10/1

/みょうがが出始めたのですかさず購入。火を通し醤油を垂らしてそうめんに乗せていただきます。定番のナスやピーマンが無かったので明日にでも買って来よう。

 

/丸沼芸術の森にて開催中のアンドリューワイエス展に行って参りまして、素描や水彩を見て参りました。見知ったあの絵やこの絵が出来上がるまでの軌跡を辿るようで、小さくて親しい展示内容でした。展示室に温もりがあり良い会場だったなと。水彩は非常に発色が良く、滲みの具合も繊細です。

素描は張りと緊張感のあるワイエスの絵の生々しさが浮き出ます。独特のというか、しっかりとした立体感の芯に触れた感覚。直にお目にかかれる貴重な機会でした。また行きたい。というか後期に行きたい。

画集を購入。やっと手元に置いておけます。高校の頃毎日のように絵を描いていて、行き詰まるとワイエスの画集を捲っていました。先生が貸してくれていたもので、おまえの絵に合うだろうからと言われてのこと。あれから随分時間が過ぎました。もう一度立ち返ってみようかな。

 

/街には直線が多くてここから生まれる幾何学模様もたくさんあるのだろうと未知の領域がチラリズム。思ったよりも人に活気があり健康な場所もあった。寒さで俯く季節に入りひとときのバカンスで余計にそう思う。東京の空は思ったよりも広いけれどそういう意味じゃないんだろうなとも。

 

10/6

/月が豆粒みたいに控えめに、雲に隠れてコロコロ転がっていく。昨日の月は凛々しかった。

 

10/7

/お化けがいたり歌声が聞こえてきたり、良い秋の雨夜だな

/沸石の、温泉が流れてきそうな肌のものをたまに箱から取り出すと、冷たい見た目で湯気を出している。

/運転中にリスが飛び出してきた。彼ら重力を調整する服を着ているか、尾がやたら軽くて広げたりすると飛べることを隠しているな。すーいすいと跳ねて行った。

/自然の中にあると、人の作った直線に安心する。霧の中、あてもなく歩いているならばなおさら。建造物の中にいると、自然の不定のもさもさに安心する。でも霧、お前はだめだ。サイレントな丘を思い出してしまうから。そんなこんなで霧の日はどこを歩いていても怖いという話。

/サイレントヒルはどう見ても私が好きな世界を見せてくれるゲームなのです。しかし怖くてなかなか進めないのです。サイレンもきっと大好きなはず。

 

10/8

/窓の外で蜻蛉が遊んでいる。羽音がくすぐったい。今日は洗濯物が乾きそうな晴れ

/背負ったらしい運命から全力で逃げることを目標とする今世のミッション。駆け抜けろ。

/ワハハと笑いながら逃げたり隠れたりする。

 

/オリーブ色のサイダー、瓶から白いコップに注ぎ直すと深い青になり、海の深いところから汲んできた色がそのまま手元にあるようで奇妙。良い色の調整です。大絶賛。オリーブ果汁入り。味は言われてみれば植物。良い飲み物だった。色ごと取っておきたいけれど瓶だけ洗って飾っておこう。

 

10/9

/雨のち月。地平近くの大きな月が親しげに家々の屋根を照らしていきます。数時間後には高い空の上の人です。

 

/夢で聖書を手渡された。私は読んだことがない。今日は聖書ではないが天使のような本が届いた。明日届く予定だったのに、ずいぶんと急いでやって来た。ついでにポストに投函される予定だったのに、呼び鈴で呼び出された。うむ、確かに天使は手渡されなくてはならない(厚みでポストに入らなかったのだ)

 

/蛙が鳴き、鈴虫が鳴き、雨が通り月が出る。カラスは音符のように電線に止まり演奏されたらすっと舞台から引いた。今日の舞台の上は忙しかった。鷺は来なかった。先日狐一匹がカラスに追いかけられているのを、刈られた田で呆然と見ていた鷺。秋の一幕。

/雲の流れが早く、月が照ったりすっかり隠れたりして明るさが変わる夜だ。目を逸らした一瞬に真っ暗になると何事かと慌てる。雲め月を食ってしまったなと小突きたくなる。今日は空が広い。

 

10/10

/外を覗くと雪が積もっている気がしてぎょっとした。気温からしてそんなはずはないが、空はほの赤く刈り入れが終わった田は青白く、雪の日の色合いそのままだったので。今に霜が降りる。

 

/雨でもないのに窓を締め切り、一日中雨のつもりで過ごしていたり、積雪の時期の真っ最中に降り立ったり、最近の私の感覚は秋から片足突き抜けている。違う月のカレンダーをかけているみたいだ。

 

10/11

/打ちつける雨の音に冬の一歩を聞く。って、どうしてここのところ雪を怖れているのか考えたら、積雪注意の時期まで冬タイヤを取りに帰れないからで、降るな、降るなと命を削りながら念じていたからだった。

雪というか凍結かな…怖いよね…朝晩気をつけようね…

 

10/12

/初雁かしら、おやじ、空から声が

/絵も仕事もチキンもダンドリーが大切なんですって今日は言いそうになったけれど、違う仲間が隠れているからやめた

 

10/13

/村の外れ、山中の小屋。寒さが染み入る季節だが、身に染み付いて雪ぐことの出来ない寒さは多分、その小屋で展示されていた絵の仕業だ。高村光太郎記念館にて智恵子の紙絵を見た。その作品たちには身が凍るほどに近付き目を凝らして見なければならない。熱を削ぐ刃物の痕が、作った者の目線を刻む。

/文庫サイズの印刷ではこの鬼気迫る造形せの執念は感じ取れずただ寂しい絵だった。間近に見て目玉が落ちるのだ。智恵子の作品は思うように評価が伸びずに苦しんだと言う。恐ろしいまでの神経質な画面は、息をひそめて口を結んで見なければならない気分になる。

/高村光太郎の字が好きなのだなと今さら気付いた。原稿の手書きの文字を見てのこと。レモン哀歌他展示の原稿に食いつく。丸みのある、揃った太さの文字で、手書きというものはいいなあとぼんやり室内をうろつく。

/記念館訪問は先週末のこと。雨の日だった。衝撃を受けて書き起こせなかった。花巻新渡戸記念館にも行った。新渡戸稲造についての公演会があったようで聞きたかったがそちらは逃した。武士道は中学時代に愛読してました…花巻は宮沢賢治、高村光太郎、新渡戸稲造に囲まれて過ごせる夢の国。

 

/ポケモン金銀のお母さん、預けたお金でポケモンぬいぐるみを買って来てくれるので好きだった。帰る度に部屋に増えるぬいぐるみを想像すると和む。ポケモンを捕まえて歩いている間に、お母さんもゲットしていたんだね…

 

10/15

/笑ってはいけない状況に置かれていて、笑うことを止しているかもしれないけれど、きみは本当のところ笑うことを制限されてなんかいない。

 

10/16

/夜の幻想にたたずむ犬

 

10/18

/金木犀は今年も私の中では謎の植物というヴェールに包まれたままだった

 

10/19

/冷蔵庫がちょうど空に

 

10/20

/雨の合間に天から虫が降ってきました。地面近くの虫たちは暖かな場所を求めて歩き回っています。

 

10/21

/FGO、新宿に行かねばならない気がして止まっていたメインストーリーを進めている。バビロニアを気合いで攻略し、あと少し。

/ルピシアのラビアンローズ、常備したくなる飲みやすさでした。ルイボスティーにハイビスカスとローズヒップ。ルイボスが加わるだけで酸味が優しくなる。

/猫は撫でると減る

 

10/24

/今日は忙しく走り回っていた。途中お食事処に立ち寄ったら、これがまた美味くて歯ざわりが良くて、心の中で大喝采。食べ終わって仕事に戻ってからも自然とニコニコしてしまう。ご飯は体と心の栄養であり、毎日こんな温もりのあるご飯を食べたい。

/紅葉が降りて来た。毎年、見に行こうようという前にやって来るものだから言いそびれる。

 

10/25

/久世福のサラダカツオが麗しい…解した面がサヌカイトの?片のよう、鉱石似の魚を食べながら眺めて楽しむ。

 

10/26

/星も消えた朝。この時間帯は寒い。

 

10/29

/図書館に本を借りに行ったらピンポイントで借りられていた。古い本なので頻繁に借りられている様子も無かったが、ふと必要になったひとがいたのだろう。

 

10/30

/イエーイ!おさらば!

 

10/31

/雲間から光が射し、鳶が早い風に乗り繋げられた糸を振り千切った。出勤前の猫が荷物を忘れていないかと振り返った。そして夜、風が一度わんと泣いて雨を降らせてから静まった。尊い夜が過ぎていく。