前記事から続き:言われもなく怒られた紫乃ちゃんが父上に泣きついたの巻

紫乃ちゃん「父上!!兄上が紫乃をいじめるの!(涙目)」
晋助「蓮助……妹とは言え、てめェは女を泣かせんのか。男の風上にもおけねえなァ」
蓮くん「……そ、それは俺のせいじゃねえ。紫乃が勝手に、」
晋助「てめえも一端の男気取りてェなら、てめえの言動に責任を持ちやがれ。ガキが(ペッ)」(←息子には容赦ないな)
蓮くん「……!!(ギリギリ)」

八恵ちゃん「まあまあ晋助さん、晋助さんだって昔はたくさん女の人を泣かせてきたじゃないですか。蓮くんの言い分も聞いてあげてくださいよ」
晋助「……。……フン。勝手に泣いてる女なんざ俺が知るか」
八恵ちゃん「(ガタッ)いやアンタの言い分は蓮くんと寸分違わず一緒なんですけど、子供と同じ理論ですけどォ?!」
晋助「……。……まあいいだろう」
八恵ちゃん「おいィィィ良くねーよ?!話の着地点が見えてこねーよ?!何が良くて無意味に蓮くんにだけ厳しくするんですか!だ、だいたい、自分こそ女の人に優しくないじゃないですか!」
晋助「ほう。八恵の分際で、この俺に常からの優しさを求めると?(ニヤリ)」
八恵ちゃん「当たり前です!」
晋助「まったく……俺を見ればギャーギャーと喚き立てやがるのは昔から変わらねェ。俺が布団の中ではあれほど、(ドヤァ)」
八恵ちゃん「いや子供らの前で何を言い出すのアンタはァァァァァァ!!ばっ、ばか!晋助さんのばかばかばか!(赤面)(ガタタッ)」

〜〜〜

蓮くん「…………」(←嫌になってきた)(そりゃそうだ)
紫乃ちゃん「ねえ、兄上?」
蓮くん「あ?」
紫乃ちゃん「父上と母上は仲良しなの?」
蓮くん「俺が知るか」
紫乃ちゃん「兄上と紫乃は、仲良しじゃないの?兄上は、紫乃がきらいなの?」
蓮くん「……。……ふ、フン。これだから妹は面倒くせえ(プイ)」
紫乃ちゃん「きらいなの?」
蓮くん「……父上と母上はいつも言い合ってるけど、仲は悪くねェだろうが」
紫乃ちゃん「うん。それがどうしたの?(純粋な瞳)」
蓮くん「(カチン)……もういい、このバカ紫乃!」
紫乃ちゃん「あ、兄上がまた意地悪言った〜!!父上〜!!」

蓮くん「てんめェェェェェェ!!」


お兄ちゃんはやはり大変なのです。