「あ」
小さく十代が声を上げた。
「どうした、十代」
「今月パック買うのにお金使いすぎて……もう買えない」
アテムの質問に、がっくりと十代は肩を落として答えた。
「ちゃんと計算して買わないとダメだよ。……僕も、じーちゃんの手伝いでおまけしてもらってるけど……」
「オレも……姉ちゃんに内緒で買うの大変なんだよな〜」
学生の身分故にアルバイトも満足に出来ない十代と遊戯、そして遊馬。
「遊星はいいよな〜。メカニックとして働けるんだろ?」
「……そうでも、ありませんでした。サテライトのときはカードがなかなか手に入らなくて……」
戸惑いながらも遊星が答えた。
「……凄いな、遊星は。その中でデッキを組んで、様々なデュエリストに勝利してきた」
それにアテムが感心するように頷く。
「いえ、そんなことは……」
「謙遜すんなって!」
「僕たちはまだ恵まれてるからね……」
「ホントだぜ! くっそー、こうなったらかっとビングでレアカードの入っているカードパックを……」
「それを買うお金に苦労している、という話だったはずだが……」
拳を握りしめ、意気込む遊馬にそうアテムが突っ込んだ。
いつの間にか一カ月も日記を書いていない……。
卒業式も終わり、成績表見て安心して、さあ春休み……ですが。
また引っ越しが決まりました。
そんなわけなのでまたバタバタしてます。
更新頻度が落ちるのは以前お知らせしたとおり。
……なんとかやっていけるといいのですが。