このお話は、「弟王子が幼児に!」短編です。アンナ商会がマークス兄さんに中の人のネタを使うかもしれないので苦手な人は、バックしてください。


野生のタクミ(5)が現れた。

マークスどうする?

→話しかける
スキシップする(条件は、満 たしていません)
餌づけする
逃げる

タクミはじーと大きな瞳でマークスの様子を伺っている。

「タクミ王子」

マークスのこわいかお。ダダダタッ。タクミは、逃げ出した。話す前にタクミがいなくなった。

マークスは、ため息をついた。子供に戻っているタクミから見たらマークスは、悪人に見えるのだろう。尊敬するリョウマからカムイの兄と慕われるはずだった時間をマークスが横から取ってしまったからだ。その時間をマークスには返すことも出来るわけもない。

数日後

「コラ待つのよー!!」

「わわわわっ。」

怒るピエリに追われているタクミが走ってきた。

「どいて!どいて!」

マークスの前まで来そうになると右に曲がってカムイのところへ飛び込む。

「カムイお姉ちゃん助けて!?ヘルプミー!」

「カムイ様!悪い子を渡すのよ!!ピエリのおやつをつまみ食いしたのよ!」

「あれは、僕が先にテーブルの上に見つけたおやつだもん!目に入ったおやつは、僕のおやつだ!」

「美味しかったでしょ。」

「うん。焼きたてで美味しかったよ。」

「あれはピエリの手作りだったのよ!ピエリのものよ!」

「ひぃぁ!」

包丁を降り回すピエリにタクミは、カムイの防陣に加わった。

「タクミさん駄目ですよ。人のおやつを横取りをしては。」

すぐにピエリの前に降ろされ前に出される。

「ピエリがおやつに名前を書かないのが悪いもん!」

すぐさまカムイの後ろへ防陣。

「パリパリした甘い煎餅のようなお菓子に美味しそうな香りがすれば食べたくなるもん。」

「あれは、クッキーという小麦粉とバターで作った焼き菓子なの!」

「クッキー?」

「ピエリは、お菓子だけじゃなくともたくさん料理が作ることができるのよ」

えっへんとするピエリに警戒が防陣から降りたタクミがピエリの前に出た。

「ピエリごめんなさい。クッキー美味しくいただきました。」

ピエリの前にくるとちょこんと謝ってきたタクミ。

「分かればいいのよ。タクミ様お詫びの印に甘いものをピエリに差し出すのよ。」

「甘いものは、桃でいい。」

「それじゃ足りないのよ。タクミ様のお馬鹿」

「ピエリのケチ。大人のくせに子供みたいな話し方をして変なの」

「ぶぇぇぇん!えいっ!」

「キャー!」

「ピエリさん駄目!」

取り押さえるカムイを見捨ててまた逃げ出すタクミ。

「止まれタクミ王子!」

「寝とり王子来ないで!」

「マークス様に無礼なのよ!えいっ」

「キャー」

「ピエリさんやめてタクミをえいっしないで!」

マークスの周りをタクミがぐるぐる走り。ピエリが追いかける。ピエリを止めに入ろうとするカムイ。無限鬼ごっこになっている。

「ピエリやめよ!」

「えっぐひっぐ。」

「ピエリ菓子を菓子をつまみ食いしたくらいで子どもに手をかけるな」

「だってタクミ様が一人で勝手にクッキー全部食べたのよ!えいっされて当然なの!」

「やめよと命令しているのが分からないのか!」

「でもマークス様!タクミ様は、マークス様を悪く言うし。意地悪だってしているのよ!ピエリが分からせないとダメなのよ!」

「では、包丁を私が預ける。ピエリえいをせずにタクミ王子を説得してみせよ。」

「わかったのよ!タクミ様。あれれ?いないの?」

後ろを振り向けばカムイもタクミもいなくなっていた。

「ぶぇぇぇぇぇん!」

ピエリの泣き声が星界に響いた。



「というわけなんだ。Kの実の弟Tから心を開いてもらえずにほとほと困っている」

プライバシーのために副音声でお送りしております。

「なるほどね。お姉ちゃん大好きな弟は、マークス王子様のことをよく思われてないのね」

「あぁ。KといるときのTは、大人しくなるが。そうでないときは、脱兎の如く逃げられる。」

「ならアンナ商会がお助けグッズを紹介しましょうか。」

「あるのか。」

「えぇ。マークス王子は、ハイスッペクだから色々人気が高いのよ。それには、もっと引き出せる道具があるわ。」

アンナの荷物から色々出してきた。千錠型の薬と給食袋がマークスの前に出された。

「まずこの薬は、性格ガラリと変わる薬。性格に合わせて声も変えられちゃう。その名も「ナカノヒトカワール」」

「効果すごいが名前は、カッコ悪いな。」

「覚えやすいからいいのよ。」

「その給食袋は、何が入ってる。」

「それは、「ナカノヒトカワール」を買ってからお楽しみ袋よ。さぁこれで小さい子どもに人気者になれるのわよ。買わない手はないわよ。」

「買おう!」

「毎度あり!またのご贔屓をお待ちしております!」

こうしてタクミに心開いてもらうために努力を始めたマークス。薬にどんな効果があるのか

続く?