普通に言えばいいじゃんって
あまりにも軽く言うものだから
何をそんなに悩んでるんや?って
あまりにも真っ直ぐ言うものだから
何を考えてたのかわからなくなって、
私は途端に素直になった。



久しぶりにユウくんと真面目なお話をしました。
付き合ってから二年、
結婚して一年、
お互いおうち大好き人間ってこともあって
数えるほどしか出かけたことがない。

どちらかと言えば公を優先するユウくんと
ユウくんを優先する私
大切に思う気持ちを
うまく伝えられないユウくんと
うまく受け取れない私

そんなすれ違いから、わたしは一番になれないんだなぁと思って、とても悲しくなってしまった。



ユウくんが、一番大切にしているものは恐らく自分で、自分の世界を守るための選択をする

誰だってそうなんだけど、彼の世界に在る者の濃度は多分私たちより低くて、たとえば彼女のために何かすることが自分の喜び、っていう感覚はあまりなくて、彼女が求めているだろうことを行う、という方が幾分かしっくりする。

結果、目の前の存在が求めているだろう選択をすることになり、後々周囲に齟齬が生まれたりする。

今回だったら、友人との飲み会のためにシフト調整したら、私との休日がなくなった、とか。



実際、私の予定を聞かれることはまぁなくて、
ユウくんが予定を入れたあとでこの日何かある?と聞かれることはあれ、予定を組む上で私の時間は考慮されない。
ユウくんの予定も、自発的より他人から誘われることの方が多いように思うけれど、そのために私から誘わないと出かける予定はまぁ立たない。
そういうことを伝えたら、りょーさんにはもっと休んでほしいと言われたけれど、体の良い言い訳にしかすぎないわけで。

大事に思ってはくれているけど
大切にしてはくれない、
そんな言葉が当てはまる気がした。



話の流れで
きぃくんと私、どっちを取るの?
と聞いた。

即答でりょーさん。と返ってきた。

それこそ、きぃくんと答えられると思っていたし
即答で私と答えてくれたことが嬉しすぎて
涙さえ溢れるほど、

そんな私もきっとお互い様で
もっともっと深く、理解してあげなきゃいけないのかもしれない。

あなたのことを信じて。
あなたに期待して。
あなたのことを、大切にして。


愛することは難しい。
まだまだ、発展途上。