Win 蝶の毒華の鎖 大正艶恋異聞

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選択肢の表現がPC版と異なるヶ所がありますが、それも表記しましたのでPC版でも使えます、未確認ですけどたぶん ←

大正時代、借金にまみれた華族の一人娘のお話です。
借財の為に迫られる結婚、両親の不可解な死。

花街に繰り出す頼りない兄と、潔癖症で婚約者のいる幼なじみ。
鉄面皮でハーフの執事に、太陽の様にあたたかな初恋の庭師。
突如現れ結婚を迫る成金。

元がR18なのでどう変わるのかと思いましたが、表現の書き替えも違和感なく読めました。

システム面についても、かなり上々です。
文体も選べますし、選択肢まで飛ばす・戻す、勿論オートスキップも完備。

何より!
テキストを送っても、次の音声まで前の音声が流れ続けるのが良かったです。


さて。
PC版と異なる点について挙げていきます。

CGの追加もさることながら、描き直しが割と多く有りました、塗り直しで目も美麗になっています。

裸体は出せないので描き直しは分かるのですが、秀雄の一枚絵等もリメイクされていたのに驚きです。

背景も増えたり差し換えられている部分もあり、BGMもひとつ追加されています。

シナリオ部分の追加は「デートイベント」と「おまけ」ですね。
デート先は以下の通り。

斯波⇒始まりの場所
瑞人⇒吉原大門
秀雄⇒動物園
藤田⇒藤田の故郷
真島⇒縁日
鏡子⇒買物&ダンス

秀雄さんと藤田と鏡子様は自然に折り込まれていました。
斯波さんと真島は唐突すぎて驚きましたけどね。

特に真島。家を二人で出た後「寄って行きますか」的に追加されていたので、ポカンとなりました。

お兄様は論外。兄の拠り所であった場所へ行きたい…という主人公の気持ちも分からなくはないのですが。

何とも言い難い複雑な心境になるので、普通にデートしてくれた方が良かったんじゃないかと。

「おまけ」の方は「終幕」の後に見られます、入れ替わりネタでギャグなお話でした、面白かったですよ。


えーと。
後はアダルト表現の修正ですね。
前振りと事後表現は既存ですが、えちシーンは勿論カットで進みます。

過激なBADは、ほぼ書き直されていました。

斯波「座敷牢の恋人」
⇒囲って着せ替え
瑞人「秘密の共犯者」
⇒口布・薬無しでお酒
秀雄「うそつき」
⇒剃毛無しでかんざし贈る
藤田「永遠の下僕」
⇒ミルク無し
「秘密倶楽部」
⇒見世物的

そんな感じですかね。

既存イベントのCG追加部分も書いておきます。

斯波…車で抱き留められる
病院での泣き顔
瑞人…絵を書いている所
秀雄…河原での接吻
「白」迎えに来た秀雄
真島…カフェへ迎えに来た真島
藤田と対峙する場面

無論、えちシーン周辺のCGは入れ替え・描き換えられているところがあります。

お兄様と抱き合うものや、真島と抱き合うもの等…幸せそうでいいなあと思いました。

髪の毛を下ろした藤田が何だか可愛かったですし(*´艸`)

PC版はちょっと過激すぎじゃない?って感じの人にお勧めです。

新規様は、実の兄が攻略対象なので大丈夫な方。
あと監禁、陵辱表現、不倫関係等が有るので平気な方。

大正ロマンスで華族もののドロドロした話が好きな方にオススメです。


個人的な感想をば。

斯波さんの追加シナリオがとっても良かったです!
夏の避暑地、幸せな日々の中の出会い。
辛い日々の中の贈り物。
思い出の場所は、人手に渡ってしまってもそこに在って。
感慨深かったです。

「秘密の共犯者」も、秀雄が割と優遇された感じになっていて。
そこまで酷い仕打ちではなかったので良かったな秀雄ってなりました ←

「秘密倶楽部」もPC版はナイなと思っていたので、見世物的要素が強く美しい主人公が描かれていて、崇高さがあり共感を覚えました。

入れ替わりの「おまけ」については秀雄がそれはもう可哀想な事態で…、素晴らしく達観した秀雄がなんとも。
横柄でない斯波さんや、目をキラキラさせた真島なんかも面白かったです。

まあオチは微妙な感じでしたが。

システム・背景・音楽は★★★★★
瑞人と真島の追加シナリオは★★★★
他シナリオは★★★★★
CGが★★★★
真島が主人公の胸に手を添えているアレ、手が変でしたのでマイナスです。

てな具合で、★★★★.8です。


最後に、初回生産特典CD。
ネタバレするので注意です。

真島が庭を手入れしている所に、お兄様が百合の花を摘みに来ます。

今日は姫様の誕生日、兄妹で静かに過ごそうと生け花をするらしく…。

何か贈りたいけれどと思う真島は、皆の贈り物を偵察に行きます。

まず藤田。
特別ブレンドの甘ったるい紅茶が精製されている所でした。

続いて秀雄。
白いスズメをと持って来たところ、真島が食用にもなると言うので、動物好きな秀雄はあたふた。

続いて鏡子婦人と斯波さん。
斯波は自分の声入り置き時計。
婦人はあやしいお酒。

それらより記憶に残るものをと考えて、庭師な真島は庭の木々をアレンジします。

「姫様おめでとうございます」
呆れる瑞人、感嘆する斯波。

めでたく真島庭師ルートの完成でした。


ではまた。