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正直、どれくらいの方に需要があるのか心配なパロなんですが、好きだから続けちゃってます(^^;)
短いけど、書こ。
タカヤから溢れる優美な香りと雰囲気。
ハルナの目の前には、一人の少女が、いま目を覚まし花開いた睡蓮のように、可憐さと妖婉さをあわせもってたたずんでいた。
初めて女装をほどこされたタカヤ。
彼は皇子の側室にふさわしく飾り立てられ、しかしその豪華な装飾品もすべてがそれを身につける者の気品を引き立てるような凛とした美しさを現していた。
ここまでタカヤを美しくしたのは、ハルナ皇子のもとに仕えていた、静寂の中に生きる世話係の女官達だ。
彼女達はこの異端視されてきた皇子に黙々と仕えながら、しばしば目にする他の王族やその姫君達を眺めてきたのだろう。
そうして、トトという女官頭を中心に、自分達が仕える皇子の側室達にもまた仕えてきた。
けれど、いままで多くの側室達とも接触を持ちながら、ここまで自分達が手をだせた側室は初めてだった。
他の側室達はみな、それなりの身分の娘だったので、そちら側の女官達が自分らを寄せつけなかったのだ。
トトは誇らしさと敬いの気持ちをもってタカヤをあらためてみつめた。
アキマルに呼びとめられ、相談を受けるようになってから、密かに二人でタカヤのこれからについて話し合いを重ねていたのだ。
二人にとって、立場は違えどハルナは地上で自分達が仕える唯一の皇子だった。
彼らはハッキリと思いをかわしあったことはなかったが、ハルナの行く末を案じていたのだ。
それが、タカヤがきてから二人は以前よりもっと、意見をだしあえるようになってきた。
タカヤのことで途方に暮れたアキマルの方から、彼女のことを頼ってきたのだ。
トトはアキマルに頼まれたとおり、立派な、素晴らしい姫君をつくりあげた。
アキマルですら、トトにこれだけの力量があったとは驚きだろう。
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急いで書いたのでなんか変かもしれませんが、出来た。
2013-9-30 12:53