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虚無と退廃

『胎界主』の作者さんはロシア文学がお好きだということを前々からよく書いていました。
それでどのようなものかと思って、カラマーゾフの兄弟を最終回だけ見ました。

大きく脚色されているわけではなければ、いまいち何が言いたかったのか分からない小説だと感じました。
後味が悪すぎてすっきりしない。
何故、末松さんが勲さんを殺さなかったのか、自問自答するだけで答えは与えられなかったし、末松さんの自殺によってお兄さんは逮捕されてしまったし、全てが無意味というか……
最悪なお父さんの元に生まれてきたことが全ていけなかったということ……だとすると簡単すぎますし、兄弟の絆をマイナス面から描くとああなるのかなということで自分は無理矢理納得しました。

憎しみや殺意を、小説に書くことと実行することは違う、と勲さんが言っていましたが、それは確かにそうだと改めて思いました。
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