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ヨノナカキミ(オレハオマエノ) (銀新)


*何かよく分からないけど続いています*

1.俺以外とLINEしてたら?
2.ダメ、絶対、現実逃避
3.ヤダヤダ、ムリムリ、弱肉強食
4.ヨノナカオレ(オマエハオレノ)





一回切ったところからサクッと続けます。
そんなんやって銀新は至極いつもと同じようにギャーギャー言って戯れ(イチャついて)ましたが、それを見つめるお団子頭の紅一点が一言。

「オイ何やってるアルかお前ら。私が居るのになんでそうなるネ、もうちょっと隠すヨロシ。昔はもうちょっとお前らにもあったアル、私にバレないようにとか、私の教育に悪い云々とか、てか聞いてるアルかこのホモ共(ペッ)」

……って神楽ちゃん居るんですけどォ?!え、今まで居たの!?今の今まで神楽ちゃんが居たのに!?何で神楽ちゃんがちゃんと居るのに、てか対になってるソファの真向かいに座って今もくっちゃくっちゃと酢昆布噛んでるのに、かなり据わったお目目でこっちをガン睨みしてんのに、このカップルは何やってんの?何を普通にイチャついてるの、何を普通にラブラブ(夫婦漫才)してんの?
神楽ちゃんに隠そう隠そうとしていた昔の慎み深さが恋しくなるほどに堂々とBL気味な今日この頃(本当だよ)

銀さん「いやいいだろ別に、チューしたり抱っこしたりしてる訳じゃねえし。妬いたの妬かねえだの、こんなんカワイイもんじゃねーか。公共の居間ではちゃんと節度守ってるしよ」

って、え?待って、銀さんの論点違いますけど?何を普通に片耳ほじりながら、さも正論言ったような顔で言ってんの?抱っこやチューしてなきゃ、会話ならどんな内容でもセーフだとでも思ってんの?何、銀新ってもう開き直ってんの?(本当だよ)(その2)
待って?

新八くん「あ、いや、違うんだよ神楽ちゃん!別に僕らはそんなつもりじゃなくって、ただ銀さんが変なこと言うからツッコミに回らざるを得なくて、ほら僕がツッコまないとこの家って誰もツッコミに行かないし!ね!?(あせあせ)」

あー。良かった良かった新八くんは普通だわ。新八くんは真っ当でしたわ、ちょっと頬染めてあせあせしてるけど神楽ちゃんに取り繕う気はあるんだ。

新八くん「僕らがちょっとほら、この間のデー……出掛けた時に色々トラブルがあったってだけで!それでちょっと!(引き続きあせあせ)」
神楽ちゃん「ほほう。ToLOVEるアルか」
銀さん「とんだダークネス展開だよ、危うく死人出るとこだったわ」(←嘘は言ってない)


と、その時。玄関から「ごめんください」と闊達な声が。新八くんが出てみると、そこにはちょっと優男風だけどイケメンな男子が玄関先にて佇んで居たのです。

イケメン「すみません。依頼があれば何でも聞いてくれる万事屋はここ、っていう風に聞いたんですけど」
新八くん「あ、ハイ。ここですよ。依頼ですか?」
イケメン「ええ……ちょっと恋愛相談があって。僕の事なんですが」

若干口ごもるイケメンに、内心では、

「(恋愛相談か。まあモテそうだしなこの人。てか何でいつもモテる男だけに女の子は群がるんだろう、何でこの世界の恋愛は平等じゃないんだろう。何で平等に女の子が行き渡らない、てか僕は……ってチッキショォォォ!!)」

などと思いつつ、そんな内心はおくびにも出さない新八くん(童貞)。でもやっぱりちょっとイラっとしてる、そんな新八くん(童貞)(カッコいらない)。
そうやって応接室、てか万事屋の機能としては殆ど居間に通されてきたイケメンですが、やはり心持ち表情は暗めです。それには、お、とデスクから顔上げた銀さんも意外そうな面差しをしております。

銀さん「アレ?んだよ、珍しく客だったのかよ。今ピザ頼んでんだけど、完全に配達かと思ってたんだけど」
神楽ちゃん「銀ちゃんピザ頼んでるアルか!ヒャッホー!(ぴょんぴょん)」(嬉しくて跳ねちゃう)
銀さん「あん?お前にやるとはひとっことも言ってねえ、てか神楽の分頼むならピザ屋丸ごと買わなきゃダメっつー話じゃね」
神楽ちゃん「ケチ臭いこと言うなヨ、銀ちゃんのもんは私のもんアル。銀ちゃんのピザはすべからく私の胃袋に還るネ、魂の故郷に還るアル。問題ナッシング(真顔)」
銀さん「(ガタタッ)てめえは胃袋の中でピザ屋でも営業させてんの!?魂のルフランが泣くっつーの、おーい誰かこのジャイアン娘の胃袋縛れ!俺が頼んでんのは三人の分のピザですぅ!」
神楽ちゃん「いーやーアールぅぅぅ!!私の!私のピザ!チーズがとろっとろ熱々の!」

イケメン「あの、万事屋さんに折り入ってご相談があるんです」

てっきり出前のピザかと思ってた銀さんですが、そして当たり前のようにそれ狙ってる神楽ちゃんですが、てか着流しの袂に縋り付いてくる神楽ちゃんの頭を力づくで押しのけるべくギギギと片手で押しやってる銀さんですが(日常風景)、イケメンはおもむろにソファにそっと座る。もう次のカットではおもむろに真剣な相談が始まるの、前カットまでのドタバタとか綺麗さっぱり終息されてんの(アニ銀のお決まり)

イケメン「僕、実はこの間彼女と別れまして」
銀さん「へえ。そいつァ奇遇じゃねーか。俺らもこの間、どっかの遊園地で彼氏と別れた女、てかガンタンクに会ったぜ。な、新八」
新八くん「あ、ハイ」

どこかで聞いたような偶然の一致に、ポンと手を打つ銀さん。それにコクと頷くは新八くんですね。

イケメン「その僕の彼女、いえ元カノ……僕のiPhoneは絶対見るし、パスコード変えたら即ブチギレだし、常に浮気するなだの何だの言ってきて、とりあえずすっごい重い娘だったんですけど」
銀さん「うっげ。絶対ェ無理だわ、そういう女」
神楽ちゃん「ふーん。腹立つアルな、そういうふざけた事言い出したら立場分からせてやった方いいアル」
新八くん「いや話聞けよあんたら。てかそれあんたらの感想じゃないですか。……続けてください」

イケメン「でもそういう重さも、最初は好きだったんです。ああ、僕のことをそれだけ愛してくれてるんだなあって」
銀さん「いや違ェってそれ、軽いストックホルム症候群になってるって。犯罪者を庇う気持ちになっちゃってるから」
イケメン「(聞いてない)……なのに、信じられますか?あれだけ僕に浮気するなだの、浮気したら死んでやるだの言ってた彼女が、その彼女自身が、物凄い浮気性だったんですよ!?僕以外の男とLINEするなんていい方で、挙げ句の果てには別の男と泊まり行くだの、オトナの夢の国に行くだの、要はとんでもないビッチだったんですよォ!!(ぶわっ)」

銀さん&新八くん「「……あー……」」

ローテーブルに突っ伏す勢いで語るイケメンの口上に、銀さんと新八くんは目を見合わせる。てかそれってあの、アレじゃね?どっかで会ってきたガンタンク娘の証言と酷似してないか?と。

新八くん「あの、落ち着いてください。元カノさんの話は分かりましたから。もしかしてその元カノさんって、外見は限りなくふくよかな、」

とそこで、話を続けようとする新八くんを遮る銀さん。そしてくるっとイケメン元彼を振り返り、

銀さん「まあまあまあ。落ち着けって、てかだいたいアレだぞ?昔っから言うだろ、浮気心のある奴の方が相手を縛るんだよ?そういう奴は自分がしそうな事を相手もするんじゃねーかって、無意識に疑心暗鬼に捕らわれてんもんなの。だから逆にすげえ束縛するっつーか、自分に縛り付けておかねえと不安なんだろ。つまりはてめえの元カノは真性かまってちゃんだ」
神楽ちゃん「なるほど。要するに銀ちゃんの事アルな(真顔)」(←即決)
銀さん「いや誰が?え?何で?(真顔)」

新八くん「……銀さんのばか。う、浮気心があるんですね(ぐすっ)」
神楽ちゃん「ほんとネ。銀ちゃんサイテー。私に近付かないで。行こ、新八」
銀さん「し、新八くんんんんん?!神楽ちゃんんんんん!?待ってお前ら待って、何で俺が今責められんの!?何その女子同士みてーなノリは何!?俺はたとえ話をしてただけだよ、例えばだよifだよ?!何でいきなりそういう結論になんの!(ガタタッ)」

思わずソファがひっくり返る勢いで立ち上がる銀さんですが……いや〜、これはさあ。神楽ちゃんからゴミ虫を見る目で見られて大慌てな銀さんですけども、でもこれってマジじゃないですか?浮気性な奴の方が相手を束縛するよね。深層心理じゃねーかなコレ、銀さんも結構女の子にフワフワしてる時あっからなコレ。まあ新八くんも新八くんで結構女の子にフワフワしてる時あるけどね、パンデモニウムさんとか百々さんとかね(ってそれ女子?)。あと新八くんは土方さんとか高杉さんにもフワフワしてる時あるけどもね(いやそれは個人的な趣味)

要するに銀新はお互いに好き同士なのに、どこかフワフワしてると。フワついてると、浮ついてると。どこかの純情な女の子にドギマギしたり、どこかの美女とラブコメチックな事をしていたり、要するにやっぱり元はヘトロ同士なBLですよね。元はふっつーに女が好きなヘトロ同士でくっついてるからねコレ、お互いが女にフラつくのはいたってしゃーない話ですね。お互いが健全な男子ですもの。でも互いにそこにイラァっとしてる銀新はとてもカワイイ。お互いにヤキモチ妬いてんの。


『あー結野アナは今日も可愛い。てか待てよ?今これ、結野アナって俺の事見てねえ?ひょっとして俺だけに向けたコメントじゃね?』

とか言って、天気予報に夢中な銀さんが毎朝デレッデレになってテレビに齧り付くのを見て少しプチ嫉妬してる新八くんも、

『(な、何だよ!銀さんのばか!ばかばか!綺麗な女の人にはあんなでれっとしちゃって!!)』

とか思ってプンプンして、銀さんの今日の分のイチゴ牛乳を気持ち減らしてる新八くんも(コップに注ぐ量がいつもの半分に減ります)、逆に、

『お通ちゃんんんん!!お通ちゃんは女の子の中の女の子です、お通ちゃんは僕の命です!寺門通親衛隊隊長、漢・志村新八としての!』

などと熱く語らって寺門通親衛隊隊長としての責務を全うしようとする新八くんに大いに嫉妬して、嫉妬し果てて、

『あっそ。そこまでお通ちゃん命のくせに、その親衛隊の隊長さんはココでこんな風に感じちゃうんだ?へー。お前こそ女の子みたいでカワイイのな』

なんて言って新八くんの乳首を隊服の上からイジイジしていじめてしまう、新八くんのちっちゃくて可愛いオッパイをくりくり捻っていじめちゃう銀さんも、どちらも等しく可愛いと思います。てかやっぱり銀さんの方が年食ってる分だけ、アラサーの醜い嫉妬心が若干混じっている気がしますね(若干ではない)

要するに銀新はカワイイのです。どっちも可愛いのである。



まあ元カノについて語るイケメンに話を戻しましょう。

イケメン「でも、僕から彼女をフってみて分かったんです。やっぱりどんなにビッチでも、重くても、僕は彼女を忘れられない。彼女をまだ愛しています」
銀さん「え。いやそこに着地すんの?重いってお前、その元カノってマジに重量級な感じじゃねーの?あのガンタンクの事言ってんだろ?」(←まだ言うか)
イケメン「……また彼女とよりを戻したいんです。どうしたらいいでしょうか、万事屋さん」

ここで新八くん、恋に悩ましげなイケメンの目をそうっと優しく覗く。

新八くん「あの。もしかして元カノさんとの思い出の場所って、某遊園地じゃないですか?」
イケメン「え?ど、どうしてそれを?」
新八くん「あ、やっぱり。銀さん、この人が彼氏さんなんですよ。ガン子さんの」
銀さん「だな。いやいや元彼サン、気ィ落とすなよ。むしろお前はすっげえ運いいぜ?ここにあるこれ、何だと思う?」

困惑仕切りの顔を上げた彼に、ニンマリ笑った銀さんがひらりと翳したもの。それは二人の思い出の場所である遊園地のペアチケットで。

銀さん「まあ女ってやつは男よりよっぽど逞しいからな。もうてめえの事は忘れて、向こうは向こうで元気にやってっかも知れねーよ?他の男共と呑気にトリプルデートなんざ決め込んだりしてよォ」(←確かに)
イケメン「……それは、その」
銀さん「でもお前がまだ元カノに惚れてるっつーなら、フった事を今一ミリでも後悔してんなら、もうしのごの迷ってねえでさっさと行けよ。もしテメーがまた浮ついた気持ちだったら俺に斬られるだけだし」
イケメン「うっ、浮ついた気持ちなんて今はありません!だからフったことを今は後悔してるんです、むしろ彼女の方が付き合ってた時は終始浮ついてたし!」
銀さん「離婚調停用の浮気調査ならともかく、リア充共の惚れた腫れたなんざ俺らの仕事になんねーよ。でも、またここに行く気があれば誘ってみればいんじゃねーの?あの重い女、どうやらここでお前を待ってるみたいだからよ」

イケメン「っ!!」


そのままペアチケをはっしと掴み、万事屋を飛び出して行く彼氏さんを見送り、やれやれと一息吐く万事屋さん一行。

新八くん「うまくいきますかね?」
銀さん「さーな。顛末はどうなんのか知らねーけど、報酬は別口できっちり請求してやる」
新八くん「銀さんったら。でも、ペアチケットなんてあげちゃって良かったんですか?あれって……その、えっと、」

『おじゃんになっちゃったデートの埋め合わせ分、もしかして銀さんが買ってくれたものじゃないんですか?』

と、中々聞けない新八くん。ちょっと頬を赤くしてもじもじしてしまう新八くん。平たくいうと天使の末裔って事でいいですか、いいですね。
そんな新八くんを見て、銀さんはやっぱりニッといつもみたいに笑うのです。

銀さん「あん?俺とお前のペアだとまたToLOVEりそうじゃねーか、またドタマにガンタンク落ちてきそうじゃねーか」
神楽ちゃん「そうアル。お前ら二人だとロクな事にならないアル、だから次はこの神楽ちゃんも一緒についてってやるネ。遊園地と言えばシナモンチュロスにポップコーン!キャラメルにハニーに醤油バター!!」

二人の後ろからひょいっと顔を覗かせた神楽ちゃんが二人を交互に見てくるから、その顔が本当に楽しそうだから、銀さんも新八くんも仕方ないなあってね。何となく目を見合わせて、少し笑ったりして。

銀さん「ったく仕方ねーな、じゃあ今週末に三人で行くか」
神楽ちゃん「今度の週末だから、8時に開園アルな。約束ネ銀ちゃん」
銀さん「オイ勘弁しろよ神楽、それ俺にほぼ寝るなって言ってるようなもんじゃねーか。朝の5時に帰ってきたらほぼ俺が寝る時間ねーし」
新八くん「もう!またお酒呑みに行くつもりですね」
銀さん「つーか金曜の夜に呑みに行けねえって何だよ」
新八くん「いいじゃないですか銀さん、神楽ちゃんがあんなに嬉しそうなんですから」

やっぱり神楽ちゃんは三人で遊びに行けるのが嬉しいんだよ〜。お留守番嫌だもの!神楽ちゃんは大好きなんだもの、銀さんと新八くんの事が。だからね、きゃっほーいってはしゃぎ気味に定春に抱き着きに行ったりしてね。週末の三人デートの約束に大はしゃぎなのです。

そんな神楽ちゃんを見た銀さんも少し頭を掻きながら、優しい笑顔の新八くんにほだされて、

銀さん「あー……まあ(プイッ)」

っておま、どんっだけリア充ぅぅぅぅぅぅ!!??(ガタタッ)銀さん驚きのリア充だよ!一仕事片付けた後に家族とデートの約束!?オイ働く男って心底かっけえな、だっていつもとギャップあるからな(最後)
てかすっげえリア充じゃないか、地球の誰よりリア充か。ぽりぽりと気の無い風に頭掻いてるけど、プイと顔を逸らしてるけど、こんなん単なる幸せ坂田家じゃねーか全員抱き締めたい。そこに並べよもう三人並べ、片っ端から万事屋を抱き締めるから!私が!(無茶言うな)

はー。かわいい。二人のラブラブデートの筈が結局神楽ちゃんも交えて家族モードになっちゃうのが至極銀新らしいが、神楽ちゃんが喜んでるならそれでいいじゃないか。神楽ちゃんは銀新の正義だもの。

でもでも、でもね?今回は珍しく丸く収まったように見えますが、新八くんはまだ言いたい事があるようですよ?
今しがた銀さんの着流しの袂をツンツン引っ張った新八くんが、ちょっと頬を膨らませながらね。

「でも。銀さんのこの間の発言……アレはさすがにどうかと思いましたけど」
「あん?何がだよ」
「だって言ってたでしょ、iPhoneのパスコード変えるのはダメだとか、一泊二日の旅行もダメだとか。他の男の人とメール?したりするのも」(←LINEよく分からない)
「あーそりゃ言った言った。だってダメじゃねーかお前、彼氏いんのに他の男に目ェ向けてんじゃねーよ。男っつーか女にフラつくのも本当なら禁止です。二次元でも三次元でも、人間でもバケモンでも禁止は禁止」
「えええ横暴ですよ!何それ!」

当然のことのように語る銀さんに、新八くんはやっぱりプンプンですね。だって自分こそ女にモテることはモテるのに、銀さんったら真顔でこういうこと言うからね〜。しかもつるっと↓こんなことも言っちゃう。何のてらいもなく。

「だぁって新八くん。他の奴の事を気にかける前に、その分だけ俺のことをより深く知ってみればいいんじゃねーの?それだけで面白ェだろ?」
「は、はあ」
「そんでもっと俺を知ったら、もっと俺を甘やかせるし」
「いや待って、誰が銀さんを甘やかすんですか(真顔)」
「誰ってお前です、お前しかいないです(真顔)」
「っ、はああ!?だっ、だからそう言うとこですよ!銀さんのそういうとこが勝手なんです!すぐ調子に乗るしズルいし!」

いや〜この言い草。ほんっとズルい大人ですね、要は他の誰より自分を見てくれって事ですものね。他の誰よりお前は俺をよく見てろと。
でも分かってる?銀さんがそういうこと言って困らせる相手って新八くんだけなのですよ。ふふ。

だからね、プンプンして頬染めてる新八くんは咄嗟に反応できなかったんだ。銀さんの片腕がひょいっと肩に回ってきて、ぐいっと抱き寄せられことにも。

「別にいいだろ?その分だけ好きにさせるから」

そう言って笑った銀さんに、不意に額にちゅってされた事にも。
自分勝手でもどんだけズルくても、お前に文句言わせねえくらい好きにさせるから問題なし、みたいな。憤る新八くんを宥めるような、でも逆に煽るみたいな、悪戯なキスなのです。新八くんのおでこが可愛すぎるので、指でぺらっと前髪捲ってチューしてしまうでも良し。唇で前髪分けてそっとチューするも良し。でもデコチューは銀新間ではわりと普通の事なのである。てかよくキスする、本当にキスする、銀新は特にしちゃう。

まあ銀さんはね、自分のキスに新八くんが弱いことも知ってるからねえ。そんなカレシさんには心ゆくまで赤面して、赤面し果てて、お口ぱくぱくしてる新八くんはとても可愛い。

「っ!!……ばっ、ばか!ばかばかばか!銀さんのタラシ!」

かああってな具合で赤面です(得意です)(大好物です)
でもそんな新八くんに後ろから肩ポンした神楽ちゃんは、ふう、と大きくため息を吐いてですね。

「新八ィ、銀ちゃんが誑すのは今に始まった事じゃないネ。諦めるヨロシ」
「ううぅ……」
「ホラ。お前はともかくとして、銀ちゃんなんてもう気にしてないアル」

ほらもうだって、呆れ顔の神楽ちゃん&赤面の新八くんの事とか銀さんは気にしてない。さっきチューした事とかおくびにも出さず、もうさっさとジャンプ捲りにデスクに帰ってる。とんだ早業、てか銀さんの定位置そこかよジャンプの前かよ!頑なに戻っていくのかよ!(そうです)
そんなこんなで今日も万事屋さんは平和です。そして珍しくお仕事もしてるようです、どっかのカップルがよりを戻すための影の立役者として。



新八くんは銀さんのものですね。反対もまた然り。
銀さんの性格上の問題で『オレハオマエノ』とは中々新八くんに言ってあげられないんですけど、新八くんの事は独占させて欲しいのです。もっと俺のことを知って、もっと褒めて。他の誰より俺を甘やかして。でもこうまで俺を委ねてるんだから、お前は俺のもんにしていいよな?

……ということですハイ。って待って何それ!?赤ちゃんかよもう、そりゃ銀さんは新八くんの乳首もしゃぶるよ!夜な夜なちゅっちゅっしてるよ、ちゅぱちゅぱだよ、吸われてるうちに新八くんの息も上がってくるよ!てかもうそんな銀新書きすぎてるよ!(確かに)
新八くんは銀さんの専用おしゃぶりという。唇だの乳首だのデコだのほっぺだの、ほんと新八くんの至る所にチューしてますね。ほんと銀さんは甘ったれです。

でもでも、そんなんされてても何となく突き放せない新八くんなのであった。奔放で獰猛な銀さんをどうしても許しちゃう、いつだってそんな新八くんなのです。
だってだって、悔しいことにその分だけ好きになっていくんですもの。

でもね、銀さんは新八くんは俺のものと思ってるし、実際言ってるけど、銀さんだって新八くんのものなんで。正確にいうと銀さんは新八くん&神楽ちゃんのものです。それでいいと自分で思ってるけど、誰にも言ってない(言えない)銀さんが好き。俺が護ってくのはお前ら、って思ってる。全世界とか護んなくていいや、俺の木刀届く範囲にお前ら居ればいいや、ってな具合です。でも色々抱え込んじゃうけどね、銀さんの性格なのでね。



つまりは、ヨノナカオレ=ヨノナカキミってことでしょうか。ラブ坂田家。心からラブ銀新。


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