ、ビニールの中で育つ真っ赤な実は大切に育てられていて、お嬢さんたちを見ていると背筋が伸びる。
/食べられる葉っぱを室内飼いしている。かわいいと言いながら貪り食う。
/さくらんぼも貪り食う
/エジプシャンマウ!という下書きが残っていて首を傾げたが、確かに時々叫びたくなる音をしている。
/昨夜カラスが鳴くのを聞いて何事かと思ったのだが、その時間は3時半、夜明けは4時頃。お目覚めの一鳴きだったのか。
//(診断の文章)ほがり仰夜は冷たい峡谷で、遺書を片手に横たわっています。辺りには砕けた十字架が散乱し、蛇が見つめています。愛されたかったよね。きっとまた。 #冷たくなった君 shindanmaker.com
06.30
/明日から七月。夏が近付く
01月01日
・今日は冷えるね。一年の始まり。昨日との連続を疑いながら毎日同じ日だと知っている。どちらにもつけず、何にもなれない。絵の山が増えて、時間を感じられたところで大掃除をしよう。さっさか、さっさか。
01月02日
・山へ行ってまいりました。空気が冴え、風の冷たさが町までまとわりついて来ました。しばらくはこの寒気と暮らすのだと思います。いや、風邪の悪寒ではなくてね。
01月03日
・昨日は水没した塔の夢を見ました。今日はすり鉢上に落ち窪んだ凍結した地面を、人が腹滑りしていく夢を見ました。
01月05日
・宇宙が広がっていくの、いいな。あちらへこちらへ、時空のつなぎ目。
01月07日
・朝の空気をもっと長い時間楽しめたら、一日の始まりを実感できるだろうか。まだ起きたばかりのように眠いのです。
01月09日
・描いたことは覚えているが、なんのために描いたのかを思い出せず、やり場が無い。ただの落書きだったのか塗りたかったか
01月10日
・今日の雲のずっしりとした影が、夏の入道雲のようでありました。湿気と清々しさはないけれど。風にあおられる粉雪と、寒さにきしむ地面から、目を離して良かった。
・良い雲を見て、写真を撮れないなあと思ったのだが、コートのポケットにはきちんと携帯が入っていたのだ。 写真と携帯と雲とポケットから手を出す行為が繋がっていなかったんだ。
・やれやれ。
・気付けば夜を待っている。朝を喜ぶ。
・くしゃみをしたら、ギターが返事する。
・今日の空のような、良い絵の具の青
・雪が降ると子供も車も口を閉じて歩くようになる、という嘘の感覚に侵されている自分は雪から逃避しているのか?
01月11日
・雪に埋まって空を見上げながら、自分に積もっていく雪の音を聞いていた、今でも覚えている音と冷たさ。
・かまくらの中の音がこもり、風は吹かない、篭った場所の空気。とくべつ寒い日に小さなかまくらをこしらえて、中でみかんなど食べた。自分が入るサイズを作れなかった日は、雪だるまを作って入らせた。寒さなんて気にしていなかったのかも。
01月12日
・書けないものを無理して書きはしないが、書きたいものや書かねばならないものなどには手をつける。
・書けないというのは、見ていないか、見ていても良さがわからないか。 同じものばかりを書きたくはないが、最近少しマンネリかしら。
・急げ、日が落ちる前に。
2014.01.13
/ケンタウロスのケンザブロウ
01.17
/世界が沸き立つような
01.18
/きゅるもふ
01.23
/石に骨を描いて化石、だなんてやって飾りたいな。
/言葉を使うことに慣れなければと思うほどに遠ざかる。感じたことを言葉にして(たとえば印象を色で受け取ったとき、それだけではなく、色を分析出来るくらいにはしておきたい、)説明したいのだ。
01.27
/幼少時の自分というものを考えたとき、自分の原型でありながら猫やなんかといった、得体の知れない生物を飼っていた気になる。
01.30
/たまの雨
2014.02.01
/よると昼をひっくり返して天地を逆さまに
/宝箱をひっくり返して中身を捨てて
02.05
/土の中にある石、好きだな
/石は中身が詰まっていそうなんだけど、どこに人の念を封じ込めているのかな。
/河原の石を拾ってはいけないよ、とよく言われた。
/いけないよ、と言われたことは、今もやらない。ダメ、と言われたことは、やっている
/じねんじょ掘り名人。上の空名人。上の空五段。履歴書には書けないな
/殺生石。
/鵜飼せよ
/胸骨を折って、胸骨が自分の中に確かに存在するのだと知ったのだが、私は自分が人間であることをどのようにして知ることになるだろうね。
/尾骨を折らなければ、尾骨の自分の中での位置を知ることが出来なかった。人間の整備士でないと、腹も開けられない。車のボンネットとは少し違うのだ。
02.08
/いぬがきた、いぬがきたで本を作りたいと思ったけど、気のせいかもしれない
02.09
/草食系男に対する植物系女
/ただの食物連鎖
02.17
/石を拾った場所が、かつての河原であった場合について
02.21
/幾つかの夜
02.26
/最近はちょっとあったくなってきました。まだ二月の終わりだというのに、雪の下に道路が見えます。風が春でした。この風が吹くと、少し寂しくなります。来週は寒くなるとのことで、また寒い寒いと言うのでしょうけれど。
2014.03.03
/さくさくパンダを最近まで食べたことがなかったのでわりと新しいお菓子なのかと思っていたけど、18年前からあったらしい。
03.04
/ゴールドクロスとブロンズクロスと前足クロスでコスモを感じられます。
/ある人に似ているなと思ってしまったリツイート。誰かに似ていると思っただけで親近感を感じてしまって、そこから絵にひかれていく。
03.07
/何を描きたいと思うわけではないので、時間が潰れればなんでもいいんだ。
03.08
/風が冷たいな
03.12
/しらすすらすら
/葉書を送った。絵をでかした。部屋を片付けようとした。お世話になった人たちへ挨拶をしに行く準備をした。借りていた本を読み切った。日常はまだ続くが、これは区切り。
/とりさんを見てわくわくしたり、がんばっている人を見て元気が出たり、そんな日々の変化を大切にしていきたいと思うのです。誰だっていたいのはいやなんだ。
/せっかちさん
03.13
/三位一体、西遊記
03.16
/湿った雪が春の暖かさになだれ落ちていく。木の倒れる音かと思った。
03.17
/赤い月が、高くのぼるほどに白に変わっていき、もっと高く昇れ、もっと透明になれと
03.18
/描き足せない。この紙は、ここで、おしまい。引っ越し先には持っていかない。
03.21
/雪の花が咲いたらいつでも春
03.25
/もう少しで引越し。荷物が纏まらないなあ。
03.28
/家移りしました
03.29
/えいえんのさよならの気分
11月01日
・未来の世界の猫又ロボット
11月02日
・かめむしを洗濯してしまったとです。ほのかに香るなと思っていたら服の間で発見して、とりあえず一匹なら芳香剤としての効果も薄かろうと妥協しましたが、もう一匹いらっしゃりました。げきおこです。完形で残っていたのでまだ救われます。かめむしは水死に限る。
・かめむしを洗濯してしまった、と母に打ち明けられません。墓場まで持っていきます。
・今日は安らかなのだそうです。
11月04日
・夜中に聞こえる渡りの白鳥の声、日中よりも近くに聞こえます。どこまで飛んでいくかな。おつかれ。
11月05日
・二つ目で眠そうだとハッキリしない顔になってしまいます。どうすればぱっちり目玉になるだろうと考えました。三つ目になることを提案します。
11月08日
・ついに雪が降りました。
11月09日
・午後からタイヤ交換と洗車をし、日が傾くにつれゆっくり冷えて体も冷たくなっていく。忙しくしているところを、猫が屋根から見ていた。長く続いても良いと思える午後でした。
・猫、屋根から何が見える。
・書き溜めた落書きを活用出来れば良いのだが。
11月10日
・人物と背景の世界観を一緒にする、というのがどうも上手くいっていないような。
・タイムスリップものに欠かせない違和感
・背景を自分の家の庭やら見た風景のまま描くから誤差が出てくる。一度消化しなくてはならない。背景難しいな。背景好きだな。
11月11日
・雪が積もってきました。土曜にスタッドレスに履き替えたことを心の底からグッジョブと褒めてやりたいです。明日からまた山隠り。向こうはもっと白いのでしょう。
11月13日
・頭の上で不気味にざらざらと音がする、ような気がするのは雪のせいだ。雪の降る前後の空気の変化が好きだ。紅葉をまだ楽しんでいないような気がするので11月には早く戻ってきてもらいたい。
・軽やかな生物のようです。
11月17日
・アイソン彗星。明け方に彗星を見られるのか。19日頃までかな。ほうき星。地元の空でも輝くだろうか。
・紅葉に雪。
・自分で描いてよくわからない絵を、人前に出すことがあります。よくわからないから共有しようと言うのです。もっと言葉にしなくては、と焦りました。
11月18日
・ 責められるべき夢
11月22日
・雨と晴れ間が交互に来る。空が明るいのか暗いのかをいちいち確認する。曜日を忘れる。
・慌ててはいけない。
・重い雨が降る一日だった。雨から雪に。雪が降っているかと思った。こんなにあたたかいのに。
11月23日
・猫は黒いという概念にとらわれていた
・枯れ木、青空、鳩の白い胸。
11月24日
・なんだ、どうして賛美歌が外から聞こえてくるんだ。
・ケヤキが良い色付き。木にみとれている間に空が変わっていきます。
11月25日
・長い時間をかけて描いた絵は、後になって細部を思い出す。走り描きは、全体を思い出す。
・頂いた手作りクッキーが美味しかったのでレシピと料理名を聞いた。レシピには「ルスアンケーキ」と書かれていた。検索しても出てこない。ロシアンが訛ったのではと再び検索。ロシアンクッキーが引っ掛かる。バタークッキーに紛れて雪玉の見た目をしたクッキーが。こいつだ。
・一般的にはスノーボールクッキーと呼ばれているようだった。訛りと口伝いの神秘、ルスアンケーキ。
・風と冷気に眠気を飛ばされる。雪女に会う前に寝ないと!
11月26日
・ 時計が溶けてる……って、ダリめこいつが目的か!(大変な画家を罵る夜。寒いし眠い。)
・そういえば日本語話してるんだった
・ぽーんという音がいつまでも聞こえていて、雨も、雪も、雲も、みた灰色にかえり。
11月27日
・漫画と民話。
11月28日
・朝から晩にかけての記憶がない(学校といい仕事といい)
・雪か雨かわからない。窓の外のこと。硝子の一枚向こうは生活空間ではない。
・透明な生物って意外といるのですね。すけすけな本が売られておりました。
11月29日
・透明な生物は、内臓の生々しさ(グロテスクではない)とカラカラとした外郭が奇妙に現実感を薄れさせます。彼らの住む場所をファンタジーでとらえてしまうからでしょうか。
12月01日
・それは猫という現象なのでした。
12月06日
・穴があるから生やしたい
・絵に添えられた言葉は絵だろうか
・挿し絵の距離感。絵本。図。サイン。コメント。
・ 説明か捕捉か。削がれる要素。たいくつしのぎ。タイトルは絵とは離れた別の窓。入り口と出口。
12月08日
・子供が外で遊んでいる。雪なのに。元気でよろしい。私はストーブの前から離れない。
12月09日
・なかなか枯れない花
・鹿の耳の外せそうな感じは好きだな
12月10日
・北の海の色もきれいなんだなあ。湾内はいつも灰色の海です。いや、きれいな色をしている日もあるけど、遠さが違うからなあ。
・ここのところダム湖と山ばかり見ていた。紅葉はいまいち意識しなかった。色付く間に雪が積もったからかもしれない。土の黄色に慣れた目に、海は透明で滑らか
・意識の中で朝と夜が切り替わる瞬間があり、それが無いと夜のまま仕事に出ることになる。
12月11日
・肯定ペンギン
・ どうしよう。ヤタガラスの歩き方がわからない
12月12日
・人間というやつは本当に
・月が明るいと街灯が近くにあって部屋をのぞかれているような気になります。昔読んだ絵のない絵本はたしかそんな話だ。雑に言うとだけど。
・月め。たいへんねむい。
・ホーカシャンのCDを手に入れた、月の目の前で流す、ぴたりと空間にはまる。
12月15日
・夢を見たと思う。船。客室。朝食を一人で。孤高の少年が問う。それに対して、考えながら答えた。どんな会話だったか思い出せない。あんなに大事な会話だったのに。
12月17日
・シルクロード、ロプノール、沙漠に引き寄せる単語。文化が西から歩いてやって来た。さまよう湖。沙漠に立てるだろうか。
・そんな文化の通り道で核実験。立てるだろうか。
・異星の荒野の向こう側
・沙漠の月と太陽と生物。
12月19日
・妖精が羽をお買い上げ
12月19日
・雪のようなロウに炎が飲まれていきます。
12月20日
・隣の空に月を立て掛ける
12月22日
・彼らは何者かでなければならにゃい
12月23日
・妖怪ネコッカブリ
12月24日
・主張の強い絵と完成されていることは同じだろうか。とても整って歪みの無い絵があるのだ、ときに。
・アンドリューワイエス、の絵を見たい。機会に恵まれるだろうか。せめて画集が欲しい。なかなか手を出せない。
12月31日
・一年は終わるけど明日は来る感覚が未だに馴染めない
09月01日
・ 夕暮れを逃してしまった。一日の雨に流れた太陽。
・ 今日も雨の音。音を数えると、頭の中は眠ってくれます。
09月02日
・大抵のものはいずれ等しく死んでしまうものなのだから等しく愛せたらまた愛を表せたらと思うのですが、なかなか。
09月03日
・おれは何をやっていたんだろう、とたまに。
・朝、空気が身を凍らすような、冬のはじまり。(昼には暑くなるけれど、これくらいが良い。)
・朝は足早に。
09月07日
・出来ることなら猫といっしょに温かい生肉を貪りたい。無理ならば惰眠を貪りたい。
・音楽は終わってしまった。夕暮れは相変わらず眠くなる。
・曇り空や夕暮れが欲しい。
09月08日
・お仕事おしまい。曇り空で空が近い。日光が近い。
09月08日
・海の中を歩いて、一回り、一回り。魚の腹が白く、飛んでいく、飛んでいく。
・地蜂に刺された。(少し朦朧としたくらいで無事だ。)やられる前に殺らなかったからだ。お互い次は無いと思え。
09月10日
・感じるままに。あとは、感じたように動ければ。シンプルにやっていきたいね。
・ここは山の奥。星が、沢山の星が見えます。その向こうに、私の見慣れた、幻影の天の川があります。街で満天の星を見ているのです。
・子供は草花と歌い、人は人の草むらの中で同じ大きさの者たちを歌う。
・もやもやとした気持ちが、芽を生やして、どこかに行ってしまった。
09月11日
・秋になって、太陽が斜めになってきました。日射しは相変わらず容赦無く目を焼きます。ねむい。
09月15日
・上手く鳴く虫がいて、聞いていたらこんな時間。今晩はどいつも静かに鳴きやがる。その中に一際丁寧に鳴く虫がいるのです。
・草刈りをしたわけでもないのに青い匂いがし、無機質な夜色に陽を見てしまう。
・眠い。でも起きます。航空基地祭、雨に当たらなければ良いのだけれど。ブルーインパルスが飛ぶというのです。是非にこの目で。追いかけます。
・本日は雨の三沢基地。
・三沢基地からずぶ濡れになりながら帰って参りました。間近に見る戦闘機はなんだか鉄の塊という気がしない。
・ブルーインパルスのショー他、機動飛行は雨で中止。それでも動いている戦闘機とTー4の排気のにおいをかげただけで幸せです。ふんふん。アメリカの人もいっぱい。少しおっかない。
・いつかブルーインパルスの飛ぶところを見られるだろうか。
・戦闘機や、サメや、猫の形が好きです。
09月17日
・ 「息継ぎ出来なくて溺れるのが怖い?」逆さ鯨が笑った。
・私は鯨でしょうか?「違うよ。だから溺れてしまうかもね。」きちんと生きているひとが、きちんとした理由を作ってくれるとは限らない。
09月19日
・あじさいが落ちるまで見守る。あいつはなかなか、枯れない。
・ハオコゼ
・この場所に存在が無くても良い。むしろここは存在する為の場所ではないというのに。
・外が明るい。舞台装置を据えたようにぴかぴかと。昨日までの月は優しい緑色などをしていたから、そんな風な夜を想像していた。良い月夜。
・わおーん。(なかなか狼男になれない。)
09月20日
・月が雲に隠れながら光る。色だけ届く、温もりは遮られて向こうの世界。「ぼくは明日旅に出る。」羽を生やした鳥になり、(きみは信じるか分からない、)空へ、雲へ。
・ダンゴムシを転がしてやりたい。
09月21日
・しょうもない猫であります
09月22日
・泣いている人、座りこんでいる人、一服している人、残念そうな人。
・というのも感情が伴うものだから、無表情とは違う。無表情とはしかし思考していないわけではない。
・一枚絵の人、表情が激しく描かれていなくても、声が聞こえるような絵がある。寄り添いやすいのだろう。素敵だな、と思って見る。また、言葉は通じないだろうけれど側にいたいという絵もある。みんななんとなく優しい。
・考える人の隣に座っても、せいぜい自分がなれるのは考える人について考えている人、くらい。
09月23日
・考えない、考えない。
09月24日
・少し湿気が。雨はいつ来るか。目覚めては夜。
・きみの多肉植物を拾ったよ。鹿は撃ち殺したよ。
・でも私、今は多肉植物は育てていないんです。崖っぷちを歩くような高い建造物。線と四角。白と灰、味気無い景色。風はありそうなのに何もない。落ちそうな感覚も無い。底は見えないのに。
・この鹿を、探しているんです。鹿の写真を見る。正面、横、カラー。オーケー、覚えておく。
09月25日
・部屋の中をコオロギが歩いていた。お前、鳴くにはこの舞台は狭すぎるだろう。蜘蛛が天井ではなく足元の壁に巣を張っていた。見上げるばかりでもない。まだ潜んでいそう。
・コオロギが布団に入ってきた。お前とは寝れない。外に放り出すのです。雨は止んだのだから外でお歌い。亀虫も布団に忍び込んで来るけれど、猫と寝るより怖い。
09月26日
・掘立柱跡に栗の木が使われていたのは腐りにくいからだったんだね。燻す理由も最近まで知らなかったし……。縄文人よりものを知らない、は所々で痛感します。ツルツルの磨製石斧や異形の石器、面白い。
09月29日
・ 裏庭のことなのだが、同じ言葉がもう一つの場所を指す場合があるそうなのだ。誰も直接名を呼ばない空間。羊の娘はそこに住む。そこは無限の拡がりを持つ。そして誰かと同じ名前を持ってしまったために薄っぺらい。
・おれの上半身はどこへ行った。
・昔見た夢、身長ほどもある蛾を、やりすごそうとこっそり歩いていたが、やはりこちらに向かって飛んできた。
・ 昔見た夢、たらいの船に乗って法師と血の海へ。恐ろしい事柄に向かって漕ぎ出す。
・健全な空腹を感じた
・鳥が鳴いたから朝か、と思ったけれど寝言だったみたい。静かになった。
・静かな朝。においもしない。
・きみは猫又だったのか
・しっぽを高速で振ると残像で…
・少女や獣、植物をよく描く。
09月30日
・ここから進めようか、やめようか。いつまでも悩んでしまう
・いや、完成を諦めようか/失敗しても良いと諦めようか、といったところか
10月01日
・星が草原に落っこちて。
10月05日
・今日は雨かな、曇りかな。
・そんな天気の日は、幸せでなくても良いと肩の力を抜いて過ごせます。雨が降れば楽しく(たまに怒り)、晴れれば日射しを気にします。
10月08日
・ここはどこだろう、それすら考えつかない。名前の無い空間に居るからだ。
・今日は良い日だったなーとご機嫌していると、明日は最悪な日になるので何もない日が好きです
・ねむることです。
・ねむるねこです。
10月09日
・ わんわん鳴かない。にゃんにゃんと泣く。
10月10日
・りんご畑が色付いてきています。今週の帰りは田んぼの道を通って帰ろう。日暮れが早まり真っ暗な中でも良い、稲穂を見て帰ろう。
・そろそろマルメロの時期なのでは
・お散歩して来ました。星しかありません。
・目を凝らさないと消えてしまいそうな。視力が下がったのだ。
10月11日
・自分がどんな風に話していたか思い出せないから話せない時がある。
・吾唯足知、久しぶりに老子が転がっている日常
・霧が晴れると熊が出るという。今日みたいな日。
・われただたるをしる
・老子の本を持っている。でも、老子が日常のどんな場面に住むのかを知らない。部屋に住まわせてみたいと思う。
10月12日
・ 肉球に包まれたなら
10月13日
・おかえり、ただいま、いってらっしゃい。
・お迎え、お見送り、素晴らしい一日。
・きみは星を信じた。背中に虫を飼う。一瞬の太陽。秘密だよ、と言って天使になった友達。
10月14日
・なぜ人は迷彩柄を毛皮に持たないのか。
・模様を持ちたい
・お茶の時間だね
・20年の寿命の動物から見れば、人間は永遠の命を持つように見えるのだろうか。
・幾つもの人格を持つ。
・同じだと思っても違う人。同じ場に何人もの人がいたって。
10月15日
・翼を生やした友人を見送る、というメモに続けて「ぼくはきみを食べちゃうかもしれない」とのメモがあり間を理解するのに時間がかかった。
10月16日
・ 空に何かいる、と思うだけで良い。
・ 雪ですの……寒かったわけです。
・くしゃみすると魂が逃げて、安心や美しさを語ると現実が逃げる。
・ことりのめ
10月17日
・手から離した言葉の行き先は大衆の眼前で生き恥
10月18日
・晴れた空に雪を頂いた山を見てしまって全てのやる気が初冠雪の文字に埋もれる。
10月19日
・運の使いすぎ感
10月21日
・雨上がりの空が綺麗だった日、天国が見えるような気がしたけど、天国とは具体的にどういったものかを想像したら分からなくなって、まあ天国は見えないけど良い風景だなと思いました。
・天国みたいな、とは私にはまだ使えないたとえらしいです。
10月24日
・ケラケラケラ、と笑う鳥や、マーオマーオと鳴く鳥。夏からこちら大人しかった鳥たち、今日は冷え込みの中でも元気。
10月27日
・眠らなくては、と目覚める度に思います。
・マルメロの、白い蜘蛛の巣みたいな軟毛を触るのが好きです。肌は触るとがっしりしていて、果物というよりは木に触る時の気分になります。がさがさはしていません。そのまま手に持つと重みと一緒に香りが広がって、無骨な見た目も可愛らしく見えるようになります。
・マルメロはリンゴより重い。じわっと存在感を広げていく。食べられないと思っていたんだけど(おいしくなかった)、ジャムにすると良いのですね。煮リンゴのついでに作ってみるとしよう。
・ルテホドンラってドラゴンの名前みたいだな
10月29日
・眠ることへの罪悪感
・眠り過ぎて本当に頭がとろけそうなのです、と
・羊娘は、やさしくとろけた脳を啜ってくれます。おねむりなさい、次の羊が来る前に。
07月04日
■雨は人の肌には冷たすぎるのでは。(今週は雨の一週間。)
■ 上がっては落ちる、つかれて伸びる、餅を真似て、背中焦がした猫。
■ゆで卵は剥いても白だなんて。白だなんて……。
07月06日
■接触したのではないか、と
■暗闇への恐怖は健在だった。見えないからは目を背けられないのだから。見えないのはつもりだけで、認識してしまっているのだもの。見ないふりが出来ない、という話。
■おや、夜明けが早い。
07月07日
■七夕です。地元では毎年宵宮があります。 笹の葉は猫が食べてしまったようで短冊をかける葉がありません。星に願いより猫に願いをかけた方が食い付きが良いのです。
■ 流星群がお魚に見えて、ああ捕まえようと目で追いかけるうちに、地平に隠れてしまうのです。でも猫は星がまあるいことを知っているから、また彼らが戻ってくるものだと確信を持って、毎夜空を見ます。この星が大きいことも知るので、気長なものです。燃え尽きて美味しい焼き魚になあれ。
■暑いし宇宙まで泳ぎに行ってこようか
■天の川を探したけれど、部屋の天井には見当たらなかった。
07月08日
・加藤まさを。気になっている。
07月09日
・夜中の涼しい風は、シロクマが持っていってしまった。今日は雨予報だったけれど、暑くなりそうな曇り空。雀はまだ涼しい今のうちに鳴け。
・「覚えている」という安心感があって、やっと忘れられるのでは。
07月10日
・朝から響く草刈り機の音と、青いにおいで目が覚めました。
07月11日
・ 無酸素の空気の中で、泳げ魚。
・色の調和が取れた、リズムの心地よい絵を描きたいです。最近の自分の絵は色をおっかながっているような。
・満腹だと描けないのは欲が満たされてしまうからか、それとも胃もたれか?
・やめてしまおう、と思う理由を見付けない限りは。なるべく最後まで続けたい。
07月12日
・豆乳+無炭酸ラムネが形容しがたい曖昧な夏の味で、雨に溺れた気持ちになっている。
・弱い雨が車のフロントガラスに当たる。弱いさざめきは水族館にいるようで、夜の町の光を遠くに見つめる。
07月14日
・本が出来上がっています。『猫の集会』。(夏の夜に猫の声を聞いた。異界の猫の取り留めの無いお喋りに耳を傾ける。)
07月15日
・ 夏、すぐそこなんだなあ。暑中見舞いの季節。「もうそんな季節か」だなんて。人から季節を頂く。
・おはよ。夢を投げ捨てて目覚めました。
・オオサンショウネコ
・ミツメオオトカゲ
07月21日
・気忙しい。雲の流れ方はいつかの覚えている空のままだが、見よ苗木が人の住み処を覆うようになった。猫が行って、来た。
07月22日
・並んだ猫の目を、無造作に硝子瓶に放り込んで、今夜の夢はおしまい。
・ねむれねこたち
・ 鼻の位置がおかしいと表現規制
07月24日
・出来ることをしたいと思う。
07月26日
・換気扇が回っていることが音で分かる
07月27日
・天使も夜明けには眠るだろう
・私が眠い
・線からのイメージの変化
07月28日
・動物は骨になっても動物なのだそうです。落ち葉の葉脈を辿った先にも、蠢く生物。なんだかそんな感じでもそもそ描いています。
08月01日
・そろそろ夏が始まり、眠り流しの一週間が終われば、秋になる
08月02日
・肩が寒い。山から街の光を見下ろして家を探す。田んぼの中に突っ立って一番星を探す。
08月03日
・暗い部屋で何かしたいけれど、どうも絵は描きにくい。
・夜目のきく生活
08月04日
・水の音。川の音で目が覚める。起きて一番最初に聞いた音はなに。
・羊娘
08月05日
・夢はあちら、現実はこちらになります。
・連れて行くよ。こうして柵を跳び越えてみるといい。囲いの羊が毎朝逃げ出し夜帰る。何事も無かったかのような顔をして、夢見の客を柵に閉じ込める。
・そのうち羊になるんだ。
08月08日
・晴れた空が目に貼りついてくる。眩しいなあ
・とんぼのめがねは水色めがね
・横顔にきみを見た。罪。
08月10日
・あったかい朝。このままカーテンの影で眠っていたい。
08月11日
・羊かと思ったら、木のドアの開閉する音。なんて細っこい音。
08月12日
・流れ星なのか目のノイズなのか分からないけれど、薄い闇に目をこらしている。
・線香花火のような流星
08月19日
・片付けること片付けて、明日は空白の時間。猫が鳴いているので一声かけてから、私は寝る。
08月20日
・靴の紐を通す、居眠り頭を起こす。
08月22日
・ 羊娘が霞んで見えれば、眠りはすぐそこ。でも彼女は眠りに誘うだけで、眠りの世界に責任は持たない。
08月23日
・ 胡蝶の夢。あるいは死の風運び。羊娘が手離した眠りの先には羽のあるものが住むという。
・ 彼は翼を持つだけで天使と呼ばれてしまった。
08月24日
・ 雷が二度鳴った。目が覚めたのか、と思った。
08月25日
・ 空気が少し冷たい。借りていた本を返したい。秋にはまだ早い。
・ すーすー。涼しい。星に近付いたね。
08月29日
・とんぼが増えてきた
08月31日
・空も家に帰るの
・お盆過ぎても、猫踊り
04月02日
・夜明けが早くなり、出勤前に明るい街を見られます。暗くても人は動いているのですが、今日はどのような人にも朝日の後光が見えます。怠けず一日頑張って来ようと思います。
04月03日
・身体の芯から冷え込むような眠りから目覚めた。また眠るけれど、今度は健全な眠りであろうか。
04月06日
・今の季節は視覚的な変化が多すぎるよな。花も空も、人も席も。
・雨の予報に沿って風が冷たくなっていき、寒さは雑巾を絞る手に痛い。チリチリと水が染み込む。
04月07日
・想像したものと全く違う絵が生まれるのは、手の限界なのか、そんな風に見えているからなのか?落書きにそんなこと言ったってしかたないのだけれども。
・色気というのはここのところの課題です
・雨のにおいがした。おなかがすいた。
・この前つるたろうが「絵もご飯も七分目が良い」と言っていたので、食物の摂取においてはそれを採用している。
・手を抜けないといいつつ終わる前にやめること。
・ほら、ユーカリをお食べ
・猫はたいへんなものをうばっていきました。あなたのひざの上です。
04月08日
・おいおい、よく出来た偶然だね。
・御宿よじげんの猫の亭主ときたら、毛皮を何枚持っているんだろう。昨日は黒猫、今日はクリーム、明日は灰だって。猫なのかも疑わしくなってきた。
04月11日
・おや、日中、雪玉のような雲と思っていたやつはアメフラシだったのか。雨が降ってきました。
2013年04月12日
■胃の中の蛙
04月14日
■雨が降り、止み、どうしようか、と迷っているようだ。歩いて立ち止まって、という姿を見たとき、おい早くどちらかにしなよと言いたくなる、今日はそんな一日だった。
■雨は降ることにしたようで、音楽をかき消しながら主張して
04月16日
■鏡の奥の自分が生々しく見え、見つめられている気分になり、自分の顔ではないと分別してしまいそうになるが、どうせ顔というのは自分の顔ではなく、借り物なのだから、どんな風でこちらを見ていても、別段構うものでもなく、質感や筋肉を感じる程度で満足であるとした。目を閉じてしまえ。
04月17日(
■空が泣き崩れ、耐えられず隕石を降らせ、宇宙は覗き込んでいる。
■赤い血のような
■寝ようかって言われるとそうしたかったような気になってくる。遊ぼうかって言われるとそれが全てに思える。こだまでしょうか、いいえ猫だもの。
■丸と丸とまるとまると……何か思い出さない?
■そんなことないけれど
04月19日
■今日は一日雪の日、寒いと、桜は雪になってやって来る。
04月20日
■ 一週間前に買ってきたフリージアはまだ元気です
04月24日
■ねこの失われた足音が戻ってきつつあるのですよ、昔話などさっぱり読まない猫の亭主が口にした。
04月25日
■その白い体が夜闇を過ぎり、笑えば赤い血のかおりに胸が悪くなり、手では掬えぬながーい尾は、ゆうらりとゆらりと時計の振り子、眠れ眠れとうるさくてしかたない。
04月27日
■孤独を作ること
■猫の背中の地平線
04月28日
■朝なのだそうです。
■白鳥、まだ帰らないのかい。
05月02日
■緑色のきれいな鳥がおりまして、茶トラの猫が通った間に、青いものと入れ替わりました。そんな色では、枯れ木と針葉樹の間に目立ってしまいますよ、と言っても聞かずじっとしています。
■あれ、青も緑も今や夢のように。
05月03日
■風があり、雲は途切れないから一面の、灰もまた青い空
■ねむいねこ、声がする
05月10日
■出張中に、枯れかけていた切花がしおれていた。何度も描いた花が枯れると、少し寂しい。でも本当にそれだけで、次の出張までには捨ててしまう。
■形にしたイメージを、形の無いものに変化させていきたい
05月13日
■人生は長い一日で、夕暮れはいつまでもやって来ない。地元の桜を見逃してしまった。
05月18日
■なにも無いことにした土曜の朝、日の出が早く、昨日見た夕暮れも忘れさせられそうな。
■この木は桜の木だったんだなと、また来年思い出す
05月20日
■洗濯物が乾かない。寒く、まだ季節は春のはじめ。山の木々は斑に若芽をつけて、それだけで鮮やかな世界。庭の勿忘草がまた今年も青い顔をして生えてきた。今、季節の迷子である。
■顔の無い猫氏はそれでも幽霊の類ではないと、御宿よじげんの亭主は言う。口を開いたならそこに宇宙があり、昨晩の月など食べて暮らす。
■猫なのかどうかも怪しいもんだ。狐や狸は化けるが、猫は、化け猫は猫ではない何者かだ。元が猫でないなら、顔の無い猫氏は何者なのか。
■何かしら出来上がれば良いのだけれど、いつも息継ぎに失敗して泳ぎきれない。
05月22日
■自分の印象を 色 に委ねるのか。
05月26日
■ 自分の部屋ときたら魔境で、あるものは見えるのに無いものは見えない。
05月27日
■立体を作って難しいなと思うのは、写真にするときどの面を見せるべきなのか、ということ。別アングルなど撮りつつ悩む。
05月28日
■自分の世界観について考える。纏まっていないようないるような。練り直したり、外から見てみたいと思う。
■自分の世界観とは何だろう。本当に。世界観という言葉は便利で、自分でもよく使う。その人の作品と認識するにあたって見たり感じたり掲げられている要素として使う。テーマ、方向、色、文体……まだまだ言葉が足りないけれど、作品を感じることは楽しい。
05月30日
■朝だなあ。目が霞み雨が上から下へ。瞬きに涙がぐるりと回る。肩がこった。
06月02日
■自分の世界観でキャラクター化するとは難しい。そのひとの絵のイメージや好きな絵が沢山浮かんでしまって、ともすると世界観を借りた二次創作になってしまうのではないかと。それから表現の限界が見えて楽しいです。模索しながら続けます。(『自分の世界観でフォロワーさんをキャラクター化』しつつ。)
06月03日
■美術館で哺乳類の骨を堪能してきました。骨になると大きいのか小さいのかよく分かりません。象とネズミですら同じに見えます。
■あとは家にこもって出張準備と絵を描いて、眠るだけ。自分の一日は簡潔に過ぎる。
06月04日
■雨の降りそうにない曇り空、暑くなるだろうか。
■眠いけれど伸びをすればなんとか起きられます。そのあとついまた布団を被るのですが、危険です。
06月06日
■長い長い朝
■夢なら覚めてしまえ
■ということをアップでもダウンでもない日に言う。ただ、眠くて境界が曖昧。
06月09日
■空のつけもの
06月10日
■世界観とは何からの借り物だろう?
■自作キャラクター(うちのこ)の必要性について考える。描かれたものに自動的に個性が付くかと言うとそうでもない。現実に人を見ただけで個性が付くわけではないのと同じように。細部、を大切に。今の自分の作るものは、細部が鮮明でない。
■直接的な表現を使わなくてもはっとすることがあります。直接表現しても伝わらない部分があります。描写は描写の域を出ないときだってある。思想を絡めすぎるとくどいが、何も無いと人を感じられなくて寂しい。作品の中に人は存在する、くらいのものが好きです。間、と呼ぶのでしょうか?
■ 人と間。それから作成物……
06月10日
■お昼に鳥が鳴く
06月14日
■アカシア、車で二時間の道路沿いを隙無く埋める。ここはどこなのだ、というほどの香り。(地面にはシロツメクサ。)
06月15日
■雨音につられてこんな時間まで寝てしまった。猫を放り投げる夢を見た。
■練り香水というものが好きで、昨日の仕事終わり、一つ沈丁花の練り香水を買って帰った。季節は終わったけれどちょこちょこ楽しもうかな。スズランの練り香水も愛用。白詰草のかおりはどこかに落ちていませんか。
■ 沈丁花の花言葉が栄光、不死、不滅、歓楽、永遠だとかで、こいつは可憐なだけでないようす。
■絵の変化と、目の情報の認識の変化。 それから変化の違和感。
■見た絵、文章の雰囲気を的確に示す言葉を持ちたいのだが、いつまでも感覚を越えられない。言葉が不十分だと何を感じているのかも感じきれなくなるような気がする。
■夜明けを待つことなく眠る。
06月16日
■完成させていかなくては。
■その日の買い物を大事にしてもらえるだろうかと考える。大切にして下さいではなく、何か意味を持てただろうか、という感覚での。買い物からの、非現実(漫画、音楽、舞台)のからのカタルシス。誰かの手元に存在してしまうことの怖ろしさと引き換えになるだけのものを作れているか。
■(という問題を文章にしてみてすぐに解決出来るわけでもなく忘れた頃にいたって普通で一般的な感覚に落ち着いてしまい何を言うでもなく日々暮らす)
■おやじ、ラヴひとつ
06月19日
■起きて眠く寝て眠い。ぼんやりとお話を作っています。水のひとのこと。それからある瞬間までの誰かのこと。
■今は一つ方向を定めていけそうな。足してばかりの絵置き場をそろそろ整理。本日からしばらく絵が減ったりします。整理整頓。
■深海魚の水族館、行ってみたい
■近景と遠景を別々に描く
06月20日
■起きて夢を、寝て絵を描く、その繰り返し
06月24日
■盛岡からの帰り道、高速は山の間を流れる。木の上で奇妙なサイズの毛玉が動いたような気がした。岩手の山は険しく見える。地元の山が小さく滑らかなせいか。そのためのもののけの幻覚。(あるいは飛ばされた魂の一部)
06月25日
■梅雨なのだそうだ。雨はまだだろうか。
06月28日
■朝と、昼と晩。違う時間帯を違う人が演じる。
■となるとどこでバトンタッチするんだ?
■まばたき毎に千切られる視界、暗転を含む景色は、コマ送りの映像だ。
06月29日
■9時かと思ったら逆でした。まだ早い。猫がカラスに喧嘩を売っている。窓から。やめなさい。
06月30日
■形があるから今はここにいられるのだと思う。形に許されている、と彼が言葉を持つなら言わせたいが、天使はそもそもそんなことは考えないのだろうな。
■夏が来ることを抜きにすれば、白い花が咲く今の時期は好きだと言えそうです。
2013年02月03日
・スケートはやはり後ろに向かい滑るものだ。
・こっそり、もそもそ動く。
2013年02月04日
・春よ来い、早く来い。冬は好きだが雪の白は身に辛すぎよう
2013年02月06日
・きみは人に近すぎる。そう言う君は人なのか。
・空の色が明るくなってきた。今週は雪予報だけれど、灰色の空の上をお天道さんが歩いてるみたいです。
・ 人であるようにありたいと。人を忘れがちでは、動物にもなれないのだ。
・カマボコな気分
2013年02月07日
・色々描きたいけれど、色々見たくもある。眠れば描き見られるね。おやすみ。
・ 冷たいことは分かるのに、触れて温もりを感じたいと思うし、実際触れてみると意外と気持ちが温かくなるものだ。手は冷たいけれど、それでも満足だろう。
2013年02月08日
・後退の繰り返しでも、進んでいるならばまだ良い気がする。同じ場所に留まりたくないだけ。
2013年02月09日
・ ものの形を真似る。デッサンする。配色を噛み砕く。それから自分で描きやすいように変形させていく。手で触れるものを真似ること。触ることは欲求。
・ 飼いならせないけれど、定義はしなくてはいけない。そういう仕事もある。
2013年02月10日
草の根を探す
02月11日
・目覚めぬ朝、角に草も生えよう。この鹿はそのうち小さな山になる。
・もろこし犬
・鳥と人間のににんばおり
02月15日
・水辺にあなたの椅子を置く
02月16日
・合唱曲を口ずさんでいる。「目を覚ませときがきた 夕日浴び燃える海に輝くエメラルド」歌詞がいかにも私好みなキャプテンキッド。(タイトルは既に覚えていない。)
・「木霊して木々が倒れる」から始まる合唱曲。中二の心をゆさぶる。「広場を埋めた群衆の」……
・時の旅人も好きである。歌うのは上手くないが好きである。荒城の月も好きである。我輩は猫である。雪の朝は歌いたくなるのである。
・ひざまで積もる雪にあきれる
・世界は広くせまい。当たり前だ。そんなことを考えているよりも、眠ってしまえ。
02月17日
・かめのこのこのこ
・今日の一日の空へ、ありがとう。
・雪。ゼロの世界では、色も練れまい
02月18日
・にゃーって猫が鳴くと思ったら大間違いだ、にゃー
・おれは猫じゃない。だからにゃんなんて鳴けないんだ。うがー。
02月23日
・雪の日の晴れ間、人を喜ばせてすぐ隠れる。
02月24日
・敵は海賊七作目、もさもさ読了。とてももさもさ。
・ばたばたしているのだ。雪と一緒に。今週は激しい降り方でした。こうも雪まみれだと、春になってから雪と一緒に溶けなければいけない気がしてく
02月27日
・気持ちをまあるく。香りを前に深呼吸。変化を作ること。終わっていく一日を前に頭を整理する。メンテナンス、メンテナンス。そこで悲しくなるのも悪くない。深呼吸。泳ぐように自由に。毎日伸びを出来れば幸せなのだが。吸って、吐く、水の中。(鼻が痛いイメージとともに。)
03月02日
・風、白い風が見える、雪の日。風を見る。空を見る。そこに無いものに名前を付けた、その気持ち。
・水にかえるのか、水から出てきたのか。化け猫。
・妖怪猫さん、なんかようかい?聞いても知らぬふり。聞こえているなら返事をし。…。聞こえておらぬなら返事をおくれ。にゃーんごろ。妖怪猫さん、通じているのかいないのか。
03月03日
・遠くから眺めていることに気付いてしまったときには、もう気持ちは自分の中に居ないと思って良い。追いかけていくのは体だけ。引越しの荷物はさらにその後ろから来る。自分の行列。
・Σ:3」乙〜 (猫である)
03月04日
・いつまでも続きなよ、と。
・一度は自分で生きることを選びとらなくてはならない。
・その気になるまでが長い
・ちょっとだけ逞しく
03月06日
・寒くて手が動かなくなったので今日はここまで……色名や石の本を読んで眠る。明日また現実で会おう。
03月08日
・眠れぬ夜を、信じろと言うのかい
・いろんなものを得て、いろんなものを拒絶する
03月11日
・嘘も本当も、しょせん言葉だ。
03月16日
・『つきよのでんしんばしら』をやたら読んでいた時期もあります。
・子供のころほどではないが、今も「てのひらを太陽に透かしてみれば」指先がほんのり透ける。十分に透明人間である。
・仮想起床時間
03月17日
・出来るならきみ、夢は優しく食べて欲しい。
03月19日
・ああ、今日もやっと夜になった。夜の空気の固さは、かまくらの中のにおいに似る。
03月20日
・一本の直線があるだけで良い。頭の中に線を引けば、魚が泳ぎ水は塞き止められる。イメージで遊ぶ。
・遠く離れ、近くに戻り、また遠くに。ブランコに乗って見た景色のように、夜、自分を見下ろすことがある。
・夢ではないし、現実でもない。ただのイメージである。
03月21日
・明日には平和になる。
・欲求か妄想か、どちらか取るべきだ。両方というのも良い。
03月24日
・脳内に浮かんだ単語を瞬時に書き留めることは大事、なんだけど、それを手助けしてくれる媒体が出ないものかと。
03月27日
・病中、月が明るい晩にリアルで恐ろしい夢を見ると、現実かと思える。月の狂気を見たような。
・今日はずいぶん月が明るいのだ。月の光が家の中に入って来ないようにしたい。うっかり招き入れたくなるような、魅力的な淡い春の黄色を纏っていたとしてもだ。月は赤く輝く。
03月31日
・きみが眠るまで聞いていてあげる、盲目の子羊の数え歌
・ 御宿よじげんの亭主め、またでたらめなことを。猫ってのはこれだから良くないね。
・ うらにはにはにはとりもいる
・ にゃんごろうんにゃー、と猫が鳴く
・ 俺の名前はイッパイアッテナ
・ルドルフとイッパイアッテナは小学校通して読み続けていました。アニメも良かったですし、本の挿絵もまた子供心に飛び込んでくるようで沢山の想像をしました。年中持って歩いた。(図書館の本を何度も借りて…!)今になって買うお金を持ちました。また、4作目が先日登場、揃えてみようか、迷います。
2013年01月14日
・御宿よじげんの朝は早い。亭主猫は客室にモーニングコールを。布団に潜り込んで朝ですよ、と囁き、亭主は眠る。一緒に眠ってしまえば、そこから猫の夢に引きずりこまれる。 早朝のお勤めが終われば正午までは空きだ。どうせ出る客は少なく、入る客は勝手に入ってくる
・本日サークル『とりのめ』にいらして下さった方々、ありがとうございました。次回は3月の参加を予定。またどこかでお会いしましょう。
2013年01月16日
・石屋に行ってきた。着色だろう屑石だろうと思いながらもどうして楽しい。色が多いから、色分補給も兼ねて行く。ナナカマドみたいなブレスレットが売っていた。赤い実と雪と黒々とした枝のよう。
・ 赤と白のブレスレットは鈍く細かく光を反射する薄紫色のクラスターの上にあり、暖色のライトが照らす。ガラスケース内に展示されており、色合いが見事。買わなかったのは、多分ショウケースごと持って帰らないと綺麗と思ったものを維持出来ないからだ。
・ 好きだと思ったものを大事にしたい。作品と話し言葉の印象に違和感があって、リアルタイムにまでは踏み込めないと思うこともある。作品を見るために費やすのは自分の時間、その時間をどう処理するか?出来れば意味を持たせたいと思う。作品に対して何かを思った自分の時間は切り離せない。
・ 作品を好きか嫌いかで判断するのは、自分としてはもったいないことかなあと思う。作品が紙や液晶に映る。画面の上の絵や文字は、鏡である。
・鏡。投影、分析、想像/理解
・想像のテンプレートはやはり自分だろうか?
・今日見たものはなんだったか。一日の終わりに思い出す。まるで子供のように。
・ 想像力の欠如あるいは怠惰、いやいや無関心?妥協。リアルを求めなくても良いけれど、感覚を捨てたら、何が残るんだ、絵に。
・ 眠りと夢に追われたこの現実は、いつまでも黄昏で。
・ 猫は何も残さず逝く。撫でてやると気持ち良さそうにする。一緒に寝るとゆたんぽ代わり。冷たくても猫は猫だった。
2013年01月17日
・12時。静かにしないと鬼が来るよ。
・見ないという選択。合うならば奇跡である。
・ メモの書き捨て
・ 燃え落ちる空に鳥の影を見た。我々は鳥の下に住んでいる。
・ 境目。いっそ曖昧にしてしまおうか。
・紙面を旅出来る?
・いつか忘れてしまうだろうか
2013年01月18日
・デザインする。空間。絵。街。物。リズム。組み換え置き換えて、掌に収まるように。デザインは広く使われる。
2013年01月19日
・ おやすいみん、あさいすいみん、なさらぬすいみん。
・ 絵がなかなか終わりません。行ったり来たり。戻っては立ち止まる。ここで言葉にして、外を歩いたりして、(雪かきして、)見つめて。
・ 擬人化だよ。ひとは擬人化に始まり擬人化に目覚めるんだ。
・ そのままの猫でいて。
・熱心に息抜きする
・このこ、どこのこ?
2013年01月20日
・エスパー・ひこう。かぜおこしで闘います。(タイプ診断)
・戦闘妖精・雪風<改>読了です。神林長平の文章と知りつつも未知の世界に踏み込むよう、時間はかかりましたが無事お終いまで見届けられました。
・見届ける、という言葉が自分としてはしっくりきます。舞台(場、それから人)の観察を丁寧に伝える文章。本のページが残り少なくなるのは別れへの準備。
・余韻の儚さより貫き通す硬さを残していく。
・航空機とその周辺の用語はまだ勉強を始めたばかりで仔細にはイメージ出来ない部分も多い。それでも雪風の存在感を感じてしまう。もの言わぬ戦闘機が、まるで人のような。
・ とらやの羊羹、紅茶味。ほんのり苦く、紅茶色、お優しい。蜂蜜味も。これは色が特に、透き通るようだ。これは羊羹なんだぜ。びっくりした。
・えっ、きみ、干されてたの?
・型破りと不調和は別物です
・今は夜だろうか、晩だろうか。
・ 腕を思い切り伸ばして、これが世界の範囲。(本当にそこまで在るのかどうかは別として。)
・ 雪、木、薄赤い空、明日はまだ来ない。
2013年01月22日
・ 竜よりもっとスピードのあるものが良い。鳥より堅く重いものが良い。
・ ウンウンウニウム…って暫定名だったのか ごめんレントゲニウム
・ うんうんうにうむって笑ってごめん
2013年01月23日
・ 寒いと思えば深夜を回っている。
・嫌な夢を見た。覚えているのに、覚えている映像を言葉で表せない。語呂が無い。絵で表せるかといったら、描く力が足りずに別なものになる。ものの遠近、霞む色彩。塔。波。見知らぬ地。
・覚えているものを忘れていく。覚えていたか疑問に思う。記憶を作り替える。正しいか問う……そこには答えは無い。忘れてしまったことは取り返せない。何が事実かに意味が無くなる。 夢とはそういうものだろうか。
・ユングやフロイトなら、無意識、自我、超自我、夢を留めておけと言う?忘れてしまうよね。自分との壁。 夢を描くことに、価値は付いてこないだろうな。矛盾、法則の無視だらけ。虫だらけ
・ 鳥籠。こもるほどに空遠く
・青い光の中の鳥は青い鳥である
・パソコンが囀る
2013年01月24日
・言語が意味を持てないことだってある。文章になる前、脳の中で、どんな形を取るか。
2013年01月26日
・ターコイズブルーの咲く石を見た
・鼻からコーヒー
・息をつめてその声を聞く。酸素を送らないように、時間を留めるように。
・ あなたはだんだん眠くなる、とみせかけて私が眠くなる
2013年01月27日
・ 山には、天気の分かれる部分というものがあるはずです。
・ トンネル(山)のこちらとあちらで天気が違うことはよくあった。こちらは曇り、抜けると豪雨。実は本当に、トンネルの向こうは知らない世界、という感覚になる。
・天気の急激な変化は慣れないと恐ろしいのだが、そこに住むおばあちゃんたちが目に見える変化の前に風だの雲だのを読んで、雨がくるよ、と教えてくれたことがあった。雲を見ていると、そういうことを覚えてくる。
2013年01月28日
・明日へのカウントダウン
・ 昨日はいつまであった?
・ 今日は今である。今日は寒い。眠る前に本を読む。今日が終わらないように
・ 人間らしさ は変化する
2013年01月29日
・ 猫を遊ばせてから寝る。これがいつか遊んで貰ってから、になるのだから持ちつ持たれつである。たとえ猫とでも。
2013年01月31日
・水没していた街が、でてきたのだと。
10/01
▽猫も描くし人間も描く、その中間も。自然と空想が好きなアナログ絵描きです。
▽チェインホーフ・ヒー って昼寝の夢の中で呟いていた。何だったんだろう。こうして言葉にしてみると、夢の中の現実性が薄れるな。
10/03
▽月が隠れ、十五夜も過ぎた晩、なにを探して。
10/04
▽ねむねむ。日暮れは早くなったけれど、日の出はまだ夏時間なんじゃないかという錯覚。いつ起きても明るいな。
10/06
▽ストーブの時期になる前に絵を描き溜めしたいところ。寒いです。
▽寒いのは雨のせいだったのか。寒いです。
▽インクが黒々とした血に見える
10/07
▽出会い、見知って、また離れ。雲が流れてく。こちらには風が無い。
10/08
▽自分に喝を入れてみる。今日中にもう一枚仕上げられるだろうか。られなくてもがんばる。
▽でも先に洗車してくる。寒くなってくると洗車もたいへんね。今月末にはスノーワイパー装備と雪タイヤへのはき替えも。車も冬支度。
10/13
▽寒いです。(寒くなると寒いしか言わなくなる)
10/15
▽描くスピードが上がったのか、まんねりなのか、手抜きなのか、いやいや描きたいものを模索しているのだと思いたい。
▽描きたいもの案を上げていた昨日、起きてみたら ようじょ の文字が多くて困った。森系野生の-,街系の-,足ひれ系-,獣系まっしぐらの-…そんなこと脇道を考えていて、作品に合うキャラクターがなかなか見つからない。
▽ようじょだからではない。子供の姿を取ったときに付加されるステータスだ。子供だからではない。人間として認められてからようじょになれる。人間くさいのがいい。設定は設定以上にはなれない。
▽子供も。女性も女も女の子も。男も野郎も。獣も。何だって描けるものなら描きたいし、描けるような観察をしたい。
10/21
▽描いていてずるいなーと思う描き方をしてしまう時の自己嫌悪と時間短縮について/手抜きを恐れて新しい事に踏み出せないこと/描きたいと思う動機
▽自分の描き方につけペンは向かないのではないか、という5年目の感想
10/23
▽単純である。難解である。でも答えを絞れない理由はここにはない。
10/24
▽そういえば、いつだか白鳥が鳴いていたな。渡りの時期。空を飛んでいく白い鳥の隊列。
10/25
▽今日も白鳥が上の空を通っていった。きれいなV字と、かわるがわる風を切るための乱れ。別な世界を見るような、同じ世界の鳥。
10/26
▽山が雪をかぶった。紅葉のラインは燃えるように雪に浮かぶ。こんな絵があったかどうか。
10/27
▽作品タイトルはけっこう適当につけたり嘘だったり好き勝手やっていますが、肝心の絵には遊びが足りない。逆ならなんぼいいんでしょう。気持ちを楽にして描くんだ!
10/28
▽『本日のスープ』(スープは猫)を眺めて和んで、それから昔の飼い猫を想う時間は少しだけとしよりくさい。昔とはいつでも今になれるもの。
▽さて、そろそろ絵を描こう。迷い迷っているけれど、始めればなんとかなるはず。
▽何を求められているか、何をあげたいか。
10/29
▽雨、だ、一雨ずつ冬になる、晩のうちにも
▽寒くて震えながらパソコンに向かってるのはなんだか冬っぽい。まだ秋だよね?(今年は秋が短いなんて、それ去年も聞いた気がする。)
10/30
▽紅葉前線、いまどのへん
10/31
▽とりっく おあ とっくり
▽おさけ くれなきゃいたずらしますよ
11/03
▽ストーブたいてしあわせ。
▽なんども思い出したくなる記憶。
▽紙の水の吸いと絵の具の発色の悪さが気になる。そろそろ質も考えないといない頃なんだろうか。落書きには十分でも、きちんとした絵にはあまりに。
▽ 大きくて湯煙もあもあのお風呂に入りたい。
▽そういえばお風呂だと色々と創作を考えつくものでした。あとは寝る前とか。落ち着くお風呂でゆっくり創作したい。
11/05
▽ともだちの 紅葉狩りのお土産 赤い色がまだきれいで、来週家に帰って来てもまだこのままであって欲しいなと 季節や嬉しさを袋に閉じ込めて。
▽白いダースの美味しさはリポDに次ぐ
▽絵を描く片手でツイッター。猫が左手を枕代わりにして寝息をたて始めるならば、右手でツイッターと絵を。左手はいつも現実と繋がっている。……なんてことを大体呟くぼんやりとしたアカウントです。
11/07
▽絵の幅を広げたい。狭すぎるのです。
▽なにか形にしなくては。そう言いながらいつも雨音を聞いている気がする。雨、雲、それから波の音。
▽今日は立冬だ。雪の前に出てくる羽虫も出て、みんなして雪を呼んでいる
▽寝ます。うむ。ねます
11/08
▽もっとしなやかに描いてやらなければ意味が無い。
11/09
▽線がかたい。もっともっとやわらかに。空間を描いて。空気を描いて。
11/10
▽寝て起きました。部屋の片付けやらなにやらやりたいけれども先ずは描こう。一枚終わったら車を洗おう。二枚終わったら猫と遊ぼう。
▽動かなければいないと同じ
11/11
▽晴れを楽しむといい。雨も楽しむといい。曇りの日だけ安らぎを探せばいい。
11/18
▽ついに雪がふってきました。寒いさむい。
▽「大空は、昔一つだったんだけれども、今は川が隔てて、我々も住み分けをしている。」
11/21
▽白い空、星が浮かび、人は祈り、声のこだま、きみはひとりでいる。
11/22
▽鉛筆とも筆とも、仲良くなれたら素敵じゃないか。人も動物も、悪魔も妖精も。
▽色んな絵を見られる。色の置き方、作り方、線の濃淡、遊び線と滑らかに整えられ(なでたくなるような)線、アイデア、小物、不思議ないきもの。みんな好きでは欲張りだけれど、覚えていたいと思うのは記憶への挑戦か。
▽ 構想が固まってきたので離脱。 固い雪に顔をこすりつけたい。傷だらけなのか冷えて痛むだけなのか分からなくなる程度に顔を洗いたい。そんな雪が今朝は積もっていて、今は眠くて、雨も降っていて、もう寝ちゃおうかとも思う。
2012年12月01日
・師走です。12/01、スタートダッシュ、とメモした11/29の紙の切れ端を、今日思い出す。”12月が明けてから9時間52分が過ぎてしまった、と言っている間に23秒が過ぎた。” さて、部屋の片付けから始めよう。
・晩になるとさすがに寒いよね。雪が積降っていて静かである。寒くてしんとしている。月は雪に混じって降ってきて、夜が明るくなっていく。
・絵が乾かない間に眠くなる
2012年12月03日
・おいしそう という感覚は、色んな場面で使われると思わないか。食べ物以外にも天然石(いわゆるパワーストーン)を前にしてもおいしそうと表現する方が多いそうで、三大欲求ってなんて便利な共通ワードなんだ。 そんな私は「おいしそうな絵」とこころのなかでよく呟きます。
・おいしそうは判断基準であって、味わって消化してうんこにしないとどうだったかわからない。
・1日6食でも良い。
2012年12月04日
・カリカリ、部屋の中で何かがないている。そこには沢山のものがある。だから何が音を立てても不思議ではない。でも妖精はいない。置いた覚えが無いのだから。カリカリ。カリカリ。今日私はそこで眠るのだよ。
2012年12月08日
・ゆき、さむい
・海と空の間に、船が眠っている。
・皆眠っており、きみは誰かの夢の中にいる。
・日本猫のしっぽも短いけど、ニホンザルも短いね
2012年12月09日
・おはよう。みんなおはよう。 雲の合間に青空。忘れているんじゃないか?空はもう少し高いんだってこと。ほんの少しだけなんだけれどね。
・蛇と虹。 虹蛇は南方の神話にも出てくる。しかし日本周辺では、蛇もそうだけど、虹もどちらかというとあまり縁起の良いものではなかったみたい。神聖、畏怖。
・十二支に獣を当てはめたのはどうして。蛇は何を象徴する?
・女の子を優しく描きたい。なかなか女の子にならない。
2012年12月22日
・もろこし、ばりぼり
2012年12月23日
・十二月という気がしない。一月のような気分。今年の終わりを見届けてあげなければ。
・昔はみな一月に歳をとったからあけましておめでとうだとか、大晦日には年神様を一度山へ返し新年にまたお迎えするだとか、さらっと勉強したけれどそれでもあんまり意識しない。ケガレはきちんと払えているかな?
・ ケガレは穢れとも気-枯れとも。元気にだけじゃなく、気が枯れないようにも過ごしていきたいよね。
・心はどこにあるかと言えば、はらにあると言う本があった。下っ腹。頭とも心臓とも違う部位から生まれる思想。その本の影響で、気持ちを思うときは腹を意識する。
・指でも目でも背中でも、何かを感じているはずだから、お腹意識しすぎると、はらいたになるぞ。
・シルクロードを行き来してきた文化、受け入れられそれぞれの国で消化されてきた思想。東洋工芸史の時間はなんだかとても熱心だった。
2012年12月24日
・色がぼやける。今日はそんな気分。まっさらでは落ち着かないけれど、輪郭も無い場所に、あいつはきっといる。
2012年12月25日
・かわいい絵に空を思い出し、深く塗られた絵に海を想って、今日も自分は地面に立つことが出来ている。
・(◎)ひとつめ
・描きたいものメモ、一つ目の双子、クリスマスから正月、水色ドラゴンの毛が抜けて蛇になる話、あとはなんだ…浮かび消える。冬の空色を使って一枚。あとは、寝てから考える。
2012年12月27日
・色は見る人の目の色によっても変わるという。自分の目の色が好きになる。同時に、得られない色の多さに気の遠くなるような感覚。あなたの色、どんな色。
2012年12月30日
・その女の子は何で出来ていたかな。 森の中を駆け回り、木々にはぐくまれた。大きなものに見守られ、より高い空を見ながら、いつか鳥になって、旅に出るのだという。森の少女。 (『少女とレシピ』タグへ寄せて)
・昔見たマザーグースのその一節が今も頭にあり、そのような少女だった自覚は無いが、残りしがみついてくるものがあるようなのだ。少女像、とは。
2012年12月31日
・昨日のきみは、今年においていくね。さよなら。ありがとう。さようなら。
・ 今年一年、ありがとう。また、よろしく。全ての、見てくださっている方へ。
20120607〜1231torinomeBinzumeまとめ
○0607 はじける笑顔の肌色、沈む青、深い森の緑、小鳥の口の赤……今日足りない色は墨の黒。
○0630 きみの思い出をおくれ。死神はそういいました。
○初めて描いた自画像はずっと残しておけ。高校美術の先生が言っていた。その自画像は完成させなかったけれど、その言葉と絵をずっと手元に置いている。
○完成するしないが重要でない絵もたまにはあるのだ。
○0701 0.4のシャープペンシルはいい。おれはこいつが大好きなんだ。
○0702 リポDを飲みかけにしていた。昨日のものが半分ほど余っている。飲んでしまえ。 (リポDの瓶が大好きだ。)
○0708 「窓際に席を設けて欲しいのだ。生も死も、みいんなそこにあるのが良い。」
○夕暮れ、この時間が好きだ。何もかもが一瞬で過ぎ去る、罪も涙も真摯な気持ちで見直せる時間だ。
○0709 明け方の雨に黒く濡れた地面はもう乾き始めている。太陽は黒い影を追い払って
0806
○やや、久しぶりだね。少し眠っていたようだ。目覚めるならばこんな晩が良い。祭囃子が遠くに聞こえる、寂しい晩が。
○「ぼくはきみに言っていないことがあるかもしれない。言えないのか、言葉にできないのか、勇気が無いのか、事実ではないためか。言っていないことがあるんだよ。」
○あっ、ねぶたが終わった。今年も夏が終わった。
0812
○とても描きたい。しかしとても空っぽだ。なんてこと言っていられないだろ。とても絵に触れたい。(今になって村上春樹のダンス・ダンス・ダンスを手に取った。読みながら、ずっと同じ言葉を繰り返していたみたいだ。)
0816
○雨が降ったり止んだりです。こんな曇り空を擬人化すると楽しいです。最近何でも人に見立ててしまうのは、八百万の神さまがうろついているからでしょうか。
○もやもやとした一日。そんな天気とともに。
0817
○すごい!パソコンの排気熱で水彩絵の乾く時間が三分の二に!
0819
○描いた横顔が自分に似て困る。鼻や目、頬の肉。唇のちょっとした具合。鏡で見ただけの自分に似ている。そんな自分とは私であるのだろうか。誰かに会うときに顔を作るのと同じように、鏡を見るときも顔を作っていると思う。自分に似るとはなんぞや。
○ファンタジー的マント。創作のデザインとしてのマントの立ち位置。デザインは記号。マントも記号として取り付けるもの。出来れば意味が欲しい。物語をファンタジーとして成り立たせるために使われるマントではいけない。水彩で描くとき、何故油彩でないのか・何故立体でないのかを考えるのと同じ。
マント。権威、優雅。防寒耐熱。体・体格を隠すもの、存在・主張を隠す。中世騎士の場合は対武器、金属(鎧)の保護、耐暑。
埃よけもある。プリンターにカバーをかけて置いておくようなもん。人間カバー。カバーが掛かっているのはアクティブではない様子。動かないのは権威の象徴にもなる。埃よけには長い時間がついてくる。
0826
○描いた絵をクリアファイルに纏めてみた。昔の絵は今よりちょっとだけ色が綺麗だ。
0902
○混色が良いというものではなく。
0908
○SD非対応でデータの吸い出しが出来ない古い携帯。撮り溜めた画像をどうしようか考えて、とりあえず携帯がお釈迦になる前に絵にはしておこうと思ってみる。
○絵を描くとき、純粋に図が現れることを楽しんだ時期が確かにあった。図が現れる。ここにいないものが現れる。陰影、立体感、光。空間を描く楽しさ。
0910
○ときどき手が震えるくらいわくわくすることがある。創作をやっていて良かったと思うことはたくさんある。絵を見たり文を読んだり、時に描いたり。
0914
○姿など見えなくても惚れちゃうときはある。見た目とはなんなのだろう。
0915
○描いているうちに、絵の交流をしているうちに、自分の傾向が分かってくる。傾向に捕らわれることはない。でも、抜け出すのが難しい。マルチな創作の幅に憧れて。
0917
○物を作り出すとき、初めに何を与えるか。名前、背景設定、姿、言葉、アイテム、好きなもの、人間関係、物語に必要とされること……色々ある。
○絵が描きあがる瞬間は唐突にやって来る。突然「出来た」と思う。それが出来上がり。完成していても、いなくても。正確には出来た、と言うよりも 時間が流れた事に気付いた といった感じなのかも知れない。
○色を見せたいのか、線を見せたいのか、絵を見せたいのか、何も見せたくないのか。
0923
○明日が終わる前にもう一枚描きたい。
0929
○ぎりぎり、という鳥の鳴き声。
○(自分にとっての創作キャラの存在は)……ばらばらの破片。断片。