話題:映画館に見に行った映画


ベートーベンのピアノソナタ19番ト短調で強引に締めくくられた。


………べたに悲愴や月光で締めくくられたら困ったけど。

どちらかというと、シューベルトとかが似合った気がする。


安藤サクラは勿論良かった。

ただ、前半の寺子の苛立ちは必要なかったんじゃないかな?
少なくとも音は要らない気がした。

出会いのシーン削られてたのは、残念だった。
花火のシーンをがっつり撮りたかったのね。


栞は、もっと、ぽっちゃり系でもよかったのになぁ。
…もっといえば不美人でも、よかった。
不美人でやわらかい雰囲気醸し出す人なら、よかった。
でも、谷村美月のすとんとしたセリフ回し、好きかも。
突き放すような「無なの」は寺子じゃなくてもぞっとした。



井浦新が、なんかよかった。
品よく、狡く、格好よく。


…一歩間違ったら、AVやんという印象は否めない(笑)
脱ぎまくりだった、寺子ちゃん。
中華屋さんのシーン。
もっと2人してがつがつ食べてるイメージ勝手に抱いてた。
もっと小汚ない(いい意味で!)喧騒あるお店で、お酒飲まない分、がつがつしてるイメージだったから。

一つの言葉から抱くイメージの相違。
だからこそ、原作のある映画観る楽しみでもあるんだけど。


原作の電話の重みが薄れてたのは、ケータイ、スマホの普及だろうなぁ。

…彼からの電話の音にだけ反応するのも、ケータイとかだと音変えれちゃうじゃない?

どんどん人は簡単に連絡とれるけど、距離感は変わらない。
孤独感は20年経っても、全然変わらない。

海辺のシーンは「ペタルダンス」っぽかった。

静かで孤独。
エロくてどこかそっけない。


初めて読んだときは「三大欲の話だな」と思ったなぁ。
すごく生々しく感じた、若いころの自分。



けど、ラスト、
何故にベートーベンだったのかなぁ←まだ言ってる。


あの曲、ソナタアルバムに入ってて。
………運指も、叱られた箇所も覚えてる曲だから、余計にびびったのかもなぁ。