おっさんずラブの違和感:2

最初からずっと何かしらの違和感や不自然さは感じていて、原因についてああだこうだと考えてきて、本当にようやく「あー、分かったー!」って所まで来たわ。スッキリしつつもやっぱりいろいろ納得いかない点もある。納得いかないから膨大な時間費やして研究してきたんだよ。暗中模索。仮説立てて検証して、違う角度からも見てみたり、2点の比較(人物と人物、シーンとシーンなどを共通点・相違点・どのように変化したか)などをひたすら山程。変だなとか気になった所はとりあえず調べてみる。どこから説明したらいいんだろうなあ。『細かすぎてほとんどの人は気付かないか、「まあいいか」で流してしまうだろうこと』なので、膨大な思考・分析データを『全く疑問に思ってこなかった人達』にいきなり説明するってことが何よりも難しい。

率直に言うと、18年版は『武川政宗が嫌がる状態』に作ってますね。だから武川さんの感覚持ってない人は影響受けないらしいのか。武川さんって潔癖症で掃除してる姿が印象的ですが、私は片付けられないタイプで武川さんとは真逆なので盲点でした(家では片付けられない人が職場では神経質というのはあるあるらしく、自分はそんな感じ)。50音順とか文書の形式とか、武川さんにはそういう面もありますね。このドラマ、作りがメチャクチャなんです。そういう面でストレスを強く感じるのですが、そういった指摘はあまり見かけたことが無いような気がします。気にならない方も多いんでしょうね多分。
どういうことか具体的に説明しますと、セリフやキーワードから状況をイメージしますよね。ところが、映像の中で描かれる姿は違うんです。予測が全く当たらずこの現象に苦しんできました。耳から入ってくる情報と目から入ってくる情報がずれていると私がよく言っているのはそういうことです。
【注意】人によっては乗り物酔いのような気持ち悪さを感じる可能性がありますので、あまり深く考えない方がいいです。私かなりひどいので…。

「方向音痴」
→道に迷う姿があるだろう
→しかしお婆さんにすらすら道案内
→1日か2日で方向音痴を直せるわけがなく、元々地理や方向感覚は強い

「改札に引っ掛かる」
→駅で電車に乗る時に残高不足とかで引っ掛かるんだろう
→しかし駅や電車での姿は結局一切無い。むしろバス通勤
→電車が走るイメージ映像じゃなくて『春田創一が改札に引っ掛かる姿そのもの』を入れろよ

「好き嫌い多い」
→唐揚げが好きなこと以外は作中に情報が無く、嫌いな食べ物って何だろう?
→公式本のプロフィールを見ると嫌いな食べ物はピーマンのみ。好き嫌いはむしろ少ない
→鉄平兄が作る個性的な料理を不味いと言うだけで、普通の料理は何でも普通に食べている。『店で客に出す料理が不味い』のは店の評判にも関わる大問題なので、幼馴染みの気軽さではっきり言ってあげるのはいいことでは?skyのナル様みたいにグラタンばっかり食べたり人参避けたりしてるのが分かりやすい好き嫌い多い人。

「あんな過ち」
→待ってればそのうち詳しく語られるだろう
→しかし何も無いまま終わってしまう

「俺はお前とずっと一緒にいたい」
→武川さんが牧君と別れた原因を『本社勤務と営業所勤務の生活のすれ違い』と言っているため、ずっと一緒にいたいなら生活のすれ違いを起こさせてはならず、上海行きをやめて東京に残るはず
→1ヶ月後、俺は上海へ発つことになった
→!?!?!?!?

もはや「説明になってないだろ!」という連続で、こんなにストレスの高い作品初めて…。

『ドラマ業界の普通』がどういうものかは分からないけど、ゲームだと2択の選択肢が白(ハッピーエンド)か黒(バッドエンド)かに直結することもある世界だったので…。黒までいかなくてもノーマルとかね。「結婚したら単身赴任になることもまああるよね」ということは理解しておりますが、武川さんと牧君が別れた原因が『本社勤務と営業所勤務の生活のすれ違い』であるのに何でその辺りの補足が無いまま状況を悪化させるのか。「こういう時って補正をかける必要があるはずなんだけど、皆さんどういう解釈で補ってハッピーエンドと思ってるの…!?」っていうのが私の思考であります…。『相手の好みや都合に合わせる』のが鉄則として刷り込まれてるゲーマー思考(ギャルゲーの思考かなこれ?)の前で、相手キャラより仕事を優先して家の留守番っていう自分の都合に合わせさせる終わり方とかトラウマ以外の何物でもない…。『相手(=牧君)の幸せ』を優先して考えると突き落とされてメンタルに甚大なダメージを与えられるという、このドラマ怖い。というかゲーム業界も18歳以上対象(率直に言ってエ ロ ゲ ー)まで範囲を広げればいろいろあるけど。進め方によって純愛END鬼畜ENDどっちにも行けるやつとかあったわ。牧君が他の男といる時の春田さんって豹変するし嫉妬って認めたし、それ系…?支配系ならドラマラストは白だわな。留守の家任せたら、家に帰らせつつ他の男から隔離できますからね。純愛物だと思い込んで見てたら全然ジャンル違うとか、そういう振り幅の広さもきつい。あの終わり方がおかしいものに見えるのってゲーマーだけなのかな?上海行きをやめて営業所に残れば、牧君とずっと一緒にいておいしいご飯も作ってもらえて、マンガ版で言ってる『平凡だけど理想』があったのにね。牧→春←黒のドラマですし、ここだけを切り離して見るなら仕事も恋も両方手に入れたハッピーエンドで間違い無いんですよ。補足になるシーンを入れればいいだけなのに、何で無いの?武川さんと同じこと繰り返してるから同じことが起きるっていう、ループ物になってるのと、それが嫌なら抜ける方法を見付け出さなきゃいけないのはすぐ分かったわ…。6話後の1週間経験した後でこれとか過酷なんですけど…。

話は矛盾だらけ、複数の解釈ができてしまう状態なのに判断できる部分無し、匂わせるだけで詳しくは語らない部分複数、恋愛なのか仕事なのかメインはどっち?愛とか結婚とか真面目な問いを投げておきながら答えっぽいものは無く、哲学なのか深く考えずに娯楽として見るだけのものなのかどっちかはっきりしてくれ…。率直に言って、尺の短さに対していろんなもの詰め込みすぎて、結局尺足りなくて優先順位の高いはずの所を削ってるって印象。こういう、『物語の作り方』としておかしい所が嫌なんですよ。すっきりしないし、結局はファン同士で認識の違いや偏見が生まれて揉めることになるだけですし。『普通の人には気にならない細かいこと』が武川さんにはすごく気になるんだろうし、私も苛立ちつつ、公式が投げてくる細かいヒントもキャッチできるのか。いつも細かいことをグダグダ書いてるの嫌な方もいらっしゃると思いますが、「武川さんなら仕方無い」くらいに思っていただけるとありがたい…。
『牧凌太と別れた』っていう嫌な記憶があって、その過ちを繰り返したくなくて、だからそれを避けるために上海行きをやめて東京に残ると思ったら上海にはそのまま行く。「1ヶ月後、俺は上海へ発つことになった」で嫌な記憶がフラッシュバックしてトラウマ、ということであります…。春田さんって『牧凌太から愛情向けられる』わけですが、武川さんは『牧凌太に愛情向けつつも去られてしまう』ので、そりゃ武川さんの感覚持ってない人は影響受けないのか…。でも春田さんの感覚持ってると劇場版の後でモロに影響受けた方も多かったんじゃないですか?武川さんが言ってるのと同じく本社勤務と営業所勤務の生活のすれ違い作って、牧君と(住む場所が)別れたんですし。破局の意味からだいぶマイルドにしてくれてるから良心的だと思う。

文句ばっかり言うならファンやめろよって思う方もいらっしゃるかもしれない。嫌なら黙って去るのが大人の対応とも思う。趣味で二次小説書いてる程度の素人が、プロの書いた作品にあれこれ言うってどうなんだろうとも思うけど、首傾げながら褒め称えるって失礼なことだと思うんですよ。はっきり言わないことは優しさでも何でもないって牧君は言うし、そもそも牧君って好きな人の悪い所を具体的に列挙した上で好きでいるわけですからね。オタクって推しの思考や性格に似る人っているじゃないですか。元々似ているから共感するのか、共感するから影響受けて似てくるのか…。何で武川さんの言うこと無視して上海行ったのかって時点で春田さんへの共感大幅に失ったし、余計に牧君と武川さんに似るんだろうなあ。
実際、雑な脚本だと思いますよ。役者のお芝居とBGMでカバーしてるって感じで。ただ、某誌が徳尾さんの紹介に『緻密な脚本に定評があり』って書いちゃったんですよね。それだけ言ってくれたら充分なんですよ。これ普通に見るものじゃないなって。『何言ってるのかよく分からない歌を逆再生するとよく知ってる歌になる』っていうすごいことをする人達が世の中にはいるわけで。おっさんずラブはそれ的なものじゃないかっていう可能性には早い頃から賭けていた。『牧→春←黒のこっち側』と『武→牧←春のあっち側』。劇場版で
「牧ってさ、すっげえ細かいよな」
「春田さんが雑なだけですよ」
と言っていて、今までのは春田さんの感覚に合わせて雑に作っていた状態(雑に見える理由さえ分かれば、実はものすごく作り込まれているんですが)。『A×B』っていうカップリングとして、同じ話をキャラA視点キャラB視点って別々に書く手法はBL二次創作小説にはよくありますよね。それのかなり複雑なやつだとするしか説明付かないんですよね。劇場版で「かまってヒロイン、爆誕!」「アイ・ウィル・ビー・バック!」って言ってる以外は公式からの正式な動きは無いですから、実現したらおもしろそうだな、くらいで。

武川さんが「50音順に並んでないと気持ち悪いんだよ」と言ってファイルを整理するシーンがありますね。武川さんにとって気持ちの悪い状態になっていて、あまり順番を気にせず棚に戻してしまう人がいるのかもしれないですね。棚にあるファイルそのものは変わらないんですけど、元々あった状態から並べ替えると綺麗に整って武川さんはすっきりするんですね。
…これ、私も今まで気付いていなかったのですが、あれのことではないですか!?前々からうちのブログ見に来てくださっている方はピンと来る方もいらっしゃるでしょうか?私もそうなんだけど、『元々違和感があった』方はあれですっと腑に落ちたって言う方もいらっしゃるんですよ。テレ朝に最初に問い合わせ送ったのって一昨年の9月なんですよ。ずっとだんまりだったけど、やっぱりあれがいずれありそうだなと期待しております。

ちずちゃんがちらっと言う『パートナーシップ宣言』と春田家の設定場所が立川市であるという所から、実は劇場版の中のある出来事により物語が先へ進んだ状態なんです。『ついに完結』を覆す方法も分かりましたし、これで続編をやらないわけがないのですが、公式宛てにメール打ってる最中に、あるトラップが仕掛けられていることに気付きまして…。『意味が分かると怖い話』としては今まで書いてきたことは序の口という1番ヤバい部分。冗談抜きでトラウマ起こす人もいると思うので、解説はしないでおきますが…。徳尾さんの得意ジャンルに『パズル・ミステリー』とはありますが、おっさんずラブにこういう要素求めてないんだよ…。普通に男性同士の恋愛物と思って見始めただけなのに…。
結局のところ、プロポーズ〜上海出発までの1ヶ月をまるごと飛ばしておりその期間の話が無いことによって、作中のどこから解釈を持ってくるかによって全体の意味も変わってしまう、というのが私の言い分なんですよ。なら劇場版のその後の話へ進む前に、ドラマラストから見て過去の話をやるしか回避できる方法って無いはず。…ってことやついでに言いたいことも山程あるし、公式宛てにメール打ってる最中であります…!

10日7件、22日1件拍手ありがとうございました!

おっさんずラブの違和感

おっさんずラブにずっと違和感があって、おそらくこういうことなんじゃないかと思う部分にやっと思い至りました。劇場版以降の騒動やファンが揉めたりしてるのも、おおよそこれのせいなんじゃないかと…多分。

『視聴者のターゲット層を絞っていない』からだと思う。マンガ誌の場合は読者の性別や年齢層をあらかじめ想定してるから、その層が好む内容を提供すればいいわけで、大きく外れた内容が出てくることはあまり無いと思う。ゲーム業界の厳しいレーティングに慣れてるせいか、わりと過激なシーンもあってある程度大人向けに想定されてただろうこのドラマが、子供も一緒に家族で見てるっていう話も多いことに衝撃です…。映画だとレーティングが発生するから、子供も一緒に見れるようにするのにラブ要素を削ったっていうあれでは…。ドラマがわりと過激だった分、マイルドになると「なんか雰囲気違う」「物足りない」って言うファンも出るわ。
多様性を描いた作品なんだけど、入り口を広げすぎて『ファンの中の多様性』に対応できなくなってるんじゃないかって気がする。テレビドラマだから性別も年齢も問わず誰でも見れる状態で、50代半ばの黒澤武蔵と、25歳の牧君に30歳とは思えないかわいいナル様にと、年齢もビジュアルも全く違う2人を対比にすれば、そりゃあ視聴者の中でも大きく好みはずれますよね。私は元々BL好きの腐女子だけど、10代20代くらいの美少年美青年系を愛でてきたので、武蔵まで行くと年齢が高すぎるんですよ。多分、そういう方も多いんじゃないかと思う。BLマンガの世界だとここまで年齢の違うキャラを同時に出すって私は記憶に無い。
劇場版以降ファンが荒れてるし、武蔵はいらないとかいろいろひどいこと言ってる人達もいるし、「武蔵を応援する人達がいたっていいじゃん。ずっと報われない展開見て我慢してきただろうし」って思ってました。それが『ファンの中の多様性』だと思ってました。それはそれで大事なことではあるんだけど、そういう問題だけじゃないんだな。人にはそれぞれ指向とかストライクゾーンってものもあって、それを急に違う方向のもの見せられるっていうのは精神的ダメージになる人もいるんだろうな。個人的には武蔵はラブコメとしてはアリだけどラブにされるとちょっと…。武川さん・狸穴さん・シノさんは年齢高めでもカッコイイし、すごく変わったキャラってわけでもないからラブでもいける。武蔵は確かにカッコイイのはあるんだけど、ビジュアル的にも他の人達より一気に年齢上がるし、乙女なおっさんって他作品には見慣れないちょっと珍しいキャラですからね。だからあくまでラブコメとしては愛情注ぐことはできるけど、ラブとなると無理…って人がいても仕方無いと思う。不動産編はBLの牧君とラブコメの部長でジャンルが違うから1つの作品で上手く同居できてたんだと思うけど、skyは最後にラブで混ぜてきたからな…。ストーリー的に武蔵に気持ちが向いていく過程がちゃんと描かれてたら、皆こんなに文句言わないんだよ。18年版で春田さんがロリで巨乳が好きだって言ってたじゃないですか。極端な話、ロリなAVで突然熟女が出てきて喜ぶ人って少ないんじゃない?ダメだろ混ぜたら。完全にジャンルが違う。春成派にとってskyがいかにヤバい作りだったか今更思ったわ。しかも円盤特典の胸きゅん名場面カードとか言って春成の2ショ無いって、公式的に春成派のファンには用済み宣告か?私はskyは全7話だったと思ってるし、サントラだけ買うことにします。

skyは放送前にもしやと思いつついや違うだろうと思ったことがあって、でもやっぱりそれの気が…。4月にリメイクが発売される某人気ゲームのオマージュというかパロディ…。シリーズの別ナンバーを題材にした映画に吉田さんが出演してたりもする。
春田くん→C
緋夏ちゃん→T
ナル様→A
シノさん→Z
武蔵→S
シノ→春部分はちょっと違うけど、二次では人気のカプ。武蔵に突然気持ちが向いたのはオリジナルドラマとしてはさっぱり話が分からなかったけど、リユニオン…。SC派なんだよ私…。分かる人は深く考えるな。変なツボにはまる…。

劇場版の円盤が来月発売だけど、初見の人や子供連れの親に「これなら見ても大丈夫」って思ってもらう程度のもので、熱狂的なファンを満足させるものではなかったかなと…。1つの映画を22回見に行くって相当だと思うけど、感想これだよ。円盤は店舗別特典の種類が多すぎていくつか買うか迷ってたけど、結局アニメイト版だけにしました。率直に言ってマグカップの柄がキモいので…。クソダサイことを嫌う牧君にダサ要素を持たせるという矛盾…。特典がポーチ・キーホルダー・扇子と持ち歩く系の物があるあたり、そういうの持ってるとファンもクソダサイんじゃないかなこれ…。あれ?冷静に考えたらこの特典ひどくない?「かわいい」「お揃いの絵柄の物を持てるのは嬉しい」って思う方もいらっしゃると思うから、そういう方を否定はしないけど。ドラマの時のカップは持ってるファンも多いし私も使ってるけど、あれはダサくないし。ドラマの時にはダサ要素なんて無かった春田家に違和感を突っ込むっていう、あのペアマグカップの存在感…。展覧会の時に買ったけど、どうにもデザインが私の好みには合わないので箱から出してない…。むさしのスタンプとテイストが似てるし、あのペアマグカップは部長からのプレゼントかなと思ってる。牧君的には「うわ…」と思いつつ部長からなら無下にできなくて使ってる、と思いたい。

18年版ドラマのラストって、仕事と恋と両方手に入れたわけじゃないですか。マンガ版だと最終話扉ページに2人のタキシード姿や、1話冒頭で「遅く帰ってきてもおいしいご飯で迎えてくれたりとか」ということを言っているので、単身赴任のイメージなのかな?プロポーズのシーンでマンガならではの2ページ見開きがあったりして、すごくドラマチックだったと思います。
でもマンガ版にも無いので、公式的に触れちゃいけない部分なんでしょうね。『ざっくり雰囲気だけで見れば』何もおかしくないと感じるのかもしれないですが、私がよく言ってる部分は解決しないですね。プロポーズ〜上海出発までの間をBパート、ラストの春田家をCパートとすると、Bパートが存在しないことによって、作中のどこをAパートとするかでCパートおよび劇場版ラストの意味が変わってくる。他を1分くらい削ることは充分可能なはずだけど、そのくらいここが重要。

・新規プロジェクトに抜擢されて引き受ける部分をAパート→仕事も恋も両方手に入れ、遠距離恋愛に→劇場版で牧君も海外へ。2人共家庭より仕事を優先してしまう仕事大好き人間である。恋愛物としてベタベタしすぎず、大きな仕事も任され、登場人物達と同じサラリーマンの男性が見ることを想定するといいバランスなのかもしれない。春田さんは元々異性愛者なので、『男は外で働いて女は家で家事育児』という昔ながらの日本の一般的な結婚生活を思い描いており、牧君を奥さんとして家で帰りを待っててもらうことで安心して上海に行ったのかもしれない。ただし、まだ海外転勤の話が出ていない16年版で「仕事で遅く帰ってきてもおいしいご飯で迎えてくれて」をハセが理想高いと否定しており、劇場版はそのアンサーとなっている。
・「生活のすれ違いが原因だった」をAパート→『牧凌太と別れた原因』というのが前例として語られて、通常こういうパターンの時はそれを避けるか補足になるシーンを入れるはずですが、何も無いんです。脳年齢85歳の診断で、春田さんは記憶力が低いので…。「生活のすれ違いが原因だった」を覚えていないか無視することが、ハッピーエンドに感じる条件のはずです。武川さんと同じ過ちを繰り返しており、別れることが予告された状態。それが嫌ならあの全7話の中から回避できる方法を見付け出さないといけない、という所までは簡単な話ですが、それ自体がゲーマーの発想なのかな?『どう見てもどう聞いても何も無い』ため一旦迷宮入りするクソ難問。「気のせいでしょ?」「考えすぎでしょ?」って思われるかもしれないですが、『意味が分かると怖い話』『ループ物』ってものも世の中にはあるんで…。そうではない純粋なハッピーエンドだというならBパートが必要なんです。劇場版で牧君が本社に戻ってまさしく「あいつは本社勤務で俺は営業所勤務」になり、一時的に破局し、ラストは交際そのものは続いているが『(住む場所が)別れた』となる。牧君とずっと一緒にいたいなら生活のすれ違いを起こさせてはならず、上海へ行ってはいけなかった。天空不動産編は完結であり、背中向けて離れていく姿で終わり、映像的には『牧凌太とずっと一緒にいる未来』を失ったことになる。牧君だけオフショが極端に少ないのは、だいたいこのせいの気がする。とはいえ劇場版で好きなシーン1位がラストシーンだったあたり、思い入れの強くない人や遠距離恋愛物好きな人には全く問題無いのかもしれない。
・牧君が出ていこうとすると引き留めたり、武川さんの所に行こうとしたらキレたりしたあたりをAパート→春田母が出ていって帰ってこない状態で春田さんが上海行くとあの家は留守になる。しかしラストシーンで家の中の物はそのままで、牧君が留守番するのではと考えられる(劇場版の様子を見ると実際そうだったと思われる)。一見すると単に単身赴任のようだが、留守を任せておけば家にいさせつつ他の男からも隔離できる。意図的だと本当の怖い話なので、無自覚でお願いします…。劇場版で本社に戻って仕事に打ち込み始めてから「今が1番生きてるって感じがする」って言ったり、他の男といるとやっぱりキレたりして嫉妬も認めた。劇場版ラストは籠の鳥は外の世界へ飛び立った(ただし指輪で繋ぎ止めている)ということ。

私はおおよそこの3パターンの解釈なんですが、特定の思考や知識を持っている場合のみハッピーエンドではなくなるという理不尽…。マンガやゲームだったら上海行きをやめて営業所に残るラストになってたと思う。しばらくそのジャンルはやってないけど、恋愛シミュレーションゲームだと『相手の好みや都合に合わせる』のが基本だったので。「好きだ」「俺と付き合ってください」って牧君から来るのを春田さんが受ける立場だったけど、「俺と結婚してください」は牧君がプロポーズを受ける立場に変わるから、牧君を大事にしてあげなきゃダメでしょって思う。生活のすれ違いが原因で別れたってことは、牧君って彼氏と一緒にいられない状態苦手でそれがアレルギーみたいなもんだろうし。ゲーム業界だったらこれで自分の都合に合わせさせるっていうのは、バッドエンドか支配系(籠の鳥解釈)の印象。
とはいえ恋のために仕事を捨てるっていうのはドラマ向きじゃないのかね?普通のサラリーマンの男性が見ることを想定すると、『出世の道』っていうのは大事な要素?多分そこがマンガやゲームと、ドラマの違いなんだろうなあ。じゃあアニメイトで商品の扱いやキャンペーンやってるのは何さ。推しカプが一緒にいることを好む女性ファンにとって、理想と真逆の終わり方なんだよね。誰向けに作ってる作品なのか。

…まあ実は劇場版って中途半端に終わったようでいて、物語が先へ進んだ状態だけど。ちずちゃんが最終話でちらっと言った『パートナーシップ宣言』と、春田家の設定場所が立川市(展覧会の時にパネルで春田家電話台に立川市防災マップが確認可能だった)ってことがヒント。あるでしょうね続編。ただ、『天空不動産編は劇場版で完結』って公式が言ったのは事実で。そこを覆してその後の話を見たいわけよ。
可 能 じ ゃ ん…!
あれはそういうことだったのかって今更気付いたわ。それを公式にメール送れってことでしょ?頭では理解してるけど、文章として出力するのが大変なんだよ(この記事とかも数日がかりだし)。公式宛てに送ったらこっちでも説明します。

26日に4件、4日に1件、今日2件拍手ありがとうございました!
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