好きなことだけをして生きていけたらいいなって思う。
多分、きっと、それは全人類の願望なんだろうけど。
暫く味わっていなくて、その甘い甘い蜜の味を忘れていたというのに
その味を味わい、そしてその甘い味を思い出してからは、もう忘れることができない
ずっと、ずっとその蜜を味わいたい。
もう、その蜜なしでは生きてはいけないんだ。
何度も何度も絶とう、絶とうとしていた。
私がその蜜を貪るたびに、あの子は傷つくから。
もしかしたら、その蜜への欲望を断ち切りたくて、あの子を傷つけているのかもしれない
もうきっと、私から絶つことはできないんだろう
あの子から私を断ち切ることでしか、私はあの子から離れられないんだと思う。
だが、私にはあの子を大切にするという選択肢はなかった。いや、今もきっと無い
ずっとこれからも、あの子をないがしろにして、傷つけて、ボロボロにして、
きっと、それでも耐えているのは、あの子を大切にしてくれる人ができていないから
あの子を大切にしてくれる人が現れたら、あの子は私を捨てるんだ。
え?そんなに蜜が無くなるのが心配だったら、あの子を表面上でも大切にして、蜜をずっとずっと吸えばいいんじゃないかって?
私がそれをできるくらい器用だったらよかったのにね。
残念ながらそれをできる術は持ち合わせていないんだ。