オレはあいつがいないと駄目なんだ。
他の奴が触れたかと思うと気が狂いそうになる。
あいつはオレだけのもの。
いっそのこと鎖で繋いだらどうかと何度も思った。
でもそれは出来ない。
あいつはオレとは違い、大空を羽ばたく鳥なのだから。
でも、それなのに自ら籠に入ろうとする。
籠に入って鎖でつながれ、それで満足しているんだ。
だからオレはそれで満足する。
血生臭い籠に自ら入ってくる美しい鳥を。
その鳥がオレの腕の中でこんなにも乱れる。
蹂躙し、征服したときの快感といったら。
ただ喘ぎ、欲望のままにオレを求める美しい鳥。
いっそのこと壊れるまでこいつを抱いてみたい。
ずっと喘がせるだけ喘がせて、欲望だけを求める人形。
オレだけしか満足させることが出来ない、オレの鳥。
ただオレの腕の中で壊れてしまえ。
でも、今はこれで我慢するしかない。
壊したいのに壊すことができない、このもどかしさ。
それでもまたこの鳥が戻ってくるというのなら、
オレは我慢しよう。