(なんだよなんだよ、俺様の事ほったらかしにしてさッ)
主はただ水を買いに行ってる途中で商人と話してるだけ。久しぶりの主だから独占欲の塊なジン。まあうちの佐助はみんな独占欲の塊ですけども。
最近共に旅をするようになったそれ。ひょんな事から仲間になったのだが、その正体がかの有名なランプの精、ジンだというから驚きだ。
まだまだそいつ「佐助」の事はよく知らない。だが少し口うるさい所はあるけれど、何もない砂漠の上を渡っている間は話相手にはなるので今の生活は悪くない。
今彼は住処であるランプの中に引っ込んでいて正直とてもヒマだ。
「さーすけ、何してん」
「きゃあ!やだ!ばか!着替え覗かないでよえっち!」
「えっちって…普段からほとんど半裸みたいなもんじゃない」
「気分的なもの!あんただっておっぱい見られたら恥ずかしいでしょ!」
もう!ばかばか!プリプリ怒って、かちん!と金属同士がぶつかる甲高い音を立ててフタを閉められてしまった。
…話相手が出来たしドッキリハプニングにも遭遇するようになりこの旅も楽しいものになった。
(でも立場が逆なんじゃないかなあ…)
ただ、オトメンなジンに女としてのプライドが崩れ落ちそうになるのでどうしたもんかと頭を抱える時間が出来てしまったけれど。
…まあ、楽しくやってます
…なにこれ。楽しいじゃない。需要?そんなの聞いた事も見た事もないあるよ!
ジンな佐助もいいと思います…!
「喚ばれて飛びでてなんとやら〜ってね!いやーあんたツイてるね!俺様ってばちょー優秀なジンだからあんたの願いを何でもちょちょいと叶えたげるよ!」
あ、やばい。ジンな佐助ちょう書きたいかも…!
どこまでも続く夜空に広がる星達は我が身燃え尽きるまで瞬くのでしょう。その宿命を宿命とも思わず、嘆く事もなく最期のその時まで我が身散らして爆ぜるのでしょう。
「…さて、今宵はどんな話を聞かせてくれる?」
悠然と座したその人は麗しいお顔を此方に向けて優美に唇を左右に引いた。
「誰も知らぬ星のお話を致しましょう」
温かさとどこか冷たさを合わせ持つ双眸が愉しげに眇められ、長い指が私の顎先を摘んで上を向かせた。互いの呼気が唇にかかる。
「…お前はまた、明日の太陽を我が目で拝む事が許された。賢い女は嫌いではない」
摘んだ親指が顎を離れ、つう、と唇を撫でる。まるで口付けを交わすような優しい手付き。
だが、つまらん時はお前もあの星の元へ送ってやろう
愉しげに、愛おしげに告げるその方の双眸に映る私はどんな顔をしていたのか。
残酷な程美しいこの目から逃れられる事はきっと永劫叶わないのでしょう。
捕らわれた星は宿命も忘れて瞬くしかない
突発的に書いた。今がまさにフィーリングと空気を読むタイミングですよ。
ターバン佐助。アラビアーナなお話とか書いてみたい。処刑癖のある権力者旦那の所にお嫁に行って毎夜毎夜お話聞かせるとかね。女を信じられない旦那と、そんな旦那を怖がりながらも少しずつ歩み寄っていくお話。そんな千夜一夜物語。
佐助は…そうだなあ、旦那の側近でヒロインと旦那の良き理解者で仲介役とかでいいんじゃない。レッツ適当。まあ佐助は…器用だから。(褒め言葉)