「何してんだ芦屋」
「あ、永倉先生。見ての通り草むしりです」
「それはわかるけどね。むしった草を大事そうに抱えてるのは何で?」
「お茶っ葉がきれたんです」
「え?」
「え?」
「あーすまん。聞き方悪いんか。ゴミは後でまとめて捨てた方が作業しやすいだろ」
「ゴミじゃないですってば。お茶が切れたって言ったじゃないですかさっき」
「キレたいのはこっちだ馬鹿野郎。お前雑草の煮出しでも作って隊士殺す気か」
「人聞き悪いですね。副長は美味いって飲んでました」
「え?」
「しかもおかわり言うもんだからまたこうしてひっこ抜いてるんです。はぁ」
「それ本人にちゃんと言ったか?そのお茶は得体のしれない畜生達の糞尿を存分に浴びた庭の雑草ですって」
「ちゃんと洗ってますけど」
「そういう問題じゃねぇよ!買って来いよ!茶くらい買って来いよ!」
「お金ないんです。さっき食料買いに行ったから」
「は?材料なら昨日買ったばっかだろ?」
「使っちゃいました全部」
「はっ!?」
「今日の食事当番私なんですよ…」
「あーー。ハイ。分かったよ…失敗しまくって使いきったってわけだな…」
「ハイ…」
「草むしりは良いから、買いに行け。金やるからよ」
「永倉先生ぃぃぃぃっ!!!」
「ホラ。コレで買って来い」
「はい!ありが……」
「どうした。早く行って来い」
「ふざけんなぁ!草も買えるかこんなはした金でぇっ!カッコつけてんじゃねぇぞぉ!!」
「えっお茶ってそんなにすんの!!?」
っていう。。。。
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