話題:楽しみなこと。


日本競馬史上最強馬との呼び声も高かったオルフェーブルが2年連続の2着に敗れ、(こんなに強い馬でも勝てないのか!)と絶句した日からはや1年…。

今年も凱旋門賞の日がやって参りました。

10月5日、舞台はフランスのロンシャン競馬場。世界最高峰のレースとも称される凱旋門賞を制覇する事は日本のホースマンたちの長年の夢でもあります。

いえ、確かにそれは、かつては“夢”でした。しかし、99年のエルコンドルパサーの2着から凱旋門賞制覇は“現実”としての味を帯びてきたといっても良いでしょう。これまで2着が4回。エルコンドルパサー。ナカヤマフェスタ。オルフェーブル(2回)。それ以外にもディープインパクトの3着入選(その後、ドーピングで失格)←おいおい。キズナの4着。勝利にこそ届かないものの善戦が続いています。

そんな今年の凱旋門賞に出走する日本馬は3頭。

先ずは【ハープスター】。今年の桜花賞馬です。強調材料は3才牝馬なので負担重量が54・5キロと一番軽い斤量で出られる事。実際、このレースは近年斤量の軽い3才馬の活躍が目立ちます。逆に不安要素は海外レースが初めてな事。当然、海を越える長距離輸送も初体験で、少し疲れて毛ヅヤが悪く見えるという情報も入っています。

次いで【ジャスタウェイ】。この馬はドバイのG1レースを勝った事で一躍世界に名を轟かせ、現在の世界ランキングは、なんと、堂々の第1位!あの、錦織圭くんよりもランキングが高いのです(←比べてどうする)。強調材料は先に記したように既に海外G1レースに勝っている事。故に長距離輸送も経験済み。不安要素は、2400mというレースの距離がもしかしたら少し長いかも知れない事と、ロンシャン競馬場の深い芝で持ち前のスピードが殺されてしまう恐れがある事です。

最後に【ゴールドシップ】。日本のG1レース5勝を誇る実績馬。強調材料は、先の【ジャスタウェイ】とは逆にロンシャンの深い力のいる芝が合いそうな事です。スタミナとパワーは十分なので当日少し雨が降ったりすると尚良いかも知れません。不安要素は、【ハープスター】と一緒で海外遠征が初めてな事。それと、後方待機型のレースを好む馬なので追い込みが届かない危険性が多分にある事です。前方につけるレース運びも出来るには出来る馬なのですけど、とうしてもレースっぷりが不安定になってしまう。実績、見せ場なく惨敗するケースもけっこうあります。

以上、今回出走する日本馬をさらっと紹介してみましたが、3頭が3頭ともタイプの違う馬で、そこはちょっと面白いです。

過去最多となる3頭出走なので、どれか1頭ぐらい先頭でゴールインしないかな、などと淡い期待を思い描くも、出走頭数は全部で20頭という多頭数レース(現在の日本では最大18頭まで)。そう甘くはないだろうという気はします。しかも、当然の事ながら出てくるのは世界(主にヨーロッパ)の強豪馬ばかり。輸送距離も短く気候風土にも慣れている外国馬の方に間違いなく地の利はあります。

とは言え、現在ブックメーカー(英国)のオッズでは【ハープスター】が2番人気タイ。【ジャスタウェイ】が4番人気タイ。【ゴールドシップ】が6番人気、とかなりの高評価を得ています。それに、何が起こるか判らないのが競馬です。

日本での生中継放送は5日の夜。華やかなロンシャン競馬場は今年もまた不思議な帽子をかぶったセレブたちで賑わう事でしょう。興味が湧いてきたという方は是非ともご覧あそばせ♪

本当はまだまだ語りたい事が山積みなのですが、全て語り終わる頃には恐らく年が明けていると思われるので、本日はこの辺でお暇(いとま)したいと思います…。