不倫相手との子供を身籠り、話し合いの末中絶を決意した女性・サラ。しかし彼女は、中絶手術のためクリニックへ向かう道すがら、何者かに誘拐されてしまう。目が覚めた時、彼女は箱の中にいた―…。
実話を元に描かれたサイコサスペンス。
S・キングが絶賛する作家、ということで手に取ってみました。
これと「ロード・キラー」も読んだのですが、これは翻訳のせいもあるかもしれないけど、思ったほどではなかったな。悪くはないけど、めちゃくちゃいい!ってわけでもなく、でもグロいのが平気な人なら、ラストまで充分楽しめると思う。
若干説明が多くてリズムが悪い。これが原文に忠実なのか、翻訳の時点で付け加えられているのかわからないけど、もったいないと感じた。でも的確に情景を描写しているし、必要な修飾でもある。
プリミアノ警部補はもっと出てくるかと思ったけど、そうでもなかった。
マッキャンとのやり取りが良かったな。中絶は彼らにとっては悪だけれど、そのために何をしてもいいのか?そういう葛藤は、思うより身近に溢れている。
私は中絶容認派だけれど、マッキャンは嫌いじゃないです。話し合うにはややこしい相手だけど、彼の考えは共感できるよ。
この作品は「ロード・キラー」に比べるとまだ、グロさは弱い。だからこそ、人にJ・ケッチャムを勧めるならこの本からだね。
私としては「ロード・キラー」の方が好きだけれど、ケッチャムの作風を手始めに知ってもらうならこの作品を勧める。
最後ああなるとは…。「ロード・キラー」のようにカオスな最後を期待していた身としては、拍子抜けだった。でもこっちの方が一般受けしそう。
ところでこの作品は映画『コード』とは関係ないんですかね?
原作というわけではなさそうだし(設定や描写などかなり違う)、どちらかがどちらかをオマージュしているとか?
ヴィンセント・ギャロの印象は薄かったのでスティーブンのビジョンは自分で作ったのですが、サラとキャスは映画の役者そのままのビジョンでした。
『コード』のジェニファー・ティリーはハマり役だったよ。怖かったw
おしまい。
話題:本の感想
2009-6-19 23:10
というか、民主党は、麻生さん(自民党)が何をしても、どこか悪いところを見つけて批判しなきゃいけないとか、そんなルールがあるの?
なんだろーなー、第一回目の党首討論もそうだけど、鳩山さんがなんとか麻生さんを批判して悪い印象をつけようとしているようで、変に感じたよ。政策の話じゃないんだもの。
民主党の発言は世論やマスコミに媚びているようで、日和見的で好感を持てない。自分の意見や信念を感じないの。そういう人たちに、政治を任せていいのだろうか?
麻生さん(や自民党)だって完璧ってわけじゃないけど、民主党と自民党を比べると、(安倍さんを抜きにしても)私は自民党を支持するな。今の段階ではどちらかと言えば自民党だよ。
どっちもどっちではあるけどね。だけど、麻生さんの方がまだ、自分の信念を感じる。
『アニメの殿堂』はそれでも反対だけどね。
クリエーターやアニメ作品の地位を向上したいなら、もっと作品自体の質を上げられるよう応援すればいいのだし、それに『アニメの殿堂』は有用でないと思う。
もっと…国際的にアピールできるような賞を国のサポートで作るとか、いくつかの価値があると思われるクリエイティブな活動に助成金を出すとかする方が、効果が望めそう。
2009-6-19 20:16
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