久々に観てやっぱ良かったので紹介。
I'm Here
2010年公開のSFロマンス。ショートフィルム。
脚本・監督が「かいじゅうたちのいるところ」や、数多くの有名アーティストのPVを手がけるスパイク・ジョーンズ
ロサンゼルに住む、ふたりのロボットのラブストーリー

SFやけど、流線型のスペースシップが登場するようなのではなく、現代の街に人間と共存し、普通にアパートに暮らすロボットが人間のように生活をしていく。バックグラウンドなどの、詳細な設定は省かれている。
しかし、その創られた世界観が、現実もそうであるかのように錯覚する。
違和感なく観れるのは、そこに隠れた意味を、こちらが自然と見出しているからだと思う。

ロボットがロボットに恋をし、ロボットならではの愛を紡いでいく。一見すると特殊で、異質。
しかし、後半になっていくと、それはフィジカルにしか過ぎないと気づいてくる。
無いようで有るモノに気づく。ソレがフォルムを纏っているだけだと気づく。
人間にも、ネズミにも、ロボットにも変わりなく。

静かに進んでいくストーリーに、LAで活動する日本人アーティストのAskaのTHERE ARE MANY OF USが寄り添う。
このフィルムのサウンドトラックも良い!!さすがスパイク・ジョーンズ!!去年はヘビロテアルバムになってた。

30分のショートフィルムなんで、サクッっと観れてウルッっとできる
I'm Here - Spike Jonze
↑で観れます。残念ながら翻訳はなし。まあでも問題はなし
絵本で有名な「The Giving Tree(おおきな木)」が基になってるらしいから。馴染ある人もいるんちゃうかなー
あとタイトルのI'm Hereで、この詩を思い出した

『ぼくが ここに』まど・みちお

ぼくが ここに いるとき
ほかの どんなものも
ぼくに かさなって
ここに いることは できない

もしも ゾウが ここに いるならば
そのゾウだけ

マメが いるならば
その一つぶの マメだけ
しか ここに いることは できない

ああ このちきゅうの うえでは
こんなに だいじに
まもられているのだ
どんなものが どんなところに
いるときにも

その「いること」こそが
なににも まして
すばらしいこと として
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うーん、世代も国籍も違った人が、違う媒体を使って同じテーマを表現する。
パネェ!!

I'M HERE_予告編_日本語字幕版

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