PSP 魔女王

遅れました、攻略はコチラです。

まず、攻略キャラについては全員です。
メイドのドリスのENDもあります。


さて、主人公についてですが。
基本真面目で、責任感は有るものの力がついていかない&心が追いつかないので優柔不断な所があります。
傾向から言えば割とうじうじしていますかね、と思えば前向きにもなる。

おてんばな幼少時代を送っているので、決めた後の頑固さはあっても、それまでが長いというか。
とりあえず、非情になれない平和主義者です。
あと料理下手。


物語は、暗黒神ナディス様から下された神託を、現魔王である父親が受けて展開してゆきます。

城を出てやらねばならない事が出来たから、魔王代行をしろと。
本来ならもっと後で継ぐはずだった魔王の座を、前倒しで継ぎ魔女王になることになります。

父親不在の中、魔物が凶暴化して人間や魔族を襲ったり。
それを勇者達が魔王の仕業だと疑って魔族の討伐に来たりします。

討伐に来た勇者パーティーの4人の中には、かつての友達が2人。
しかも片方は、主人公の事を完全に覚えておらず酷い憎悪でもって接して来る現実。

帰って来るのか不明な父親と、真の魔王になる為の儀式をしないと魔物を従わせることが出来ない壁に当たります。

儀式には赤い月の晩、高貴な者を殺す必要があるのですが。
生贄として城に居る王子に情が湧き、更に殺せば人間との和解は出来なくなるだろうと儀式を出来ない心境に陥り。

人間のことが好きな主人公は、何度も勇者達に交渉に行ったり。
魔王の仕事をこなしながら、魔物凶暴化の原因を探したりと、人間の国との和解に勤しみます。

という様なお話です。


今回の案件は三点です。
父親が城を出た理由
魔物が凶暴化している原因
アトラスの記憶喪失の原因
という点です。

魔物の凶暴化については、半数以上のルートで分かるので割愛。
父親についてはアトラス・メルヴィンで、真相はメルヴィンルートです。

父親の事情をざっくり知るにはアトラスで、メルヴィンはその補足の様な真相になっています。
なのでアトラスをプレイしてからメルヴィンへ行った方が良いかも知れません。

アトラスの記憶喪失の件は、制限のキャラがいるので言わずもがな、です。

後は……謎めいたメルヴィンについてですね。
メルヴィンの事情は彼のルートでのみ知りたいと言うなら、関わりの少ないサミュエルorドロップをプレイしてからが良いです。
エドガー・王子ルートではモロバレしているので注意。

真相に関しての注意点はそんなところですね。


では、感想に参ります。

まずは勇者パーティーから。
一番理解してくれそうな戦士、エドガー。

幼い頃の思い出話に花を咲かせ、主人公の人柄を再確認して親睦を深めます。

可哀想にも、友達であるアトラスと主人公の間で板挟み状態で。
アトラスは魔族を滅ぼしたい、主人公は人間と和解したい。
考えた末の結論は……ああ、多少のネタバレは注意ですよ。

結論、オレとニゲナイカ。
主人公は真面目ですから、逃げないという結論にしかならず、平行線を辿ります。

というか、めちゃくちゃしつこいですエドガー、あと嫉妬深い?
それが決別の種になり、最後の方まで平行線の恋愛ですかね。
結局のところ、恋情と理想が勝って良いENDになりますが。

如何せん、声が合ってないというか...( = =)
初聴の衝撃は凄かったです、若干の棒読み加減が気になりましたが、頑張れば終盤で慣れる……はず。
意外とラブシーンの演技が良かったので、違和感は半端無いという程でもありませんでした。


次に勇者アトラス。
色々詰まったルートでした。
父親の問題をはじめ、魔物と記憶の問題ですね、そちらは伏線になっていましたけども。

敵だー殺すーという憎悪持ちなものですから、昔語りをしても縮まらない心の距離。
そんな中、告白は唐突に、です。
はあ?ってなりました、いつ好きになったんだって。

終盤で本人によって心情の吐露があって納得ですけど、にしてもいきなりすぎました。
ギャップが酷い。

記憶喪失の原因も、アトラスルートでは解らないですし。
バッドENDが伏線ですね。
過去に対しての向き合いは出来ていない終わりになるので注意です。

昔とは変わってしまった面と、変わらない面。
どちらを好きなのか、どちらも好きなのか。
そういった悩みなんかも出て、深めな恋愛でしたかね。


次に魔法使いのドロップ。
知識欲と研究心が半端なく、魔王への敵意を凌駕して割と普通に(ある種の熱意を持って)接してくれます。
というか変人(ry

低身長の美少年で、博識。
ツンデレな彼は、魔法使いとして人一倍孤独も抱えています。
魔族も魔法を使うので勇者パーティーで人助けをしてもアウェー感が拭えないと言うか。

本当のことしか言えないという、実直な性格は好印象でしたね。

誰かの役に立って自己を確立したい、生きる意味とは何だろうか的な悩み持ちの繊細な人です。

とにかく可愛い ←
魔法使いなので魔族の魔法にとっても興味があり、最終的には予想通り落ち着きます。


次は、王子レオンハルト。
出会いがとっても面白かったです、特に主人公の対応が。

生きるのに執着しておらず、自分の生をどこか客観的に捉えていて、儚げな人でした。
生贄になる事も全部受け入れて笑っているので、主人公がイライラして怒ったり悲しんだりします。

王子と言えども、境遇に難あり。
人間の醜さを象徴しているルートと言えそうですね。
生贄になると言われても、主人公は殺せないし、殺したくない。
じゃあどうするのか。

同じ所に住んでいるので、早い段階で恋に発展します。
……仕事、させすぎじゃないですか、吐息とリップ音が多い気がしました。

知らぬが仏、見た目ハッピーすぎるエンディングでした。
裏では……ごにょごにょ。
執着して生きる彼は素敵でした、グッドENDが面白かったです。


次に魔王軍、冒頭から毒舌発していた暗黒司祭のサミュエル。
口では何やかんや言っていますが、どのルートでも頑張る主人公を影で支える心の広い忠臣です、嫌味たっぷりですが。

しかし、ルートは初っ端から変態かっ!ってなりました。

あと、もの凄く心配性です。
運命に生き方を縛られ、覆せなかった過去があるのに。
主人公が殺されるとか神託で告げられるので、護るのに必死。
良くも悪くも過保護ですね。

アトラスやドロップ、メルヴィンより先にプレイしたので、お父様どうしたの、ポカーン(゚Д゚)みたいになりました。
はい、先のプレイはお勧めしません。

というか、修羅場を救った力が何なのかとかも説明されていないので、色々不完全燃焼な感じでした。
ドロップのバッドENDと関わりがあるんですかね。

サミュエルだけは、何があっても主人公を尊重してくれる、良き味方で居てくれるんじゃないかと思います。
バッドが、バッドENDが!
ぐっときました、良かったです!


続いて、暗黒騎士で主人公の騎士でもあるマリオン。
魔族不信気味というか、信じたくても信じることのできない過去を持ち合わせています。

全ては魔王としての父親から、人間と友達になった主人公から、主人公を愛したマリオンから始まったというお話しです。

もう一つの真相ルートとでも言いましょうか。
どうしてこうなったのか、誰が悪かったのか、どうすれば良かったのか、全ては過去で、どうしていくべきなのか。

マリオンの主人公に対する執着心の半端なさは、他ルートでも見て取れますが、異常です。
あとロリ(ry

髪が白くて目が赤いので、思わずペーターと重なりました。
鬱陶しいですけどストーカーではないですし、変態発言や妄想癖も無いですが、重い。

狂犬につき注意みたいな、バッドが恐ろしい。
最後に残しておくのはお勧めしません、後味の悪さ的に。
重たい恋愛どんとこい、じゃないと合わなそうなシナリオです。
個人的には割と好きですけど。


最後に、謎の占い師であり商人のメルヴィン。
他ルートで大体把握できてからのルート解放になるので。
主人公のどきまぎが見所というか。

飄々としている女ったらしなので、可愛いトカゲがいたのかなと思います。
「あたためる」と面白かったです。

彼の場合は、謎が4段構えな感じでした。
正体、行動、理由、立場。
最後まで新発見の連続で、よく色々詰め込んだなと感心です。

ただ、真相を見ても他のルートで赤い月が終わったのに父親が(ry
なのは、どういうことなのか不明なんですけど。
こほん、バレしそうなのでこの辺で。

メルヴィンには振り回され、からかわれながら関係していき、恋愛に発展します。
正体不明のまま好きになった主人公の運の尽きですね。

ベスト後に、過去のシーンが入るのでとっても悲しくなりました。
うわぁあああっ、父親のエンディングが欲しい!!!
でもそうすると、人間との和解は無理ですよねえ……はあ。


好きなキャラは順に
サミュエル>ドリス>ドロップ>ヴェルフリート>マリオン>アトラス>レオンハルト>エドガー>メルヴィン
です。

ドリスが、良かったです。
母親がわりでお姉さん気質で、主人公大好きな味方です。

父親は、魔王としての矜持が恰好良く、父親としての愛情が素敵でした。


シナリオは★★★★
よく練られていたと思います。
アラダウやロミジュリっぽい印象でした。
個人的に主人公の性格がイマイ(ry

CGは★★★★.5
主人公が色々と変な気もしますが、今回はかなり美麗でした。
ただ、レオンハルトルートであったCG、耳が尖ってない主人公というのは何故ですかね。

おまけは、前作のブラックコードと同じく選択できるシステムボイスです。
プレイ中はプレイキャラを設定して活用しました★★★★

総評は★★★★.2です。
もっとギャグ要素が欲しかったんですが、シリアスな設定なので無理ですよねえ。
真実が辛い、皆でハッピーにはなれないです。

続編があるなら、父親への待遇が気になるところです。


最後に予約特典CD、ネタバレ注意です。
出演は、アトラス、メルヴィン、マリオンという不安すぎる人選。

流行病にかかったドロップとエドガーの為に、薬草を探しに来た2人と。
主人公の為に薬草を探すところだったマリオンが鉢合わせて展開します。

相性が悪すぎて、険悪。
メルヴィンが仲裁で一緒に薬草を探します、有り得ないですね。
普通なら斬り合いに発展しそう……というか絶対斬り殺しますよね。

マリオンが行こうとしていたダンジョンに入るも、見つからないのでまた口論。
メルヴィンがここに有るのかを占って、更に奥へと進んで行きます。

「求める物は謀略が守る。進む先、目に映る物だけが全てではない。草木が舞い、つぶてが落ちる。それでも求めるならば進み行け」

植えられた薬草を発見するも、魔族が仕掛けた地割れや弓矢等のトラップがたっぷりあり。
地面を凍らせ、地割れの心配を解決して進みます。

滑る氷の道、転びそうになるアトラスに、楽しそうなメルヴィン。
靴の裏に氷を張って悠々と進むマリオンを傍目に、アトラスは剣を突き立てながら進みます。

安全確認の為にマリオンはアトラスを突き飛ばしたりしますが、何事も無く。
何食わぬ顔で居たメルヴィンが落とし穴にはまったりして。

薬草に近付けば、降ってくる花。
お疲れ様という事かと、お茶目な仕掛けで終わります。

……ひたすら喧嘩腰でしたね。
やっぱりこれ、人選間違っ(ry
良い設定の話ではありましたが、面白味は美妙?★★★

キャストコメントが収録されていたので嬉しかったですけど。

ではまた。