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硝子戸の中

夏目漱石が、毎日新聞に連載したエッセイを一冊にまとめたもの。
内容は、漱石が自宅(つまり硝子戸の中)で、自分の回りに起きたことと自分とを絡めながら思うままに書き連ねたもの。

夏目漱石というと、頬杖をついて常になにか難しいことを考えているとても偉い人というイメージで、読み進めていくに連れて、一般人さようならと、まざまざと違いを見せ付けられるような気がしていたが
これを読んでいると、なんだなんだ同じ人じゃないかと安心し、ああやっぱりすげえなと尊敬の念を抱いき、降参する。
「同じ人」だというのを垣間見ることができる。
たまに普遍的な、日常的なところから悟ったように真理にいきついたりするのがオモシロイ。



話題:本の感想

アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで

アメリカ音楽史に登場する、ブルース、ジャズ、ロック、ファンク、ヒップホップなどの歴史を、その一定の理論に基づいて体系化することで見えてくる『擬装』という一貫性をテーマに、各ジャンルの歴史をとらえなおす。
そして、それによりアメリカ音楽を、新たに解釈する。

時間とともに、ステレオタイプと化したアメリカ音楽の歴史を崩していくのは快活で、終始一貫したテーマに、適せん解説もあるので読みやすかったです。



話題:最近読んだ本

やせがまんの思想

安岡章太郎著。
生活の中で、ふと思ったことに、それらしく理論付けをし、それを誰かに発表するでもなく、じゃあまとめて本にしちゃおうか。といった感じのエッセイ集。
思想とはあるが、政治的でもなければ哲学的でもなく、むしろ下品で庶民的。
しかし、クスッとしちゃうおもしろさ。続いてほしいおもしろさ。

氏は、今年の1月に亡くなられたようです。無念



話題:本の感想

ジャンゴ 繋がれざる者

タランティーノ!!先日のアカデミー賞では脚本賞とってます。
いやー、相変わらずのぶっ殺しっぷり。
もう、タランティーノ映画観にいくのは、どんな映画かな?笑えるかな?泣けるかな?とかじゃなく
どうぶっ殺すかな?っていうあさっての方向を、温かい眼差しで観る。
しかも、「殺す」ではなく、「”ぶっ”殺す」

19世紀はアメリカ南部の、奴隷制度をテーマにした映画。
スピルバーグの「リンカーン」も2012年公開(日本では来月公開)で、19世紀アメリカの南北戦争、奴隷解放をテーマにしてるらしく、ジャンゴと近いものがある。
もしかしたら、映像的には、ジャンゴの方が奴隷制度に対するエグりかたは深いかもね。

予告編

話題:最近観た映画
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