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2011-1-10 11:48
【小説】古都鎌倉に17
「誓いなさい。その口で。はっきり言わなければ分からない」
畳み掛けるように言い、美雪の弱い首筋に唇を何度も当て、優しく肌をついばむ。
「あ…やめてください……」
それが関の山で、何一つ満足に言葉に出来ないでいると、一度、つっと強く吸われて急に離された。微かに痛みが走る。
「神の前では誓えても、私の前では誓えないのか。永遠に私だけを―『健やかなる時も病める時も、死が二人を分かつまで』愛します、と言ったのに。…震える可愛い声で」
不機嫌さを見せる瞳は冷たく、段々と笑みが消える。美雪の沈黙に苛立ちが募ってきたのだろうか。
「…だって、あれは」
決まり文句。そう言いたいのだが、頭の中にストッパーがかかって言わせない。
「どうも君は、自分の思考を話すことが出来ないようだ。日本人の悪いところだが。ならば、復唱しろ。後について言え。私の言った通りに」
屈辱的だと腹を立てる間も与えず、シースルーのシャツをまくし上げ、右手で下着の下から直に胸の先を触る。
「ひゃん」
変な叫び声が出ようと意に介さない。そのまま摘み上げるようにしながら、
「私は貴方を愛します。私は貴方のものです」
淡々と、愛の言葉を囁く。今から自分に言わせようとしている内容を。そう思うと、耳から火が出るくらいに熱くなる。
触られているのは一か所だけのはずなのに、体の奥から、痺れるような感覚がじんじんと沸き上がってくる。堪えきれず、腿をつけてもぞもぞとさせる。
―私って…はしたない……
と、思いながらも、
「私、は…あなた……を、愛します」
呂律の回らない舌で、繰り返してしまう。
彼は、もう一度淡々と、更に促す。
「私は、貴方だけのものです。生涯変わらず、貴方だけを愛します」
気恥ずかしく、復唱を躊躇していると、摘んだ先を、指先ですり合わせるようにひねられた。
「あっ」
*ひとこと*
これぐらいなら、ぎりぎりセーフ?
畳み掛けるように言い、美雪の弱い首筋に唇を何度も当て、優しく肌をついばむ。
「あ…やめてください……」
それが関の山で、何一つ満足に言葉に出来ないでいると、一度、つっと強く吸われて急に離された。微かに痛みが走る。
「神の前では誓えても、私の前では誓えないのか。永遠に私だけを―『健やかなる時も病める時も、死が二人を分かつまで』愛します、と言ったのに。…震える可愛い声で」
不機嫌さを見せる瞳は冷たく、段々と笑みが消える。美雪の沈黙に苛立ちが募ってきたのだろうか。
「…だって、あれは」
決まり文句。そう言いたいのだが、頭の中にストッパーがかかって言わせない。
「どうも君は、自分の思考を話すことが出来ないようだ。日本人の悪いところだが。ならば、復唱しろ。後について言え。私の言った通りに」
屈辱的だと腹を立てる間も与えず、シースルーのシャツをまくし上げ、右手で下着の下から直に胸の先を触る。
「ひゃん」
変な叫び声が出ようと意に介さない。そのまま摘み上げるようにしながら、
「私は貴方を愛します。私は貴方のものです」
淡々と、愛の言葉を囁く。今から自分に言わせようとしている内容を。そう思うと、耳から火が出るくらいに熱くなる。
触られているのは一か所だけのはずなのに、体の奥から、痺れるような感覚がじんじんと沸き上がってくる。堪えきれず、腿をつけてもぞもぞとさせる。
―私って…はしたない……
と、思いながらも、
「私、は…あなた……を、愛します」
呂律の回らない舌で、繰り返してしまう。
彼は、もう一度淡々と、更に促す。
「私は、貴方だけのものです。生涯変わらず、貴方だけを愛します」
気恥ずかしく、復唱を躊躇していると、摘んだ先を、指先ですり合わせるようにひねられた。
「あっ」
*ひとこと*
これぐらいなら、ぎりぎりセーフ?
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