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未来時代4

何パターンもPCのエディットの好み、というものは案外決まっているものである。

「あんれ〜?」

マク・アヌの橋の上で見慣れないPCがいて、楚良は首を傾げた。

白一色のプレイヤー。ジョブは……判断できない。
明らかなチートPC。

「おっもしっろそ〜」

にんまりと笑って、楚良はそのPCをターゲットした。

名前は……百蘭。
その名前には聞き覚えがあった。

どうやら、わざわざジャパンサーバーでログインしているらしい。

「コンニチハw」
「ん……?」
わざとらしく笑みを浮かべて挨拶すると、百蘭が顔を上げた。
「オニーサン、チート?僕ちんにもそのやり方教えてくんない?」
「教えてほしいの?」
「ん〜……やっぱいいや」
「どうして?」
百蘭が首を傾げる。
「だって、簡単に出来てつまんなそーなんだもん」
「つまんない、か……」
「オニーサンはつまんなくないの?」
楚良の質問に百蘭は考える素振りを見せた。
「つまんない、か……。でも、今は面白いんだよね」
「どーして?」
「面白いことをしてるからw」
「それなに?本当に面白いの?僕ちんにも教えてよ」
「……教えるわけにはいかないな」
さすがにそう簡単に教えてくれないらしい。
「……でも、君の方も面白いかも?」
「そーだよ。僕ちんお買い得?今ならPKついてきますってね」
にんまりと楚良が笑みを深める。
「どーする?買ってみる?」
「……楽しみは後で取っておくさ。……ソラ、だね」
「そ」
「またね、楚良」
百蘭がログアウトをした。
「……ふーん」

すぐに楚良もログアウトをする。



やはりというべきか、百蘭のログは見つからなかった。
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