new-a-zill-zure

待ちにまった
エイジング旅行

今年は
スノーボーディングに
雪山へ

一昨年
先輩が手首折って
帰ってきた光景が
よぎったが

そこはピルクルで
骨カルシウム密度を
一時的に
底上げしようと思う

前日
荷物の確認をする

バスタオル
着替え
洗面用具
常備薬
お菓子
お金
麻雀
ゲームキューブ



準備は整った


YUIのgloriaを
やはり聞きながら
集合場所に向かう

思いのほか
知名度の低かった
gloriaを
奴らに浸透させるには
目覚ましにセットして
鳴らすしかない……


新大阪に到着



集合場所が
わからなかったので
まぐれで進んだら
まぐれで到着した


十数名が既に
到着していた。


みんなニヤニヤしていた
何故なのかは聞かなかった

それは怖かったからだ。

これから長い長い
時間をバスという
密室空間で過ごす

だれが
欠けてもおかしくない

僕かもしれない……

僕は恐怖で足が
すくんでいた


一体どんな地獄が
バスで待っているのだろう

僕たちはバスに
乗り込んだ………






















はぃぃーーっ
到着っっ


あぁだるバスせまっ
寝られへんやん


ん？事件？
セクが鼻血だしたくらい



バスを降りると
そこは雪国だった。



一面の銀世界



普段

コンクリート・ジャングル

に住む僕にとって
目に焼き付けたい
光景だった。


重い荷物を下げて
民宿につく……


入り口には
ドッグミートがいた。


中から
やたら胡散臭いじじいと
ヤンキー店員がでてきた




「いらっしゃい。」





その言葉から
僕たちはこれから
始まる地獄を
想像もできなかったのだ。














続






























こっちをみている。

今日は天気がいい。



足が痛い…





それでも
足を引きずりながら
駅に向かった。




ホームで
既に待っていたようだ





少し遅れたことを
謝りながら
電車に飛び乗った。





久しぶりのデート





なかなか視線を
どこにやったらいいか
わからなくなって




窓から見える
流れる風景を見ていた




そのうち電車が
止まって




僕たちは歩いた。




どこを見ても
カップルばかり……



僕たちは
恥ずかしそうに
顔を合わせた。



微笑み……



再び歩いた。




ふとみると
クレープ屋がある




カップルばかりが
並んでいたが

僕は勇気をだして


並ぼう


と言った





お互いに
クレープを選ぶ

甘いとろけそうな
匂いが漂っていた。




クレープを注文して、
出来上がるのを
二人で待っていた時、




僕は隣のカップルが
手をつないでいるのを
見ていた。





今が
チャンスかもしれない…

どうしようか……

様々な思いをめぐらして


僕は言った。












あのさ………
手……つながないか？

















ただでさえ男同士で
クレープ屋きてんのに
手ぇつなぎだしたら
終わりやで














さようなら青春






僕は大人しく
家でゲームします。










ばい
















アップルバニラロール

前日



次の日は
バド・ミントン

というスポーツの
決戦ということで


様々な準備をしていた。

何が起きるかわからない


私の体は
恐怖に震えながら
目覚ましを七個
携帯にセットした。


明日は12時集合


10時に起きれば間に合う
だから５分おきに

gloria
gloria
gloria
フレンド
gloria
あなた
gloria

をセッティングした。

今思えば
バラードが多すぎる
というか
朝起こされるには
相応しくない
選曲だなこれ



ふと目が醒めた


異様に寒い
あまり寝ていない
気がした

恐らく６時ごろ……

確か４時まで
寝られずに
24を見ていた


２時間か……


まだ寝れる。
しかしやたらと
携帯が光っている

こんな早くに………


こんな朝っぱらに
メールを送ってくる奴には

シャイニングウィザードを
脳天に叩き込まねば……

と寝ぼけ眼で携帯を見た














12：39











私は携帯を閉じた

これは夢だ
それしか有り得ない

体中をイヤなものが
駆け巡る

着信履歴をみた。


越川
越川
越川
越川
Ｋ
越川
越川




っえっっっ



Ｋってだれっ!?

誰だＫっ





私はようやく
事の重大さに
気づいたのだった


昨夜みた24のように
時間が秒刻みで流れる















間に合うっ？


否っ






死









ほんとうに
すみませんでした












今日は寝れないな


そうそう




どうなるのだ一体








ばい
















報われると信じてる
ほんとは怖いけど