呉服屋さんにて:八恵ちゃん、普段から縁遠い高級な反物にびっくりするの巻


八恵ちゃん「わあっ!すごいですね晋助さん、こんなたくさんの反物が!半襟も帯も山ほどありますよ、凄いです(キラキラ)」
晋助さん「……呉服屋に反物を揃えずして何を揃えるってんだテメェは(ふう)」(←どうでもいい)
八恵ちゃん「だって僕、こんなに高そうな呉服屋さんにいちいち入ったりしません。むしろできませんもの!(キラキラ)」
晋助さん「てめえはまったく……誰の嫁になったと思ってやがる。お前の日々の装いで俺の目を少しでも楽しませるのが、」(←ここから長くなる)
八恵ちゃん「あ、これ凄く素敵!わわっ、こっちの桜色のも可愛い!」(←聞いていない)
晋助さん「…………(イラ)」
八恵ちゃん「晋助さん、どっちがいいと思います?この水色のと、こっちの桜色の生地だったら。晋助さんの選んでくれた方にします(ニコッ)」

晋助さん「……。……どっちも買うか」
八恵ちゃん「えっ?……え?い、いいですよこんな高いもの!さっきのは冗談です!」
晋助さん「いや、金ならあるからいい。……オイそこの店主、これをどっちも包め」(←凄い横柄)
八恵ちゃん「え、本当に買うの?!てかもう買ってるし!怖ッ、お金持ちの金銭感覚が怖ッッ!!」


・お二人の間に横たわる金銭的齟齬に、いちいちツッコまなければ落ち着かない奥様
・どっちも似合ってるとか到底言えない旦那