武川さんに関連した部分の考察も書いていた所、先日の眞島さんの件で心配しております…。今はゆっくり休んでいただいて、いずれはまた武川さんでもお元気な姿を見せていただきたいです。お大事に…!

ちょっと過ぎてしまいましたが、1年前の昨日はおっさんずフェスでしたね。フェスの日は新宿駅も見に行きましたが、おっさんずラブで溢れててすごかったですね。載せても大丈夫そうな写真を1枚。
フェスの日は楽しかった思い出より、モヤッとした思い出の方が強いんですよね…。試写会もキャストさん達のトークイベントも落ち、スキマさんのライブは帰りの時間の都合でそもそも諦め、貴島Pと徳尾さんと瑠東監督のトークイベントのみ行きました。『並ぶ場所も無いし熱中症も心配だから14時より前には来ないでください』ってアナウンスがあったから時間守って行ったのに、数分でできたとはとても思えない長蛇の列がすでにできてた件ね。並ぶ場所が無い→早くに行ったら迷惑になるだろうって判断して時間守って行ったのに、実際は大勢並んでたし、時間ちょうどに最後尾に着いた自分は後方で入れたものの、ルールを守らなかった人達が優遇されて守った人達が切られたっていうね。あの人数を散らすと近隣に迷惑がかかるから並ばせるのが最善なのは理解できるけど、まともな説明なんて無かったし、『早くから長時間待つ=ありがたいファン』みたいな前例作られると、先着イベントなんてそうなるよ。時間ちょうどに並び始めた辺りでも「これもう無理なんじゃないか」って絶望感漂ってたのに、入れなくて切られた人達にちゃんと納得できる説明してあげてるのかってことは今も気掛かりですね。sky7話でお客様感謝デーで9時に並べば整理券が貰えるって聞いたのに9時に行ったらもう無いってどういうことだって暴れてる男がいるのは、そういう話ですよ。もちろんあの日暴れた人がいるとは思ってないけど、あれはおっさんずラブのイベントで実際にあったことです。ワーッと吐き出して文句を言うことができない人って、溜め込んで泣き寝入りしちゃったりもすると思うんですよ。そういうのを代わりに吐き出してくれつつ、ほとんどの視聴者は知らないだろうけど、ああいうシーンを入れてくるってことは、運営側としてあの時のことを覚えててくれてるんだろうな。なんか涙出てくるわ…。

さて、ここからが本題で、前回の記事と関連した考察になります。
牧君が持ってる資格が『再開発プランナー』ってことはもちろん知ってました。ただ、再開発って何をすることなのかを分かってなかった。田舎に住んでると、再度も開発されるほど栄えてないから…。使われなくなったり老朽化したりした建築物を取り壊して新しく街を作り直す…ということだと、「クッソダサいじゃないですか、私服」から「ダメだ、もう俺がやる」で自分好みのコーディネートに作り直したのって再開発を表してたんですね。ファンの中では出てる見解なんでしょうか?2年以上毎日欠かさずああだこうだやってるけど、いまだに新しい発見も出てくるので奥が深いです。ロスなんて経験したこと無いよ。むしろ深すぎて終わりが分からないっていう、ある意味ロスより深刻な状態なので…。牧君っていろいろ我慢しがちだったり尽くすタイプだったりしたけど、服ダサいの件に関しては絶対譲らないんですよね。彼氏がダサいのはよっぽど嫌なんだなと思ってたけど、自分好みに作り直すことでご満悦なんでしょうね。上海出発前に詰めてる服がイマイチあれなのは、カッコイイ服で行かせてしまうと向こうでモテてしまうから、モテないようにさせる細工?

ダサい…とはちょっと違うんだけど、牧君って彼氏がダサいことは嫌がるんだけど、1話の頃とか25歳設定にしては老けて見えるんですよね。これが私がおっさんずラブで最初に感じた違和感なんですね。マロみたいに歳上の人を好きになって大人っぽくなるのは分かりやすい変化だと思うので違和感無いんですけど、牧君は外見年齢が下がっていくから、結構な違和感を感じます。2話もまだ老けてる感じで、3話からだんだん格好良くなってきて、大学時代を除けば6話会社休んだ日のスーパーからの帰りが1番幼い感じに思う。本放送のオンエア時には最後のブラックアウト後に円盤の告知で1話の映像も出るから、急に老ける印象を感じたんですよ。何で最初からいい感じにしてあげなかったんだろうなって思ったけど、番組サイトのTOPとかでメインビジュアルだと最初から出来上がってるんですよね。個人的には買い物デートの時が1番好きだけど、スーツ姿ではメインビジュアルのあれがMAXでカッコイイ状態と思う(個人的感想)。何でドラマ内では最初からああじゃないのかって思うんだけど、再放送の時にTwitter見てたら、恋をしてだんだん綺麗になってきてるっていうことを言ってる方々がいらっしゃいましたね。それもなるほどなとは思ったけど、個人的には違う見解を持ってるので聞いてほしい。

武川さんと牧君って年齢差19歳で、親子に近いくらい離れてるじゃないですか。19歳離れてるとファッションの感覚とかも全然違うと思うし、まして出会った当時の牧君は就活生ですからね。牧君のスーツの色って若い人って感じがしない気がする時があるんだけど、多分、そういうのは武川さんが選んであげたやつじゃないかって思うんですけど、渋くなりすぎちゃうんじゃないかな。外見の印象だけでも19歳の年齢差を埋められるように、普段より大人っぽくさせていたのが老けて見える原因と考えます。武川さんが若すぎる恋人を気にしてか、牧君が背伸びしていたのかどちらなのかは分かりませんけど。その後春田さんを好きになって、武川さんの時の親子に近い年齢差から先輩後輩と言える年齢差まで縮まるんですよね。そして重要なのは春田さんがロリ好きだってことです。武川さんに合わせた牧君だと、ロリ好きな春田さんからは老けて見えるでしょうね。「お前、なんか老けて見えるから、もうちょっとこう…」とか言って髪構ってあげてたりするといい。それで外見年齢が下がる。
武川さんがあんなにキレてたこととかいろいろ不自然ですし、別れてなかったでしょ。そこら辺書き始めると長くなるので別の機会にしますけど、牧君は作中で2人の彼氏がいる状態なので(別れてはいたけど、牧君もまだ武川さんを好きでいたと捉えてもいいと思う)、それに合わせて印象が変動する。
例えば、元カレが濃い味付けが好きで今カレが薄い味付けが好きだという場合。元カレが美味しいって言った味付けそのままで出すと、今カレには濃すぎるわけです。なので今カレの好みに合わせて料理の味を調整してあげるといいと思うのですが、「前の彼は美味しいって言ってくれたから!」なんて譲らないでいると、「お前料理下手だな!」ってなると思う。そんな感じ。

視聴者から見た印象を一定に保った方が、視聴者は落ち着きますよ。7週しか無いのにコロコロ変わったら、キャラ設定が定まってないってことにもなりますし。牧君の印象の要因は主に髪型と個人的には思うんですけど、一定の印象を作っておいた方がヘアメイクさんも楽なんじゃないかと思うし、視聴者からも変に言われなくて済むんじゃないかと思う。
ただ、牧君の場合は元カレと今カレとでタイプが全然違うんですよね。視聴者から見た印象を一定に保ってしまうと、武川さんと春田さんとの間での環境的・心理的変化が表れないことになってしまう。それを髪型やスーツの色で変化を付けているので、理由が分かってからは『丁寧な仕事』と絶賛してます。まあ、この件に関しては完全に春田さん寄りなので、老けて見える牧君は個人的には正直に言って好みではないんですが…。こういう、視聴者に伝わりにくいんだけど、作品やキャラクターの表現に手を抜かない丁寧な仕事をされている所とかとても好きです。武川さんから見たら、どんどん牧君が変わっていってしまってることになるでしょうね。牧君を巡る武川さんと春田さんとのバトルって、部長と牧君のケンカみたいに分かりやすいものじゃないんだけど、結構しっかり表現されてると思います。そしてかなりドロドロした世界…。

春田さん的には全くそんな自覚無いと思うんだけど、要するに『武川政宗が自分好みに作っていた牧凌太を春田創一が自分好みに作り直した』ということで、それを『再開発』って表現すると途端にド エ ロ い感じがします…!こういう言葉遊び的な部分が非常に見事な作りなんですが、変なツボにはまってしまって、おかしな方向に妄想の舵切りをされてる気がする…。牧君の「クッソダサいじゃないですか、私服」からのもそうなんだけど、春牧が2人共お互いに『俺色に染まれ』的な状態なんですね。

普通に見てたらメチャクチャ分かりづらい作品だと個人的には思いますよ。設定や脚本がメチャクチャで、役者のお芝居と音楽さえ良ければ作りは雑でも高い評価を受けるのかっていう、TVドラマ業界に衝撃を受けた作品ですからね…。でもそういう作りの荒さを指摘する評論は見た記憶無いからおかしいなと思って、試行錯誤してきたわけです。
「春田さんって、何にも見えてないですよね」
ということを作中で言っていて、『1番何も見えていなかったのは私達視聴者』ということはスッと理解しましたからね。夜空を見上げて曇っていて何も見えなかったら、普通の人は見向きもしないと思います。それで星を見ようとしてたって時間の無駄。晴れてる日にした方がいい。『曇っていて星の見えない空での天体観測』という、仕掛ける側も受ける側も狂気の沙汰ですよ…。でも絶対これだと思った。あくまで自己流だけど、コツを掴めるようになるとおもしろいですよ。ヒントだけはいろいろ投げてきてくれてるから、「つまりこういうことですか?」って時々番組サイトからメール送ってる。
『黄色い星』をよく目にしてるから、星・星座をイメージしてたんだけど、夜空を見上げて1番明るく綺麗に輝いてるのは月ですね。2話時点では『春田創一には夜空に何も見えていなかった』のですが、skyで「月が綺麗ですね」と変化が表れてるんです。私はその時点までかかってしまったのですが、フェスの時の「平成最後の満月の夜」がヒントだったはず。あの時点で満月が見えていて、春田さんの心象風景を夜空で表すと、1番明るく綺麗に輝く月が牧君だってことです。曇っていて何も見えていなかったのが、はっきり月が見えるようになったんですね。…フェスの日は先に書いた件でモヤッとしてたのが強すぎて気付けなかったんですけどね…。

ドラマで牧君と武川さんの話が、匂わせているだけでどうもはっきりしないまま終わってしまっている。Twitterとか見ても、首傾げてる感じの方はお見かけしますよね…。ドラマの作りとして変だと思いますから。春田創一と黒澤武蔵が太陽であり、牧凌太と武川政宗が月であるとすると、今までは『太陽が昇っていた状態』なので、月の姿ははっきりしなかった、と見ればメチャクチャよくできた作りですよ。こういうのがおっさんずラブにおける天体観測と思う。『目には見えない』んですよ。脳で見てる。かなり試行錯誤してる分、脳の疲労がひどくて休みの日は体もあまり動けないって感じになってますけど…。
月はもう見えてるんですけど、コロナで世の中の状況が大きく変わってしまって、また曇ってしまった感じが…。作中で春牧の動きを見ると、ちょっとだけ一緒にいて1年離れてというサイクルを繰り返してますし、不動産編は視聴者的にも約1年ずつ間隔を開けて…って感じですよね。七夕より少し遅れたものの7月に動きもあったあたり、織姫と彦星をモデルにしていると見ていいんじゃないかと感じている。また来年の夏くらいに何かしてくれたりするのかな?それまでにコロナが落ち着いてくれるとありがたい…。

前回書いた内容(見上げる・見下ろすの構図)からは他にもいくつかの部分が繋がったりもしたんですが、すでに長くなってるのでいずれまた…。

2日に拍手5件ありがとうございました!