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※注意:未完成&ジーニアス裏切り大人化妄想
イセリアの学校で飼っていたウサギはとても可愛らしかった。
白くてふわふわしていて、茶色の大きな瞳が印象的で。
残念な事に、そのウサギはとても臆病で人に懐かなかったが、
ウサギの飼育係はとても人気があった。
というのも、飼育係が餌をあげる時が最も近づける瞬間だった。
ウサギは小屋の隅で窺う様にこちらを見据えるばかりだったのだが。
にんじんを手に持ちじっと動かずにいると、警戒しつつもにんじん欲しさに寄ってくるのだ。
その瞬間の為だけに、皆が係をやりたがった。
幸運にもボクはじゃんけんでその係の座についた。
飼われた野生のウサギが、人に懐いた。
その優越感に似た思いを感じている。
「ミトスってうさぎみたいだよね」
ボクの腕の中に収まっていた、小さな身体を反転させて、ミトスは首を傾げた。
「ジーニアスはどうしてそう思うの?」
ボク達の前に初めて現れたミトスは、まさしく飼育小屋のウサギだった。
白くて柔らかそうで、”敵愾心”をその綺麗な瞳に秘めていた。
そのうさぎがボクにだけ気を許した。
ボクは堪らなく嬉しかった。
ロイドでも無く、クラトスさんでもなく、ミトスが選んだのはボクだった。
「うーん、正確には”だった”って言うべきかな」
「ああ、ロイド達の前での事?馬鹿馬鹿しいお遊戯だったね。」
どうでもいいとばかりに吐き捨てたミトスは意地悪く口の端を持ち上げた。
「良く似合ってたと思うんだけど」と言うと、ミトスは無邪気に笑う。
「ジーニアスが気に入ってくれたなら、いつでもうさぎになってあげる」
**飼われているのはどっちだったっけ?
性 別 | 女性 |
誕生日 | 12月17日 |
職 業 | 営業・事務 |
血液型 | A型 |