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民族音楽 5
民族音楽その5。たぶん、これが最後になると思います。
Amazing Sitar Orchestra
えーと確か、前回が『色々な民族楽器』かなんかやったはず。今回は『進化する民族楽器・音楽』で予告してたはず。はず!!
今回は今までの民族音楽と違って、現代よりの話になると思います。
前回シタールの共鳴音っての説明したと思うけど、やっぱこれに惹かれる人が多いみたいで、色んな楽器に共鳴弦をつけようと試みる人がでてくるのね。
この動画では、ヴァイオリンに共鳴弦をプラスしたものです。
ヴァイオリンといえばクラシックのイメージがあると思うけど、クラシックでは共鳴音は雑音として扱われるらしく、この発想はなかなかナイス。
まるでホールで演奏してるかのように残響が残っている。
Bach on Nyckelharpa
これは、前回もでたトリニダードトバコのスティールドラムと、インドの打楽器ガタムを元につくれれたハングドラムと言われる創作楽器。これも残響があるね。
とまあ、こうやって楽器を創作することで民族音楽を逸して現代の音楽、新しい音楽へとなるわけです。
Hang Drum Solo
こっからは、民族音楽をヒントにオリジナリティへと昇華し、ポップカルチャーへと進出、または今も歌い続ける人たちにスポットライトをあてていこうと思います。
まあ、広義でいえば今の音楽はなんらかのルーツがあるわけやから、すべての音楽に当てはまることやねんけど、それじゃあ話にならないんで、今回は”フィーリングとして民族音楽を意識してる”いわば精神論的観点で進めていきます
曖昧でゴメンなさいX(
えー、これは98年リリースのアルバムより、フォークに東洋のアバンギャルドさを絡ませたポストロック。
前半のエスニックさから、一転後半はフォーキーでメランコリーな展開を聴かせてくれる。非常に良い。
こんなサウンドつくりたい!!
Gastr Del Sol-Black Horse
インドですな。
どちらかというと、インドの宮廷音楽になるんかな。それにファンキーなハウスをあわせることでダンスミュージックに
インドにいきたくなるX)
Cornershop ft Bubbley Kaur: United Provinces Of India
70年代後半から活動するグループ、ワールド・ミュージックに分類される音楽。
彼らは、トゥラレグ民族と呼ばれる遊牧民族。リーダーの人は国籍上マリ出身らしいけど、アフリカ諸国が政治的要因により線引きされ、アルジェリア、リビアと移り住んでいる。
彼らにとって音楽は、共同意識を無視されて引かれた線を越えるものであり、ルーツやアイデンティティになる。
こうやって歌うことで生活し、歌うために生活する。その音楽はエネルギッシュで生命力にあふれてる。
結構、聴きやすくてポップ!!
イギリスで
評価された彼らは、大きな賞とかとってるみたい。
こうやって”生きる音楽”が認知され評価されることはいいことやね。
Tinariwen - Tenere Taqhim Tossam (Official Video)
5回にわけて民族音楽を取り上げてみたけど、音楽って身近なもんだけどマジで歴史があって深いな。
民族音楽って”古い音楽”ってイメージがあるけど、そうじゃなくて”今現在も生きていて、それは生きた人間によって奏でられる”
だから、今でも聴き続けられ、影響を与え新しい民族音楽が生まれていくものなんだと思う。
民族音楽 4
※リンク先は全てyoutubeです。
確か前回は『声』に焦点当ててたと思う。
で、今回は楽器。
民族音楽には特徴として、その地方独特の楽器ってのも存在します。
例えば、このドゥクドゥクといわれる楽器。見てもらえればわかるけど、リコーダーみたいなヤツ。
中東全体にある楽器で、持続して低音をだす奏法。これはドローンと呼ばれて、アンビエントやサイケにも関係してくるかな。
とにかく、すっごい哀愁・・・
容易に静かな砂漠をイメージすることができると思う。
れっつりっすん
Ertan Tekin - Duduk - Mey
続いては、ルーマニアのパンパイプ。こちらも管楽器。
これは、奏法なんかみてみるとひとつの管でひとつの音がでてて、そんな長さの異なった管がたくさんくっついてるってゆーなっかなかめんどくさそうな楽器。
リコーダーみたいに、ひとつの吹き口から色々な音色だせるようにすればええやん!!って思うかもしれないけど、この形からほとんど進化してないらしい。
それは、ルーマニア人がめんどくさがりやさんで要領が悪いとかじゃなく、(そもそもめんどくさがりなら改良するやんってゆーね)なんというか端的に言えば”こだわり”になるんかな、常々言う民族性(アイデンティティ)の保守。
でも、管が独立してるからこその美しい音色でもある。
Gheorghe Zamfir - Einsamer Hirte
これは、みなさんご存知。
沖縄は琉球音楽を代表する楽器の三線。
中国から14世紀末以前に伝わり、琉球で独自に発展。
こっからは、豆知識として・・・三味線の発祥ってどこでしょうか・・・
琉球で広まった三線はその後、16世紀に本土に上陸。
そして、なんと・・・大阪!!そして堺!!!地元!!!!
そう、なんと堺で三線を改良し三味線の元となったみたいです。
しらんかったなあー、記念館みたいなのあるんかなぁ行ってみたいのぉ
[Imo] Tohgani Ayagu トーガニあやぐ 沖縄民謡/三線
続いてはトリニダード・トバゴのスティールパンというう打楽器。
楽器を見てみるとドラム缶のようなシンプルなもの。
そう、ドラム缶を叩いたのが始まりらしいです。
歴史的にみると楽器を取り上げられた黒人奴隷が、音楽をプレイしたいという一心でドラム缶を叩いたのが始まり。
この陽気でエネルギッシュなカリビアン・ミュージック。こういう歴史を知るだけで、より濃密になった気がする・・・
ジャズも、南北戦争後の元奴隷たちが管楽隊の楽器を手に取ったのが重要だったし、さっきの三線にも第二次世界大戦後に作られ沖縄民のナショナリズムを手助けしたカンカラ三線っていう楽器もある。
楽器は歴史を知る手がかりにもなるっつーわけです。
Steel Pan - Trinidad & Tobago
あ、シタール忘れてた・・・
インド発祥の楽器。
見てわかるように、とにかくごっつい!!複雑!!
まず、長さが90センチ。弦の数が19弦。フレットが約20個。
で、大事なのが共鳴弦と呼ばれるもの。聴いてもらえばわかると思うけど『ブワーン』ってずっと響いてるのがわかると思う。
これは共鳴弦の仕業。弦をはじくと内部に仕込まれた共鳴弦が共鳴して響くようになるらしい。
邪魔じゃね?って思うかもしれないけどコイツがいるから、こんなに豊かな表現が可能。
次回、もうちょい触れたいとおもいます!!
Amazing Sitar Orchestra
おわり
次回は受け継ぐ楽器とバンド(人)を予定なう。
また、期間開くかもだからご了承ヨロシク
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