話題:今読んでる本




Title:「きみはポラリス」


チョコレートはカカオ72%派、Mariです。
皆さんはどの甘さがお好きですか?


さて、今朝TVで観たのですが読書週間らしいですよ。
書店、図書館、ネット等本との素敵な出会いがあるといいですね。


私は今週に入って三浦しをんさんの「きみはポラリス」を読んでいます。
今日も少し読み進めて前半まで読み終わりました。
この本、SNSでたまに見かけることがありタイトルは知っていたのですが、この間図書館で見かけたので衝動的に借りました。
短編集だったんですね。
各エピソード大体20〜30ページくらいなので読みやすいと思います。


前半読んで思ったことを。
どの話においても主人公は特定の人や過去の出来事、感情(この作品では愛なのだろうか)に縛られていて、それらは彼彼女にとって揺るぎのない存在であるのだなと。
それらはまるで現在の北極星とされるポラリスのように、永い時間彼らの世界に位置を変えることなく在り続ける。
過去、現在、そして未来においても。
その一点を中心に彼らの人生が回っているといっても過言ではない。
あるいはその一点が人生の転機になるのかもしれない。
彼らはそんな自分の世界の特別な一点、ポラリスを愛している。彼らなりに悩みながらも。
自分にとってのポラリスは何だろう、誰なのだろうと考えてみたり。


この作品の魅力は何なのだろう。
読んでいて感情が別段高ぶるわけではない。
しかしこの作品に描かれている愛は、そんなに後味の悪くない印象です。
詩的。ああ、そうだ、この言葉だ。
文章の端々に散りばめられている詩的な表現が綺麗。
だから彼らの多様な恋愛模様にもそんなに嫌悪感がないのだと思います。
多分、この本を読まれた方で「この話が特に好き」というのは思っても、「これは無理」と思われた方は少ないのではないでしょうか。


さて、せっかく借りたのだからあと半分、読み切ろう。
レッツエンジョイ読書しゅうかーん。