昨日はとある影絵の展覧会・サイン会に行ってきました。
その先生の作品は数年前から好きで毎年の定期展覧会には行っているのだけれど、サイン会にまで参加しようとは今まで特に考えていなかった。
でも、今年いろんな事があって、本当に何が起きるかなんて誰も分からないって思ったし、その方は御年88歳なのでそれこそいつ病に伏せるかも分からないし、会えるうちに会いたいという気持ちが強くて、参加してみました。
とても有名な絵本にサインをしてもらいました。
何も言葉は交わさなかったけれど、自分の気持ちは伝えられたと思うし、それに優しい笑顔で応えてもらった。
本当にもうおじいちゃんなのに、握手してくれた手がとても強くて驚いた。あれだけ大作を作り上げることができるんだもんな。
お隣の方がメッセージを読み上げてくれて、それを聞きながら先生がサインを書く形式でした。
わたしは、将来結婚して子どもを授かった時、この話を読み聞かせたいと書いたのですが、そのお隣の方(恐らく先生の娘さん)が、
「もしよい報せがあった時は私達に教えてね。贈り物をするから。」
と言ってくれて、なんだかもう感極まりすぎて泣いてしまった。
小さな、大きな、しあわせたちを大切に集めたような作品が多いからこそ、その言葉が身に染み通った。
やさしいなあ。
やさしい気持ちになったなあ。
でも、人にやさしくすることって、とても難しいこと。
人とのコミュニケーションがうまく取れず、困りました。ふとした瞬間に気づくこと。
考えすぎかもしれないし、当たってるかもしれない。
難しいな。
他者に何を言われようと気にも留めないけれど、自分の好きなひとからの言葉や態度って
なんでこんなにこころにぐさぐさ刺さるんだろうな。
好きだから、なんだろうな。
昔、八方美人なひとと関わるのが得意でなかった。
どうしてもうさんくさく見えて、本質がどこにあるかがなかなか見えない気がしてたから。
いまとなっては、
誰とでも等しく接すること、それは誰もができることじゃないって、なかなか真似できることじゃないって、そう思う。
自分は周りにいる大切なひとたちと向き合うだけで精一杯で、それ以外にはどうしてもまだ威嚇しがちだから、少しでもそうなれたらなあと思う。