「あ、三治郎」

「どうかしましたか、竹谷先輩」

「ちょっとさ、なんていうかな…」

「用がないなら行きますけど」

「あ、有るんだよ用が…でも忘れちゃったな」

「竹谷先輩、今からボケてどうするんですか」

「ど忘れぐらいは誰でもするだろ」

「その前に泥んこですね」

「孫兵と虫を捕まえてたからな」

「はー」

「そうだ、思い出した」

「用は何ですか」

「今から風呂に入るから、背中を流してくれないかなーと」

「嫌です」