大晦日

1つ前の記事で追記の方で書いたけど、今の仕事を辞めることになったのでこれが今の職場最後の年末年始…。


最初に問い合わせ送ってからもう4年以上になるよ。4年半もこんな状態続いてると『脳にゴミが溜まる感じ』っていうのが解消されないことでイライラしやすくなったり、心身への影響は大きいですね…。
まさか別の作品でも同じようなことやる破目になるとは思わなかったけど、普通の仕事は普通に行きながらのオーバーワーク状態は体力的にも無理…。どのみち今の職場は騒音のストレスもひどいので、長く働き続けられる状態でもないけど。音や匂いなど感覚過敏がある人は職場環境本当に大事…。

まだ書き終わってないこともいろいろあるけど、とりあえずこの辺で…。
拍手くださってた方々ありがとうございました。

考察まとめ

前回の更新からだいぶ日が…。リアルに仕事で疲れてなかなか進まなかっただけです…。

画像は再掲です。私が18年版おっさんずラブを見てる時の見え方ってこうなんだけど、これが何なのかやっと分かったのでまずはいくつかのポイントを挙げていきます。香港版は見ていないので、その分は含みません。
かなり長いですのでお時間ある時にお付き合いください。

@→A耳で聴いたセリフの内容をそのままイメージ。ここはセリフの内容そのままを脳内でイメージ化しているためスーッと進む。
Bというのが映像や公式本などで『実際に目で見えているもの』。Bよりも先にAがある(@→Aの速度が早いらしい?)。Aのイメージそのままの姿がBで出てくるなら@からの流れがスーッと続く。ただしAとは全く違う様子がBで出てきたりするから、「えっ、何で!?」となってしまう。@→Aの理解の仕方を否定されることになってしまうわけですが、説明になるようなシーンは無いため何度見返しても解決しない。突然ワープしてA→Bの間がすぽーんと抜け落ちている感じ。
ちずちゃんが傘を広げるから雨が降っているんだなと理解できる→ただし本当に雨が降っているのか見ても分からない…という、目→目の部分とかもある。夜だから日傘でもないし雨や傘に関する話題も出てこないので、前後の文脈から判断するということも不可能で結局分からない。

@→A:耳からの情報
B→C:目からの情報
これがずれているため非常に混乱する。理由をいちいち自分で考えないといけないため展開のテンポも悪く、『脳にゴミが溜まる』感じ。ストレスもかなり溜まる。理解しようと思っちゃいけません、頭痛くなります酔います…。
こういうシーンが結構多い。図解にした部分だと、
@→A:春田創一が道に迷っている
B→C:道に迷っているお婆さんを春田創一がすらすら案内する
…という矛盾した@とBのシーンの間に数ヶ月の時間経過があれば、悪い所と指摘されたのを頑張って直したんだなと分かる。ただし服の柄の変化で時間経過を見ると、翌日なんですよね(この場合の@というのは2話で悪い所10個をガーッと言われている時のこと)。悪い所10個の中でもかなり難度の高いものを1晩で直せるわけがなく、「オリジナル作品なのにキャラクター設定把握してないの?」という感じ。ただし『どのように道案内するか』という点については、接客業などで道案内(探している商品の場所など)を仕事柄している人からちゃんとリサーチして作っていると感じる。2話で聴いた「方向音痴」と照らし合わせると矛盾が発生するが、このシーンのみで「お人好し」は一致しているので気付きにくいかもしれない。よくできたシーンなので、単純な設定ミスではないという見解。
@がAになって、突然出てくるBによって@Aが迷子になる状態→方向音痴ということでもある感じ。ミステリー・サスペンス系の作品にはあまり縁が無かったけど、そういうジャンルを作る時ならこういうのができると使えるテクニックなのかも。『証言の食い違い』が起きていたりもするわけなので。ただし、解決しない=迷宮入りになってしまうほどだとそれもおもしろくない。「この作品は一体何なんだ、はっきりしろ!」という、そういう所が『優柔不断』なんだろうが、見方を変えれば「恋愛ドラマを見ていただけのはずなのに、何故かミステリー系で使えそうなテクニックの勉強にもなってしまった」という意味が分からない状態。ある意味お得。

ゲーム業界だと『ここを調べてくれという目印』としてちょっと変な部分を作っていることがある。調べてみると仕掛けが動いて先へ進めるようになったり、隠し通路・隠しアイテムなどがあったりもする(先へ進むための必須要素の場合も、見付けた人へのおまけ要素の場合もある)。
それを応用すると、例えばカレーのメモ。2話のものと最終話のものが『の』の有無で別物だと気付くかどうかなんて、1回見て終わりの人にはまず無理でしょう。「どこかで出てきたよね」くらいに思い出せれば充分だと思う。で、何度か見返してるうちに「あれ?違うよね?」って気付く。これに関しては見比べれば明確に別物。雑な仕事をしていたことのボロが出てしまっているか、意図して2話とは別の時期を想定しているかのどちらかでしょう。天体観測の話の『何も見えていない』状態を視聴者にも作っていたとしたら後者でしょうね。『だんだん見えてくる』のがこのドラマの特徴に思う。


いつ頃からそういった習慣が始まったものか…、最近の若い人達って倍速視聴や10秒飛ばしとかで映像作品を見るそうですね。一通り最後まで普通に見た上で、好きなシーンを繰り返し見るとか、目的のシーンまで飛ばすとかなら誰でも経験あると思いますよ。
そういった視聴方法を『初回視聴時から』するってことに驚きです…。
ネタバレを先に読む!?
1時間ドラマを5分で見る!?
ネタバレ読みながら書かれている内容まで飛ばす!?
…驚きの連続でしたわ…。多分極端な人の話を見ちゃって極端なイメージ持ってる気もするけど…。倍速視聴なら見えても聴こえてもいるわけだから、その速度で理解できるならまあアリだと思う。10秒飛ばしって、その飛ばした間の映像『何も見えていない』しセリフも聴こえてないですよね…。

私もYouTube見る時には2倍速するやつもある。動画配信サービスも増えたし、YouTubeとかで個人でも配信ができるようになった時代。『供給量が多すぎる』せいで、録画したTV番組にしろ個人での配信にしろ、『見きれない』ままの番組山程ありますよ…。倍速や10秒飛ばしとかで映像作品を大量に『消費する』のは、仕方無いっていえば仕方無いんだろうけどね…。インターネットの発達と携帯電話・スマホの普及で生活が豊かになった弊害でしょうね。個人的には数は少なくても好きな作品をちゃんと楽しみたいから、手を出す作品数自体を絞り込んでる。
この作品普通に見ていてあまりに訳分からなかったせいで、『自分の頭の回転速度』は倍速以上になりましたけどね。思考量が膨大に増えたというか。頭の回転速度が早くなって思考量増えても体の動きが速くなったわけじゃないから、執筆ペースが追い付かない状態。体が動いてなくても頭が常に動いてると疲労もひどい。こんなにかかるつもりじゃなかったけど、かなり無理のある頭の使い方してる状態なので、休み休みじゃないとしんどい…。

おっさんずラブの作りって、今の若い人達の視聴方法に合わせて作っていたんじゃないかってことを気付いたんですよね。
・7話という中途半端な話数。コロナ前の作品なのでその影響ではない。1クール12話前後で構成されるのが一般的と思うが(最高13話?)、かなり短縮されているため視聴は楽。「これってダイジェスト版?」というのが個人的な印象だが、16年版を基準にすると尺も内容もボリュームアップしているので、そちらを先に見ている人には気にならない部分か?個人的には「辻褄の合わない所とか多いし、説明不足で不親切。あと5〜6話足して一般的な話数で作ればいい」という印象だけど、タイパ重視の人達からしたら、「短くまとめられていてありがたい」という親切な作りなんだろうか…。放送されていた土曜ナイトドラマ枠が放送時間を短縮したあたりも、この問題じゃないだろうか?
・「さっき聞いたあの話どこ行った?」って感じで、ブツンブツンと話が途切れている印象。図解のA→Bの間が抜け落ちている。これが要するに10秒飛ばしか。2話の公園で「出ていきますから」って言ってた牧君が何事も無かったかのように3話でまた春田家にいたり、「もう1シーン無いの?」という印象を受ける部分はいくつかあるが(それによって展開のテンポが悪いと感じる)、要するに飛ばされてるんだね。
・武川さんが牧君と別れた原因として『本社勤務と営業所勤務の生活のすれ違い』と言っているわけだから、補足になるシーン(プロポーズから出発までの1ヶ月)を入れずに上海行くって同じ結果になるのでは…。悪い出来事の原因として作中で語られてるのに、何の説明も無く同じこと繰り返してハッピーエンドって気持ち悪いですからね…。白か黒か判断できず、『別れることが予告されていた状態』なので(ちなみにこの判断できる情報が無い・はっきりしない状態→春田さんの悪い所10個の1個目は優柔不断)。で、劇場版では一時的に別れて、交際自体は前に進んでいるものの最後は牧君が背中向けて去っていく状態で終わる。『ネタバレを先に読む』ってことか…。ちなみに劇場版の中のある出来事と16年版のあるセリフが組み合わさると、劇場版のその後の話ってそういうことじゃない?という先読みもできてしまう。
・1〜2話は録画しないで見てたから、1〜2話のおさらいを読みたかったんだ。公式サイトのストーリー紹介のページって、『次回放送分』が1番最初に表示されたんですよ。変だなと思ったけど気付かなくて3話放送前に3話の詳細なあらすじを読んじゃって、これも『ネタバレを先に読む』か…。不親切な作りだなと思ってたけど、一部の人達にはこれがありがたいのか…?
・春田さんの悪い所10個を牧君がガーッと言っていく。これって話題に上がってるような視聴方法の特徴そのものじゃないですか?このうちいくつかの姿は映像には出てこない(改札に引っかかるとか)。映像作品なんだから映像でも見せようよって個人的には思うんだけど、「セリフの無いシーンは飛ばす」って意見もあったから、部長と比べると早口だしセリフだけで説明するのって若者の理想か…?

ネタバレを先に読むだろうが10秒飛ばしだろうが、自分でそうしたいと思って自分で操作する分には、止めさせる権利も無いかもね。私の場合は、『他人から勝手に操作されていた』ようなもんよ…。自分の思考とは真逆のことが起き続けたから、本当に異世界に迷い込んだようだった…。『一般的な話数を通常のペース配分だと思っている(12〜13話構成だろうと思って見始めた)』人にとっては『倍速・10秒飛ばし・ネタバレを先に読む』人達の習慣を擬似体験させられていたような状態でしょうね。例えば、3話わんだほうの外で武川さんが何であんなにキレてたのか、扉を開けて目撃しちゃうそのちょっと前が重要なのに、バッサリと無いですからね。あの時点では2人の関係性って判明してないから、判明後に詳しい話が入るのが定番の展開という印象。『全13話のうちの第7話』であれば、「まあこれから詳しい話も出てくるよね?」って待てばいいんだけど、それが無いまま全7話で終わってしまう。あと5〜6話使えれば、私が突っ込み入れてるあれやこれやのシーン充分入れられたはずなんですよ。TV放送で枠取れないなら公式本やコミカライズっていうタイミングもあったのに、そこでも何も無い。『尺と内容のボリュームのバランス』って部分が奇妙で、無理矢理詰め込んでいる印象を受けてしまう。
4年かかったけど、その点の気持ち悪さは倍速視聴が話題になってやっとすっきりしたよ。ファスト映画は作り手とは違う第三者が勝手にやっているから問題なので、公式の作り手によるダイジェスト版(予告よりもしっかり見れるけど、完全版を見ないと全ての謎は解決しない、とか)は需要あるのかもなあ。切り抜きとかで先に見て、おもしろければちゃんと見るっていう意見もあったので。不足があるくらいに作っておけばファンは勝手に要望とか言うから、続編やシリーズ化を想定している時にはあえて完璧な形にはしないのも手なのかな(完璧な状態を考えがちな人間にはこの加減は難しい…)。12〜13話構成で何の疑問も残らないように作られてたら、こんなには見てなかったと思う。特に何も感じず普通に見れていた人も多かったようなので、絶妙なラインだったのかも。

『春田創一を巡る黒澤武蔵と牧凌太との三角関係』としか思ってないと、ドラマラストって仕事と恋の両方手に入れたハッピーエンドに感じる?見るポイントをそこに固定してると迷わないのかな?「春田創一がパートナーに選んだのが牧凌太で、その牧凌太との関係を失敗した武川政宗がまだ未練を持っていて…ってことは、重要なのは『牧凌太を巡る武川政宗と春田創一の三角関係』では?」って思うと解釈がずれるんですよ。牧凌太と別れるっていうのを避けたい事態だとすると、武川さんってそうなるに至った原因を語ってますからね。生活のすれ違いが原因ってことは、上海行きを辞退させてもらって営業所に残れば、一緒に暮らして同じ職場に通うからすれ違わないんですよ。だからドラマのあの終わり方って理解できないんだけどね…。とはいえ1度引き受けた仕事を断るっていうのも問題だし、「じゃあ結局これって恋愛と仕事どっちがメインの話だったの?」っていうモヤッと感。タイトルにラブって付くから恋愛ドラマだと思って見てたし、武川さんの話から『仕事>恋愛』になってしまうと失敗するらしいっていう、ものすごく単純な思考なんですよ…。
このはっきりしない感じは『シュレディンガーの猫』『量子力学』がモデルになっていると見て良さそう。生きている状態と死んでいる状態が半分ずつ重なり合った状態…。量子の特徴って、人が見ていない時は姿の無い『波』の状態で、人が観測した途端に『粒』として姿を現すそうで…。訳分からん世界だったけど、「おっさんずラブでこんなの見たー!」って思うと何故かよく分かる話だった…。『牧凌太を巡る武川政宗と春田創一の三角関係』っていうもう1つの話があるよね?ってところが、姿を現してないんだよね。簡単に考えると何故か行き詰まるから難しい方へ行くしかないんだけど、それで参考になる話がちゃんとあるんだからすごいところなんだよ。趣味レベルとはいえ創作活動やってきた中でこの作品で「分からん…」ってなったのショックだったけど、量子も当時の物理学者さん達大混乱だったそうな…。

児嶋さん出演されてるじゃないですか。相方さんの件があるから言っていいものかと思って書いたこと無かった気がするけど、あの人達の得意なネタに『すれ違いコント』があるので…。役者として出演していただけか何かアイディアを出したりするところにも参加していたか、そこまでは分からないけど。
武川 牧 春田 黒澤
メインビジュアルとかでこういう順に並んで、
武→【牧→春←黒】
という三角関係になる。
これが3話ミーティングの後、部長が牧君にぶつかって裏へ行き、こうなる↓

【武→牧←春】【黒 蝶】

部長が蝶子さんとのことをちゃんとするつもりでいた間に別の話が勝手に始まってるのがよく見ると分かるんだけど、とんでもねえドラマだったな(笑)所々で2つの話が入れ替わってる感じ。
どういう話がどうすれ違って誰がどういう勘違いをして…みたいなのを客観的に見えるようにやってるのがすれ違いコント、見えないようにやってるのがおっさんずラブという感じ。そりゃ話が噛み合わないよ…。すれ違いコントの仕組みから考えても牧編はありそうな気がする。春田編と牧編の2つが組み合わさることで話が立体的になるなら、『半分ずつ出し合ってVR買う』はそういうことでは?実際にやるとしたら、ネタバレを先に見たい人は今までのやつをどうぞって話になるの、計算され尽くしてて爆笑した。

世間的には概ね高評価みたいだけど、普通に見てると「これ本当にプロが作った作品か?」っていうのが私の感想。話をよく聴いていくと「あれっ、違う!?」ってなって、シーン順を並び替えると隠しシナリオ出てくるのを見付けた時には度肝抜かれたよね…。「何これすげー!!」って思うんだけど、表向きにはそのまま。牧君って服ダサイのを嫌がって自分好みに着替えさせたから、まあそういうことだろうとは思っていた。とある映画がヒットしたことで、『先に期待値を下げておく』が有効な手段なのはよく分かった…。
そういえばおっさんずラブのテレ朝って特撮やってるんですよ。あれってまさしく、『変身して全く違う姿になる』わけで。ストーリー部分(変身前の姿、俳優さん)と戦闘シーン(変身後の姿、ロボット)では全然違う映像になるしファン層も全然違うでしょうね。特撮を長年放送している局なら、新しい形の映像制作を考えていたとしても不思議ではないのかもしれない。

無駄を省いて分かりやすくするということなら、ちずちゃんの傘はいらなかったと思うんですよね。何で傘を差しているのか本当に分からないので。これに関しては柔軟剤のCMが分かりやすいですね。無人島で遭難しているはずなのに、新人さんっぽい人が柔軟剤を入れて衣装を洗濯しちゃって、監督が「皺無さすぎ〜!」って言ってたやつ(最近新しいのも)。いくら役者さんがいいお芝居をしてくれても、『シーンに合わない衣装や小道具』が映っちゃうと違和感ある映像になっちゃいますからね。こういう所で無駄に引っかかってしまって「あれはどういう意味だったんだろう?」って考えちゃうってストレスなんですよ。ああいうCMが出てくるあたり、この感覚って持ってていいんかな?

倍速・10秒飛ばしは『作品数が多すぎて見る時間が足りない』から仕方無いのは分かるけど、『ネタバレを先に読む』って何でそんな視聴方法するんだろうってやっぱり謎だったんですよ。私が見たのは「感情をあまり動かされたくない」とかそんな意見があったけど、TwitterのTLの影響とかもあるか?好きな作品でも放送日や発売日にすぐ見れる時ばかりじゃないし、ライブや舞台など後の方の日程でチケットを取ってる場合もある。ネタバレを見たい気なんか無くてもTLで流れてきちゃって…みたいなケースを経験してるうちに諦めたとか?あれは自衛できるもんでもないな。ちなみにTwitterは別ジャンル・別の名前でやってるだけです。

文字数オーバーなので、あとは続きに…↓
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