バラモン教、ヒンドゥ教、ジャイナ教、仏教などの教義や儀礼から、東洋の思想史を概括してみていき、その特異性や根底の同一性をみていく。

東洋思想における、死生観や<無>の概念、芸術からも、神秘主義に結び付けがちであった。
しかし、その神秘的な思想史の中で哲学をはやくに発見し、思考による「我」の追求や、それの宗教への昇華など、東洋思想の合理性を確認した。

それどころか、概念形成に関しては西洋の神学が有した論理性を乗り越えており、その実証には興奮した。

読んでいて思ったが、なにかアジア人というものを、私は見失っているような気がする。
あまりにも差別化、分別化しすぎてはいないか。
もっと広い視野が必要だ。


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