死に地ってどうやって相続するのかしら

死に地って知ってますか?道路に面していない土地の事。そんな土地あるのって思います?あるんですよ。あちこちに。

昔は車なかったでしょ。親族と住んでたりすると一続きの土地に家がいくつかあったりするんですよ。それが所有を主張するようになったら、道路に面していない土地は他人の土地を通らないと出入りできない、それが死に地。

親がいてるとか、兄弟が仲いいうちは、なあなあの仲で問題ないんです。問題は相続の必要が発生した時。

例えば親が死んで、縦長の土地に二軒家がある。前の家と土地は道路に面しているけど、奥の家と土地は道路に接していない場合。それぞれ住んでいる人間が相続する事は出来るんです。ただ、奥の人間が土地を売りたくなった時。道路に面していない土地、欲しい人います?前の内に住んでいる人も、奥に住んでいるのが身内なら書類上は自分の土地でも通行することは人間関係上容認していたとしても、他人が買って他人が通るとなったらいやでしょう?

そもそも4M幅以上の道路に2M以上接していない土地は売買すら難しい、ほぼ不可能らしいです。

前の人が買ってくれて一続きの縦長の土地になったら価値がありますよ。売買も問題ないです。問題あるのは奥の土地だけ他人に売りたいとき。そもそも住宅販売会社が扱ってくれない。だって、そんな土地誰が買います?空飛んで家に入れないですもんねえ。

百歩譲って誰かが買ってくれたとしましょう。建て替え、どうします?道に面していないから重機入らない。他人の土地を通らせてもらって職人さん通って、人力で家を建てる?現実的じゃないですよね。
だから死に地。うまいこと言うなあ。そして、今住んでいるのは死に地。親が死んだら兄弟でどうやって相続するのかなあ。黙って出ていけ!言われるのかなあ。