PSP 大正鬼譚

えー、あけましておめでとうございます。
大分遅れましたが攻略はコチラです。

まず、攻略キャラは。
千寿院、浅ヶ谷内、伊沢、相馬、嶽屋、六月一日です。

栗原先生、西嶋院長には過去愛した人がいるので対象外です。
という事ですから、今作は単発なのかなあと推測。

主人公についてですが、華族としてお淑やかな外面をしつつ、内心枯れている感じで。

ですから、口に出す言葉と地の文が違うので要注意かと。
地の文はいつも通りなのに、話し言葉は敬語主体なので初めは違和感を覚えるかも知れません。

性格については、夢がないと言いつつ努力家で、思いやりに溢れ、生真面目です。

鬼と主の主従関係の在り方に疑問を抱き、本来は対等で在るべきではないのかと主張してゆきます。

主人公格好いい!と、感嘆できる様な人物像でしょうか。


さて。
大正時代と言うことで、社交界デビュー間近の華族のお嬢様(主人公)が、はぐれ鬼に襲われる所から始まります。

定義として。「鬼」と「主(人間)」という主従契約関係があり。
主が殺されれば、仕えていた鬼は理性を失くしてはぐれ鬼になってしまうのです。

そのはぐれ鬼は「主の素質を持った人間」を襲います。
つまり、主人公は「主」の素質が有るということで学校へ行かざるをえなくなる。

そんな始まりです。
要するに和風主従学園モノ。


今回究明すべきは、殺人事件の犯人とその動機です。

はぐれ鬼が突発的に増えているということは、沢山の主が殺されているということ。

その犯人を探せー…と言いたいところですが、そうではなく。

量産されたはぐれ鬼の対処に向かう人数が足りていないので、パートナーを組み、はぐれ鬼退治へ出向くというシナリオです。

共通イベントは鬼退治、武器具現化、特訓(鬼)、ダンス練習(鬼)、パーティー、契約(鬼)、総力戦と色々ありまして、金太郎飴感が割と無くなっています。


真相については全キャラ攻略後に解放される六月一日ルート。
その犯人が事件を起こした動機ですかね、それが分かります。
…所業っぽかったです。

音無伝説との関係性や犯人の動向等については、一番最後に解放されるシーン回想『過去の記録』でも確認できます。

攻略順については、
千寿院、浅ヶ谷内、相馬は犯人が誰かぼかしたまま終わるので知りたくない方は先の攻略をオススメ致します。

いや、でも相馬は分かる様な…けれどズバッと誰とは言われないので、はい。
ズバッと犯人を告げられるのは伊沢です、でもそれだけです。

それ以上踏み込んだり探ったりがあるのは嶽屋ですね、犯人に目星を付けて探求してゆきますから彼は。

てな具合で物語の紹介は良いですかね。

あ、いつもあるサブイベントや友情イベント的なものはありません、女性キャラENDも。


というところで続いて感想に移ります。
人物像がバレしているので注意。

まずは人間から。

千寿院司郎、彼は幼なじみと同姓同名で、けれど偉そうで意地悪だった幼なじみとは変わって、紳士的な態度の彼に確信を得られず悶々と過ごしてゆきます。

それが主人公の一言で華族の仮面が剥がれ落ち、腹黒全開に変貌します。

契約を交わした鬼に道具よろしく接する千寿院に主人公は怒り、指摘し。
考えを改めさせ、受け入れる。

大正故の身分や、家族の扱い、それに彼の血のせいで歪んでしまった思考というんでしょうかね。

母親も出たりしまして、性格が悪いのは変わらずですが毒が抜けてゆきます。
浅ヶ谷内が大活躍ですね。

ただ、死者が出るので彼のルートは苦手です ←


続いて浅ヶ谷内。
女を侍らせ、皆同様に愛する様な女ったらしなのですが、結局それは自分の身を守る為の処世術の様なもので。

千寿院と従兄弟であるが故に彼と比べられ、なるべくしてなってしまった態度。
人の機微に敏感で、こちらの意図を汲んでくれる。

そういう事が出来るというのは、人の顔色を窺い、怯えながら、また距離を置いて対応しているという事に他ならないのです。

誰より臆病で、純粋で優しい。
鬼に対するトラウマと嫌悪感、今まで目を背けてきたそれとどう向き合うのか。

嶽屋が結構…最後まで絡みます。
グッドENDが個人的に良かったです!

あとは、主人公の為に家庭事情を省みず奔走する姿に胸が締め付けられました。


続いて鬼、攻略順に書きます。
まずは水鬼の相馬。

口数が少なく、喋る時は思っていることをズバッと口にするので、クールな変人です、甘い物大好きな。

予期せぬ出来事で、やむなく契約になるので恋愛イベントは早めです。
えっ?告白早くないですか的に感じました。

お兄さん的立ち位置の伊沢と桃華が多く出ますかね、言葉足らずな彼のフォロー役として。

相馬は卒業エピソードや家に帰ったりが無いので、その点が残念でした、脳内補完。


続いて火鬼の伊沢。

頼りがいのある兄貴分であり、自らもそう在ろうとしている。
故に失態に責任を強く感じてしまう。

恋愛面で言えば、妹から恋人へ変わってゆく感じです。
世話を焼かれ、主人公もまた彼の負担を背負いたいと思う。

さすがに失態が本当に失態過ぎるのでどうかと…いや、相手が強過ぎたのが悪いんですよね、はい。

にしても、罪悪感いっぱいのENDは胸が痛いです。

夢が在り、それに向かってゆく彼と。
彼のおかげで夢が出来た主人公でした。


続いて嶽屋。

一匹狼?で、超がつくほど真面目で、夢の為に努力を惜しまない、ツンデレ…ツンテレ?さんです。

最初ツンツンし過ぎなんですけれどね、好感度の蝶が増えないですし、好感度の上がり方が面白かったです。

他の主の言葉で主人公が不安になり、それを慰める姿が印象的でした。

真相究明、できたのかは微妙ですけれど。
鬼の寿命と主の寿命の違いはどうしようもないですから。

彼は夢を叶えて、迎えに来てくれるので!大人だなと思いました。


続いて六月一日先生。

第一印象は良くない人でしたが。
厳しいけれども良い先生であり、生徒から慕われている。

そんな先生が隠し、守ろうとしていること、そして過去、想い。
色々謎が解けてゆきます。

栗原先生の同級生ということで、栗原先生の過去も出ます。
後悔と、無念さと。

見目麗しい=高能力=長寿
と言えども、大体の鬼の年齢も桃華と相馬が教えてくれたり。

浅ヶ谷内が特訓について調べてくれたりと、全キャラが主人公の為に奔走してくれる至れり尽くせりなルートでもあります。

結局のところー…と、音無伝説についての真相は『過去の記録01』
『過去の記録04』は六月一日ルートの後日談になりますね。


しかし…過去の記録01は、衝撃的でしたが。
今ひとつ、スッキリしない。

うーん( ´-ω-)
★★★★いかないですね。

浅ヶ谷内プレイで過去の記録02が解放されても、音無伝説??ってなりますし。

これ、FD出るんですかね。
過去恋人が居た人と恋愛出来る気がしないので、やっぱり単発?布石?

分からないですねえ。


好きキャラ順はですね!
浅ヶ谷内>六月一日>相馬>嶽屋>伊沢>千寿院

小心者の浅ヶ谷内にひどく共感を覚えました、先生の寂しい面と優しい面に胸キュン。

CGは。
千寿院は浅ヶ谷内と三人で、浅ヶ谷内は指切り、相馬は手から飴を食べる、伊沢は花畑に倒れ込む、嶽屋は木の上で二人寄り添う、六月一日は木ノ下で寝転ぶCGが好きです。


それでは最後に、予約特典CD。

出演は千寿院、伊沢、西嶋の三名です。

院長が草むしりをしているので、院長の仕事をしているのか疑問に思った千寿院。

そのことを伊沢と話していると院長が登場し、院長仕事をやってみないかと言われ、押し付けられる草むしり。

終わらない草むしりに千寿院が痺れを切らして伊沢に焼けと命じます。

それから大量の書類への押印、喧嘩後の空き教室の修善。
壊れた天井と壁、水浸しの床。
神業がかっている院長が見られます。
「はぁーっ!」笑いました。

そして院長仕事も終了。
院長の 学園を愛する気持ちに感慨を受け、業者にまかせると言っていた壁を伊沢と千寿院が直して。

残されたお礼のメッセージを院長が確認して終了です。

キャストメッセージも有りました(*´ω`)!!

院長の星稜院を思う気持ちが、何だか微笑ましい様な悲しい様な。
良いお話なんですけれど、本編をプレイすると複雑でした。

はい、ではまた。