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永遠の詩(2) 茨木のり子

まるで、対話しているかのような感覚。

パラパラと読んでいると、目の前に茨木のり子が現れて語りかけてくる。

傲慢なレトリックはなく、自然体で、しいんとしていて、柔らかみがある。



話題:本の感想

永遠の詩(1) 金子みすゞ

彼女の詩を読むと、優しい気持ちになり、いろいろなものが違ってみえる。
そして、時間が経てば元通り。
だから、もう一度、読んでみる。
そしたら、また見えなかったものが見えてくる。
それを繰り返していくと、優しいひとになれるような気がする。


話題:本の感想

文学の常識

これをここで紹介するよりも、この本の巻末にある解説を読んでいただいたほうが、この本の魅力は伝わると思う。
といっても、通販でそれを試しに見てもらうなんてことはできないし、それを読んでもらうに任せて紹介するのをやめる、なんてこともできないので、紹介します。
書店や古本屋にあれば、手にとって読んでいただきたい。

『文学の常識』というタイトル、これは知っていて当たり前だぞ。というような威圧的な印象を受けるが、ここで語られる常識というものは、そういったものでは全くなく、これまでの文学の歴史が語る事実である。
そして、上から目線の文章でもなく、当時の高校生への講義として語られたものを再編したものなので、わかり易い言葉で、説明も急がずゆったりとしている。

上に、文学の歴史が語る事実と書いたが、この書籍には古典や近代の文学作品からの引用が多いことからきてきる。
つまり、これまでの文学の在り方を史実から叙述していってる。
しかも、その引用が適切で否定のしようがない。
154ページと短い文庫本ではあるが内容が凝縮されていて、それでいてわかりやすい。

オススメです



話題:最近読んだ本

ミュシャのデザイン集『装飾資料集』

ミュシャの展示が安かったので鑑賞してきました

ミュシャと言えば、ポスター作家として有名やけど、専門知識がなくてもその存在感のすごさは伝わる。
これほどに女性を女性らしく描けるのか。と思うと、見るたびにため息。

モチーフやレタリング、構図まで全てがフェミニンで可憐だけど、線がハッキリとしていて存在感がすごい。
それもあって、パッと見は平坦に見えるかもしれないけど、服のシワや髪の毛や影などの線の重ね方、進め方は、流動的でダイナミック。
細かなモチーフや模様も全て、キッチリと描きこまれ見ていて飽きないし、それほどに緻密でありながらストレスを感じることもない。
そのように、写実的に捉えられながらも、イラストのように再構築され、それでいて、肉感があり生命力に溢れてる。
レタリングや装飾など、とにかくセンス抜群で見ていて笑みがこぼれる。

↓公式サイトにとびます
mucha.sakai-bunshin.com

話題:芸術

詩を考える―言葉が生まれる現場

詩とは〇〇である云々。と明確な答をだすのではなく、靄に包まれた現代詩を照らしだし、これからの詩が進むべき途を考える。

各タイトルには(本文での主題となる)テーマを設け、そこから持論を展開していくエッセイ集。

ひとつひとつ長すぎず、快活な文章なので、置いてきぼりにされず、頷きながら読み進める。

オススメです(^O^)


話題:本の感想
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