先日公式から久しぶりにお知らせが来て、劇場版の地上波初放送とドラマの再放送ですってね。しかし久しぶりにお知らせ嬉しいけど、率直に言って複雑な気持ちもあってモヤモヤしてたりいろいろしてました…。6話で会社休むほどの風邪ひいてるのにマスクしないでスーパー行ったり彼氏に移して治そうとしたり、2年前の作品とはいえあれが今のコロナの状況でアウトと見なされたらしばらく動けないだろうと思ってたけど、今放送して大丈夫なのか…?すまんね、食品レジ業務の人間なもので。「ただの風邪」って言ってるけど咳とかくしゃみとかの風邪っぽい症状無いし、でも「ただの風邪」なんだよね。原因が裸で寝て体を冷やしたことだとすると、関係無い人には一切移らなくて、彼氏に移そうとするのはお誘いだっていうおもしろい表現なんだけどね。表向きそういう話じゃないから、ただのヤバイ子だけど大丈夫?
あと、鉄平兄はしたわけでもされたわけでもないけど、児嶋さんに今聞かせるのは忍びないあのワードがドラマ内で何度も出てくるから…。
……本当に今放送するの…?

劇場版で『ついに完結』って言ってたけど、本当にあれで完結ならあんな中途半端な終わり方は無いと思うよ。skyの最終話予告で「ついに完結」って言いながら、ちょっとしたらその後の話を出してきたわけだし。『「ついに完結」を覆した前例を作った』から、そういう形でファン宛てにメッセージは送ってきてるよ。sky放送の年末ともコロナで世の中の状況がまるっきり変わっちゃったので、どうなるかは分からないけど…。

ビジネスとして成功したいならファンが喜ぶものを提供するのが確実なはずなのに、劇場版公開後からskyやオケコンとかまで、明らかにファン感情を無視したやり方をしてきましたよね。おっさんずラブっていうのは『黒澤武蔵のラブ』というだけの限定的な意味のタイトルで、公式が本当に見せたいのは『春田と武蔵』であるような気がします。劇場版の円盤で映像特典に部長が多いのはまあそういうことでしょうね。そもそもヒロイン・ライバルの構図が誰目線なのかしばらく分からなかったんですよね。ドラマで『作中の人物は誰も黒澤武蔵をヒロイン扱いしていない』ので。むしろヒロインは牧君のように私は感じます。では黒澤武蔵をヒロインとして扱っているのは誰なのかといえば、唯一当てはまるのが、『黒澤武蔵が自分で自分をヒロインとして、牧凌太をライバル視している』という黒澤武蔵目線しか無いと思います。『ある日、僕は部長に告白された』というコピーは春田創一目線ですが、この時点でカメラ位置が2つあるような状態です。
シリーズ通しての繋がりを見ると、『黒澤武蔵が春田創一に恋をする』という『黒澤武蔵のラブ』として見ると、実はskyも一貫性があるんですね。そこをファンは説明されてないから、まして劇場版がまだ公開中で何故か牧君だけオフショが少ないとかいう中でのsky発表でしたから、それは荒れるに決まってる。パラレルワールドであっても、恋愛物でいきなり違う人物と…っていうのは抵抗ある人も多いのは仕方無いと思いますよ。
『黒澤武蔵のラブ』であると、牧君とそのファンは最も邪魔な存在なんですよ。『牧凌太がいる世界では黒澤武蔵は春田創一と結ばれることは不可能』ですからね。『春田と武蔵が結ばれる展開』を作ろうとか見たいとか思うと、『牧凌太がいない世界』が不可欠でパラレルワールドのskyになる。

『春田と牧』をちゃんと完結させてファンがちゃんと満足した上で新作のパラレルワールドに行くなら、sky発表でもあんなに荒れなかったと思うよ。でもちょっと待って。劇場版のラストで『牧凌太が日本から出ていっていなくなった』直後に『春田創一と黒澤武蔵の急展開』って、何かデジャヴを感じませんか?6話ラストで牧君が春田家を出ていっていなくなった直後も、部長と暮らしてた急展開がありましたからね…。あの時も「はあ!?」って感じで、まあ率直に言って『元々そういうドラマ』ですから…。で、牧君が春田家を出ていった後、部長との同棲・結婚式の展開があって、その後は「ただいま」「おかえり」だったことを私達は見てますからね。オケコンのセトリの構成参照。はっきりとは言わないものの、何も隠してないんですよ。公式の動きは行き当たりばったりな不可解な行動のようでいて、実のところわりと分かりやすいよ。ヒントならいろいろ投げてきてくれてるし、ヒントの投げ方が上手いから。だいたい説明してもぽかーんとされるばっかりで、ファン同士でまともに会話できたこと無いけど。

結局の所、ファンが見たがるもの(ブラックアウトする直後とか、春牧の結婚式とか)を見せずにおけば、ファンは見せろ見せろって言い続けて、熱意を保っててくれるわけでしょうね。私としても2年前には隠しシナリオに気付いてて、問い合わせとか送りつつそれを見るまでは終わるつもり無いですし。ファンの見たがるものを提供しちゃうと、「ありがとうございます、これで思い残すことは無いです」ってなって気持ち良く終わっちゃうから。不充分な部分を残したままにしておけば、ファンは勝手に「続きはまだですか!?」って言い続ける。そのうち頃合いを見て…か?

武 牧 春 黒
と並ぶことが度々ありますが、この並び順は固定しておいてくださいね。主人公として春田創一が中央に立っていますが、『黒澤武蔵のラブ』であるとすると、劇場版ラストで牧君が日本からいなくなって、はるたんは本社行きを断って営業所に残ったっていう、部長にとって理想的な終わり方になってます。『完結』は部長にとって綺麗にまとまった状態ですね。
でも私も含めて納得してないファンも多いし、『春田と牧』をちゃんと見たい人も多いはず。
あくまで理屈の話ですが、春田創一が中央に立って『黒澤武蔵のラブ』であるとすると、その法則性で、牧君が主人公として中央に立って『武川政宗のラブ』となったらどうです?ファンの中でも武川さんのスピンオフ希望の声もそこそこありますね。ドラマ内で武川さんと牧君に関するシーンがいくつかはっきりしないんですよ。特に3話わんだほうでガラッと扉を開けたら武川さんがキレてて、ああいうの普通、扉を開けて目撃しちゃうよりも少し前から撮影してあって、武牧が元カレと判明後に回想シーン入るでしょ?そうじゃなかったら役者さん達も演じる上で話分からなくて困ると思うし。武川さんと牧君しか知らないことは、2人のどちらかを語り手にしないと視聴者にも公開されないんでしょうね。ドラマ内でいくつかそういうポイントあります。ドラマ時点での構図は武川さんから見て『ヒロイン:牧凌太 ライバル:春田創一』でしょうね。部長が牧君を指して「構ってヒロイン、爆誕!」って言ってますね。過去編では春田さんとは出会う前ですけど、主人公が牧君なら当然『牧と春田』もできますし。

公式Twitterのおにぎりはskyかな?主人公がナル様に入れ替わってる印象ありますし、成瀬主人公バージョンをやるんじゃないかとは前々から思ってた。けどお弁当に変わったあたり、部長が2話のお弁当用意してる感じ…?

牧凌太と別れたっていう武川さんの前例で『本社勤務と営業所勤務の生活のすれ違い』って原因ははっきりしてるのに、何で状況悪化させて繰り返してハッピーエンドになるのか、避けようとする行動も補足になるシーンも存在しない。ゲーム業界だったらこういう所シビアだから、バッドエンドルートだと思うよあれ…。ゲーム業界は勝ちか負けか、クリアかゲームオーバーかとかの白黒はっきりした世界だから、どっちともはっきりしないのは逆に超怖いです。世の中には『意味が分かると怖い話』というジャンルも実際存在しますので…。話を置き換えてみると、食物アレルギー持った人にそれを食わせちゃダメでしょ。完全に避けるか大丈夫なもので代用してあげないといけないわけで、彼氏が調理しようが誰が調理したかなんて関係無くダメなものはダメ。美味しくて栄養もあるものは基本的に皆が嬉しいだろうけど、アレルギーのある人に食わせたら毒になるから。そういう系統の怖さ。映像がああだから誰も分かってくれないのもね…。こういう解釈もできちゃうように作られてるから、そうじゃない純粋なハッピーエンドなら補足になるシーンを入れないとダメなんですよ。予算出してもらえなくて尺削るしかなかったっていう大人の事情の可能性も考えられるけど…。
劇場版では武川さんと同じく本社勤務と営業所勤務の生活のすれ違いになって一時的とはいえ実際別れて、ラストは牧君と(住む場所が)別れて終わる。しかもシンガポールって同性愛禁止らしくて、牧君にとって安全な国じゃないみたいだけど。…結局は『個人の解釈の問題』なので。
同じ山でも、遠くから全景を眺めるだけか、綺麗に整備された登山道を歩くか、道の無い所まで掻き分けてくまなく歩き回るか、それぞれ見え方も印象も違う。多分そういうこと。


以下は6話後の1週間経験してる方にはかなりきつい話なのでご注意ください…。







ドラマラストに1ヶ月飛んで上海行くけど、そもそも春田母が出ていって帰ってこないのに、息子も出ていったらあの家留守になるじゃないですか。牧君が留守番してくれてたんだろうし、それを春田さんの目線で『外』から見たら、自分の帰りを牧君が待っててくれるっていう幸福度高く感じるんでしょう。振られてしまった部長と武川さんは仕方無いとしても、全体を客観的に見たら皆が幸せになったラストで、パッと見はハッピーエンドでしょうね誰が見ても。
家を任せるのは信頼している証、とも受け取れるけど、「ただいま」「おかえり」のプロポーズシーンを見た後だからダメなんですよ。牧君が留守番するとして、仕事終わって帰ったら夜だし、暗くて誰もいない家に「ただいま」って帰っても「おかえり」って返してくれる人は誰もいない、そんな中で牧君は1人で待つことになる。私達視聴者から見た印象とあまりに落差が大きすぎて、これが本当にハッピーエンドなのか疑問です。

牧君が見ている『春田創一がいなくなった春田家を中から見ている』光景が、異常なまでに強いイメージで目の前に送られてくる感じがしていた。閉所恐怖症とか無いはずなのに、閉塞感や圧迫感もあって、あまりにリアルで吐き気がしたりもした。『意味が分かると怖い話』とも察したから、とにかく怖かった。

本当に、運の悪い偶然だったって、2年かかってようやくこの間気付いた。キッチン・テーブル・2ヶ所の窓と、壁になってて向こうの部屋は無いけど時計の配置がほぼ一緒。私はちずちゃんが座ってた席で、うちで春田さんの席の人は亡くなっててそこに座る人はいない。
…これ意味分かりますかね?あんまり詳しく想像しない方がいいけど、『春田創一がいなくなった春田家を牧凌太の目で中から見ている』状態が自宅でほぼ再現されちゃってたんですよ…。同居の家族はいるけど、生活時間がずれてるから仕事から帰ってご飯食べるのは1人だし。ファンの間で地獄の1週間と言われている、あの6話後の1週間経験してるんですよ。そこからさらに突き落とされてますからね…。早くに気付けば模様替えするとかなるべく別の部屋で過ごすとかしたけど、TVのあるのがゾイド置いてあるあの棚の辺りで…。つまり画面の中では明るい光の中でイチャイチャしてる綺麗な映像で終わってるんですけどね、実際その場所には誰もいない。ラストの映像とそれよりしばらく後の誰もいない部屋の状態が自分の目から二重になって見えていたっていう…。アニメとかの絵で描かれたものを見てることが多かったから、実写ドラマだとリアルに見えすぎるのかと思ってたけど、そういう次元の話じゃない…。本当に、詳しく想像しないで…。ファンに見せちゃいけない光景だってことは公式もメディアも分かってるはず。一切触れられてないから。思い入れの強くない人には平気かもしれないけど、6話後の1週間経験してるファンにあんな生活させたら冗談抜きで死人が出てもおかしくないと思うよ。自分はすごくつらくて苦しいのに、映像と多くのファンの感想がああだから誰も理解してくれないし、『個人の解釈の問題』でしかない世界だから。
そんな中で何かを喜ぶ感情が湧きにくくなったくらいには精神病みながら這い回ってきたけど、劇場版公開以降ちょっと楽になったんですよね。シンガポール行ったこと無いからマーライオン以外は知らないし、牧君から見てる光景が送られてこなくなってたので。『運の悪い偶然の一致』による自宅の光景だったことに先日ふと気付いて現実に戻ってきた感じだけど、そんなわけなんで、再放送決定のお知らせ来てまたいろいろ思い出しちゃったり…。

今まで生きてきた中で1番怖い思いしたけど、研究してるうちに、天才の神業と繊細な表現力と丁寧な仕事で作られたドラマだってことも知ってるからファン続けてる。