前回より続く

いよいよ道は登山道になります。本当にこの道を俺は通ったのかと疑問に思うほど記憶にありません。

一番最初に挑戦した伊豆ヶ岳。その分、強烈な印象が残っている部分と
まったく覚えてない部分

初めて来た時は思えば俺より前を歩く山ボーイの後をひたすら続いていたからかもしれません

無我夢中でただ伊豆ヶ岳の山頂に行きたい気持ちだけだったんでしょうね

途中岩を乗り越えて(意外とアスレチックスな道

ここ本当に俺登ったのかなぁ

そうこうして歩いていると先に歩いていた三人組に追いつきました

するとその中の一人が「この道って伊豆ヶ岳へ向かっているんですよね
はいと答える俺。
「ありがとうございます、何せ伊豆ヶ岳は初めてなもので

言われて見れば馬頭さまから入ってから道標を1つも見ていない気がします

関東ふれあいの道の正丸峠からならうるさいほど道標があるんですが

このルートにはまったくない
初めて来る方なら不安になって当然だと俺も思った

そういう俺も記憶にないから初めて来るに等しいんですが

しばらく歩くと上から人の声が聞こえてきました

うわここだ
素人から見たらまったく道がなく
木と木の間をロープで繋いでいる

これを駆け上がるのかよ
二年前とは違い、今は結構こういう道にも慣れてきました

滑りそうになる箇所もありましたが何とか登ってみると

更に上に尾根が見えて木の根に這い上がりながら登っている人がいます

あ、ここだ
ここの道の印象は凄く覚えていました

ストックを片付けて手足総動員で登っていきます。

と言ってもそんなに長い距離ではありませんからご安心を

それよりさっきの三人組大丈夫かなぁ
自分の事よりさっきいたお年寄り三人組の事の方が気になります

この尾根まで上がったらもう伊豆ヶ岳の男坂の前に出るはず
そう思って登ってみたら

あれここどこよ
まったく覚えてない場所です

こんな岩場あったっけ


続く