序章カムイの日記ー。

「お父様と呼んだ暗夜王ガロンは、私から様々な時間を奪い。壊した。

お母様を殺させる罠にさせるために私を育って。生まれた国白夜王国の国民から信頼を地に落とすように謀った。

それが許さずに私は、白夜王国に味方をしました。ガロン王の悪逆非道を話せばマークス兄さんも味方してくれると思っていました。でもマークス兄さんは私を切りかかられた。厳しくも優しいマークス兄さんが別人に見えるほどに。

「裏切り者。白夜に騙された連れて帰って解いてやらねば」

今でも低い声と冷たい眼をしたマークス兄さんが脳裏から離れることができない。

白夜王国国王夫婦謀殺だけじゃ飽きたらずガロンは築き上げて育った兄弟姉妹の繋がりも。臣下も。奪った。それだけで私の心は、ガロン王に裁いき下し白夜王国を平和にしなければの使命感にかられていきました。

ガロン王をあと一歩のところでマークス兄さんが立ちはだかった。ーーーーー」

文書は、途切れた。そのあとに続く文書は黒く塗りつぶされて読めなかった。

読める文書を読むことにした。

「「不思議の国」に来れて私は、嬉しかった。暗夜王国も白夜王国も誰も死んでいなかった。マークス兄さんとも夫婦になれて子供二人もいって。

「不思議の国」に来れたから私は、初めて「お母様」になれた。ただマークス兄さんは、まるで私のことを知らない。というよりもまるで初対面のような顔をされた。

時間が経ってば私のことを思い出せると思い待ちました。でもマークス兄さんは、私の知っている兄さんではありませんでした。

予知夢でマークス兄さんが苦しんで殺されていくことを現実になるのを防ぐには、「首飾りの所持者の傷を珠をもった者に移っつ」魔力をもったお守りをマークス兄さんの手に渡さなければ。

元の世界でマークス兄さんを殺してしまったことが今も私の心を暗く沈んだ。戦争が終わり今度は、兄妹ではなく恋人になれる時間が一番私には欲しかったのだから。」

母上の日記は終わった。

「ジークお兄ちゃんガロン王って?元の世界ってなに?」

「元の世界のことは分からないよ。ただ母上はお祖父様のことを強く恨んでいたことと父上のことを愛していた。」

「誰かいるのか?」

マークスが部屋に入ってきた。

「ち・・何のようですか?」

「お前たちこれが何か分かるか?」

「ハートのトランプ?これじゃカードゲームできませんよ。」

「違う。お守りに入っていた。」

開けたロケットを見せる。

「ち・・・母上の日記にあなたのことが書いてあります。母上が何を伝えたかったのか教えてもらってもいいですか。」

マークスがカムイの日記を読みあげると。

「これは、覚えがある。黒く塗りつぶされているところなら意味が分かる。」

マークスが子供二人カムイ走馬灯で見た記憶のことを話した。

「父上いやあなたは暗夜国王。母上は、透魔女王。現実でどこにも父上やエリーゼ叔母上が戦死し白夜王国が勝利した情報などありません。」

「「不思議の国」ではそのような歴史はないだろう。だか「不思議の国」でないどこかの世界「カムイが白夜王国を選び救った」時間があるなら話は別になる。」

「では父上と母上は、私の知っている人でないということですか。」

「リリスに殺されるまではな。カムイと私は、元の世界じゃ別の存在だった。独身なカムイは白夜王国を救った英雄。私は、父王を尊敬した子供。妹はカミラとしか面識がない。」

「母上が何故独身と言い切れるのですか?私もカンナもカムイから産まれた。」

「カムイが処女だったと証明されたからだ。」

「・・・・・父上最低です。」

真顔でよく言えたな。

続く。

もう書ききれない。