伝説のエース



【ダジャレ千夜一夜物語 第2夜】


『伝説のエース』


某年、夏の選抜高校野球大会地方予選決勝。

その決勝当日の朝、あろうことか、枕投高校の選手全員が酷い風邪を引いてしまった。

そして、運の悪い事に‥選手の中で一番症状が重かったのがチームの大黒柱、エースで四番の佐々々々木君で、症状が腸に来た彼はトイレの個室から離れられない状態となっていた。

それでも、監督や他の選手全員は、自分たちも風邪でヘロヘロ状態であるにも関わらず、トイレに籠もる佐々々々木君を、試合開始の時間ギリギリまで待ち続けた。

この日の為に一年間、ツラい練習を皆で耐え抜いてきたのだ。

晴れ舞台には全員で上がろう!

ところが…佐々々々木君は一向に出て来ない。

仕方なく、チーム全員でトイレを壊し“便器に腰掛けているエース”をその状態のまま、マウンドまで運んで行く事にした。

マウンドの上に便器が運ばれて来るのを見た観衆は、口から心臓が飛び出るぐらいに驚いた。

中には本当に心臓が飛び出てしまい、慌てて飲み込んで事なきを得た人も何人か居たらしい。
しかし、そんな観衆を更に驚かせたのが、便器に座ったまま投げ続ける佐々々々木君の快刀乱麻のピッチングだった。

実に9回表まで相手チームを、味方のエラー一つのノーヒットノーランに抑え込んでいたのだ。

それにはちゃんと理由があった‥
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「似ている度」を計るバロメーターは?

話題:似ている芸能人

‥‥と云う事で、【似ている芸能人】なるテーマですが‥本日は私自身ではなく周囲の人間の話を致しましょう。

俗に、自称他称問わず“芸能人や著名人に似ていると云う方”は周りに何人もいるのですが、その酷似レベルを計る上において、最も重要な物差しとなるのはやはり‥『街を歩いていて、頻繁に本人と間違えられるかどうか』では無いでしょうか?

見ず知らずの人にしょっちゅう芸能人と間違えられたのならば、【似ている度】のバロメーターはもう、マックスもマックス、ギミギミシェイクで誰にも止められないのだと思います。

そして、私の周りに居る中でその【似ている度マックス】を叩き出した人間が居るのです。

では、彼がよく間違えられる著名人とは誰か?

簡単な四択でお答え下さい。

@徳川家康。

A豊臣秀吉。

B織田信長。

Cニョピニョパ大王。

正解は勿論…

☆Dの【元巨人の上原投手】でした。


と云うか‥ニョパニョパ大王とは何でしょう?

まあ、それは忘れて頂くとして‥そうなのです、彼こそは、現在メジャーリーグで活躍中?の、元巨人の上原投手に瓜二つなのでした。

そんな彼を‥
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お、お侍さま! そ、その芳しいかほりは!!



昔‥

そう‥あれは、もう随分と昔になるのですが‥

或る夜の事です。団子屋の前の四ツ辻で、何やら一人のお侍さまが行き倒れているのを、たまたま通りかかった私が見つけまして…

まさか、天下のお武家さまが倒れているのを放って置く訳にも参りませんので、そのまま、私の家まで連れ帰って‥麦飯と味噌汁という粗末な献立ながら、一応 お食事も用意して差し上げたところ…

何とか、お侍さまは息を吹き返されたようで…私としてもホッと安堵の息をつきながら、次にお風呂にも入って頂いたのですが…

お侍さまの浸かる湯から、何やらプゥ〜ンと良い香りが漂って来るではありませんか!

日本人の心を揺さぶるような芳しいかほり。

私は思わず、そのお侍さまに尋ねていました。

お、お侍さま!

お侍の正体はいったい‥!?

すると、湯船の中からこんな返答が帰って参ったのでした。

『拙者か?拙者はカツオ武士である!』

やはり!私は納得しながら、更に名前を尋ねました。

『名字か?それなら、本田と申す!』

次の朝、本田さまは大層なまでに感謝の意を示され、私の家を後にされたのでした。

そしてそれ以来、私はカツオには恵まれ続けた人生を送っているのです。


それは、もしかすると…あの本田と云うお侍さまが、あの夜に放った芳しいかほりの魔法のお蔭ではあるまいか、と私は思っているのです。

そして、あの夜の事件は私の一族の間で…

カツオ風味の本田氏 事件

そう呼ばれているのです…。




夜も更けて参りました…と云う事で今夜のお話はこの辺で。

それでは皆様、

ご機嫌よう‥。

カリッと音がするほど小指を噛んで。

プレゼント


プレゼントというのは、してもされても嬉しいものですが‥

“貰う”よりも“あげる”方に喜びを感じると云う方も多いのではないでしょうか。

中には、人にあげる時の基本は【気持ち】で、貰う時の基本は【値段】などと現実的な事を云う方もいるようですが…意外とそういう方に限り、道端で摘んだ【野に咲く花の一輪】にいたく感激の表情を見せたりするなど…現実的な物言いが、実は浪漫の裏返しだったりする場合も、そう珍しくはありません。

やはり、プレゼントの基本は【気持ち】なのだと思います。

もし、プレゼントから気持ちを抜き取れば、それはもはや【プレゼント】では無く【投資】や【代価】と呼ぶべき物になるのでしょう。

さて、そんなプレゼント。かく云う私も、色々な物を贈り贈られして来た訳ですが…

はて‥『今まで私がした中で最も会心のプレゼントは何だろう?』と考えた時‥いつしか私の心は、遥かオーストラリアへと飛び立つのでした。

遥かなるオーストラリアの大地。

エアーズロック。

オペラハウス。

メル・ギブソン。

そして…

コアラのマーチ。

そう、私は…
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世界一くだらない心の中のガッツポーズ(それは素敵な飲み物コーヒー・モカマタリ)。

話題:コーヒー

『その時、私は心の中で小さくガッツポーズを決めたのであった‥』

【心の中でガッツポーズをする】

冷静に考えると、なかなか格好悪いものがあります。

幸いなのは、あくまで心の中の出来事なので、他の人には見えない事でしょうか。

さて、先日の話…

街中をブラブラ歩いていると、何やら微かに見覚えのある顔が前から歩いて来るのが見えました。


これは勿論、顔が単体で歩いていたと云う意味では無く、歩いて来た人間の体の最上部に“見覚えのある顔”が乗っかっていたと云う事です(要らぬ説明1)。

それが誰かは直ぐに判りました。

なんとまあ懐かしい!
その顔は紛れも無く、中学時代に仲の良かった友人の父親のそれではありませんか!?…勿論、顔だけでなく体も友人の父親のそれではあるのですが(要らぬ説明2)

『ああ、どうも!ご無沙汰しております』

挨拶をすると、彼も直ぐに私が誰か判ったらしく…

『あ!久しぶりだねぇ…元気にしてた?』

それから少しの間、“友人の近況”などを立ち話で話したのですが、その途中ふいに或る記憶が私の中で蘇ったのです。

そしてそれは【缶コーヒー】にまつわる記憶でした…。

缶コーヒー。

日常生活の中で普通に使われている言葉だと思います。

「缶コーヒー買ってきて」「缶コーヒーでも飲むか」「ああ、なんか缶コーヒー飲みたいな」

ところが…
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